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名もなき毒
 杉村三郎シリーズ

名もなき毒 最終回感想とあらすじ 教訓がいっぱい詰まったドラマでした

名もなき毒のあらすじと感想はこちらからご覧いただけます: 杉村三郎シリーズドラマ あらすじと感想一覧


小泉孝太郎さん主演の名もなき毒は夕べが最終回でした。確かに「名もなき毒」=悪意や敵意が充満していたけれど、と同時に人間が持つ「善」とその善なる心を持つ者のみが持てる強さも垣間見えた気がして、個人的には満足でした。その代表が秋山今多嘉親だったのだと思います。人間は、ああいう本物の優しさや強さを身に着けていかねばならぬのだと改めて痛感させられましたムフフ


以下簡単なネタバレと感想です。


まず、古屋明俊を殺害したのは、やはりコンビニ店員の外立研治でした。最初は、祖母と二人の息づまるような毎日に嫌気がさし、ネットで入手した青酸カリで祖母を殺そうとしたのだそうです。


が、いざことにあたろうとした際、祖母は殺されるような悪いことをしていなかったと気づいたそうです。祖母は自分と同じ社会的弱者であって、本当に裁かれるべき者は他にいる。


やり場のない怒りを「誰でもよい」から晴らしたいという、いわゆる「無差別殺人」だったようです。青酸カリをウーロン茶に混入し、店内の陳列ケースに入れておいたのは、

「誰かを殺すべきだと思ったけれど、誰を選んでいいか分からなかったから」

なのだとか。


そんな外立の暴走を誰かが止めてやれなかったのか、ここは秋山ならずとも残念に思う所です。青酸カリや注射器を、安易にネットで売買できるシステムも、何とかできぬものなのか


秋山と三郎に付き添われた外立は、祖母のことを萩原運送の社長に託し、自首するために警察へ向かう途中、思わぬ大きな役割を果たします。実は時を同じくし、原田いずみが、やはりその「怒り」を爆発させようと三郎の家にやってきて、桃子を人質に取って立てこもってしまったのです


菜穂子からの連絡を受けた三郎は、外立や秋山とともに急いで家に戻ってきますが、原田いずみは三郎の言うことなどまったく聞きやしません。


おまえみたいな人間が許せないっ!謝れっ!謝れっ!謝れっ!


ここは一見狂人のようにしか見えませんが、確かにデフォルメはされているけれど、最近の社会はこういう傾向が実に強いですよね。何かというと他人の揚げ足を取って誹謗中傷する。どうでも良いようなことをさも偉そうに取り上げて叩く。他人の幸せな姿が許せない。


一昔前まではこのような状態や現象を「ヒステリー」と呼んだものです。要するに、何に対しても大らかでいられない、過敏症の傾向があるように感じます。それこそが名もなき毒をたくさん吸い込んだ時に現れる症状なのかもしれません。過敏になるからますます、正常な人なら気にも留めない、ほんの少量の「毒」でさえ、自分を殺そうとしていると過剰反応をするようになる。


それが内輪やネットの社会だけで留まっていればまだしも、現実社会に現れるとああなるのだという実に見事で辛辣な描写なのだと思いました。たま~に覗く掲示板や2〇ャンネルにはまさに原田いずみがたっくさんいます


一方の外立は、確かに殺人まで犯したけれど、それによってなにがしかの真実もつかんだらしいというのもまたなんとも皮肉でございました。怒りを発散させるために人を殺したけれど、それで得たのは

「むなしさ」

だけだった。そこで桃子を殺したところで、原田の怒りが収まるとは思えない、虚しさは怒りよりずっとたちが悪いと、心から自分の犯行を悔いていたようです。もちろん彼の中には、殺した相手に対する申し訳なさもあったのだと思います。それが「掃除」という形で表れていたのでしょう。


この外立に対し、自分はおまえのような無職とは違って社会で働いたことのある人間だと偉そうに反論する原田にもまた大いに呆れてしまいました。どんな職場でも長続きしなかった原田が、働いたことの無い人間には分からないと、無職の人間をあざ笑うというこの皮肉には、苦笑するしかありません。だって原田が曲がりなりにも就職できたのは

「嘘」

をついて自分を良く見せようとした結果(経歴詐称)なのです。


一方の外立は、家を売ろうとした際に、土壌検査で「ずる」をすることもできたのに、そんな不正を潔しとしなかった。が、その結果、結局は人を殺すという犯行に及んでしまったのです


ふたりとも社会的には同じ「犯罪者」なのだけれど、その内実はまったく違うという現実。心根で言うなら、既に反省を見せている外立の方が良さそうなのは明らかなのに、こちらも、逮捕され抑留されている警察でイケメン調査員が自分の話を聞いてくれると有頂天になっている原田の方が、より早く社会に復帰してきそうなのがやり切れません


何とも恐ろしい世の中になったものだとかぶりを振る一方、そんな原田に対し、抑えきれない殺意をぶつけてしまった三郎は、初めて自分の中にある「毒」に気づいたようなのは収穫でした。これは誰にも経験があるのでは?人を殺そうとまではしなくても、

「どんな時も自分だけは正しい。正しくあろうとしている

と信じていた人間がある日、自分もまた汚く弱い人間だったと知らされることがある。問題はそれに気づいた時どうするかなのだとおばさんは思います。その弱さや汚さを真正面から受け止めた上で、どんなに辛くて情けなくてもなんとか正しくあろうと前に進むか、

「こんな世の中、正しく生きられないのは当たり前」

と開き直り、すべてを他人や社会のせいにして原田のようになるか


三郎がどう感じていたかについて、具体的な言葉は得られなかったのですが、三郎の母正子から電話がかかってきたシーンが何とも象徴的でしたよね。三郎はこれまで、特に侮蔑的な響きは感じさせなかったものの、母が常に「毒」を含んだ物言いをすることをやや否定的に語っていました。


自分はそんな母親とは違う人間だ


今にして思えば、三郎はそう考えていたのかもしれません。だからこそ、その母に菜穂子との結婚を認められなかったことを心のどこかで不満に思っていたのでしょう。でなければ、孫も生まれたというのに、一度も逢ったことも挨拶さえしたこともないというのは不自然ですものね


それが今回、正子が、息子夫婦が原田に襲われたことをニュースで知って、電話をかけてきたのを知った三郎は、すぐに自分が出ずに、菜穂子を電話に出させたのです。菜穂子が嫁としてきちんと礼を尽くすと正子もまたそれを気に入ったらしく、息子を出せとのたまい、

「家族を守れなくてどうする!あんたがもっとしっかりしなさい!

と三郎を叱咤しました。そんな正子を三郎は「お母ちゃん」と呼びました


一見優しくて良識のあるように見えた原田いずみの父親だったけれど、きっとどこかで娘をゆがませてしまったに違いないと、ここにきてそう思わずにはいられませんでした。これは妄想にすぎませんが、おそらくは偽善的な面があったのかな~たぶん。だからと言っていずみのしたことを正当化するつもりは毛頭ありませんよ


一方の正子(と影の薄い父)は、偽悪こそあれ、偽善のぎの字もなかったのでしょう。三郎はそんな「毒」だらけの母をどこかで恥じていたけれど、それもまた、至極まっとうな人間のあり方だったのかもしれないと、ふとそんな風に思ってしまったのです。(今は必ずしもそうではないと思いますが)昔はよく、口が悪い人に本当の悪人はいないなどと言ったのはそう言う意味も込められていたのかもしれない、と。


暁子と美知香の親子も、ついに互いの本音をぶつけ合い、ようやく本当の親子になれたようです。摂食障害になった自分を疎んじていた母親に、それがどんなに自分を傷つけていたかと語る美知香に対し、そういう美知香もまた、自分を殺人犯と疑っていたじゃないかと反論する暁子。ここはどうやら痛み分けということになったようですな。まずは嘘をつかないこと、そして相手を信じること~その上で、たとえ親子であっても相手の人格を尊重する適度な距離を保つことを忘れなければ、うまくやっていけると思います。


またドラマでは、途中登場した北見が亡くなり、三郎に遺した手紙の中で、その心中をこんな風に明かしています。


「事件が起きてからしか動けない警察に嫌気がさして、探偵のような仕事を始めた。自分に何ができたかは分からないが、世の中に充満する『毒』を清める仕事がしたかった」


自分がこの世から消えた後、誰かがこの仕事を受け継いでくれたらと願っているという北見の遺志を、はたして三郎は継いでいくのでしょうか


たとえば秋山が外立の供述を、警察に都合のよいように操作されぬよう、外立の本音を聞いておいたことも、外立の更なる悲劇を防ぐのに役立ったかもしれませんよね。めんどくさい、関わり合いになりたくない~と素通りせずに、皆が少しずつでもちょっとしたサインを掬い上げることができたなら、多くの「毒」はまき散らされることなく浄化できるのかもしれません。


とはいえ、おそらく三郎もそうでしょうが、あまりにも他人の毒を吸い込み過ぎて、自分が毒に侵されてしまうということもまた大いにありうることです。それはやはり試行錯誤しながら人生経験を積んでいくしかないのでしょう。死んだ人間の仇を討ったところで死んだ者は戻ってこないと、三郎を包み込むような温かい笑顔を見せてくれた今多嘉親のようになれたらよいのですが


生きることのしんどさを目の当たりにさせられた作品でしたが、でも、園田編集長や秋山、シーナちゃんやゴンちゃんを通して、人間の中に「毒」とともにある「善」をも信じさせてくれた作品でもありました。なかなか楽しかったですkaeru


~2014年7月にスタートした「ペテロの葬列」も面白そうです~


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名もなき毒
 杉村三郎シリーズ

名もなき毒 第10話あらすじと感想 ハリネズミのジレンマ

名もなき毒のあらすじと感想はこちらからご覧いただけます: 杉村三郎シリーズドラマ あらすじと感想一覧


小泉孝太郎さん主演の名もなき毒の10話もまたなかなか面白かったです。


このドラマは「名もなき毒」というタイトルが表すように、普通のミステリーとは違うのですよね。ごく一般的なミステリーなら、

「犯人」

を突き止めるのが最大の醍醐味なのですが、このドラマは(少なくともおばさんにとっては)違う


それに気づいたのは、このドラマの前半部~梶田を殺害した犯人が近所の中学生で、特に動機はなかったと知らされた時のことでした。ああ、このドラマは殺人犯を見つけることがメインテーマではないんだな、それよりも

名もなき毒

をまき散らす

「ごく普通のありふれた人々」

について描こうとしているんだな、そう思いました。これはお訪ねくださいました皆様とも(コメント欄にて)語らせていたことです。


だから今回も、古屋明俊を殺害した犯人に、コンビニのアルバイトをしていた外立(はしだて)が急浮上してきた時も、思いのほか不快には思いませんでした。彼についての情報はこれまでほとんど明かされていなかったことから、普段なら

「後出しじゃないかっ!

と怒りを覚えてしまったかもしれませんが、このドラマに限っては、テーマがそこではなかったのだろうと納得しました。それに今にして思えばこの外立からも、一応のサインは送られていたのですよね


1)ばあちゃんと二人暮らし: 両親が早くに亡くなったか失踪した不幸な生立ち


2)もう閉店したコンビニを一人で掃除しながら、古屋さんには申し訳ないことをしたと

「経営者でもないのに

丁寧に謝罪していた。


特に重要人物でもないキャラクターが、毎回特別な意味もなく登場していたのもやはりこの伏線だったのでしょう。ドラマ好きなおばさんとしてはそこだけは見逃さなかったんですが、何せ他のキャラクターのインパクトの方が強すぎて、そちらを語るのに夢中でございました


そしてようやく今回は、この外立の動機となったらしい「毒」が明らかにされつつあります。何でも外立の実家は、昔印刷工場だったそうで、そのせいなのか、住居の土地もかなり汚染されているのだそうです。早くに両親を失った外立は、祖母を養うためにも土地を売ろうとしたのに、この土壌汚染が原因で、それが叶わなかったのだそうです。


~この土壌汚染を、菜穂子の話や「あおぞら」の特集「次長さんに聞く」にひっかけていたのはよかったんですが、たぶんその辺で、外立の家周辺の土壌汚染についても誰かが一言でも触れていれば、それが面白い伏線になったんじゃないかな~と今になってみると残念でござるね~


その上、コンビニ店長の父親が、そんな外立を気の毒に思って、土壌洗浄の資金を出すと申し出てくれたのに、祖母が頑としてこれを受け入れなかったのだそうです

「ばあちゃんの目の黒いうちはダメだ

となると~、外立はこの祖母を殺そうとしたか、自殺か無理心中しようとしたか、で青酸カリを手に入れたのでしょう。それなのに、結果的には古屋を殺すことになってしまったとは、なんともやり切れない話でやんす。そのお詫びの意味も込めて、古屋の自宅周りを掃除してくれていたのでしょうか。


こちらの詳しいことは、来週三郎と秋山が解明してくれるでしょうから置いといて、今回もまた大いに気になったのは原田いずみの方でした。


やはり、原田いずみのあの話は「狂言」で間違いないようです。おばさんが思うに、たぶん、原田いずみは、兄と婚約者の(彼女の言うところの)「嫌らしい場面」をその目で見たのでしょう。それが即自分に対しての性的な虐待であるという論理は、決してまっとうなものではないのですが、今の世の中、こういう思考回路を持つ人が少なくないのも事実です。


道端で石につまづいても、石がそこにあるから悪い。自分が兄を憎むようになってしまったのは、兄が自分の思い通りに自分を愛してくれないからだ


他人が自分の思い通りに行動しないのは「当然」のことなのに、力づくでも思い通りに動かそうとする人は本当に多いです。自分と他人はまったく違う人間なのですから、ある程度の

「距離」

を保つことが必要なのですけれど、今はそれができない人が非常に多い。まさにハリネズミのジレンマです。自分の「針」で他人を傷つけなくて済むような距離を、本来は20代ぐらいまでの人間関係(試行錯誤)で習得するものなのですが、どこで何をどう間違えたのか、これができていない「大人」が非常に多いと感じます


原田いずみもその典型でしょう。本当は、兄のことも大好きだった~いつまでも側にいたいのに、兄には伴侶ができてしまった。普通ならここで「妹として」兄との良好な関係を保とうとするのでしょうが、原田いずみは「独占欲」が強すぎて、それができない


その原田いずみの独占欲が、どうやら三郎にも向けられているらしいのが、なんとも恐ろしいところでやんす三郎の娘が危ない!(;O;)。多分、この原田いずみの様な人間は

「他人に冷たくできない人」

の臭いを敏感に嗅ぎ付けるのでしょうね。この人になら何をしても嫌がられない、許される~そう狙いをつけるととことん相手を試そうとする


そこまでは行かずに何とか平静を保っているのが、暁子なのだと思います。相手はまだ十代の感じやすい年ごろの娘だというのに、大好きだった祖父が愛した女性の善意を信じたいと言っているだけなのに

「お母さんを傷つけるようなことばかり言うのね!」

どっちが娘を傷つけているのはあなたです( `ー´)ノ~と思わず独り言ちてしまいましたよ。奈良和子が自殺に追い込まれたのも、この暁子の言動が原因なのではないでしょうかね。


この母親も、これまで娘に過剰な愛情をかけないで来たくせに(ここは距離を取りすぎ)、ここにきて、急に美知香の存在が近くなってきてしまい、どう接していいか分からない、というやはり「距離」をうまく取れずにいる一人なのだと思います。だからと言って、娘に「毒」を吐くのはどうかと思いますが。


また今回は、ほんのサラリとした一言だったのですが、菜穂子が母を亡くして兄や父と同居することになったと美知香に話した際、自分も母とよく喧嘩をしたという話を聞いて、なんだかちょっとだけホッとさせられました。菜穂子も、苦労知らずの顔をしているけれど、

「二号さんの子」

ということで、人知れぬ苦労をたくさんしてきたんだろうな、それなのに、今はそれをおくびにも出さずにいるなんて偉いなと、初めてこの人に親しみを覚えましたムフフ


さて、この名もなき毒もいよいよ来週が最終回のようです。原田いずみももはや「指名手配」されたそうなので、ここはしっかり捕まえてもらって、社会的制裁をキッチリ受けさせてもらいたいものですああいうモンスターを許すなっ!( `ー´)ノ


~おばさんも、睡蓮特製の「白くまトースト」食べてみたいです。これだけ暗いドラマなのに、食べ物が美味しそうだと連想させる室井滋さんはやっぱりスゴイ!


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名もなき毒
 杉村三郎シリーズ

名もなき毒 第9話あらすじと感想 毒婦

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小泉孝太郎さん主演の名もなき毒の9話はまた何ともショッキングなエピソードでございました


前回のラストにあったように、あおぞらの面々(シーナとテッシー除)および美知香は、何者かがコーヒーに盛った

「馬でさえ眠りこけるほどの大量の睡眠薬」

のために皆倒れてしまいました。命に別条はなかったものの~園田編集長だけは、ご丁寧に、美味しい美味しいと2杯も飲んでしまったため、皆より昏睡状態が長く続いたようですが~倒れた皆を見たテッシーが大慌てて警察に電話をしたものですから、これは立派な刑事事件として立件されてしまいます


冷蔵庫に入っていた、コーヒーを作るために常備しているミネラルウォーターのペットボトルからは原田いずみの指紋も検出され、ここからも前述した大量の睡眠薬が検出されたそうです。


怒りっぽく非常識ではあるけれど、同時に気の小さい人間だと思っていた原田いずみにこのような大胆な犯行を犯せるものなのだろうか。


三郎の迷いとは裏腹に、原田いずみが犯人だとほぼ断定した警察の様子では、すぐにも指名手配がなされそうでした。まずは本人からの事情聴取をと言っても、何せその本人が、家賃を滞納した挙句の夜逃げ状態らしく、まったく連絡が取れないのだそうです。


その代わりに警察から連絡を受けたいずみの父親・克也(前田吟)が単身上京してきました。この克也と妻はなんと、いずみから隠れるために北海道まで逃れていたのだそうです。


年老いた父親がわざわざ北海道からやってきたと聞いて恐縮するのは園田編集長です。私たちにも何か非があったのだと思います。成人した娘さんのしでかしたことで、遠くにお住いの親御さんを責めるつもりはありません


これを聞いた時の克也の答えが、おばさんにとっては今回最も心に残った言葉でした


「あの子のことで、自分に落ち度があったなどとは思わないでください(=罪悪感を抱かないでください)」


この言葉を聞いた時、ああ、この父親こそがこれまでにも何度も何度もいずみに対して罪悪感を抱いてきたのだろうと思いました。育て方が悪かったのだろうか、知らず知らずのうちに傷つけてしまったのだろうか、どうしてあんな子になってしまったのだろうか。


幼い頃から異常なほどに勝気で負けず嫌いだったといういずみは、平気で友達の物を盗んだり、大切なものを壊したりしていたそうです。常に両親をハラハラさせていたいずみでしたが、高校を中退して家にいるようになると、その素行はだいぶ落ち着き、兄の結婚が決まった頃は、かなり穏かになっていたそうです。


でもそれは単なる「嵐の前の静けさ」でした。なんといずみはその兄の結婚披露宴の場で、幼い頃から兄に性的な虐待を受けていたと公表したのだそうですお兄ちゃんから嫌らしいことをされていました!


もちろん兄の縁談は破談となり、その妻になるはずだった女性はその後自殺してしまったそうです。いずみが投げつけたが体中に回り、その呪縛から逃れることができなかったのでしょう。父の克也は、申し訳なくて真相を確かめることさえできなかったと言いました。


おばさんを含めた誰もがこの話を原田いずみの狂言だと信じましたが、ただ一人、園田だけは、その話が真実ならいずみのこれまでの行動も頷けると言い出します。もちろん、父親が帰ってからの話です。


そんな不幸な過去でもなければ、あの子があんな風になる理由が思いつかない


確かにまっとうな人間からしてみるとそうとしか思えないかもしれないけれど、おばさんには、何もかも計算ずくの行動にしか思えませんでした。いずみが兄を慕っていたのは本当だろうけど、もし虐待を受けていたなら、そのような公の場で言えるはずがありませんもの。いずみはきっと、愛する兄を奪われた恨みを

「最も効果的かつ目立つ方法

で晴らそうとしたに違いありません。とはあくまでも推測の域を出ませんけどね


また園田がもう1つ口にした言葉もとても印象的でした: いずみは退屈な日常が我慢できないだけだ。


そんなに退屈が嫌なら、アフリカでもインドでも、生きぬくこと自体が「非日常」である地域に行けっ!甘ったれんなっ!( `ー´)ノと怒鳴りつけたくなります。おばさんはまだまだ園田の域には達していないのでござる。


男性が気に入らないと「セクハラ」と言い、年上の女性が気に入らなければ「パワハラ」という。家は裕福そうだったのだから、勉強ができない環境ではなかっただろうに、その道も自分で閉ざし、自分が能力を発揮できないのは「社会」のせいだとのたまう。


まさに程度の差こそあれ、以前北見が言った通りの「普通のレベルが低下した人間」の代表が、このいずみなのだと思います。現に、いずみは今回の睡眠薬混入事件の後、今多会長に電話をかけて、留守を預かる秘書の遠山にこう言ったそうです。


「だから言っておいたじゃない!自業自得よっ!!も~支離滅裂もいいとこです


人を殺しかけておいて、狙われた方が悪いというこの理屈~極端なように聞こえますけど、こういう人って結構どこにでもいますよね。それがすべて「幼い頃のトラウマ」が原因かというと、決してそうではないと思いますし、もし仮にそうだとしても、どこかで成長する機会が与えられなかったのか~そちらの方が不思議ですよ。どうして誰もあのモンスターを止めることができなかったのか。原田いずみは、もう立派な毒婦であって、自分のしたことにはきちんと責任を取るべきだと思います。


それに、原田いずみはいつも怒っていたというけれど、世の中に、怒りを感じない人なんていませんよ。ただ皆、なんとか気分転換を図ってそれを忘れるか、その怒りを生産的な作業に向けるか、とにかく怒りをうまくコントロールして毎日暮らしているだけです。これは昔ならごく普通だったことなのですが、今ではそうではなくなっている。これもまた

「マニュアル」や「ノウハウ本」

を読んで教わらないと分からない、そんな時代になったのかしらと、このドラマを見ているとつくづく考えさせられます。昔はそれこそ、友人同士の付き合い(喧嘩も含む)や会社での人間関係を通して学んでいったことですのに。


また今回は奈良和子も毒婦と呼ばれていたようです。彼女には前科があるということでしたが、DVを働く夫を包丁で刺したのだそうです。殴る蹴るに加えて、妻やその家族を悪しざまに罵る夫を刺した和子に、最初は世間も同情的だったのが、一方で和子が夫に多額の保険金をかけており、他に「男」がいたことが判明すると、一転して「毒婦」と呼ばれるようになったのだそうです。


誰にも優しくされなかった私に、お祖父さんはとても良くしてくださった


飼い犬のシロが誘導したおかげで、会いたがっていた和子に逢えた美知香に、和子は何度もご免なさいと謝った後、飛び降り自殺を図ったようです。


いったい真実はどこにあるのか。和子を毒婦にしたのは元夫が放った毒だったのか、元々そういう人間だったのか、それともそれは単なる世間が貼ったレッテルだったのか。美知香の祖父を殺したのは本当にこの和子なのか。


なにせ画面を通しての情報しかないので、いずみにしても和子にしても、そして暁子にしても、その人格を決めつけてしまうのはちとおこがましいのですけどね。ジャーナリストの秋山が言った様に、たとえ悪い情報があったとしても、自分自身で接してみなければ、否接してみてさえ、軽々に相手の良しあしを判断することなどできないという言葉も、まさに真実だと思いますから。


と、これだけ見てくると何ともやりきれなくなりますが、シーナちゃんやゴンちゃんが、若いわりになかなかバランスの取れた良い子たちなのが救われます。彼女たちといずみたちの分かれ目はいったいどこにあったのでしょうか


~後になって思い出した言葉があります。悪人とそうでない人の分かれ目は「(思いついた)悪事を行動に移すか移さないか」だ。まさにここに打ってつけの言葉だと思いました


このドラマはいったいどこへ着地しようとしているのでしょうね。続きもとっても楽しみでござるねきっちりまとめてほしいものです


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名もなき毒
 杉村三郎シリーズ

名もなき毒 第8話あらすじと感想 「普通の質が落ちた」に共感

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小泉孝太郎さん主演の名もなき毒の8話でなるほどな~と大いに共感したのは、以前北見が原田いずみを普通だと評したことに対し、三郎が普通ではないと反論した際、北見が三郎に語ったこの言葉でした。今は「普通」の質が落ちているんですよ


昔はよかったなどというといかにも自分が年を取ったように感じられて個人的には嫌なのです。今の若い人々にも良いところはたくさんあるし、昔の若者?と比べてことさらに彼らが劣っているとも思いません。


が、社会一般の通念として、昔なら「常識」の二文字で通じていたことがどうやらそうではなくたった~いちいち言葉を尽くさなければ

「やってはいけないこと」「やったら嫌がられること」

を理解している人が少なくなったということはここ数年痛感させられているところです。まさに「ならぬことはならぬ」の「ならぬこと」の基準が崩壊してしまった感じ~いわゆるモラルハザードです。


履歴書に嘘を書かない(経歴を偽らない)、他人の話に耳を傾ける、過ちを指摘されたら反省する


ごく当たり前のはずだったことを当たり前に思わなくなってきている人が増えてきたのは確かだと思います。そしてそのことを、心の中では分かっている人、つまり

「昔は許されなかったけど、今はこれぐらいの自由が許されてよいのだ」

と自分勝手な解釈を言い訳にしている=多少のを知っている人間のみならず、今は、心の底から、自分だけは絶対正しいと思い込んでいる人間がいるらしいことが、どうにも恐ろしく思えてなりません。これがまだ若いうちなら叱って言い聞かせることも可能なのですが、ああも=原田いずみほど年を取ってしまうと、その

「矯正」

は不可能なことのように思えてきます。北見はこう言っていました。彼女は幼い頃からちっとも成長できなかったのだと。


また北見はこんなことも言っていました。原田いずみが今回異様なまでの執着を見せているのは、三郎が期せずして手に入れた

「今多コンツェルンのお婿さん」

という地位と、彼が築いている幸せな家庭に対する僻みと恨みからなのだろう。何の苦労もせずに、高級マンションの次は一軒家、引いていえば今の職場もそのおかげで手に入れられた三郎が、わが身と比べて憎らしくてたまらないのだろうと北見は指摘するのです。


そうそう「普通のレベル」が下がった根底には、この想像力の欠如も大いに関与していると思われます。わが身の不遇を嘆くことで精いっぱいで他者を顧みる余裕がまったくない。誰もが羨む財閥の婿(正式には婿でさえないに収まった三郎が、

仕事帰りに飲みにさえ誘ってもらえない、ことあるごとに「ヒモ」呼ばわりされ、今多コンツェルンを引き合いに出される(さすがに違うわね~という真矢みきさんの「毒」はさすがの貫録でした

ことに、少しずつ心を蝕まれていることなど、夢にも思わない。単なる能天気で幸せボケした男だと思われているのです。


でもここでふと思ったのですけれど、たぶん本当に恵まれていて、一度も辛い思いをしたことの無い人も、ある意味、想像力に欠けているかもしれませんね。財閥のお婿さんが不幸だなんていうのは、下世話なおばちゃん、もとい、酸いも甘いも噛み分けた大人にしか想像できないことなのかも


また今回は、こんな極端な例ではなく、もっとありふれた小さな嫉妬がこれに並行して描かれていたのも面白かったですよね。こちらはよくある例なので、組織に属したことのある女性なら、誰でもすぐに「テッシー」の言葉(=ふたりが仲良く見えるのは見せかけだ)を理解できたと思います


留学詐欺にあって結局ボストンへは行けなかったというシーナがまた「あおぞら」に戻ってきたのみならず、ジャーナリストの秋山省吾の従妹である五味淵まゆみ(ゴン)をも、三郎のアシスタントとして雇うことになるのですよ。つまりは似たような女の子が職場に二人になったという訳です。しかもひとりは「出戻り」で、もうひとりは強力な「コネ」入社。


以前は「紅一点」だったシーナがゴンに嫉妬するのは当然の成り行きでしょう。しかもこのシーナ、最初から詐欺に遭ったといえばいいのに、いかにもボストンからの様な風を装って皆に電話をしていたところを見ると、実はかなりの見栄っ張りだとお見受けいたしました。


そしてある日、ついにこの「あおぞら」の面々を強烈なが襲います。ちょうどそこには母親を信じることにしたけれど、昔男と蒸発したという祖母の話を聞いて、祖母が無理でも奈良和子には会ってみたいと三郎に相談に来ていた美知香までがともに被害に遭ってしまいます。あれはでも(予告でも皆生きてたし)おそらくは睡眠薬なのでしょうけれど。


ただひとりシーナだけが被害を免れていたらしいのは、作者が仕込んだちょっとした「毒」なのでしょう。犯人はおそらく原田いずみなのでしょうが、

「嗅覚鋭い原田」

は、一応ひどい目に遭ったシーナをこの中に加えることを良しとしなかったのかもしれませんし、もしかしたら、シーナに罪を着せようとしたのかもしれません


お~まさしくこれは、自分がどんだけ下世話なおばちゃんなのかが思い知らされるドラマでござるね


そしていつも付け足しのようで申し訳ありませんが、肝心の殺人事件の方はというと、4件のうちの2件は前回明らかになったように18歳の青年による無差別殺人だったようです。


何でも、自殺をしたくなった青年がネットで青酸カリを購入し、それを「死なないお守り」として持っていたのが、また死にたくなったため、その効果を試すためにと先に赤の他人を2人ほど殺してしまったのだとか


新しくできたGFの説得で自首をしてきたこの犯人は、すべてを打ち明けて楽になった~これからはそのGFと幸せになりたいと語っているそうです。この

「実に薄っぺらくてご都合主義な道徳心

は、他局の「Woman」に出てくる少女とまったく同じでございまするね。人を殺したことよりも、自分がその罪悪感に苦しむことの方が辛いとまことしやかに訴える人間。もはや今の「常識」の中には

「人を殺してはいけない」

も存在しないのでしょうか


また3件目の事件は、殺人に見せかけた自殺だそうです。保険金を家族に遺すため、連続殺人に便乗しようとしたらしいです。


となるとやはり残りの4件目は暁子なのか、それとも、実は「マエ=誰かを刺した逮捕歴」があるという奈良和子の犯行なのか。もしくは(シツコイようですが)、今回もまたさりげなく登場していたあのバイトの少年=外立なのか。


「(たかが)2000万のために親を殺すなんて信じられない

と語っていた菜穂子との価値観の違いを痛感していた三郎の姿もとても印象的でした。人はたとえ2万のためであろうとも人を殺すことがあるのだということを、結局はお嬢様育ちの菜穂子には理解できないのだろうか。それとも「妾の子」として生まれ育った菜穂子にも、言うに言われぬ「毒」が潜んでいるのだろうか。


残すところはどうやら3話となったらしい「名もなき毒」はいったいどんなエンディングを迎えるのか、今からとても楽しみでございます名もなき毒~一風変わったヒューマンミステリーざんすね。ちと気は早いですけれど、これは是非シリーズ化してほしいものでござるね


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名もなき毒
 杉村三郎シリーズ

名もなき毒 第7話あらすじと感想 人間界のカナリア

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小泉孝太郎さん主演の名もなき毒の7話では「カナリア」がモチーフに使われていたのがなかなか面白かったです。


ここで言う所のカナリアはもちろん「炭鉱のカナリア」で、炭鉱でガスが漏れ出すと真っ先にこれを感知するのがカナリアだということから、

「非常に繊細な動物」

の譬えとして用いられているようです。でも、花好きなおばさんとしては、新しく購入する家の庭に花を植えて、こともなげにそれを「カナリア」と言い捨てた菜穂子のセリフは違和感大ありでした。枯れたら土壌汚染が分かるのって、花が可哀想じゃないかっ!


メインテーマの「名もなき」をすぐに感知して反応するカナリアが、多感な思春期で摂食障害に苦しむ美知香(杉咲花)のみならず、

「自分への注意や叱責」

をすべてかつ敏感に「悪意」と解釈し、ただちに刃を向けてくる「攻撃性」を持つ原田いずみもカナリアであるという解釈は大いに頷けるところです。ここまで極端ではないにせよ、誰ともなしに向けられた「毒」がすべて自分に突き刺さってくるナイフのように思えてしまい、いかにも

自分だけが被害者

であるかのように振る舞ってしまう自意識過剰型人間は、以前北見が言った様に、今の世の中ではごく普通にどこにでもいるのかもしれません。このおばさんの言葉もそのような方にとっては「毒」でしかないのでしょうけれど。


その元警官で探偵の北見からアドバイスを受けた三郎が、何度原田と会おうとしても、のらりくらりとかわされるだけ。かと言って、もう諦めたのかと油断をしていると、相談にやってきた美知香とのツーショットをすかさず撮影し、その写真を

「高校生買春だ」

という手紙を添えて、菜穂子や義父の嘉親に送るという執着ぶりは、もはや尋常とは言えません。嘉親が言うように、三郎はすっかり舐められてしまったのです。


「どこかでを引かなくちゃ

これは、普段は人見知りが激しい美知香が、一旦心を許すとどこまでも入り込んで甘えてくるから、気を付けてほしいと、美知香の母=暁子が三郎に語った言葉ですが、多分、この原田いずみも同様なのでしょう。他人と自分の区別がつかない、他人は自分と違う人間だというごく当たり前のことが理解できない


もしかしたら、妻の菜穂子から、

「他人のことに首を突っ込み過ぎなのよ」

と言われてしまう三郎にも、この「カナリア」の要素は多分にあるのかもしれません。他人の痛みを我がことのように敏感に察知してしまうため、困っている人を放っておけないのだけれど、そうして尽くしていくうちに、本当に困っているのは自分ということになりかねない人。


そんな三郎に「何事も経験だ」と言ってくれる嘉親は、見た目よりずっと懐の深い優しい人物なのかもしれません。秘書の遠山に、美知香と三郎の写真が見つかって大変だったというそのやりとりも目に浮かぶようです


また、本筋のミステリーの方ですが、やはりこの連続殺人事件には、少なくとも2人の犯人がいるようです。1人は、埼玉に住む無職の男性。彼は既に自首をしてきて1件目と3件目の犯行を自供したそうです。


そして4件目の事件については、相変わらず暁子が疑われています。被害者であり暁子の父である古屋明俊(森次晃嗣)には内縁の妻=奈良和子(烏丸せつこ)がいて、昭俊は和子に手書きの遺言書を残していたようなのです。不動産を除くすべての財産を奈良和子に譲るものとする


しかも暁子は遺産のことで父親を大いに責めていたようです。自分は生きるために、美知香を育てるために死に物狂いで仕事をしてきたのに、ちょっと体が弱いからと男に依存するような女に、全財産を譲るのか!私や美知香が可愛くないのか!!この理屈も勝手と言えば勝手ですよ。もうイイ大人なのに


このことも手伝って、警察は暁子を父親殺害の犯人として考えているようですし、偶然祖父の書いたこの遺言書を目にしまった美知香もまた、それがいつの間にか消えていたことから(暁子が持ち出した)、祖父を殺したのは母親ではないかと疑っているようです。


疑いをかけられた暁子は、逆に奈良和子が犯人なのではないかと主張するようでしたが?


なんとも厄介な事件に巻き込まれてしまった三郎ですが、義父の嘉親が原田いずみのことは専門部署に任せると言ってくれたので安心したのもつかの間、来週はどうやら「本物の毒」を盛られてしまうのだとか。とはいえ、以前にも自転車でひき逃げされて死ぬ~と妄想していた如く、今度もまたこれは三郎の妄想なのかもしれませんが。


シーナちゃんもボストンではなく東京にいるようでしたし、なかなか人間の本音は分かりませんな


メインストーリーだけ追っていると気がめいりそうなドラマなんですが、現実同様、そこにチラホラ笑いがあるのが救いになっています。今回はやはりテッシーの「往復バシっ!言い過ぎだっ!( `ー´)ノでしょうか。


さすがにジジイの扱いが上手いですねっていうことは、つまり、会長=ジジイってことになるじゃないかっ!


また、もうすぐ定年を迎えるという副編集長の谷垣が三郎を飲みにつれて行ったシーンもなかなかでした。口下手ながらに園田編集長の口の悪さを庇っていたのもよかったですよね。会社の悪口を言えない相手を飲みに誘う人間は、確かに滅多にいないでしょうし、以前の会社を辞めてからはさっぱり居酒屋に行くことも無くなったという三郎が気の毒にも思えたシーンでした。


谷垣と言えば、今回原稿を書いてもらったと言っていた秋山省吾(平山浩行)もこのままでは終わりそうにありません。新進気鋭のジャーナリストということだけど、連続殺人事件についての記事を書いていたようなので~誰もが潜在的に持つ「心の闇」が具現化した事件~だそうです、「あおぞら」の仕事をきっかけに、三郎と接点を持つことになるのでしょうか。


どうやら全11話らしい名もなき毒もそろそろ終盤。来週の放送も今からとっても楽しみでございます名もなき毒が面白い♪


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名もなき毒
 杉村三郎シリーズ

名もなき毒 第6話あらすじと感想 表の顔と裏の顔

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小泉孝太郎さん主演の名もなき毒は6話もまたなかなかの盛り上がりでしたこのドラマホ~ントに楽しい~♪とても8時台とは思えん~( *´艸`)


前回三郎たちがシーナの代わりにアルバイトとして雇った原田いずみ~これがまたとんでもない食わせ者だったことにまずビックリです。(この流れから行くと、シーナのボストン留学も眉唾だったりして~お、おばさんも大分毒にやられてきたかな


履歴書はすべて嘘っぱち、編集の経験が豊富だと言うことで雇ったのに簡単な編集用語すら知らない。園田編集長やテッシーがこれを注意すると、

「私が嫌いなのね

と逆切れする。年齢も詐称していたという前の会社での話からすると(演じている江口のりこさんの実年齢からしても)30は過ぎているらしいのに、こんな人間が本当に存在するのかと、実際恐ろしくなってしまったほどです


人間は自分の物差しで人を判断する~まさかこんなことはしないだろう、こんなことをするわけがない


でもそれはあくまでも思い込みであって、そうではないこともしばしばだと、原田が会長に(ありもしない)「セクハラやパワハラを訴える告発文」を送りつけてきたことから、「会長命令」を下された三郎が弱り果てて相談に行った北見(大杉漣)という探偵(元警察官)の話がまたいかにもリアルで恐ろしかった。


私に名刺など渡さないほうがいい(利用されたら大変ですよ)。私は嘘をついているかもしれませんから


前回の梶田姉妹の件といい、母の正子から嫌というほど刷り込まれてきた人間の「毒」を、三郎は今、身をもって体感しているところなので、この言葉もあながち大仰には響きません。


原田いずみは気が小さいごく普通の女性ですよ


表沙汰にはせず、三郎が直接会って、理を説いてやれば分かるはずだと北見は言ったけれど、実際に三郎が電話をして話そうとしても原田は

「弁護士を通してください

の一点張りです。


学歴から職歴に年齢まで詐称し、園田編集長に、あの重たいセロテープのカッター台まで投げつけて怪我を負わせたこの原田が、まともな弁護士を連れてくるとはとても思えないのですが。これはもはや「ストーカー」というより、もっと積極的な「詐欺」であり「暴行」なのではないかと思うのですが、自分の管理責任を問われかねない園田編集長も、あまり表沙汰にはしたくないらしい。


どうやら相手が及び腰だと見て取った原田はその後、こともあろうに三郎の家庭にまで手を伸ばしそうな気配です。今、三郎の家では、菜穂子が一戸建てに住み替えたいというので、中古住宅のリフォームを考えているらしいのですが(あそこまでこだわるならいっそ新築にすればよいものを)、娘のためにもと

「シックハウス対策」



「台風前の年よりのようにガツガツ張り切っている菜穂子」

に原田が、最初にあおぞらの面接を受けた時のようにそれはそれは穏やかな笑顔を浮かべて近づいてきそうな予感がするのはおばさんだけではございますまいこんな人に恨まれたら大変だ(>_<)


この、台風のたとえ話をしてくれた「次長」の話のくだりも実に辛辣でしたね~。三郎が

「会長のお婿さん」

だとは気付かずに、つい打ち解けた話をしてしまった黒井次長(矢柴俊博)が三郎の素性を知って、表面上は何ら変わらなかったのに、むしろ三郎本人がうがった見方をしてしまう。


「所詮、腹の底ではレベルが違うと(三郎が)笑っていたに違いない」

と思っていたに違いないと考えずにはいられない自分自身が卑しいと思ってしまうが、止められない、と。


この一戸建ての購入にしても、三郎としては「控えめに」反対をしてみたものの、言ったところで自分に決定権はなく、マンションに愛着があるならそれも残そうかと言われる始末なのです。


自分はこのような生活(贅沢)を享受していてよいのだろうか?この生活と引き換えに、自分はいったい何を失ってしまったのだろう?


説教臭い絵本は嫌いだったと語った三郎らしい逡巡です。


今回三郎がそう語った相手は、偶然北見の家で出会った女子高生の古屋美知香(杉咲花)です。彼女は、今話題の無差別連続殺人事件の4人目の被害者=古屋明俊の孫で、摂食障害を患っているそうです。


この美知香が北見の家を訪れていたのは、どうやら自分の母=暁子(真矢みき)が、祖父を殺したのではないかと疑って、それを調べてほしかったからのようです。祖父が飲んだ毒が混入されていたウーロン茶を購入したコンビニ~ララ・パセリの店長、萩原弘(斎藤歩)は、暁子の愛人?だったようなのです。


「虫も殺さぬ顔をして


外で倒れた美知香を助けてくれた三郎に礼を言いに来た暁子の顔を見て三郎が思い浮かべた言葉だそうです。この三郎自身、この言葉が当てはまりそうな人物なのですが(笑)、このような言葉が浮かんでくるのは、母の正子の口癖だったからだけではなく、好むと好まざるとに関わらず、三郎のDNA中にもしっかり染み込んでいるからなのではないでしょうか~この「毒」が。


「誰も近づけないようにテーブル配置しようか?


三郎がまたしても厄介な事件に巻き込まれたに違いないと確信しニンマリしてしまうのは、睡蓮のマスター=水田だけではありませんよね。萩原と暁子が、

「きちんと説教をしてくれる父」

に交際が見つかっての共犯もあり得るだろうけど(妄想モードに突入してます、そうなると「連続殺人」が腑に落ちない。むしろ、ふたりは「連続殺人」にあやかって、今回の犯行を思いついただけなのかもしれませんし、そうなると、あそこで働いていた、家でばあちゃんが待っているという外立研二(君嶋麻耶)という若者もいかにも怪しげで気になります。本来の連続殺人の犯人はむしろこっちだったりしてね~な~んて


名もなき毒はまだまだ後半もう~んと楽しめそうでございまするね名もなき毒が楽しみです~( *´艸`)


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海外ドラマが大好きで、最近は日本のドラマも楽しんでいます。タイトルに掲げた韓国ドラマは今ではかなりのマイナー志向です。ミステリーや時代劇・ラブコメに加えて「お堅い社会派ドラマ」も好みです

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