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「社会派その他」のレビュー一覧

フェイクニュース(前後編)を見終わって ネタバレと感想

北川景子さん主演のNHK土曜ドラマ、【フェイクニュース】の前後編を見終わりました。古くは「空飛ぶ広報室」、「逃げ恥」や「けもなれ」(=獣になれない私たち)で有名な野木亜紀子さんの脚本と言うことで実は秘かに楽しみにしていました


が、前編を見終わった時、あまりにも無責任なネット社会にウンザリしすぎてとてもあらすじや感想を書く気にはなれませんでした。それでもそこで止めてしまうのはどうにももったいなく思えて後編も視聴したところ、なんとか光が見えたことで筆を執る気になった次第です


おばさんが先週ウンザリした良くも悪くも「安易なネット社会とその中で生きる我々への辛辣な警鐘という点でいうと大変有意義なドラマだったと存じます


ネットで流されている誹謗中傷が現実社会に場所を移せば、それは間違いなく戦争になる


筆者の意図がひしひしと伝わってきました。このドラマの正式なタイトル「フェイクニュース あるいはどこか遠くの戦争の話」は決して遠くの戦争の話などではなかったということです


ドラマ自体は野木さんらしくエンターテインメントの要素がかなり強かったですが、ここではあらすじだけでまとめさせていただきまする


ひとりの中年男性が「鶴亀うどん(カップうどん)に青虫が混入されていた」とTwitterに投稿しました。うどんと一緒に乾燥していた青虫がお湯でふやけて分かったそうです。男のハンドルネームは「木から落ちない日本猿」(光石研~以下「猿」と省略)。この「猿」はその後も鶴亀食品の悪口を延々と書き綴っていたそうです。


果たしてこの「猿」の目的は何なのか?食品会社への嫌がらせか、それとも愉快犯なのか?


ある事件がきっかけで大手新聞社からネットメディアのイーストポストに出向していた東雲樹(北川景子)は、編集長の宇佐美寛治(新井浩文)からこの件の取材を命じられました。樹が早速取材したところ「猿」の主張には様々な矛盾があることが明らかになります


あのね、私だけじゃないの!鶴亀うどんへの異物混入を訴えている人は他にもいるんだ!企業の体質が悪い。ブラックな体質がこうした状況を生んでいるんです!「みんな」が言ってれば間違いないでしょ( `ー´)ノ


「猿」はそこで働いたこともないのに、キッパリそう言ってのけました


そこで樹はその「ブラック企業」=鶴亀屋食品に取材に向かいました。そこではクレームの電話が山のようにかかってきて、社員は皆その対応に追われています。親会社の「テイショー」からもうるさくせっつかれているそうです。


実際保健所の調査も入ったそうですが、調査結果によれば、青虫が混入する可能性は極めて低いことが判明したそうです。保健所では回収命令を出すまでではないと判断したそう。
 
鶴亀屋食品では「猿」に更なる調査をしたいから現物を送ってほしいと頼んだのに「猿」は返事をしないのだそうです


ネットではその間にも「尾ひれがついた情報がどんどん拡散されていきます。


鶴亀屋食品はテイショーに買収されてからブラック企業と化した。テイショーによって日本の食の安全が脅かされている!


またここに「外国人労働者」の問題も加わってきます。テイショーの工場ではたくさんの外国人労働者を雇っていたそうで、それが「CSS」に取り上げられました。大手海外メディア(CNNを意識)が取り上げたとなれば、ますます信憑性が高まります


テイショーの工場で働いている外国人労働者の現状は奴隷労働に等しく、不当な搾取が行われている。待遇に不満を抱き、わざと異物を混入する者もいる。


樹が見た限りでは、外国人労働者は皆楽しそうに仕事をしていましたが、その実態は分かりません。


がここで、いつも「記事は中身よりPV数」と公言してはばからない編集長の宇佐美があるからくりに気づきます。外国人労働者問題を取り上げていたCSSは偽物だったというのです!?


アドレスはちょっと見同じでしたが、良く見ると偽物にはキリル文字が使われていました。キリル文字にはアルファベットのCとSによく似た文字があるのだそうです。宇佐美は本物のCSSのアドレスにアクセスして、出ている記事が違うことに気づいたそうです


この件に関しては既にまとめサイトも出来て、テイショーの悪口を拡散していました。宇佐美が偽物のサーバーを調べたところ、オランダの防弾サーバーを使っていたことが分かったそうです。防弾サーバーはたとえ開示請求をしても契約者の情報を絶対に明かしてくれないそうです


イーストポストでは早速偽CSSについての記事を出しましたが、「猿」はこれにも反論してきたそうです。テイショーは東日本新聞社に広告を出している。イーストポストは東日本新聞社の子会社であり、スポンサーの指示で真実を隠している卑劣なマスゴミだ!


が、その後、ネット民の関心は、その「猿」自身に向けられていきました明日は我が身よ(;´Д`)。誰かが「木から落ちない日本猿」の過去のツイートを検証したところ、その投稿画像に同じお菓子=竹取の里が写っていたことが分かったそうです。


なんとこの「猿」の正体は、自社製品の「竹取の里」にプライドを持つ八ツ峰製菓の文鎮(≠重鎮)、猿滑昇太でした。猿滑だから木から落ちないうまいこと考えたね( *´艸`)


ものづくりとは商品への愛である。愛を失い、儲けばかりに走った時、ものづくりの精神は失われる。鶴亀屋食品よ、目を覚ませ!テイショーのやり方に屈するな!日本人の誇りを取り戻せ!


商品開発部の部長だった猿滑はすっかり「事実をもみ消そうとする大企業やマスコミと勇敢に戦っているヒーローになりきっていました。昔なら埋もれてしまった弱者の声をネットの力で人々に伝えるなんて素晴らしいじゃないか!


もちろん、基本的にはデジタルに弱いおじさんですから、青虫入りのうどんの写真を自分に都合よく撮り直すことはできても、偽サイトを作ることなどできません


その後、世の中の関心は樹に移っていきました。樹は昔テコンドーを習っていたそうなのですが、そのせいで「韓国人」だと思われた挙句、テコンドーで暴力を振るったと噂になってしまったそうです


アメリカで柔道習ってるアメリカ人は実は全員日本人なの?


韓ドラが好きなおばさんも韓国人だと噂されているかもしれませんね~。アタイはイギリスドラマもアメリカドラマも好きなんざんすが。今はトルコのドラマを見ているからトルコ人?アホくさ!どこまでアホになれば気が済むの(;´Д`)


宇佐美は樹に、自分が日本人だと表明するよう命じましたが、樹はそれこそが差別発言だと反論しました。それを聞いた同僚の網島史人(矢本悠馬~西園寺龍之介@半分、青い)は後でこっそり教えてくれます。網島は母親が在日三世だったそうです。


自分はもう関係ないと思うけれど、やっぱり差別の話を聞くのはきつい


網島が味方になってくれたおかげで、その後の調査がスムーズに進みました。網島は、猿滑のツイートに続いて異物混入を訴えた3つのブログが、実は同じ人物のブログだったと突き止めてくれます


これがまた呆れた話でやんしたね。作成したのはフツーの主婦で、ブログはアフィリエイト目的で作っているため、ターゲット別に彼らが知りたがる情報を記事にしていたのだそうです。情報の真偽は関係ない、アクセスが伸びればそれでいい


樹が彼女の行為は犯罪だと指摘すると、掌返しでこう叫びました。嘘!今の話は全部嘘です!! (


一方の猿滑は、樹が報道マンの良心からその情報を流さずにいましたが、テイショーフーズの調査によって正体が暴かれてしまいました。テイショーと八ツ峰製菓はプライベートブランドのコンペで競っていた最中だったため、ライバル企業の評判を貶めようとした卑劣な行為だと公表されてしまいます。


こうして鶴亀うどんの名誉は回復されました。が、ここにきて実は「青虫」は本当に混入されていたことが判明します。鶴亀屋の工場で住み込みで働いていたバイトの春田(舘秀々輝?~堀江宗太@高嶺の花)が、同僚から注意されたのを根に持って、つい、青虫をカップうどんの中にいれてしまったのだそうです


俺は嘘は言っていない!青虫は 本当に入ってたんだ!!


樹は、気の毒な猿滑は誰かに利用されたに違いないと思い当りました。2年前に調査した不正が蘇ります


樹は当時、外国人実習生を利用した不正を調べていて経産省の最上圭一(杉本哲太)に辿り着きました。樹が最上に会いに行くと、恥知らずな最上は樹にセクハラをしたそうです。怒った樹はテコンドーで最上を蹴り倒したのだとかまわし蹴りが決まったそう( *´艸`)


その内容は伏せられたものの、樹は今のネットメディアに飛ばされ、さすがに居づらくなった最上は経産省を辞めて政治家に鞍替えしたのだそうです。今最上は県知事に立候補しています。樹はこの事件の裏には最上がいると思い込みました


国単位で行われていた不正を今度は県で繰り返すつもりね!


ところがこれもまた大きな勘違いだったことが判明します。最上は最上なりに、樹に叩きのめされた後猛省し、今度こそ国のため、国民のために尽くせる人間になろうと誓ったのだそうです。ま、それがホントかどうかは分かりません


最上の協力も得て分かったのは、今回の黒幕は最上のライバルで現知事の福田幸三だったということでした。福田は、青虫混入事件に便乗し、テイショーを叩くことでライバルの最上の落選を狙ったのだそうです。テイショーの企業誘致が最上の公約でした。


偽CSSサイトを作らせたのも、福田と組んで外国人労働者の派遣で儲けているエデンという派遣会社だったそうです。これは宇佐美が突き止めてくれました


一連の調査を通して樹は、自分もまたこうした社会現象を作った一人なのではないかと思い始めます。ネットメディアだけの責任じゃない。新聞もテレビも嘘の情報を流していた。中にいる時はそれが認められなかっただけ


感情は厄介だ。誰もが感情から逃れられない。


最上の言葉が身に沁みます。人はどうしても感情に左右されてしまうものですが、その感情をただ世間に垂れ流してよいものなのか、それによって誰かが被害を被ることはないのか、何かを投稿する前にほんの少しの間でいいからそう自問する時間が必要なのではないでしょうか


青虫がうどんに入っていたのを見て激高し、その怒りに任せてツイートした猿滑の末路は実に悲惨なものでした。世間のバッシングに加え、外国人労働者からは「嘘」を流したと袋叩きにされてしまいます。就活を控えた息子のために、離婚も余儀なくされ、もちろん、会社も解雇されてしまいました自業自得や


そんな猿滑が皆に向かってこう訴えます私の過ちを教訓にしてほしい!( ;∀;)


落ち着こう!息吸おう!深呼吸しましょう!誰かを罵倒する前に考えよう!人を傷つける言葉を吐く前に、私のようにしでかす前に、立ち止まりましょう感情のままに動いてはいけない。理性を保とう!


ここに「タグ」で踊らされたマヌケなフェイクニュースも飛び交い、それがデモにまで発展します。難民問題の反対派と賛成派が押しかけたその場はまさに戦場と化してしまいました。どこかの遠い国ではなく、この日本でも「戦争」はいつでも起こりうるのです


現知事の福田は再当選し、真実は闇に葬られましたが、ホームレスと化した猿滑の顔は実に朗らかだったのが印象的です。猿滑が戸外で再びカップうどんを食べようとしたところ、頭上の枝から青虫がぽとんと落ちてきました


まあ死なないか!


彼の人生が、以前よりずっと豊かになったように思えたのはおばさんだけでございましょうか毎日ギスギスとげとげしく生きて何が面白いん?


こう見えて結構な頑固ものなのでフェイクは語らないつもりですけれど、ネットに情報を流しているひとりとして自戒を込めて書かせていただきました。良い機会をいただいたことに感謝です。決してウケ狙いではありませぬヨ

乱反射 ネタバレと感想 息子を殺したのは誰だ?

メ~テレ開局55周年記念ドラマ【乱反射】を視聴しました。これはなかなか見ごたえのある作品でした。無責任な現代人の特徴を実に鋭く観察し、批判するのみならず、さりげなく自省も促していたのがまた素晴らしかった


以下ネタバレのあらすじです乱反射のネタバレ感想行きますよ~(^^)/


2歳の息子=翔太(小岸洸琉)をベビーカーに乗せて道端を歩いていた加山光恵(井上真央)の上に、突然街路樹が倒れてきました。その日は確かに強風が吹き荒れていましたが、高さ5~6mほどはある大木が、その程度のことで倒れるはずがありません。原因は樹木の根腐れです


木の下敷きになった翔太の頭部からはおびただしい血が流れ出ました。光恵は必死で助けを呼びます。どうやら近くに車を停めてたまたまこの様子を目にしたカップルが通報してくれたようです。


実は光恵はほんの少し前に病院から出て来たばかりでした。夫の(妻夫木聡)の父=(大鷹明良)が入院していたのを見舞った帰りだったのです。本来ならもう少し早く帰るはずが、めずらしく姑の路子(原日出子)から食事に誘われたために遅くなってしまいました。


あの病院へ行ってください!!すぐ近くの病院です!


光恵は当然、義父のいる病院に搬送してもらえるとばかり思っていましたが、救急隊員が連絡を入れたところ、当直の医師=久米川治昭(三浦貴大)が内科医の上、アルバイトだから責任を負いたくないと断ってしまいます。だってまだ診ていない風邪の患者がたくさんいるじゃないですか


救急隊員から状況を聞いた看護師の羽鳥恵美(堀内敬子)は、頭部に外傷を負った子どもの治療が先だと言わんばかりに非難の目を向けましたが、久米川はまったく動じません。だってもし引き受けて死なれでもしたら責任問題になりますよ


それは他の病院でも同じだったらしく、翔太が病院へ搬送されたのはそれから2時間以上過ぎてからだったそうです。翔太は結局それで命を落としてしまいました


一方、翔太の父の聡は新聞記者をしており、たまたまこの日中に、翔太が死んだ現場で起きた「抗議デモ」の取材をしていました。道路の拡幅工事でせっかく育った街路樹が伐採されると聞いた主婦たちがこぞって反対運動をしていたのです。


聡はそんなおばちゃんの暇つぶしみたいなネタではなく、もっとスリリングな取材がしたいとぶーたれていました。だから、取材も適当に話を聞いて写真を撮ったらそれでおしまいです


またここには市からの委託を受けた樹木医も来ていました。ですから本来ならば「根腐れを起こしている樹木」はここで発見されて然るべきでした。すぐに対処できなくても、少なくても近くを通らないよう注意を喚起することができたはずです


造園会社の社長=石橋忠行(鶴見辰吾)は普通に仕事をこなしましたが、従業員の足達道洋(萩原聖人)は極度の潔癖症らしく、素手で物に触れることができません


手袋さえすれば樹木の診断や注射はすることができたものの、どうしても彼が件の樹木に触れられなかった理由がありました。その街路樹のある道を散歩のルートにしていた老人=三隅幸造(田山涼成)が、腰痛を理由に犬の糞を片付けていかなかったことです。毎日のことなので糞はかなり溜まっていて、近所から役所に何度も電話が入っていたそうです


その電話を受けたのは道路管理課の小林麟太郎(芹澤興人)という職員です。小林は渋々片づけに出向きましたが、近くを通った小学生に馬鹿にされたことで腹を立て、職務を放棄してしまいました。これって公務員試験を受けてまでやることか?


またデモ隊の女性たちも樹木医の仕事を妨害します。伐採予定の木を世話するはずがない、市役所の回し者だろうと責めたてました。実際小林とその上司の上村育夫(光石研)もこの点に言及しています。どのみち伐採する樹木の診断・ケアほど無駄なものはない、と


突然の息子の死に衝撃を受けた聡は、何とかして息子を殺した張本人を見つけ出そうとしました。これは強風による天災などではない、明らかな人災だ!!息子を殺した犯人を探せ!( `ー´)ノ


が、警察はまったく当てにならなかったため、聡は自分で当時の事情を調べ始めます。最初は市役所と造園業者、そして(医者とは呼びたくないけど)医者に会ってその責任を追及しようとしましたが、造園業者以外は皆、誰も自分の責任を認めようとしません


市役所の小林は、犬の糞を放置した飼い主が悪いと言い、医者の久米川は、大した風邪でもないのにすぐに見てもらえるからという理由で夜間診療にくる大学生が悪いのだとのたまいました。唯一、造園業者の足立だけは自分のせいだと謝罪しますが、それもまた病気とあっては責めることもままなりません。本来、そのような場所に糞が放置されている方がおかしいのです。


それに聡は接触しませんでしたが、街路樹の伐採を止めようと署名運動をする暇があったら、その根元に犬の糞が溜まっていることぐらい気づいても良さそうです。あれほど大騒ぎするエネルギーがあるのなら、ボランティアで掃除ぐらいできませんか


彼女たちは実際、自分達が樹木医の邪魔をしたことには後で気づき、だんまりを決め込んでいました。つまり、多少は自分達にも責任があったかもしれないとの自覚はあったということです。どこまで自省するか期待はできませんが、少なくとも、次の行動には多少なりともブレーキがかかると願いたいです。


もちろん役所の怠慢は言うまでもありません


何度も同じ通報があったのなら、散歩の時刻を確認して監視ぐらいしたらどうです?難しい公務員試験を突破する頭があったらそれぐらいのことは考えんか何のためにその頭がついとるんじゃ、このボケなすめ!( `ー´)ノ!!


まあ糞に関して最もひどいのは犬の飼い主ですが


この飼い主の三隅は何も知らず、事故があったとニュースで知って、いつも行く散歩コースだから事故に遭わずにラッキーだったと語っていました。コイツが一番罪深い、と腹が立っても、犬の糞を放置したというだけで殺人罪を問うことはできません


結局、聡は犯人を突き止めることができませんでした。そればかりか、母の路子は、光恵を食事に誘った自分が悪いと言い出し、父の彰は、自分が倒れて入院などしたからだ、と息子に謝罪します。そして聡もまた、義父の介護を心配していた光恵に、大丈夫、なんとかなるから、と言うだけで、具体的には何もしなかった自分を責めるしかありません


またドラマでも、加山夫婦に「彼ら」を責める資格があるのかと問うてきます。聡と光恵は昔翔太を連れて海岸へ遊びに出かけたことがあるそうです。その時光恵は「家庭ごみ」を持ってきて海岸のゴミ箱に捨てました。そこにはハッキリと「家庭ごみは捨てるな」と明記してあったのにもかかわらず、聡は言われるままに家庭ごみを捨ててきます。


だって、俺だけじゃないから。みんなやってることだから


翔太が死んで49日が過ぎ、近所の女性(竹内都子)からも優しい励ましを受けて少しずつ立ち直った聡と光恵は、亡くなった翔太の分も楽しく強く生きていこうと決意します。ふたりは思い出の海岸に出かけますが、またしても聡は「家庭ごみ」をそのゴミ箱に捨てました


「因果応報」を厳しく解釈すればこそのラストシーンでしょうか


無意識に犯してしまう「小さな罪」が最終的に人一人の命を奪いかねないのだという警告がドラマのそこかしこにあふれていました。誰もが「罪」を犯す時は、それがどんなに小さなものであっても多少の罪悪感を抱くものですが、多くの場合はそれを無視してしまいがちです。時には勇気を出して立ち止まり、番組内で使われていた「想像力の射程距離」を長くして自分自身に問いたいものです


この行為が誰かに災いをもたらすかもしれない。その「誰か」が自分の愛する人かもしれない。


と、ドラマの主旨としては翔太の死には皆少しずつ責任があるということなのでしょうが、でもやっぱりおばさん個人としては医師の責任をもっと厳しく問いたかった


いくら内科医だからとはいえ、そして患者がたくさんいたからとはいえ、久米川自身も語っていたように「たかが風邪」の患者なら少しぐらい放っておいても死にやしません。久米川は夜間に押しかけてくる大学生を批判していたけれど、そうした大したことのない患者だから責任を問われずに済むからこそ、安心して夜間のバイトをしているのではありませんか


看護師の羽鳥が指摘したように、内科医に処置できないなら、外科の医師を呼ぶべきではなかったでしょうか。目の前に助けを求めている患者がいるのに目もくれないで逃げようとする人間を医者と呼べるでしょうか?その程度のモラルの持ち主が、人の命を救う仕事に就いて良いものなのでしょうか偏差値だけの頭でっかちに命を預けられない。こんな人間を当直にする病院側の責任も大きいです。


医師や教師だけにそうした高いモラルを求めるのは酷だという意見も当然あることでしょうが、やはり人の将来や命を預かる仕事は「聖職」であり、そのような仕事に就く人間は高い知性とモラルを持つべきだと個人的には考えます。そしてそれに見合う報酬や待遇を受けるべき


大体、医師不足が叫ばれて久しいのに、国や行政は何をやっているのでしょうか


お、最近は医者に対する不信感が甚だしいので、こうした話題になるとついつい熱くなってしまいます


でもドラマとしてはなかなか見ごたえのある作品でした。これはもう一度小説で読むのも悪くなさそうです



乱反射 (朝日文庫)

どこにもない国 後編 あらすじと感想 どこまでも名も無き一市民として

NHKの特集ドラマ、【どこにもない国】もようやく後編を視聴しました。以下ネタバレのあらすじです。


山口県の仙崎という地に辿り着いた丸山たち3人は、この到着を嗅ぎつけてやってきた新聞記者の誘いを受けて記者会見を開くことにしました。記者たちは丸山たちの帰国に注目していましたが、丸山たちはこれは単なる帰国ではなく、残された150万の同胞を救うための一時帰国だと訴えます。


それでも翌日の新聞にとりあげられたのはほんの小さな、しかも彼らの帰国を告げる記事ばかりでした。丸山が必死に訴えた現地の実情などにはまったく触れられていません。


最初に声をかけてきた記者にその訳を問いただすと、彼はGHQからの圧力だ、と答えました。現在日本を統治しているのはアメリカ軍だがGHQは連合国軍最高司令部であり、その連合国にはソ連も含まれている、ソ連は満州のことを隠したがっているのだというのです


そこで丸山たちはとりあえず日本の政治家に会いに行くことにしました。が、面会した内閣書記官長の楢橋渉は、引揚を決める権限はないと言い切ります。もはや目指すところは本丸~GHQしかありません


そこで引揚を担当する課に案内された丸山たちは、満州で唯一国民党軍が支配している港=コロ島になら引き上げ船を出せると主張しました。が、このコロ島が、島という名のついた小さな港だったことから誤解が生じてエラク時間がかかってしまいましす。しかも中国語読みではフルタオと読むのだそうです。


ようやくこの港が確認されたものの、その後が遅々として進みません。業を煮やした丸山は、かつて面識のあった当時の外務大臣、吉田茂(萩原健一)を訪ねることにしました。吉田は、今や民間外交の時代だから、政治家ではなく君たち自身でGHQを動かせと激励します。佐藤栄作に言って君たちが日本中を飛び回れるようにしてやろう。


こうして丸山たちは日本全国を飛び回りながら、満州の現状を訴えました。丸山たちの行く先々には、満州に家族や友人のいる日本人が詰めかけてその安否を尋ねますが、彼らに応えることはできません。惨状を訴えれば訴えるほど、彼らの不安は高まるばかりだというのに


そんなある日のこと、丸山たちがGHQに担当将校を訪ねたところ、彼は不在だと言って日系二世の軍人が現れました。ケリー・タチバナ(山田純大)と名乗った彼は、かつて丸山のアメリカでの噂を耳にしたことがあるのだそうです。丸山は当時も排日移民法に異を唱えていたのだそうです。


このタチバナの尽力で、丸山たちはついにマッカーサー元帥への面会が許されました。マッカーサーは丸山の言葉に真摯に耳を傾け、前向きな検討を約束してくれます。そしてその言葉は間もなく叶えられました


一方の満州では、丸山と新甫の家族もまた他の皆同様苦労に苦労を重ねていました。特に新甫の家族は、新甫が同胞を置き去りにして逃げたと噂された上、子どもたちが腹を立てて真実を口にしたため、中国当局から目を付けられてしまいます。これを庇ったメアリーも疑われてしまいました。


幸いメアリーは、中国語の話せるシスターが教会関係者だと説明してくれたため事なきを得ましたが、情勢は日に日に悪化するばかりです。切羽詰まったマツは、子どもたちを中国人に売ろうとまで考えたそうです。そうすれば何とか生きていくことだけはできるから。


そんな中、ある時ラジオから皆の協力を呼び掛ける丸山の声が流れてたそうです。夫の無事とその精力的な活動を知ったメアリーはどんなにか心強かったことでしょう


レイン神父は、アメリカ国籍を持つメアリー一家をアメリカに避難させようとしましたが、メアリーは、アメリカはもはや祖国ではないと言って頑なにこれを拒みました。私は夫を信じています。必ずや皆を救ってくれるものと


その祈りは天に通じ、ついに引揚船が派遣されることになりました。


これに伴い、引揚者を支援するため、武蔵がひとりで満州に戻っていきます。中国語の話せない丸山や新甫では役に立たないという理由ももちろんあったことでしょうが、武蔵はきっと丸山たちには日本で家族を待たせたかったに違いありません。


満州に戻った武蔵はすぐにスパイ容疑で拘束され、激しい拷問を受けることになりました。それでも何とか九死に一生を得て帰国できた時は本当に嬉しかったですね。久しぶりにふたりに再会した武蔵が、自分の事よりも丸山たちの家族を心配したのにはもらい泣きしてしまいました


そしてその頃ようやく大連からの引揚が本格的に始動し始めたのだそう。総理となった吉田茂も、マッカーサー宛に書簡を送ってくれたそうです。


こうしてついに丸山と新甫の家族も日本に戻ってきました。家族との熱い抱擁を終えた丸山が笑ってDDT(殺虫剤)を勧めたシーンがまた微笑ましかったですね。


本来なら、150万の同胞を救ったヒーローとその家族として特別待遇されてもよいだろうに、丸山とメアリーはあくまでも強い信仰と信念を持った一市民として、驕ること無く己の使命を全うしたのです。ナレーションでは、丸山はこの引き上げに関してはこの後も一切語らなかったそうです。


何とも素晴らしい先達がいらしたものです。心から感動いたしました。原作も是非読ませていただきたいです。



満州 奇跡の脱出―170万同胞を救出すべく立ち上がった3人の男たち (NHK特集ドラマ「どこにもない国」原案本

どこにもない国 前編 あらすじと感想 一人の信念が皆を動かした

NHKの特集ドラマ、【どこにもない国】の前編を視聴しました


第二次世界大戦後、ナチスからユダヤ人を救った外交官、杉原千畝氏や、軍人の樋口季一郎氏の話はよく耳にしますが、彼自身、劇中でも盛んに口にしていたcivilian(シビリアン)=一民間人の丸山邦雄氏が、当時のソ連や中国共産党の脅威から150万もの同胞を救ったという話はこのドラマに接して初めて知りました。


志を果たす過程においては、同志からでさえ「学者の甘い考え」と批判されながら、最後までその信念を捨てなかった丸山氏の情熱を内野聖陽さんが見事に演じきっておられます。丸山氏の妻で日系二世のメアリーこと万里子さんも本当に素晴らしい女性で、木村佳乃さんの熱演も光りました


久しぶりの本格的な社会派ドラマに今週末の後編が今から楽しみでなりません。以下、もし前編を見逃した方にも後編を楽しんでいただけるように簡単なネタバレのあらすじをまとめさせていただきましたどこにもない国は実に見応えのあるドラマですよ~(^^)/


アメリカの大学に留学経験のある丸山は、妻のメアリーと子どもたちとともに満州に渡り、満州製鉄で働いていました。が、終戦と同時に進駐してきたソ連軍に帰国を阻まれてしまいます。当時は日本との連絡すら取れなかったそうで、それは丸山だけではなく、満州在住の日本人皆が同様だったのだそうです。


駅前を歩いていた丸山は、ソ連兵によって日本人の夫婦~夫は虐殺され、妻は強姦されそうになったために持ち歩いていた青酸カリを飲んで自害するという光景を目にしました。体の弱い子供たちは次々と死んでいき、道端に掘られた穴にどんどん投げ込まれていきます。


丸山は、なんとしてもこの罪のない人々を救わねばならぬという義憤にかられました内野聖陽さんがまたピッタリ♪


それにはまずこの満州の現状を日本政府とGHQに知らせることが先決だと考えた丸山は、満州製鉄の理事長、岸本綾夫(片岡鶴太郎)に面会を求めます。その頃岸本は、元陸軍大将だった経歴が仇となり、「スパイ容疑」で監禁されていましたが、その岸本に命じられてソ連将校の通訳をしていた丸山は、何とか彼に頼み込んで面会を許してもらいました。


黙って丸山の話を聞いていた岸本は、かつての教え子で今は満州で建設会社の社長をしているという新甫八朗(原田泰造)を紹介してくれます。


丸山が早速新甫に会いに行くと、新甫は、自分の会社に押し寄せて強奪を試みていた中国人に誠意溢れる説明をしていました。これまでの日本人の略奪を考えれば、皆の気持ちはよく分かる。が、ここには皆の同胞も働いている。彼らを傷つけないでほしい


さすがは岸本が紹介してくれただけのことはある、そう確信した丸山はすぐ新甫に近づき、その目的を明かしました。満州を抜け出して日本へ行き、この窮状を訴えたい。誰かが日本を動かさなければならない!


朝鮮戦争を経験し、もう少しでシベリアの強制収容所へ送られそうになったところを必死で逃げ出したという丸山は、そんな岸本の考えを甘いと批判します


人間は死を目の前にすると、死ぬことを怖れずに生きることを怖れる。戦う気力を無くして諦める。あなたには無理な仕事だ


が、岸本はまったく動じませんでした。


私も死ぬのは怖い。が、ここには家族がいて、飢えと病と暴力に怯える無数の同胞たちがいる。彼らを救えるのはもはや武力ではない。人間の信念だけだ。その信念だけが諦めと戦う武器となる。


どうか力を貸してほしいと頭を下げた岸本に、丸山は気前よく大金を渡してくれました。彼もまた、岸本と同じことを考えていたようです。あんたがこなければ、俺一人でもやろうと思っていた


丸山は中国語の堪能な武蔵正道(満島真之介)も仲間に誘い、互いの決意を語り合いました。その時丸山が言った言葉が「どこにもない国」です。満州なんて国はもうどこにもない。


すると岸本は「どこにもない国」はギリシャ語で「ユートピア」だと説明しました。我々が普段使っているユートピアの意味は「理想郷」であり、おそらくは、終戦前の満州も(日本人にとっては)その意味でそう呼ばれていたに違いありません。


本来の意味を知った丸山は、今や満州がユートピア=どこにもないというのは皮肉なものだと答えると、岸本は、ユートピアというのは実際に存在するのではなく、人間の心の中にあるのだと続けました。我々の信念や理想がユートピアを作り出す、どこにもない国こそ、我々自身が最も試されている国なのだ、我々の心が創り出す国なのだ、と


こうして心を一つにした3人は早速、中国国民党軍に接触することにしました。当時力をふるっていた共産党軍はロシアと結託していたため、これに敵対している国民党軍ならアメリカと繋がるはずだと岸本は考えたのです。


その頃、その共産党軍に、岸本が逮捕されてしまいました。このままでは戦犯として銃殺刑に処せられると憂えた丸山たちは、新甫の金を持って助命嘆願に向かいますが、その願い虚しく、岸本は殺されてしまったそうです。同胞を救え、そう彼の悲願を託して君たちならきっとできる!


3人は決意を新たにし、武蔵のつてを使って国民党軍の地下司令部幹部に会いに行きました。彼らのうちの1人は日本人であり、もう1人の参謀長は以前日本人に命を救われたことがあるそうで、比較的すんなり協力を申し出てくれます


ただし、国民党軍も決して一枚岩ではない。心して行動するように


出入国の許可証を手に入れた丸山たちは、一旦別れを告げに家族のもとへ帰りました。国民党軍の将校は、家族の許可証も発行してくれると言ってくれましたが、丸山たちはこれを断ったのです。家族もまた150万の同胞だから~彼ら全員を救うことが我々の使命だから


丸山は、メアリーと4人の子どもたちを、大連にいる神父レイモンド・レイン司教の教会に匿ってもらうことにし、新甫の妻、マツ(蓮佛美沙子)もともに行くよう勧めました。メアリーは丸山に自分の十字架を渡し、神の加護を祈ります。これが後に丸山の命を救うことになります


気丈なメアリーは、夫の無事を案じながらも、彼を信じて子どもたちと生きる決意を固めていましたが、マツは、夫がそんな大義のために家族を置いて行くことが不安でならないようでした。そんなマツにメアリーは、夫たちにもしものことがあったら、一緒に生きていこうと励まします。


こうしてついに命懸けの逃避行が始まりました日本語は決して使うな!。決して日本人だと知られてはならぬと言われ、鼻をかむのもハンカチを使うなと命じられていたのに、丸山が便所を探したことで正体が明らかになってしまった時はハラハラさせられました。その辺ですればよかったんだよ!には参りました


が、丸山は、地下司令部の劉参謀長から発行してもらった許可証を見せ、自分はその密命で日本に行く身だと大芝居を打ってみせます。国民党軍がこれにころりと騙されてくれたのは幸いでございましたね。このお方は劉参謀長の諜報員だ。丁重にお送りしろ!


これで勇気を得た丸山は、日本に行く前に、秦皇島にあるアメリカ軍の司令部に乗り込もうと言い出しました。たとえ日本に行けたとしてもアメリカの協力が不可欠だ。ここでもう一押ししていこう!大丈夫、私に任せてくれ


留学経験のある丸山は、その流ちょうな英語とアメリカ式のマナーでアメリカ軍を説得できると考えていたようですが、そう簡単に問屋はおろしてくれませんでした。丸山たちは即、「スパイ」容疑で捕まってしまいます


これで明日には銃殺だ!いったいどうしてくれる?ここまでうまくやってこれたのは、俺の金と武蔵の人脈があったからだ。あんたのユートピア主義など何の役にもたってはいない!!


新甫の非難を甘んじて受け入れながらも、それでも丸山は諦めないと答えました。間違っているのはアメリカ軍だ。


翌朝、ひとりの日本人がやってきて、彼らの処刑を告げました。山本と名乗ったその男は、彼らが共産主義者かどうか確認するよう命じられたのだそうです。


丸山は必死でこれを否定し、満州の同胞を日本に帰すのが目的だと訴えますが、山下はこれを途方もない考えだと決めつけ、もし本当なら証拠を示すよう命じました。


そこで丸山を救ったのがメアリーの十字架です。山下もまたクリスチャンらしく、丸山の持っていた十字架に目を止めてくれたのです。


これは妻から貰った。妻は今、大連のカトリック教会にいる~と説明した丸山は、そのレイモンド・レイン司教こそ自分達を救ってくれるに違いないと思いあたりました。司教はその教会に多くの日本人を受け入れて面倒を見てくれていたのです。


司教が我々の保証人です!神父に聞いてください!


山下は早速、軍に駐留していた神父を呼んできました。丸山はレイン神父からの手紙を見せて、自分達の目的を訴えます。丸山はレイン神父にマッカーサー宛の陳情書を書いてもらってきたのだそうです


ポツダム宣言の第9条を遵守してほしい。アメリカ軍はすみやかに満州にいる日本人をすべて解放すべきだ!!それが法に基づく日本人の権利だ!


神父は丸山の言い分を信じ、彼らは処刑を免れた上、アメリカ海軍の輸送艦に乗り込み、日本に向かったそうです


「しかし、帰国した日本も、今は『どこにもない国』であった」


ドラマの前編は、どうやら丸山の息子を演じるらしい柴田恭兵さんのナレーションでこう締めくくられました。


一方、番組冒頭では、丸山たちの家族の乗った引き上げ船が無事、日本に寄港するシーンが映し出されています。でもそこに丸山たちの姿はありませんでした。果たして丸山たちはいかにして日本を動かし、同胞を救うに至ったのか。そして彼ら自身は無事、帰国することができたのでしょうか。


どこにもない国」の後編は明日の土曜、夜9時から、NHK総合での放送です。見るのが待ち遠しいですね



満州 奇跡の脱出―170万同胞を救出すべく立ち上がった3人の男たち (NHK特集ドラマ「どこにもない国」原案本

小さな巨人 ネタバレと感想 第3話 敵は見るからに敵面をしている

日曜劇場、【小さな巨人】は第3話もなかなか面白かったですね~


ただ、前回自分の中で達していた結論と、冒頭のナレーションの内容が大分違っていたのに思わず焦ってしまいましたがえ?そうだったん?どこか見逃したかしらん??


おばさんが思わず自分の耳を疑った部分はこれです~以下ネタバレのあらすじです小さな巨人のネタバレ行きますよ~(^^)/


香坂の声で語られたナレーションによると、香坂達所轄がせっかく突き止めた証人=池沢菜穂が逮捕後&ゴーンバンクの弁護士が接見した後態度を一変させて供述を翻したため、捜一はメンツを失い、小野田が激怒した、とありました。


その上、小野田は「まんまとしてやられた」山田を責め、もうお前には任せられない、自分が指揮を執ると主張し、所轄との合同捜査を仕切ります


でもですよ~おばさんの記憶に間違いがなければ、前回小野田はゴーンバンクの中田社長と食事をして、礼を言われてましたよね。つまり、

「まんまとしてやった

のは、弁護士でも池沢でも、ましてや捜査二課でもなく、ほかならぬ小野田自身であり、その結果に大いに満足していたと思っていたのですが??


最近多忙すぎて自信は皆目無かった(&生まれつきそそっかしい)ので、そうか~また何かと勘違いしたのか、今回のレビューはお詫びから始めねばいかんね、と諦めながら見ていたところ、やはり最大の裏切り者は小野田だったことが明らかになります


小野田は芝署副署長の杉本を使い、所轄の中村を本部の手伝いに越させました。これは杉本の独断のように描かれていたけれど、あの小野田のことですから、そうなるように仕向けたに違いありませんよね


もうじき捜一に返り咲くらしい杉本を呼び、香坂たち所轄の捜査を阻止するよう命じたに違いありません。というより、捜一に戻してやるから言うことを聞けと脅したのではないでしょうかね。そのために「扱いやすいスパイをひとり調達してこい、と指示したのではないでしょうか。


いずれは捜一に行きたいと考えていた中村は仕方なくその命令に従いましたが、どんなに妨害されようと犯人逮捕に邁進する所轄の仲間たちを見ては、心揺れずにいられません。特に香坂は、自分も昔、同じような「チャンス」をつかんで捜一へ行ったと中村を励ましてくれたのです


捜査過程で情報が捜一に漏れていることに気づいた香坂と渡部は、不自然な場所で出くわした杉本が裏切り者だと早々に気づいたようでしたね。その杉本が中村を捜一のヘルプに抜擢したのも、扱いやすいからに違いないと。


一方その捜査線上に山本アリサ(佐々木希)という女性が浮上します。香坂はこの山本に会ったことにはすぐに気づきましたが、それとその後に起きた出来事の因果関係にはなかなか気づけませんでした


それは、なぜあの時、香坂が三笠と料亭で会食していたところに「偶然」小野田がやってきたのか、しかも、香坂がそこで中田隆一と山本を目撃した直後、小野田が香坂の飲酒を暴露して左遷するに至ったのか、これらはすべて小野田の描いたシナリオだったということです


山本アリサは本来バーのオーナーらしいですが、中田隆一が関与していたインサイダー取引に関わっていたことが分かっています。この時株の売買を扱ったのがロンドン・リバー証券という会社らしく、山本は顧客である双方の仲介役を務めたのかもしれません。


そして他ならぬ小野田もまたこの事を知っていたに違いありません。というよりこれで大きな旨みを得ていたのでしょうね。あの料亭に小野田がいたのは、三笠たちに会うためではなく、中田親子に会うためだった。そこで香坂が隆一に何らかの疑いを持ったことを知った小野田は、即、香坂を所轄に飛ばしてしまった、という訳です


これが分かったのは、捜査情報が「犯罪者」に漏れていると確信した山田が、またしても父親に頼み込んで山本アリサの口座情報を入手したからです。その振込先の中に「小野田ゆかり」という小野田の妻の名前があったそう


我々の敵は小野田一課長だった!そうにしか見えへんて(;´∀`)


出世欲は人一倍の山田でさえも、犯罪者を野放しにはできぬようで一安心です。今後香坂と山田はタッグを組んで共通の敵=小野田に戦いを挑んでいく~ハズです。(


今回は卑怯な杉本をギュウギュウにとっちめて終わりましたが卑怯なコソ泥め!( `ー´)ノ、来週からはいよいよ本番~小野田との直接対決でございましょうか小野田もやっつけてやる!


小さな巨人」は続きを見るのが楽しみですね


~回が進むにつれ今一つ感が強まってきたようです。今回は時間的余裕もないため、この辺で止めておくことにいたしまする


これまでに視聴した日本のドラマ視聴リストはこちらです: 視聴ドラマ一覧~日本のドラマ編

小さな巨人 ネタバレと感想 第2話 真犯人を探せ!

日曜劇場、【小さな巨人】の第2話では山田の素性が明らかになりました。以下早速ネタバレです小さな巨人のあらすじ感想行きますよ~(^^)/


香坂同様ノンキャリの山田ですが、その父親は内閣官房副長官の山田勲だったそうです。山田(息子)は東大を出たのにキャリアにならず、父の意向に背いた形になったため、今では疎遠なのだそうですが、香坂は今回その山田を使って小野田に対抗しようと試みます。香坂は、警視庁の中でも捜査一課とは犬猿の仲だという捜査二課を動かそうとしたのです


それは香坂が、風見京子が殺されたのは京子が開発したシステムが原因だと考えたから~企業犯罪を担当する二課が動けば、小野田の鼻を明かしてやれると考えたらしいです


最初香坂は三笠を仲介に立てようとしましたが、今やすっかり骨抜きで事なかれ主義となった(昔から?)三笠は、とにかく事を荒立てるなの一点張りでまったく頼りになりません。またこの三笠の下にいる副署長のイケテツ、もとい杉本学(池田鉄洋)が、いかにもヒラメの嫌らしい人物で腹立たしかった


そこで、小野田から香坂を見張るよう命じられていた山田に白羽の矢が立ったというわけです。山田は香坂には断りましたが、裏では父に頭を下げて、二課に情報を流したようです。でもそれは香坂を助けるためではなく、あくまでも、一課として真相を明らかにしたかったかららしい


一方、思わぬ捜一の妨害に遭って図らずも風見を裏切ることになった渡部は香坂に辞表を提出しました。香坂はこれを預かりましたが、その後も秘かに単独捜査を続けていた渡部に、その目の前で辞表を破り捨て、もっと賢くなるよう助言します。相手はあの小野田なのだから、愚直に戦っても決して勝てない!


その渡部が張り込んでいたのは京子が飛び降りたナカタエレクトロニクスのビルだったそうですよ。これは~前回はうっかり聞き逃したのかもしれませんが~元カレが社長をしているビルから腹いせに飛び降りたということで自殺と決めつけられたのでしょうか。


が、よくよく話を聞いてみると、ナカタエレクトロニクスは風見エレックとの共同開発もしていたそうで、京子は隆一の恋人としてではなく風見エレックの担当者としてもよくこのビルを訪れていたのだそうです。


香坂と渡部、そして山田は早速警察手帳を提示し、当時の防犯カメラを確認することにしました。担当者は防犯管理担当だという池沢菜穂(吉田羊)です。池沢が見せてくれた防犯カメラの映像には京子一人しか映っておらず、当日の出退勤記録にも該当者はひとりと記されていました。


でも香坂は、池沢の卓上カレンダーに深夜残業をしたらしい数字が書きこまれていたことに気づきます。京子が自殺をしたその日にも同様な数字が見て取れたため、香坂は池沢が会社に残っていたに違いないと確信しました


香坂が部下に命じて労基の記録を調べたところ、池沢の提出した記録とは異なっていたことが判明します。その上、科捜研で防犯カメラの映像を調べると、何者かが改ざんした形跡があることが分かったそうです。香坂はそれが、本来ならIDカードが無ければ動かないエレベーターが、カード無しで動いていたシーンだと見抜きました


そこにいたのはあなたですね?


なんと池沢は元、風見エレックの社員だったのだそうですよ。香坂の推理によると、元々隆一は京子の開発しているシステム欲しさに京子に近づいて恋人となったけれど、京子がデータを渡そうとしなかったことから、同僚の池沢に狙いを定めたらしいです。池沢には心臓病を患う息子がいたため、移植の費用をちらつかせて池沢を脅したようでした


でも彼女を殺したのは私じゃありません!!私は京子を殺していない!


池沢の息子は、母のような技術者になりたくて病床でも勉強を欠かさなかったそうです。香坂はめざとくそれを見抜き、息子に恥じない母親になってほしいと池沢を説得しました


あともう少しで池沢が真相を話そうとしたところにNスタを降りて俳優に転身か?な堀尾正明さん演じるゴーンバンクの顧問弁護士=五十嵐仁がやってきて、これを阻止してしまいます。 しかも五十嵐はまたしても移植やその他もろもろの莫大な費用を保証することを条件に、池沢の口を封じてしまいます。


こうして池沢は京子殺しを認め、捜一に逮捕されてしまいました


真犯人が他にいるのに、これでは京子も、いまだに意識不明だという風見も浮かばれません。何とかして山田と小野田をやっつけてやりたいものですね~


山田と小野田、そして芝署の副署長がが憎たらしい(`・ω・´)


折に触れ、所轄に格下げされたことを心のどこかで恥じてしまう香坂を、真由美と美沙がさりげなく叱咤激励するシーンも和みますよね。特に市川実日子さんが抜群ですね。香坂はこれまでにも何度もあのおおらかさに救われてきたに違いありません。


さ~て香坂は次はどんな手に打って出るつもりでしょうか。「小さな巨人」は続きもとっても楽しみですね


これまでに視聴した日本のドラマ視聴リストはこちらです: 視聴ドラマ一覧~日本のドラマ編

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