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二宮和也の「坊ちゃん」 あらすじと感想 見事な掛け合いとキャスティングの妙に大満足

新春ドラマスペシャルの「坊ちゃん」も楽しく視聴いたしました二宮坊ちゃんのあらすじ行きますよ~( `ー´)ノ


少女時代に夏目漱石の原作を読み、その後も多分何作かの映画やドラマも観たような気がします。そのどれに接しても、坊ちゃんといえば

「喧嘩っ早いが玉に瑕の、曲がったことが大嫌いな正義漢

と相場が決まっていますが、その中でもこの二宮和也さんの「坊ちゃん」が一番~地味過ぎず&派手すぎず~ちょうど良い加減で、いかにも「坊ちゃんらしい坊ちゃん」ではなかったでしょうか。それに宮本信子さんの「清がまた涙が出るほど良かったですし宮本信子がまたよかった(^◇^)、古田新太さんの山嵐や及川光博さんの赤シャツも絶品でございました


ストーリーも、確か~うろ覚えですが~原作では、それほど痛快なエンディングではなかった記憶があるのですけど、ドラマはとっても楽しくて、見終わった後もスカッとした爽快感に包まれました二宮和也の坊ちゃんは歯切れが良くて気持ちよかった(^◇^)。それがいかにもお正月らしくて良かったですよね。二宮さんは、演技そのものももちろん素晴らしかったですが、そのナレーションの間(掛け合い)とトーンも耳にとても心地よかった


以下、簡単なあらすじと見どころなどをネタバレでまとめておきたいと思いますネタバレですのでご注意を♪。いざ書き始めたらあれもこれもと欲張ってしまい、大分長くなってしまったため、「続き」を使わせていただきました


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「富士ファミリー」が楽しかった!あらすじと感想

NHK新春スペシャルドラマ、【富士ファミリー】を視聴しました


これが期待通りにとぉ~っても楽しくてあったかくて大満足でした。年末に見た、これまたとても良いドラマだったけれどリアルなだけにちと切なかった某ホームドラマの仇?をここで取らせてもらったような気がしました。やはりお正月はこうでないとね。さすがは木皿泉さん(昨夜のカレー、明日のパン)脚本の事だけはありまする。最後のオチにも大笑いでした。以下、ネタバレのあらすじです富士ファミリーのあらすじ行きますよ~( `ー´)ノ


霊峰富士のふもとに位置する「便宜上コンビニと呼ばれている雑貨屋が、物語の舞台となる「富士ファミリー」です。そこでは、店番を任された75歳の小国笑子(片桐はいり)が居眠りをしていますネタバレですのでご注意を♪。でも決して「万引き」は見逃さず、釣り銭も渋るほどのシッカリ者です


そんな笑子が最近ボケて来たのではないかと心配していたのは、笑子の兄の孫であり、富士ファミリーの跡継ぎでもある小国鷹子(薬師丸ひろ子)です。ここで、女の子なのに「鷹」だなんて~と思っちゃいかんのでござるよ、何せおめでたいお正月には欠かせない

「一富士、二、三なすび

の1つなのですからね。ちなみに番組ホームページには「三家族」とありましたが


でも笑子は決してボケたのではありませんでした。鷹子は、笑子が時々ひとりで話をしていることを指してそう思ったようなのですけど、実はそうではなくて、笑子には、鷹子の妹で、病で早世してしまったナスミ(ナスが出てきました~小泉今日子)が見えるようになったのだそうです。でも他の人間には見えないため、誤解を受けてしまったのです。ナスミ曰く、笑子が

一番先にこっちに来そうな人だから

なのだとか相変わらずキョンキョンはヤンキーだ(^◇^)


そのナスミはよく言えば自由奔放、悪く言うと「切れやすい性格だったため、田舎暮らしが性に合わずにいたところ、なんと富士山から

「私がここにいてあげるから、おまえはどんどん転がるように変わっていけ

と言われ、20代で単身東京に出たそうです。


が、その後何年経っても富士山のふもとにいた頃とちっとも変わらない自分を嘆いていたところ(おそらくは病も発覚したのかも)、同じように鳴かず飛ばずの人生を送っていた日出男(吉岡秀隆)と知り合って結婚し、故郷に戻ってまもなく他界したそうです。その日出男はそのまま「富士ファミリー」に居つき、いまだに独身の鷹子を手伝っているのだとか。


鷹子にはもうひとり末の妹=月美(ミムラ)がいて、昔は「美人三姉妹」で通っていたそうです。この月美は家の仕事を手伝うのが嫌で、さっさと、でも、近くに嫁に行ったそうです。夫は栗林和己(深水元基)というサラリーマンで、ふたりの間には大地(鴇田蒼太郎)という可愛い息子もおりました。


で、そのナスミが今回「悪霊」ならぬ「幽霊」となって笑子の前に現れたのには、それなりの理由があったようです。ナスミは、自分のコートの中に「メモ用紙」が入っているからそれを取ってきてくれと笑子に頼んだそうなのです。言われるままに取り出してきたメモには、

ケーキ、ストロー、懐中電灯、四葉のクローバー、光太郎

などという文字がしたためてありました


ちょうどその日は、富士ファミリーに、今時珍しい「住み込みの女店員」がやってくるとのことで、月美も顔を出していたところだったため、皆が、亡きナスミの文字を懐かしそうに眺めていると、そこにはナスミ(の幽霊)も現れます。これで笑子がまたしても

「悪霊退散!!消え去れっ!(`・ω・´)

とばかりに手をバタバタさせたため、皆が皆、

あ~やはり笑子はボケてしまったに違いない!

と確信を深めてしまいます


そこへ、待ちに待った住み込み希望のカスミ(中村ゆりか)が到着しました。鷹子は早速、住み込みだから、笑子の面倒も見てもらうかもしれないと告げると、カスミは大丈夫だと答えます。というか、このカスミ、何を聞いても「大丈夫」としか答えないのだそうです。


本当に大丈夫か心配だという鷹子に、月美はまるで鷹子の様だと指摘しました。そう、長女の鷹子もずっとそうして「大丈夫と言い続けて今に至っているのだそうです。


鷹子には、2006年に出会って以降、鷹子をひたすら思い続け、毎年自分の誕生日が来ると、必ず鷹子にプロポーズをしてきたという春田雅男(高橋克実)がいて、もう20回も振り続けているらしいのに、未だにOKと言えないのは、店を潰してはならないという長女の責任感からなのでしょうね。本当に嫌な相手なら、そんなに長い事付き合っていられるはずがありませんし


こうして新しいメンバーを加えた「富士ファミリー」では、ナスミのメモが話題となり、皆がそれを欲しがったものだから、鷹子がいっそのこと皆で分けようと言いだしました。それがまた、ちょうどいい具合にあちこちに書かれているのでござる


それをまるでくじ引きのように引いた結果、鷹子は懐中電灯、月美は四葉のクローバー、日出男は光太郎、笑子はストロー、そしてカスミはケーキを引き当てました。果たしてこれがいったい何を意味していたのか~は次第に明らかになっていきます富士ファミリー~キョンキョンは幽霊役♪


まずは鷹子から参りますると、今年もまた雅男の誕生日がやってきて、いつものように、映画を見て、キヨミ会館で食事をしました。例年ですとこの後、喫茶マウンテンでプロポーズ、となる運びのはずだったのが、その喫茶マウンテンで雅男はついに鷹子を諦めると言いだします。他の女性と結婚することにしたというのです


前日に昔の手帖を読み返しながら、つーっと涙が流れたことに驚いて、更年期障害なら豆乳を飲まねば、などと言っていたばかりの鷹子ですから、これには大いにショックを受けてしまいますえ?他の人と結婚するのっ!?(;´・ω・)。案外鷹子がずっと独身でいながら、その境遇を嘆かずに来られたのも、この雅男がいたからなのかもしれません


それなのに雅男は、幸せいっぱいの顔をして、結婚に向けてマンションを買ったから、鷹子に家具を選んで新居をコーディネートしてほしいなどと言いだします。断わったら余計な勘繰りをされてしまう~と鷹子もまたこれを引き受けてしまいます。カスミには、

大丈夫じゃない時はそう言うのがわが家のルールだ

なんてカッコいいことを言ったのに


それでも精一杯雅男のために家具を選び、新居を整えた鷹子ですが、ついにその我慢の限界に達してしまい、自分のパールのイヤリングを、こっそり寝室のベッドの下に落としてきてしまいます。それがせめてもの抵抗だったのでしょうか


が、帰宅してしばらくすると、この鷹子の前にもナスミの幽霊が現れました。私の知っているお姉ちゃんはいつも堂々としていた


これで恥ずかしくなった鷹子は、急いで「懐中電灯」を持ち出し、雅男の新居へ駆けつけました。するとそこには雅男がいて、既に拾っていたらしいイヤリングを差し出します。もしかしたら、わざと落としていったの?僕が考えている理由から??


恥ずかしさに身の置き所が無くなったものの、ようやく本心を打ち明ける鷹子です。そうよ、嫉妬したの!!


雅男は嬉しそうにこう言いました。だったら結婚しようっ!!やっと言ってくれた!


そう、雅男はこれが最後のプロポーズと心に決めて、全財産をはたいてマンションを購入したのだそうです。もし鷹子に断られたら、鷹子の選んでくれた家具に囲まれて一人で暮らす覚悟すら決めていたのだとか


こうして鷹子はついに結婚を承諾しました


次は月美です。月美は、自分で望んだ結婚ですし、特に大きな不満があった風には見えなかったものの、やはりそこはそれ~主婦特有のやるせなさはあったようで、ナスミの「くじ」で四葉のクローバーを引き当てたことをとっても喜んでいました


その後、ナスミが好きだった天ぷらそばを汁まで飲んでたいらげた謎の男=小柴洋平(細田善彦~皆本@デザイナーベイビー)に出会い、現金を持っていないという小柴のためにそのそば代を肩代わりします。小柴のシャツの胸に四葉のクローバーの刺繍があったからです


これで月美を気に入った小柴はなんと「吸血鬼」だそうで、月美に「永遠の命を与えると言いだしました。一緒に旅行して、エベレストが目の前に見えるホテルに泊まろう!


でも月美はこれをキッパリ断ります。自分には手放したくないものがいっぱいある


子どもがお風呂から上がったのを、逃げるのを捕まえてバスタオルでくるむのとか、昔バスケットをやって突き指して曲がらなくなったパパの中指とか、パパの定期入れにずっと入っていた、小さく小さく折りたたんだレシート=私と初めて行ったファミレスのレシートとか富士ファミリーが楽しかった( `ー´)ノ


富士山のふもとに住んでいても、あれこれくよくよ悩んだりしたから、たとえどこへ住もうと同じこと。(永遠の命があってもそれはきっと変わらないわ)


その後月美は、いつも買い物をしていた店で押してくれたスタンプも、四葉のクローバーだったことに気づきました


また日出男は、カスミ亡き後、ずっと一人を通してきたのが、どうやら若い恋人ができたようです。いつも喫茶店で会っているその女性は樋口愛子(仲里依紗)という建設会社のお嬢様で、何とこのたび子供もできたそうなのです。愛子は日出男に遠慮して、自分一人で育てると言いますが、日出男がそんな愛子を放っておけるはずもありません。


そこで出たのが「光太郎」でした。愛子は日出男に赤ん坊は自分が育てるけれど、名前だけは付けてほしいと願ったため、日出男がピンと来たのです。あ、光太郎だ!!


その後日出男がこれを仏壇のナスミに報告していたところを笑子が聞いてしまいます。笑子は、鷹子が家具選びをしていた時点で、鷹子もついに結婚する=この家を出ていく、と思い込み、そこで日出男までが「入婿」になってしまったら、自分は一人ぼっちになってしまうとひどく心配していたのです


これを近所の神社の宮司=百合稙道(小倉一郎)と事務員の行田万助(マキタスポーツ)に相談すると、行田が、そんな寂しい心を慰めるとっておきの方法を教えてくれました。ストローの袋で男女の紙人形を作り、そこに水をたらすとそれが男女の営みのように見えるという優れ業です。これには笑子も大喜び=大興奮ですすげえ!激しすぎる!!


でもそれでも寂しさは埋まらなかったのか、ついに笑子は家を出る決意をするのですが、やはり、どうしてよいか分からなくなってそぞろ歩きしていた日出男とバッタリ遭遇し、行く当てもなくふらついていたところ、なんとまあ、そこに「アンドロイド」(マツコロイド)が現れます。彼女(彼?)は史上初の

「介護されるロボット」

だそうで、配送中に車から落ちてしまったというのです。


言われるままに会社に電話をかけて引き取りに来るよう連絡をしたふたりは、そのままアンドロイドとひと時を過ごしました。そこで笑子は、この世の中に「介護されるだけの存在」があることを心から不思議に思い、自分は他人に迷惑をかけるだけの存在だと思っていたが、介護されるアンドロイドがあるのなら、自分にも存在意義があるのではないかと思うようになります


私、ここにいていいのかね?


真剣なまなざしでそう尋ねる笑子に、アンドロイドは無表情にこう答えました。っていうか、もういるし


トラックの荷台に縛りつけられて運ばれていくアンドロイドを見送った後、笑子は店を畳むと言いだしました。あの店があるから、皆が好きなことができずにいる、と。


でも日出男はそうではないと否定します。あの店を潰したくないから、これまで皆が頑張ってきたのだと。そして日出男は、愛子と結婚し、光太郎と3人で「富士ファミリー」に住み続けると約束しました。ばあちゃんの面倒は俺が見る


~おばさんが昨年末に太郎(@おかしの家)の口から聞きたかった言葉がようやくここで聞けた気がして嬉しかった~フツーはそうやろ(;´・ω・)


こうして笑子は、時々寂しくなると「ストロー」で気を紛らわしながら、再び富士ファミリーの屋台骨で居続けました。何せ笑子の作る「おはぎ」は1年を通しての人気商品であり、大晦日や正月はこれが飛ぶように売れるため、家族総出で作り続けるのが年中行事なのです


いつも売り切れます

またカスミは、兄の借金のために自分の預金を渡すのがどうにも承服しかねて、家を出たのだそうですが、笑子にその札束を見つけられて、皆に事情を打ち明けざるを得なくなります。鷹子から実家に連絡だけは入れるよう諭されて渋々電話をすると、実家では既に他の預金を解約して問題は解決したようで、カスミの誕生日には、母親がケーキの写真を送ってくれましたお誕生日おめでとう


こうしてカスミもすっかり富士ファミリーの一員となり、笑子は、亡きナスミのカップをカスミに譲ってくれました。ここがまた一本取られたんですけどね、笑子は「ナスミ」と書いてあったカップの「ナ」の右側に「ノ」を書き足して「カ」にしたのです。アンドロイドに言われたように、今度は笑子がカスミにこう言いました。(ここにいてもいいのか?)ってかもういるし


そのアンドロイドからは律儀にも年賀状が送られてきておりました


そして笑子は、お嬢様育ちで何もできない愛子をも優しく受け入れます:


機嫌よく暮らしてくれるだけでいいから。それが75年生きてきた私の結論だね


この愛子を除く皆は神社へ初詣へ行き、記念写真を撮るといういかにもお正月らしいエンディングに加え、ひとり寝坊して家にいた愛子が、ふと、生まれてくる子が女の子だったらどうしようと思いついてもまったく気にせず、いかにも幸せそうにまた眠りについたその笑顔が心に残った本当に楽しくて贅沢なドラマでした


あの神社も、ナスミが生前絵馬に書いた「不死身」の願いを、こんな粋な形()で叶えようとは、さすがに霊峰富士のふもとにあるだけのことはありますね。え?死んだんだから外れですって?


見逃した方も、もし再放送があったら是非ご覧くださいね~。美味しそうなおせち料理に舌鼓を打つような幸せな気分になること間違いなしですよん富士ファミリーが楽しかった(^◇^)


これまでに視聴した日本のドラマ視聴リストはこちらです: 視聴ドラマ一覧~日本のドラマ編

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赤めだか あらすじと感想 立川流の師弟愛に感動しました

年末に放送された【赤めだか】がとても面白くて感動したので一筆感想とあらすじをしたためさせていただきまする赤めだかのあらすじ行きますよ~( `ー´)ノ


やはり立川談志さんは素敵でしたねビートたけしもピッタリ(*^^)v。そっけないけどあったかくて、ぶっきらぼうだけど優しい。以前放送された「人生、成り行き 天才落語家・立川談志」を見た時にも感じたこと~日本人の「粋」が服を着て歩いているような実にカッコいい人物だったと改めて惚れ惚れさせられました二宮和也の赤めだかが面白かった(^◇^)。今回はビートたけしさんが演じておられ、またその雰囲気を見事なまでに体現しておられました


この「赤めだか」は、やはりそんな談志さんに惚れこんだ弟子の立川談春さんのエッセイ(同名)をドラマ化した作品です。落語に興味が無い方でも、昨年大いに話題となった「下町ロケット」の殿村役を演じた方と言えばお分かりでしょう。その立川談春さん役は二宮和也さんが好演していました。談志さんと、談春さんを初めとする弟子たちとの、決して一筋縄ではいかぬ心の交流~師弟愛がまた実に素晴らしくて大いに感動させられました


以下、ネタバレのあらすじに参りますが、2時間を超える作品ですっかり長くなってしまったため、「続き」を使わせていただきまする(敬称は略させていただきます)。

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一千兆円の身代金 あらすじと感想 香取慎吾、迫真の演技が光る!

香取慎吾さん主演のスペシャルドラマ、【一千兆円の身代金】を見てみました。これがまた実に感動的かつ素晴らしい作品で、最後には涙が止まらなくなってしまったほどです一千兆円の身代金のあらすじ行きますよ~( `ー´)ノ


原作は八木圭一氏による同名小説だそうですが、単なるミステリーに留まらず、作者や制作側のメッセージがしっかり盛り込まれ、それをまた主役を演じた香取さんが見事な表現力で伝えてくれました。もちろん、ミステリーとしても十分楽しめたことは言うまでもありません


と大絶賛の「一千兆円の身代金、いつもなら、ズバリネタバレさせていただくところですが、これはそこにいたるまでの過程もかなり面白かったので、二段階に分けて語らせていただくことにいたしました。前半は大まかなあらすじで、続き以降の後半がネタバレとなっておりますのでどうぞご注意くださいませネタバレですのでご注意を!


覆面をしたひとりの男(香取慎吾)が、学校から塾に向かっていたらしいこれまたひとりの少女(本田望結)を誘拐しました。少女の名は篠田真由


男はまず真由の母=由美(木村多江)に真由の携帯から電話をして真由を誘拐した旨を告げ、詳細はマスコミに知らせるが、要求が通れば真由の無事は約束する、もう二度とここ(自宅)には連絡をしないと言い添えました。


「我々の名は革命係


その宣言通り、すぐにマスコミ各社に「革命係」からの声明文がメールで送られてきました。真由は元副総理大臣で現役衆議院議員の国武義和(山田明郷)の孫だそうです。ばらまき公共事業で有名だった国武は、政治資金規正法違反に問われながらも「不可解な経緯」で不起訴になっていたそうです


人質の安全や最低限の自由は保障するが、要求が満たされない場合は命の保証はしない。我々の要求は、

身代金1085兆円

だ。1週間後の9月16日(水)午前9時までに風の森公園モニュメント下に用意しろ。この身代金1085兆円≒1千兆円の意味するところは分かるはず


この捜査に当たったのは刑事部捜査第一課特殊犯捜査係=SITの片岡晋太郎(杉本哲太)とその部下の今村淳子(仲里依紗)です。真由の自宅にも早速捜査員が詰めかけましたが、犯人が予告した通り、そこに連絡が入ることはついぞありませんでした


その後まもなくして、再びマスコミを通して犯人の要求がメールで送られてきます。そこにはその日の夕刊を持った真由の写真が添えられていました


我々革命係は日本政府に対し、2つの選択肢を用意した。1つは要求通りの金額を支払うこと。この金額は昨年度末の日本の財政赤字額だそうで、これを受け取った暁には、革命係が赤字減額に役立てるつもりだと宣言します。


2つめの選択肢は、財政危機を招いた責任を謙虚に反省し、国民に対して公式謝罪と具体的な再建案の提示を行うこと。総理、もしくは国武元総理からの返答を希望する、とあります。


犯人は、この2つのうちどちらを選択するか、翌日の9時までにテレビで発表するよう要求してきました。


これを聞いた片岡は、これが「政治犯」の仕業と確信しますが、それと同時に1つの疑問が湧いてきます。交渉相手が「政府」なら、なぜ犯人はわざわざ真由の母・由美に連絡をしてきたのか?


翌日警察は、犯人の要求を無視した記者会見を開きました。犯人の要求は一切明かさず、真由が誘拐された事実のみを告げ、話し合いの余地がある、とだけ犯人に呼びかけたのです。


そこで男はネットにすべてをぶちまけました。が、警察はこの送り主をまったく特定することができません。犯人は余程インターネットに精通していると思われます。(というより、警察が詳しくなさすぎ


「政府お得意の先延ばしはこれを最後にしてください。約束を守れないなら人質の命は保証しません」


再び突き付けられた要求に対し、内閣はこれまたお得意の決まり文句を掲げたそうです。我々は決してテロには屈しない。


一方世間では、犯人に共感する声が挙がってきました。1千兆円などと言う法外な金額を払えるはずがない。犯人の目的は金ではない、犯人は政府、ひいては国武を糾弾しようとしているのではないか、財政再建に真剣に取り組むよう要求しているだけではないのか?


大臣就任中の国武は、典型的な利益誘導型の政治家であり、その際のつけが今の財政問題を招いたと言っても決して過言ではないそうです。犯人の指摘は決して間違っていないのです


こうして世論が盛り上がる中、ひとりの大学生=大谷鉄平(高田翔)があることに気づきました。今回の誘拐犯の要求が、

「嘆願ブログ」

というブログに書かれていた内容と酷似していたそうなのです。が、そのブログは既に閉鎖されてしまったそうですが、コピーを残していた大谷は早速警察に連絡しました。


その頃、自宅で犯人からの連絡を待っていた由美が貧血で倒れてしまったため、今村が急いで車を出して病院に運んだことから、SITである今村の顔がマスコミに知られてしまいます。


おもいがけず「美人すぎる刑事などという称賛を得られたのはよかったものの、これで片岡と今村は一線から外されてしまい、真由の自宅と病院以外の捜査を禁じられてしまいました。


大谷から事情を聞いたふたりは早速、上には内緒で、そのブログの運営者=ナオトを調べることにします。しかも大谷は、ナオトの考えにいたく共鳴し、オフ会でナオトに直接会っていたのだそうです


このような犯行を企てていたナオトが、なぜ人目に付くような危険を冒してしまったのか?


片岡の問いに対し、今村はこんな可能性を指摘しています。寂しかったのではないでしょうか?


ナオトはそのオフ会で、自分が北海道の十勝出身で、友人の父親がばらまき工事後の弊害を受けて自殺したと語っていたそうです。それが友人の話ではなく、ナオト自身の話だと言うことはすぐに調べがつきました。片岡は「ナオト」が人並み以上の知能の持ち主だと確信し、十勝の進学校(高校)のアルバムを入手させ、その写真を大谷にチェックさせたのです


そこで出てきたのが伊藤直哉という人物でした。片岡の部下=小田切(遠藤雄弥)が調べてきたところによると、直哉の父は「ナオト」が語っていた通り、事業に失敗して首つり自殺をしていた上に、直哉の兄までもやはり経営破たんを機に、まだ幼かった子どもふたりとともに一家心中していたそうです


今村と3人で食事をしながらその報告を受けていた片岡がふとこうつぶやきます:


伊藤直哉には、一緒に飯を食う人間がいたんだろうか。こうやってしゃべって、飯食って、そういう相手、いるんだろうか?


その頃その直哉は真由に食事を作っていました。直哉は最初に約束したように、真由にはとても気を使っており、食事のみならず、着替えもわざわざ買い与えていたようです


この犯行が政治的恨みで実行されたことは間違いないだろうが、それとは別に、家族や孤独、そう言ったものが見え隠れしている


片岡の言葉は、直哉のみならず真由にもあてはまっていました。これは直哉が携帯に保存されていた動画を見たことで明らかにされたのですが、真由の祖父=国武は、娘の由美にも辛くあたり、孫の真由もまた「役立たず」の女であることに怒りを露わにしていたそうです。政治を止める気などない、こんな旨い商売が他にあるか?


直哉はこの動画もネット上にばらまくのですけど、気になったのはこの動画ファイルのタイトルが「マルヒ動画」だったこと。いったい直哉は、こんなプライベートな会話をどうやって手に入れたのでしょうか?


また真由は、この国武らの「ばらまき」がもとで国が破たんしかけているのだとクラスで話題になったことから、毎日ひどい苛めを受けていたそうです。所持品に落書きをされた真由が由美に相談しようとしても、由美はまったく相手にしなかったのだとか


その後直哉に「橋本沙織」(MEGUMI)という女性から1通のメールが届きます。もしかしたら誘拐犯はあなたなの?


この橋本沙織という女性は看護師をしており、真由の父で医者の雄一(前川泰之)の浮気相手だったそうです。橋本は大分前にふたりの職場だった病院を辞めていたそうですが、どうやらふたりの関係を知っていたらしい由美から、真由が橋本と知り合いだったと仄めかされた片岡が、早速橋本を調べに行きます。


橋本は調べに対し、ベンツが買えるほどの手切れ金を貰って別れたから恨んでなどいないと答えましたが、どうやらそれは事実ではなかったようです。橋本は雄一の子どもを無理矢理中絶させられたのだとか。


また橋本からメールを貰った直哉はその後すぐに、再度犯行声明を送っています。そこにはこんな由美宛のメッセージが含まれていました


あなたは今、何をしていますか?政府や警察は、国は、あなたの大切なものを守ってくれそうですか?


と同時に直哉は真由にその母宛の手紙を2通書かせています。1つは誰が見ても良いように取り繕った手紙、そしてもう1つは真由の本音を綴った手紙。その真由は直哉に、私を誘拐しても無駄だったと語っています。


大きらいなお母さんへ。私を捜さないでください。捜しても私は見つかりません。私は透明人間だから。いつでもそうだったでしょう?さようなら。


直哉はこれをわざわざ自分で由美のいる病院へ届けています。1つは誰に見つかっても良い所に置き、もう1つは、由美の枕の下に隠しました。


これを読んで愕然とした由美は過去の自分を振りかえり、胸をどんどんと叩いて号泣しました。その後退院した由美は、待ち構えていたマスコミの前に姿を現し、革命係の主張に心から同意する、父に代わって自分が謝罪するから、娘の真由を返してほしい、と涙ながらに訴えます。


これを怒鳴って止めようとした夫の雄一には、

娘のために戦って何がいけないのっ!

と怒鳴りかえしました。このまま真由と別れるわけにはいかない、真由をこの腕に抱きしめて、真由の目をちゃんと見て話さなくちゃいけないと泣きじゃくる由美を、その真由がテレビを通して見つめています。こちらの目にもまた涙が浮かんできています


「座れ。計画を変更する


果たして直哉、否、ナオトの計画とはどんなものだったのでしょうか?以下ネタバレです一千兆円の身代金のネタバレ行きます('ω')ノ


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全盲の僕が弁護士になった理由 あらすじと感想 松坂桃李の熱演が光った!

松坂桃李さん主演の月曜ゴールデン特別企画、全盲の僕が弁護士になった理由を見てみました。これまた実に良いドラマでしたね~。脇役も非常に充実して見ごたえがありましたが、何と言っても主役、全盲の弁護士=大河内健介を演じた松坂桃季さんの熱演が本当に素晴らしかった


このドラマは大胡田誠さんという実際に全盲の弁護士の方が書かれた著書~実話が基になっているそうです。大胡田さんが、普段、どのようなご苦労をされているのかが実にリアルに伝わってまいりましたし、また逆に、誤解を恐れずに言わせていただくならば、障害を持つ方が弁護活動をすることで、世の中がより

優しく温かく人間らしく

なっていく様子が伺えたのには心から感動してしまいました皆優しくなれるんだなと再確認(^^)/。もちろん、その逆も少なくないことでしょうし、ドラマでも描かれていましたが、それでも、まだまだ人間捨てたもんじゃないなあ、と温かい気持ちにさせてもらえたのがとても嬉しかったです。以下、簡単なネタバレのあらすじです全盲の僕が弁護士になった理由~松坂桃李さんピッタリでした♪


大河内健介(松坂桃李)は日本で三人目の全盲の弁護士です。司法試験に3回落ちても諦めずに頑張れたのは、自分が全盲になったことは「神が与えた試練」だと考えていたからだそう。絶対に負けない、この試練を乗り越えてやるどんなに辛かったことか(;´・ω・)、そう思うといつも闘志が湧いてきたそうです。


健介はこのドラマで2つの案件を扱っていました。1つは離婚調停で、もう1つは殺人事件です。


全盲だからと言って、手を抜くことも甘えることも決してせず、人一倍の丁寧さと根気でもって事件に当たっていく姿にはほとほと感心させられました。それには、アシスタントの美智代(戸田恵子)の力も大きかったですね


また、冒頭でも触れましたが、健介が聞き込みを行うと、誰もが正直にそして好意的になってくれるのも大きな武器となっていました。中には

「目が見えないから嘘をついても分からないだろう

というしたたかな人間もいたようですが、概ね皆が協力的だったのは、見ていてとても気持ちが良かった。証言をお願いしたくて土下座した時などは、

「目の見えない人を苛めるなんて何事だ!

という声まで上がったようなのには困ってしまったようですが


本来人間には善なる心があるはずだと信じて止みませんが、その時置かれた環境や心境、体調によって、どうしても優しくなれない時もありますよね。でもそんな時、自然に優しい言葉が出る、そして気遣おうとする手が出るというのは、健介が引き出したもの以外の何物でもないと改めて確認させられました


以前、「障害は個性」だとおっしゃった方がいらしたけれど、このドラマはまさにこれを証明してくれました。健介は、人間の善意を引き出してくれるという素晴らしい個性=美徳を供えているのです


離婚調停の件は、残念ながら、妻が自分の不倫を隠して、夫の暴力を理由に離婚を申し出たというケースで、健介の全盲を利用しようとした少々悪質な事例でした。でも健介がそれに気づいたのは健介ならではの優れた嗅覚のおかげ~妻から漂ってきた男性もののコロンの香りからだったそう。ご主人とは違う香りがしたから、あなたには恋人がいると確信した


また殺人事件の方は紛れもない冤罪で、

「見てくれや態度で人を判断しない

という健介の特性が見事にこの罪を晴らします。容疑者であるクライアントが最初から投げやりなことが気になった健介は、殺人事件のあった現場に、ちょうどその同じ時刻に赴いたことで調書の矛盾を見つけだします。警察の調書には、

「被害者を殴り倒した後、その頭がぶつかった音がした」

と書かれていたのですが、殺人現場の工場は道路沿いにあり、車の行き交う音がうるさくて、そんな物音など到底聞こえないことが判明したのです。現場を調べもせずに調書を書いた刑事なら、他にもたくさん見逃しているに違いない。あなたは無実に違いない。


その後健介が、地道な捜査を積み重ねて、ついに真犯人を捜しだします。それもまた、決して諦めない健介の粘り強さの勝利です


また自分を信じてくれた健介が、想像だにできない苦悩を経験しながらも、決して人生を投げ出そうとはしなかったことに勇気をもらった容疑者~傷害で再逮捕~が奮起して、職業訓練校に通い、そこで覚えた「点字」でお礼の手紙を送ってくれたのも実に感動的でした


健介の妻もまた全盲ですが、ふたりはこの度子供ももうけ「なんとかなるさの精神で毎日を明るく過ごしているそうです。


このドラマは大胡田誠さんの著書「全盲の僕が弁護士になった理由」が基になっているそうですけど、できれば是非、ドラマも見てほしい~それほど松坂さんの演技は見ごたえがあって真に迫っていました。特に笑顔が素晴らしかった~。見て大正解ですシリーズ化してほしいほど素晴らしかった(^^)/


これまでに視聴した日本のドラマ視聴リストはこちらです: 視聴ドラマ一覧~日本のドラマ編

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東京にオリンピックを呼んだ男 あらすじと感想 暖かな風のような勇に感動!

大沢たかおさん主演のドラマ、東京にオリンピックを呼んだ男を視聴しました。50年前に開催された東京オリンピックの招致に実際に尽力されたフレッド和田勇さんが主人公です。約3時間にもわたる長編でしたが、さすがに実話を基にしていただけあってぐいぐい引き込まれてしまい、途中、何度も涙で画面が曇るほど感動させられてしまいました。以下、その大感動シーンをメインにしたネタバレのあらすじです東京にオリンピックを呼んだ男のネタバレあらすじ行きますよ~( `ー´)ノ


アメリカロスアンゼルスで青果店を営んでいたフレッド和田勇(大沢たかお)は、日系2世のアメリカ人です。彼らがアメリカに渡った経緯は明らかではありませんでしたが、第2次世界大戦中、最初は収容所に入れられそうになったところを、

「家族がバラバラになるのは嫌だ」

と考えた勇が、これを嫌い、家族や仲間たちとともにユタ州のキートリーに移住を決めたそうです。見るからに荒れ地の所有者に高額な使用料を払って懸命に開墾に励むも、アメリカ人からの嫌がらせは尽きることが無かったそうです


何かにつけて「ジャップ」と罵られた挙句、家に爆薬まで投げ込まれて、娘のまり子(広瀬すず)はそれで目を負傷し、いずれ危険な手術を受けなければ失明するとまで言われたそうです。せっかく名付けた

「Food for Freedom(自由のための食材)

のお店でも「ジャップの作った農産物」はほとんど売れなかったようです。まさに耐えて耐えて耐え抜いた日々だったそう。


それでも家族を守るため、アメリカに忠誠を誓ったにもかかわらず、日本の敗戦を聞いた時は悔しさのあまり涙が止まらなかったそうです。自分が日本のためにできることはないのか~その後LAに居を移し、比較的裕福な生活が送れるようになった今でも、勇は常にその考えを捨てることはなかったようです


そんな時目に飛び込んできたのが、日本の水泳選手団がLAで開催される水泳競技大会に出場する、ひいては現地での宿泊先を求めているという日本の新聞の記事でした。これは和田の妻の正子(常盤貴子)が、わざと勇の目につくところにこの新聞を置いたのです。もちろん、夫がそれを見たらどう行動するのか百も承知の上で、です


「正子、彼らを受け入れよう!


そうしてやってきたのが、当時「フジヤマのトビウオ」と呼ばれていた古橋廣之進(中尾明慶)や橋爪四郎(勝地涼)ら6人の選手たちです。そのユニフォームの胸にはくっきりと日の丸が縫い付けられています


日本が敗戦国となったため、ロンドンオリンピックの出場を断念せざるを得なかった彼らは、その無念を胸にLAに乗り込んできたそうです。俺たちは日本を代表し、日の丸を背負ってやってきたんだ!


が、不幸にも、その日の丸が否定されてしまいます。大会に出場したいなら日の丸を外せ、でないと現地のアメリカ人から反感を買って暴動が起きかねないと言われたそうです。何せアメリカの新聞に日本人が出てくるときは必ず「ジャップという蔑称で呼ばれていたほどなのです。


断腸の思いで日の丸を外し、大会に出る道を選んだ彼らは、その大会で見事な活躍を見せることで、日本人としての誇りを見せつけます。なんと彼らは9つもの世界記録を打ち立てて、選手ばかりか会場中のアメリカ人から、心からの称賛を受けたのです


「日本人のスイマー(Japanese swimmers)は素晴らしい!


この言葉が嘘でない証拠に、会場には日の丸が高々と掲げられ、君が代が演奏されました


それ以降、新聞にはジャップではなくジャパニーズという名称が使われるようになったのだそうです。ここはもうおばさんまで誇らしい気持ちでいっぱいになりましたスポーツの力は偉大ですね~( `ー´)ノ


その後和田夫婦は、この時の返礼にと、日本水泳連盟会長でJOC総務主事の田畑政治(西田敏行)から日本に招待されます。そこで、実に爽やかで明るい勇の姿に惚れこんだ田畑は、長年抱いてきた大きな夢を語り始めました


私はこの東京にオリンピックを招致したいと考えている。あなたにも是非ご協力を願いたい!


目の前に広がる荒れ果てた東京の町を見たばかりだった勇は、この夢こそが東京を復興に導き、平和をもたらすものだと確信し、二つ返事でこれを引き受けます。が、実際に東京都がオリンピック招致に乗り出したのは、ここから7年も経ってからだそうです。


そしてその頃勇は、娘のまり子が東京の大学を受験したいと言いだしたため、再び日本にやってきました。まり子の目の事は心配でしたが、その目でオリンピックの聖火も見たいと嬉しそうに語るまり子の願いを叶えてやるのが先決です


そこで勇が再び田畑を訪ねた際、思いもよらぬ出来事が起きました。ふたりで食事をと出かけたレストランで、田畑が急に、ある人物に喧嘩をふっかけたのです


その人物とはNHKの解説委員だった平沢重和(橋爪功)でした。世間に影響力のある平沢が「オリンピック招致は時期尚早」と語ったことが、腹に据えかねていたようです。何でも当時は、招致、すなわちロビー活動に掛かる経費は血税の無駄遣いと非難されていたのだそうです。


招致活動と称して、海外旅行を楽しんでいるのでは?


平沢と同席していた男のこの一言は特に田畑の逆鱗に触れました。なんとそれまで田畑と同じ夢を見て、南米の票を獲得しようと各地を奔走していた北島義彦(萩原聖人)が、その過労がもとで亡くなってしまったのだそうです。それもこれも、日本に帰る旅費を節約しての強行軍を何カ月も続けていたからなのだとか。


娘が生まれたので輪子と名付けた。あと4人産んで五輪にするのが自分達夫婦の夢だ


そう言って嬉しそうに笑っていた北島を知っている勇もまた、この話に愕然とし、そして1つの決意を固めます私が代わりに働きます!


どうか私に北島さんの跡を継がせてください!北島さんの聖火を私が受け継ぎます!!まずはメキシコを攻略しなくては!( `ー´)ノ


勇は当時の総理大臣・岸信介から東京オリンピックの特命全権大使に任じられ、南米を転々としながら、招致活動に従事しました。その過程でキューバ危機(革命)にも巻き込まれますが、持ち前の誠意で乗り切ります。勇はキューバ入りするのに、キューバの国民が愛してやまない野球のボールを持ち込んでいたのです。


この国の子どもたちが、銃ではなくこのボールを手にする姿を見たくはないか?


南米とはいえ、今やアメリカに媚びていたIOC委員に、勇の国籍を問われ、アメリカ人のくせになぜ日本を応援するのかと責められると、国境は関係ない、敗戦を経験して、今、世界で一番平和を望んでいる日本こそ、オリンピック開催地に相応しいと力説します。ここでは、勇を心配してLAからやってきた正子も

「平和への祈り、そして希望の象徴である折鶴

を作って援護射撃します。


こうしてまさに一票ずつIOC委員の票を獲得していっていたその時、日本では田畑がすっかり諦めていました。同じアジアの韓国とフィリピンの票がオランダに流れると聞いたからです。戦争のツケが回ってきたのかという同志に対し、オリンピックにこそ戦争を持ち込んではいけないのにと思いながらも、返す言葉が見つかりません


もう諦めようと電話を掛けてきた田畑を勇が怒鳴りつけたシーンも実に感動的でした


私は日の丸を背負っていることに誇りを持っている。北島さんもずっと一緒だ!それなのにもう諦めるのか!?見損ないました!!


勇はその後、貴重な2票を持つブラジルで、朗報と同時に新たな困難にぶち当たります。彼らは日本に投票したいのは山々だが、IOC総会の開かれるミュンヘンへの旅費が工面できないというのです。


そこで勇は日系ブラジル人を集め、旅費の2000米ドルを用意してほしいと呼びかけました


ここで自分たちの不遇を訴え、裕福なアメリカ人とは事情が違う、なぜ日本のために金など用意しなくてはならないのか、と語気を荒げる日系ブラジル人たちに、勇はキートリーでの体験を話します。そしてその後、日本から来た水泳選手団から大いなる感動を貰い、スポーツは世界を変えると確信したと力説しましたあの感動を子供たちに味あわせたい!


子どもたちに東京で灯る聖火を見せたい。日本人の心に再びともしびが灯るのを感じてほしい


そう語った勇には、もう頑固な二世たちも形無しです


金は俺たちが全額用意する!ここで何もしなかったらブラジル日系人の恥だ!!


こうしてついに準備は整い、勇もまた田畑の招待を受けてミュンヘンに乗り込んできました。最後の「ダメ押し」(「ダメ出し」したらいかん東京にオリンピックを呼んだ男の「寄りかかった船」にも笑った(^◇^))をするためです。


が、ここで最終スピーチをする予定だった人物が急に来られなくなったことを聞いた勇は、ずっとオリンピック招致に懐疑的だった平沢こそ、そのスピーチをするのにふさわしい人物だと断言します。あなたはきっと誰よりも日本への誇りを持っている方だ


この平沢のスピーチがまた実によかったのですよ


私はいつか是非「オリンピックがアジアにやってきた」と言いたい。日本は外国から「Far East」(極東)と呼ばれているが、航空機が発達した今、日本は決して「far」(遠い国)などではない。国同士、人間同士の相互理解が進めば、物理的距離など問題ではない


西洋で生まれたオリンピックの花を、今こそアジアで咲かせてほしい!!


これがすべてを決めました。東京はついにオリンピック招致に成功したのです。この時ロビーに出て、日本の勝利を願って椅子に座りこみ、ただひたすら祈っていた勇の手には、まり子が持たせてくれた折鶴が握られていました。そしてその手を、結果を聞いてやってきた田畑が勇の前にぺたんと座り込んで、両手で握ったシーンが忘れられません


ありがとう!!


東京オリンピックには和田夫婦のみならず、手術も成功して眼鏡無しでも見えるようになったまり子や、他の子どもたちも全員招待されたようです。聖火ランナーが入場し、聖火台に火が灯された時は実に感慨深かった


それから50年が過ぎ、再び東京でオリンピック開催が決まったことを知ったその1カ月後、正子がひとり旅立ったそうです。勇はその大分前に亡くなっていたようです。


その勇が何かを決意する時、喜びを表現する時、その拳をグッと握って高々と突き上げる癖が実に印象的で忘れられずにいたら、最後すっかり年老いた正子もまた、ニッコリ笑って同じ仕草をしていたようです。ありがとうね、パパ東京にオリンピックを呼んだ男のラストもとってもよかった♪


いつも自由で暖かな風のような人だった。あなたがいるだけで皆が笑顔になれた。ありがとう爽やかだけど芯のシッカリした勇は大沢さんにピッタリでした♪


目には見えないけれど、確かにそこにあって、物事を動かす力を持った、まさに風のような人物=フレッド和田勇さんの生涯に少しでも触れられたことを、同じ日本人として心から嬉しく思いました東京にオリンピックを呼んだ男は素晴らしいドラマでした(^^)/。大沢たかおさんもそのイメージにピッタリで、実に有意義で楽しい3時間を過ごすことができました。本当にありがとうございました


東京にオリンピックを呼んだ男
これは是非、高杉良氏の原作も読んでみたいですね


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海外ドラマが大好きで、最近は日本のドラマも楽しんでいます。タイトルに掲げた韓国ドラマは今ではかなりのマイナー志向です。ミステリーや時代劇・ラブコメに加えて「お堅い社会派ドラマ」も好みです

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