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負けて、勝つ~戦後を創った男・吉田茂~第4話 ダブルスタンダード

渡辺謙さん主演のドラマ、負けて、勝つ~戦後を創った男・吉田茂~今週は第4話です。ここではまさにアメリカのダブルスタンダードを嫌という程見せ付けられた気がしました。


日本は、世界に対する戦争責任を果たすため、全ての軍備と戦争を放棄する


そう主張して憚らなかったマッカーサーが、コミュニズムの台頭に際してはあっさりその意見を変えてしまうのです。


This country may need a military.


のつぶやきは、


The Constitution of Japan does not deny the right to self-defense.


という「声明」に繋がっていきました。この国には軍隊が必要かもしれない  日本国憲法はその自衛権を否定するものではない。


普段は実に合理的なアメリカ人ですが(だからこそ~なのかな)、こういう矛盾に満ちた事を平気で言うのですよね。あくまでも理想は掲げたい~でも現実はそれほどうまく行かないというところから生まれる妥協がこれなのだそうです。おばさんに言わせれば、こんなの詭弁以外の何物でもないと思うんですけど


下手をすればまた日本は再軍備化され、東西戦争に巻き込まれてしまいかねない~そう危惧した吉田がひねり出した苦肉の策には、誰もが息を呑んだようです。


アメリカに、日本独立後も軍の駐在を認め、共産主義の脅威から日本を守ってもらう


GHQを通さず、直接アメリカ本国との交渉に挑む吉田。池田隼人と宮沢貴一をワシントンDCに向かわせ、当時の国務省顧問ジョン・ダレスと交渉させました。ドラマでは、このダレスは、日本を対共産主義の「防波堤」として利用したかったように描かれていました。実際も、ダレスはかなりの反共主義者だったようです。


アメリカとの単独講和が世界に受け入れられるだろうか?


危惧する周囲の声に対し、日本にとってはアメリカが世界そのものだと主張する吉田。一刻も早く「独立」を遂げ、かつ再軍備を徹底拒否するために、米軍の駐屯を了承する~という吉田の考えを、さらに決定付けたのは、朝鮮戦争の勃発とマッカーサーからの


「National Police Researve 国家警察予備隊」


の要請でした。あくまでも治安維持のためだけに機能させる総理府管轄の組織となるはずだったこの予備隊に名乗りを上げたのは、服部卓四郎という人物。服部は、東条英機の元秘書官を務めた旧軍人だそうです。そしてこの服部を引っ張り出してきたのは「亡霊使い」のウィロビー。ウィロビーは、東京裁判に批判的な人物だったようですね。


Now you can seek revenge. 今こそ復讐を果たせ


今さら公職追放された軍人を連れてきてどうするつもりだっ!?


直接マッカーサーへ談判し、追放解除を取り消させた吉田のもとへ服部がやってきた時はハラハラさせられました。実際にはクーデターも視野に入れていたようです。


ウィロビーの思惑通り、再び日本に軍部を復活させようとする服部を一喝する吉田。俺の使命は、二度と日本人を戦場へ送らない事だっ!!


ドラマの中で、吉田の息子の健一や、内縁の?妻小りんが~一般国民として自分の意見を言ったり、質問をしたりという件が見られますが、まさにおばさんもそれと同じで、筋を追うというより、その内容を深く掘り下げたい=質問したい気分でいっぱいにさせられてしまっています


なぜにこうも近代史について通り一遍のことしか知らないのか~縄文時代に始まり、飛鳥時代、安土桃山~江戸時代と、古代史から幕末にかけてまではかなり色々なことを学んだはずですのに、どうしてこうも近代史については無恥なのか~自分でも情けなくなってしまうほど


たとえばここでも取り上げられた朝鮮戦争ですが、これまでは単純に「ソ連対アメリカ」の代理戦争なのだと思っていたけれど、現実はもっと根深いのではないかと最近感じるようになりました。


閔妃として知られる明成皇后が、日本の脅威に対抗するためロシアを引き入れようとしたのに、そのロシアが帝政の崩壊によって共産主義国となったため、それまでの絶対的な身分制度に苦しめられていた朝鮮の下層階級がその思想を受け入れやすかったということもまた、ソ連の侵攻を促した一因になったのではないか~などとも考えてしまいます。そういう説もあってもいいんじゃないのかな、って。まあこれはあくまでも個人の見解なので、もう少し調べてみないと確実な事はいえませんけどね


でも少なくとも、たとえば安土桃山時代の歴史的人物に対しては(素人の)個人的レベルでも様々な見解や解釈があるというのに、近代史にはそれがあまりない~少なくともおばさんの周りにはそこまで関心を持って語る人がいないというのは、やはりかなり異常な事なのではないかと思うのです。まあ今回の問題に対する論調はかなり感情的に見受けられるので、ここで意見を言うことは差し控えますけれど。


今、教育界では、近代史から遡って学ぶという流れが出てきていると聞きました。実に羨ましい限りですむしろそうあるべきでしょう。ネットでの情報だけに惑わされず、史実に近い歴史を学ぶ、何が真実なのか己の目で見極めるために、出来る限りの情報を収集する、片寄った見方にならぬよう大局的に歴史を見直す~その手段の1つとしてこのドラマを楽しませてもらっています


来週はいよいよ最終回ですね。結局は開戦を止められなかった自分を最も憎んでいると健一が評したこの吉田が、全面講和が成せなかったという周囲からの評価を受けて、その後どう自分と向き合っていったのか~最後までキッチリ見届けさせていただきまする


これまでに視聴した日本のドラマ視聴リストはこちらです: 視聴ドラマ一覧~日本のドラマ編

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こちらの関連記事は負けて、勝つ~戦後を創った男・吉田茂~のレビュー一覧」でお読みいただけます

負けて、勝つ~戦後を創った男・吉田茂~第3話 真の独立へ向けて

渡辺謙さん主演のドラマ、負けて、勝つ~戦後を創った男・吉田茂~今週は第3話です。


鳩山総裁の公職追放を受けて首相となった吉田茂でしたが、この時はまだ貴族院議員ではあっても国会議員ではありませんでした。日本国憲法の制定後、首相は国会議員であることが前提条件とされたこともあり、吉田は高知県から立候補することになります。元々、父親の実家が高知県なのですね。


この選挙は、GHQから押し付けられた(というと語弊があるけど)日本国憲法が国民に支持されるかどうかを問うた選挙でもあったのですが、吉田自身はトップ当選したものの、彼を総裁とする自由党は第1党の座を奪われ、吉田もまた総理の座を追われることになってしまいます。


ドラマでは、この裏工作をしたのがGHQで実権を握っていたケーディス大佐となっていました。当時、マッカーサーは、本国での大統領選に気を取られていて、日本の政治の行方などどうでもいい~というように描かれておりました。予備選で惨敗した彼の人気は日本だけのものだった~本国では評価されていなかったというのはなんとも皮肉でございました。


吉田を嫌っていたケーディスは、芦田を引き立て、連立内閣の首相に据えることに成功しますが、吉田の復帰を願う白洲次郎の暗躍により、ここに昭和電工事件が起こります。昭電の当時の日野原社長が政府に賄賂を贈ったという贈収賄事件ですが、その受け取り側に民生局のケーディスの名も挙がっていたようです。ここではケーディスと対立していたチャールズ・ウィロビーの策略(女性スキャンダル)も奏功していたようです


ついに首相に返り咲く吉田。


「総理などいてもいなくても同じだ。何もできない人間がつく地位だ」


互いにそう語り合う芦田と吉田は、案外本心からそう言っていたようにも思われました。何をするにもGHQや民生局の介入を受け、戦争という「殺し合い」は終わったというのに、無実の人間ひとりさえ救うことができない(ここではその象徴が東京裁判で絞首刑を宣告された広田弘穀でした)ことに、臍をかむ思いの吉田なのです


父さんなど、アメリカ兵に脚を広げるパンパンと同じだ!


何もできない自分への怒りも手伝って父親への怒りを増幅させる健一の心境は、当時、日本の将来を憂えるもの全ての気持ちを代弁したものだったのかもしれません。もちろん、吉田茂本人も、というより吉田こそが最も悔しく思っていたのかもしれません。


私に逆らい銃を向けるということは、アメリカに銃を向けること。即ち「戦争」を意味する!


そう言い放ったマッカーサーの真意はいったいどこにあったのか?アメリカで支持されなかった上に、またしても吉田が反抗することを牽制しての言葉だったのか。


今、我々に必要なのは確固たる「独立」だ!わしらにしか出来ん!


そう言い切って憚らない吉田はその組閣において官僚出身で1年生議員の池田隼人を大蔵大臣に抜擢します。いよいよ講和条約締結へ向けての足場固めです


来週の予告を見る限りでは、あれほど武力放棄を強く命じたマッカーサーが、朝鮮戦争勃発に当たって日本に何を要求してきたのか~その矛盾(ご都合主義)に切り込んでいくようです。ここはなかなか面白くなりそうです来週も楽しみです~(^O^)/


これまでに視聴した日本のドラマ視聴リストはこちらです: 視聴ドラマ一覧~日本のドラマ編

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負けて、勝つ~戦後を創った男・吉田茂~第2話 総理大臣へ

渡辺謙さん主演のドラマ、負けて、勝つ~戦後を創った男・吉田茂~は今週もまた面白かったですね~。


でもドラマの話に行く前に、前回のレビューにお寄せいただいたコメント(迷惑コメに分類された模様)について、少しここで言及させていただきますね。(興味の無い方~早くあらすじを知りたい方は「続きを読むに移動してくださいますようお願い申し上げます


そのコメントには、第1話でのマッカーサーと吉田茂の対話のシーンは、吉田ではなく白洲次郎のはずだった、このドラマはあまりにも歴史を馬鹿にしている~と書かれていました。これはおそらく、北 康利さんの「白洲次郎 占領を背負った男」を読まれたか、もしくは数年前に同局で放送されたドラマを見た方の感想だと思われますが(もし白洲さんの関係者の方でしたらすみません)、おばさんはこの方のご意見は少し違っていると思います。


確かにこれが事実のみを描かねばならない歴史書や、せめてドキュメンタリーでしたなら、そのご意見も尤もだと思うのですが、この「負けて、勝つ」はあくまでも「ドラマ=フィクション」なのです。


吉田茂にしても白洲次郎にしても、ふたりともこの時代に誠心誠意、天皇を、そして日本国を救おうと奔走された、いわばこの時代を代表する日本人と言っても過言ではないと思います。


そして、ドラマや小説は、そのような「偉人」をより感動的に表現するひとつの手段なのだとおばさんは考えています。ドラマや小説には、事実をデフォルメしたり多少の脚色をしたりして、読者や視聴者により多くの感動を与えるという役割もあるのだと思うのです。そしてそれこそがドラマや小説の醍醐味なのではないでしょうかでないとちっとも面白くありませんもの


誰が何を語ったかが問題なのではなく、大局的に見て、制作者が何を伝えたかったのか~により重点を置くべきなのではなかろうか、と、あくまでも、俳優個人ではなくドラマが好きなおばさんは、そう思うんですけど。まあ、ファンの方には許せないのかもしれませんが、でもそれは、ここで語られるべきことではナイでしょうよ。おばさんは単なるドラマの一視聴者であって制作者ではないのですから


すっかり前置きが長くなってしまいました。以下は、第2話のあらすじをまとめさせていただいております。


今回は、東京裁判にいたる過程において行われた、いわゆる戦犯の公職からの追放や、日本国憲法の草案作りについて描かれておりました。


戦争犯罪人や職業軍人など、7つの項目に当てはまる者は、すべて公職から追放すべし


Purge Listと呼ばれる粛清者のリストには、東条英機などの軍部関係者のみならず、ニ・ニ六事件後に首相となった、吉田同様外交官出身の広田弘毅の名も挙げられています。劇中でも述べられていたように、この広田を総理にと説得したのは吉田自身だったそうです。


また、憲法に関しては、政府が提出した草案は即座に却下され、GHQによる改正案を採用するよう強制されました


これを内政干渉だと憤る面々に対し、敗戦国が飲まざるを得ない妥協であり、必要なのは反発ではなく、高度な外交=駆け引きだと主張する吉田。


そんな吉田に対し、挑戦するかのようにこう尋ねるマッカーサー。


このように、何の抵抗も無く他国の支配を受け入れた国は日本が初めてだ。いったい日本人には「独立」したいという欲求があるのか?


これにはさすがにムッとして「ある」と答える吉田に対し、ならそれを示せと畳み掛けるマッカーサーなのです。


この辺は、戦前ずっと「天皇の赤子」だった日本人が、その精神的な支え(天皇を親に見立てた)を失って、はたして「真の大人」になれるのだろうかと、吉田が感じていたらしい様子がなかなか面白かったです。


そしてその天皇を、憲法においてどのように位置づけるか。


日本人の心の支えというスタンスは決して無くしてはならない~という日本側の主張に対し、GHQは「Symbol」という言葉を使ってきました。そのような曖昧な表現を憲法に使うとは何事ぞ!ここでもまた論議が巻き起こるのですが、天皇を「絶対君主」として崇めたからこそ、戦争で命を捨てることもいとわなかったのだと反論されてしまえばそれまでのことです。


これが受け入れられなければ、天皇の戦争責任を問うことになる。


それだけは絶対避けたかった吉田側は、この「シンボル」という言葉を受け入れるしかありませんでした。そして昭和天皇自らも、それがよいのではないか、とこれを了承します。


「完全な敗北だ!


外ではこの結果を黙って受け入れるしかなかった吉田の心中はでも、怒りと悔しさでいっぱいだったようです。家に帰ってきた父を慰める健一に激怒する吉田。母を亡くしてからずっと心を閉ざしていた健一が、ようやく心を開いて話しかけてくれましたのに


でも、当時の日本の情況を考えると、それもまた無理からぬことでした。国民の食糧すら不足しているその時代、日本は、アメリカでは食用のコーン(corn~とうもろこし)と区別されている家畜の餌=メイズ(maize)を輸入せざるを得なかったほどなのですから。


また、草案に盛り込まれた「武力と戦争の放棄」についても吉田はこう語っています:


将来、この憲法を心から誇りに思える時がはたしてやってくるのだろうか?


ここは~敗戦によって強制されたものだから、忸怩たる思いを捨てきれない~と解釈したいところですがおばさんは、誇りに思っていますよ。改正などもってのほかです


戦に負けた四等国の日本が独立して復興するため


忍の一字で耐えてきた外交屋の吉田でしたが、幣原内閣の総辞職を受けて45代内閣総理大臣へ意欲を見せた鳩山一郎が、その著書「世界の顔」がヒトラーを支持していたかのように書かれていたために公職を追放されたことで、首相に推薦されることとなってしまいます。


またちょうどその頃、東京裁判を前にして、広田弘毅の妻=静子が自害したという知らせが入りました。


静子は、自分の父親が国粋主義者だったことが夫の有罪に繋がるのではないかと危惧し、夫を救うためにその命を断ったのだそうです。


それを聞いてますます悶々とする吉田。


俺は、自分の結婚式にさえ出席せず、ひとりで式を挙げてくれた勇敢な妻、雪子の病にさえ気づいてやれなかった。雪子が死んだ時、俺はなぜその後を追えなかったのか


そんなぼやきを聞かされた、内縁の妻の小りんのセリフがまた良かった


今からでも遅くありません。心残りが無いのなら、後を終われてはいかがですか?


これに「ワカラン」と答えた吉田の顔を2度激しくビンタする小りん


「分からんことはありません。あなたのことです!!


これでようやく目が覚めた吉田はこう覚悟を決めたそうです。


「生き恥をさらせということか。死に花を咲かせて、その後にまた散ればよいのだな」


敗戦国日本の総理大臣など「貧乏くじ」以外の何物でもないが、そのくじをひいてやろうじゃないか。


負けて勝つ!総理として見せた外交の手腕やいかに?


こうして吉田は敗戦国ならではの「独立」への道を模索していくのです。一刻も早く講和条約を結び、GHQにお引取り願おう


また、ドラマでは、マッカーサーの大統領選への意欲なども意識的に描かれているようでしたが、これは何の伏線なのかしらね。このドラマで朝鮮戦争まで描くとは思えないんですけれど。やるのかな~


さてこの後はどんな展開を見せてくれるのでしょうか~来週も続きが楽しみでござりまするGo home quickly!


これまでに視聴した日本のドラマ視聴リストはこちらです: 視聴ドラマ一覧~日本のドラマ編

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負けて、勝つ~戦後を創った男・吉田茂~見ごたえありそう(^^♪

渡辺謙さん主演のドラマ、負けて、勝つ~戦後を創った男・吉田茂~を見始めました。これはなかなか見ごたえ十分で面白くなりそうです


敗戦国となった日本が、列強の植民地とならずに済んだのはなぜか?


戦には負けたけれど、外交で勝つという覚悟を決めた男たちのドラマを、今ここで、この時代に放送するのも、実に意義深いことだと思います。もし今の日本が同じ立場に置かれたら、ワタシ達はさぞかし英語が上手になったことでしょうな


とまあ、山ほど皮肉りたいことはぐっと胸に押し込めて、日本国を救うために、彼らがいかに汗だくになって奔走したのか、その姿をじっくり見せてもらいたいと思います負けて勝つ~が面白そう♪


今日はまず主役の吉田茂を中心に見てまいりましょうか。


もと外交官の吉田は、本来太平洋戦争の開戦には反対の姿勢をとっており、開戦後は近衛文麿らと共に反戦運動を展開していたそうです。ドラマでは、その活動のために捕まり、牢獄に監禁されているシーンも映し出されました。


が、いざ終戦となると、この姿勢が評価され、GHQとの間を取り持つ外相として抜擢されることになるのです。


「負けは負けでも良い負け方と悪い負け方がある」


国中が連合国による植民地化を恐れ、一部では「慰安施設」なるものが用意され、婦女子を暴行から守る国策まで敷かれました。


「勝手に仕掛けた戦で負けた男の尻拭いを、娼婦たちがしてくれた」


という訳です。ドラマではこれを評して「見事な負けっぷり」としていましたが、おばさんはやはり同性として、なんともやりきれない怒りを抑えることができませんでした。戦争に、息子を、夫を、恋人を取られた女たちが、またしてもそんな形で苦痛を強いられていたとは。


でも、吉田の負けっぷりもまた、彼女たちに負けぬ堂々としたものでしたこれからこれをどう「勝ち」につなげていくのか?


外交官時代に築いた流暢な英語で、今では天皇に取って代わる「神」として君臨したマッカーサーに対し、物腰と言葉はいかにも丁寧ですが、その発言の内容は、一歩たりとも引いておりません


この国では、いったい誰がこの戦争の責任を負うつもりなのか?


幾度かの面会において、手を変え品を変え、吉田の口から「天皇」という言葉を引き出そうとするマッカーサーに対し、吉田はここは頑として譲りませんでした


天皇(His Majesty)を神として崇める日本国民は、確かに西洋人の目には愚かに映ることだろう。だが、その天皇を神と崇めたからこそ、この国の青年たちは皆進んで命を落としたということを忘れないでほしい。


日本国民の皇室への尊敬の念は、政治的なものではなく、もはや「a norm=規範」ともいえるもので、これを失えば、日本は共産化する恐れさえある。


天皇に戦争責任はない。決して


吉田の心はマッカーサーには伝わったかにも見えましたが、本国アメリカではそうも行かなかったようです。


GHQは幣原内閣に対して5つの改革方針を打ち出しました。婦人の参政権の確立、学校教育の自由主義化、労働組合の結成、司法制度、そして経済の民主主義化を当面の課題として提示し、そのためには憲法改正が急務であると要求してきたのです


しかもマッカーサーは、内閣がなかなかこれに応じぬであろうことを予測して、やはりこちらも開戦反対派だった近衛文麿をこのリーダーに据えました。若い力で議会を牽引してほしい


ところが、開戦当時の首相であった近衛が、憲法改正の中心に座ることを良しとしないアメリカの世論は、マッカーサーを責め始めます。そしてついにGHQも近衛とは無関係だと言い始めました。


どんなことをしても天皇だけは守らなければならない吉田は、友人である近衛文麿をスケープゴートに差し出すことを黙認せざるをえなくなってしまいます。


友人の名誉や命より、天皇と国民、ひいては日本を守ろうとした吉田の気持ちを近衛が理解していたと思いたいです。君はもはや政治家だから


「あなたのご意志を誠心誠意尊重して、日本のために生かしてまいる所存です」


首相にそう言われた近衛は己のなすべきことを知り、逃げも隠れもせずに、己の命を絶ちました。


「君がいつか総理になって、日本国を立て直してくれ」


誇りのために死を選ぶか、誇りを捨ててアメリカに助けを求めるか、2つに1つの選択しかないと迫られた吉田が、


「Yes, Sir!」


を連呼させられながら、その表情の裏で何を考え、どんな行動を取るに至っていったのか? 東郷でもなく乃木でもない、ましてや天皇でもない吉田が、どう日本の舵取りをしたのか~ここは実に楽しみなところです。


予告ではGHQ~これすなわち


Go Home Quickly!


の略だとせせら笑っていた吉田の活躍が実に楽しみでございます。


ドラマ中、登場した近衛文麿の孫=細川護煕や、吉田茂の孫=麻生太郎が登場するのを見るにつけ、彼らがもう少しシッカリしてくれていたなら、今の日本ももっと違った方向に進んでいたのではなかろうかいう忸怩たる思いを止めるのはなかなか難しそうです


また、これは母に聞いたのですが、あのマッカーサーと天皇が映った写真が新聞に載ったのを、全国民が嘆いていたという件ですけど、あれは、天皇が両手をだらりと下げているのに対し、マッカーサーが後ろに手を組んでえらそうに映っていたというのが、国民の涙を誘ったのだそうです。だから子供達が、マッカーサーの方が天皇より偉いんだと騒いでいたのですね。そして母もまたその一人だったそうです。


と、今日は吉田茂を中心に語らせていただきましたが、今後は、その吉田を「じいさん」と慕う白洲次郎(谷原章介)や、吉田の息子の健一(田中圭)などにも注目していきたいですなかなか面白くなりそうです♪


これまでに視聴した日本のドラマ視聴リストはこちらです: 視聴ドラマ一覧~日本のドラマ編

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