韓ドラ大好きおばさんの「言いたい放題いわせてヨ!」

2018/07
<<06  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31  08>>

「倒壊する巨塔-アルカイダと「9.11」への道-」のレビュー一覧

倒壊する巨塔-アルカイダと「9.11」への道- 最終回 あらすじ 9.11

倒壊する巨塔-アルカイダと「9.11」への道-The Looming Tower: Al-Qaeda and the Road to 9/11】もついに最終回となりました。以下「9.11」のネタバレのあらすじです。


最終回は、公聴会でのリチャード・クラークの謝罪から始まりました。


I welcome these hearings because of the opportunity that they provide to the American people to better understand why the tragedy of 9/11 happened and what we must do to prevent a reoccurrence. I also welcome the hearings because it is finally a forum where I can apologize to the loved ones of the victims of 9/11.
この公聴会を歓迎する。アメリカ国民に、なぜ9.11の悲劇が起きたのか、再発防止のために何をすべきか、を考えてほしいから。9.11の犠牲となった人々の愛する遺族にようやく謝罪する機会が与えられたことにも感謝している。


To them who are here in the room, to those who are watching on television, your government failed you, those entrusted with protecting you failed you, and I failed you. We tried hard, but that doesn't matter, because we failed. And for that failure, I would ask, once all the facts are out, for your understanding and for your forgiveness.
この部屋にいる人々、そしてテレビを見ている方々、あなたの選んだ政府はあなたの期待を裏切った。皆さんの安全を守れなかった。そして私も役に立てなかった。懸命に努力したが、失敗しては意味が無い。その失敗に関しては、すべてを明らかにし、あなた方の理解と許しを乞いたい。


これまでずっと保身のための言い訳ばかり聞かされてうんざりしていましたが、ここにきてようやくまともな話が聞けました。リチャード・クラークという人物のこれまでの経歴を見たら、彼がこうした発言をするのにどれほどの勇気と覚悟が要ったか、彼がどれだけ己の任務に誇りと責任を痛感していたか、は察するに余りあります。実に潔いスピーチに胸が熱くなりました。日本の政治家にもぜひ見習ってほしいものです


当時大統領官邸にいたらしいクラークは避難を勧められても、決してその場を動かなかったそうです。アーサー(Bryan Langlitz)と呼ばれたその男性が、それなら自分も残るというと、君には家族がいるが私にはいない、とかぶりを振ったそうです。


そこへテネットがやってきました。テネットはテロに使われた国内線4機の乗客名簿を持参し、犯人がサウジアラビア人だほのめかします。リストに国籍は書いていなかったにもかかわらずです。テネットは、彼らの名をアルカイダのデータベースと照合した結果、2人のサウジアラビア人と一致したと白状しました。最大で合計15名のサウジアラビア人が乗っていたと推察されるそうです。


テネットは、テロへのサウジの関与が明らかになれば、アメリカとサウジの関係が悪化すると強調しました。が、クラークは、そもそもテロリストが既に国内に潜入していた事実を把握していたのか?と切り込みます。テネットは知らなかったが調査する、と答えました。


その後公聴会にはダイアンが呼ばれたようです。ショールとサングラスで身を隠し、SPに警護されたダイアンは、公聴会の場に用意された幕の中で答えました。ダイアンは9.11直後、その身元を隠されていたようです。理由は、情報部から作戦部に異動したからということでしたが、本当の理由は「保身」に他なりません


質問はテロの実行犯であるハズミとミダルに絞られました。ふたりの入国をテロの17カ月前から知りながら尚FBIと情報を共有せず、他のファイルと混ぜてようやく渡したと指摘されると、それは違うと偽証します。図々しくも、自分自身でFBIに届けたと言い張りました。当然ですが、訪問者の記録にダイアンの名前は無かったにもかかわらずです。


まさに蛙の面に小便です。呆れてものが言えません。このダイアンがフィクションではなく実在の人物(Alfreda Frances Bikowsky)をモデルにしているというのがまた驚きです。ちなみに、シュミッドにもモデル=Michael Scheuerがいて、このふたりは後に結婚したそうです


そのシューアーは「Imperial Hubris: Why the West is Losing the War on Terror」の著者としても知られていて、ビン・ラディンはこの本を読めば、なぜアメリカが彼らに負けたかが分かると語っていたそうです。


シュミッドは9.11直後、再びアレック支局に呼び戻されました。これは戦争だ(We're at war)~そう自説を繰り返したシュミッドの認識は、確かに過激ではあったものの、ブッシュ大統領やライス国務長官、そしてラムズフェルド国防長官に比べたら、はるかに正しかったといわざるを得ません。ラムズフェルドはこのテロをしてフセインを犯人にしろと語ったそうです。


考え方の相違はあっても、最初にクラークが語ったように「国民を守る」という目的でFBIと情報を共有さえしていれば、あのような悲劇は防げたに違いないと思わずにいられません。せめてダイアンではなく、シュミッドが陣頭指揮を取っていたら、CIAももう少しは機能していたのかもしれません。


テレビのニュースで9.11の様子を見ていたダイアンはどうしてこんなことに!と泣いていたそうですあんたのせいよ!


一方、イエメンにいたアリ・スーファンはニュースでこのテロを知り、他のスタッフとともにアメリカに送還されるところをCIAのイエメン支局にいたチホインに呼び戻されました。ようやく本部からマレーシア会議の写真が送られてきたそうです。アリが問い合わせてから早1年が経過していたそうです


今回の攻撃がアルカイダのものかどうか確認してほしい


アリはこらえきれずにチホインを力いっぱい突き飛ばしました。これまでに何度も尋ねたはずだ。情報を共有していたら何ができたか分かっているのか?ジョン・オニールは今朝あのビルにいたんだ!!He was there!!


アブー・ジャンダルに会いたいと何度言っても会わせてもらえなかったアリはアミンにつかみかかり、拘束されてしまいました。アリは、面会に来たカミシュ将軍にこう告げます。


I think Brother John is dead.
あなたが兄弟と呼んだジョンは死んだと思う


その後ヴィンスからアリに電話が入りました。ヴィンスもまたオニールの消息はつかめずにいたそうですが、アリからマレーシア会議について聞かれると、ついに事実を打ち明けました。俺はあいつらに脅迫されていた


これらすべてがオニールを、あの場に居合わせた人々を死に至らしめた~そう思ったら、吐き気がこみ上げるのも当然ですどいつもこいつも許せん!( `ー´)ノ


ようやくカミシュ将軍がアブー・ジャンダルに会わせてくれました。アリはムスリムとしてアルカイダの思想を徹底的に批判し、ついにはジャンダルの自白を引き出すことに成功します。コーランには「ひとりを殺すことは人類すべてを殺すことに等しい」と書かれているそうです。これがアラーの言葉、イスラムの教えだ


またオニールは、最後まで人々の避難を手伝っていた姿を目撃されていたそうです。それはリズへの留守電に残されたメッセージからも明らかでした。これが終わったら一緒に上で飲もう。リズとボビーはそのメッセージを聴きながら、抱き合って泣きました。オニールの遺体は、事故の10日後に瓦礫の中から発見されたそうです。


なぜこのような悲劇が起きたのか、いったい何が善良なムスリムをテロに駆り立てていったのか、その全貌と背景を全10回という限られた時間の中で可能な限り緻密にかつ公平な目線で描いた素晴らしい作品でした。機会があれば是非たくさんの方にご覧いただきたいです



ビデオ視聴はこちらから


 
時間ができたら是非原作も読んでみたいものです

倒壊する巨塔-アルカイダと「9.11」への道- あらすじ 第9話 火曜日

倒壊する巨塔-アルカイダと「9.11」への道-The Looming Tower: Al-Qaeda and the Road to 9/11】の第9話は「火曜日」(Tuesday)です。これが2001年9月11日(火)を指していることは言うまでもありません。以下ネタバレのあらすじです。


ハズミとミダルはCIAの監視を潜り抜け、姿を消してしまいました。ダイアンは彼らに関する資料をファイリングし、どこかに隠したようです。


ライス国務長官から軽くあしらわれていたリチャード・クラークは閣僚に相当する地位を失ったそうです。クラークは、新政権は私を必要としていないと語り、オニールを自分の後釜として推薦しようとしました。が、オニールは経済上の理由からも、民間会社への再就職を決めていたそうです。


それが偶然にもワールドトレードセンターだったというのは何たる皮肉でございましょうか。どうやらオニールは、私生活の問題は何一つ解決せぬまま、あの日を迎えてしまうようです。


一方で、アタやミダルたちは実際に飛行機に乗り込み、操縦室の警戒の薄さを確認していました。


またFBIにも、航空学校に通っていたアルカイダのフランス人=ザカリアス・ムサウィがミネソタで逮捕されたとの連絡が入っています。「着陸に興味がない」という彼の発言に不審を抱いた教官は鋭いですよね。彼らの操縦はいわば片道切符で、着陸の必要はないのですもの


ムサウィは逮捕時、ラップトップコンピューターとナイフ2本、そして航空機の操縦マニュアルやシンガード(すねあて)を所持していたそうです。その上「農薬散布の情報」も押収されたそうです。


報告を聴いたサンチェスは、キャシーに航空学校に通うアラブ人を洗いだすよう命じ、キャシーはその情報をCIAにいるトニー・アンに送って、アルカイダのデータベースと照合するよう依頼しました。


トニー・アンから話を聞いたダイアンはすぐに作業にかかり、800人のリストの96%がアルカイダのデータベースと一致したことを確認します。事の重大さを悟ったダイアンは、隠しておいたハズミとミダルのファイルをこの中に紛れ込ませました。何せ800人分のリストですから相当な量なのです。


ダイアンはこのリストを入れた箱をトニー・アンに渡し、オニールの送別会に行くついでに、これをFBIの情報部に渡すよう命じました。決して「犯罪部」ではなく「情報部」に渡すようにと念を押して。トニー・アンが余計なことをしないよう、CIAに誘うのも忘れません。あなたはここに必要な人材よ。


おバカなトニー・アンは、ダイアンの思惑通りに動いてくれました。彼女は、新人で、既にムサウィの件で140件もの電話調査を命じられてウンザリしていた新人のテレンス・ウォルディ(Ronald Peet)に、800人分のリストもチェックするよう命じたのです


2001年に行われた同時多発テロ合同調査の公聴会で、CIAは、ミダルとハズミが、アルカイダが開いたマレーシア会議の7日後にアメリカに入国したことを知っていたにも関わらず、彼らを監視対象にせず、あまつさえその情報すらFBIと共有しなかった理由を、長官のテネットが詰問されていました。テネットはその情報はすべて「参考までに」("information only")という但し書きが付いていたから誰も気に留めなかった(読まなかった)、と言い訳します


それが事実でないことは明らかで、彼が嘘をついているのは、己の保身に加え、これまたサウジアラビアとの関係を良好に保つためなのでしょうか。


これはライス国務長官も同じでした。彼女があれこれ言い訳をしようとするのを、司会のカーンズ氏がバッサリ遮ったのは痛快でした。彼女自身、リチャード・クラークの報告を同じようにあしらったのですからね。


You could just answer that question, because I only have a very limited amount of time here.
質問にだけ答えてくれればいい。なぜなら私には時間がない


このやり取りはノンフィクションらしく、実際の様子も最後に映し出されていました。それだけ彼らの責任は重大だったということです。なぜもっと事を深刻かつ重大に捉えなかったのか。それでも責任者といえるのか!?Shame on you!!


生涯のパートナーにと心に決めたリズとともにオニールの送別会に出席したアリは、サンチェスに命じられてすぐにイエメンにとんぼ返りさせられました。ミダルたちはテロ実行に向けて最後の羽目を外しています。


もうじきアメリカ史上最悪の悲劇が起きようとしていましたいよいよカウントダウンです



ビデオ視聴はこちらから


 
時間ができたら是非原作も読んでみたいものです

倒壊する巨塔-アルカイダと「9.11」への道- あらすじ 第8話 特別な関係

倒壊する巨塔-アルカイダと「9.11」への道-The Looming Tower: Al-Qaeda and the Road to 9/11】の第8話は「特別な関係」(A Very Special Relationship)です。これは「America's special relationship with the Saudi royal family」(アメリカとサウジ王室との特別な関係)を指しているようです


だからサウジアラビアを崩壊させてはならない~ダイアン曰く、それがCIAの任務だったそうですよ。テロを阻止するより、アメリカとサウジの特別な関係を保つ方が大切だったということか。その極端で傲慢な思想こそ、時にはテロを凌駕するほどの危険性をはらんでいるということに気づいていないことがまた何より恐ろしい


2000年11月、ジョージ・ブッシュが第43代大統領に選ばれました。ビル・クリントン前大統領のセッ〇ススキャンダルが、アフガニスタンにあるアルカイダの訓練所やスーダンの化学薬品工場への攻撃を後押ししたように、ブッシュ大統領とその取り巻きの無関心(浅はかさ)もまた、9.11の実現に手を貸したと言わざるを得ません


中でもライス国務長官の態度がまたひどかった。大統領のおつむに合わせて物事をシンプルにしようとする気持ちは分らないでもありませんが、世界情勢は、人間の感情は、そうシンプルではありません


彼女は、火曜日にブッシュ大統領がテキサスから戻ってきたら「包括的戦略」について話し合う予定だと語っていました。その火曜日がまさか後に「暗黒の火曜日」と呼ばれるなどと、夢にも思わなかったに違いありません


213名の犠牲者を出したケニア大使館の爆破テロの実行犯、ムハンマド・アル・オワリは、仮釈放なしの終身刑が言い渡されました。FBIでは功労者のボビー・チェズニーを称え、中でもオニールは、これからはアラビア語も学べと激励しますが、ボビーは疲れ果てた様子で、もうそんな気力はないと断りました。


I'm coming up on retirement, same as you.
時が来たら辞職する。あんたと同じように。


一方アルカイダは、9.11のテロに向けて着々と準備を進めていました。ハズミとミダルはアタの指導の下、飛行機の操縦訓練を受けています。コール襲撃の際、ふたりはゲームに興じていたように見えましたが、あれは遊んでいた訳ではなくて飛行機操縦の疑似体験をしていたのですね


そしてそんな彼らには、米駐在のサウジアラビア大使からかなりの額が送金されていたようです。大使の妻名義の口座から送金された金を受け取ったのは、ミダルたちがアメリカに来た際カフェで知り合ったサウジアラビア人の大使館職員のようです。とはいえ、彼はふたりの本当の目的については知らされていなかったように見えましたが。


第5話で交わされたテネットとこの大使の会話からしても(5話2000年問題)、サウジアラビアがこのテロに加担していたのはまず間違いなさそうです。このエピソードのラストでも、大使がテネットに話があると直接電話をかけていました。


これらを鑑みるに、CIAは9.11テロに加担していたとまでは言えなくても、見てみぬふりをしていた、少なくとも、蛇が出そうな藪は突かなかった、つまりは諜報機関として機能していなかった(=役立たず)と言われても致し方ありませんね


その無能ぶりは、イエメン駐在のCIAエージェント、ジョン・チホイン(Joe Corrigall)を見ても明らかです。アリに催促されてアレック支局に問い合わせたチホインは、クゥソとハッダの会話からマレーシア会議について情報をつかんだが、FBIには無関係だから渡せない、と断れて、はいそうですかと引き下がったのだそうです


も~この部分はフィクション(創作)だと信じたいです


Fucking bureaucratバカなの!?( ;∀;).
ク〇役人め!


これはアメリカにいるトニー・アンも同様です


腹を立てたアリは即座にアレック支局に宛ててメールを送りました。ハラド?マレーシアミーティング?バンコクからハダへの通話とは??これらに関する情報は??do you have any information on any of these?


緊張感あふれるメッセージには、いつもオフィスにこもりきりの万年セーター着用の女性陣も慌てましたが、ダイアンはまったく動じません


せめてもの救いは今回ばかりは譲れないと食い下がったスタッフがいたことです


I don't want to dash anything off, but obviously his request is time sensitive.
急かす気はないけど、スーファン捜査官のリクエストは緊急なのでは?


それでダイアンは、何を思ったか、トニー・アンを呼び出して、アルカイダの写真を数枚渡しました。ミダルとハズミの写真です。これをI-49に見せて、顔を知っているか確認するよう命じました。


トニー・アンは言われるままに、それらをボビーたちに見せに行きました。彼らが誰も知らないことを確認すると、協力に感謝すると答えます。


Whose side are you on?
お前はどっちの味方なんだ!?


もはやそういう問題ではありません。おつむの程度の問題です


腹を立てたボビーは早速サンチェスに訴えに行きますが、文句があったら紙に書いて報告するようあしらわれてしまいました。


How about you show some loyalty to your men?Where the fuck is John? He should've been here today
部下を守る気はないのか?


それならオニールの方がマシだと言わんばかりのボビーの態度はサンチェスの腹を決めさせました。サンチェスはオニールに辞職するよう命じます。解雇はしたくない。自分から辞めてくれ


借金まみれの上に離婚問題も抱えている(=養育費がかかる)オニールは、もはや悠々と構えてなどいられません


一方アリは、さんざんクゥソを挑発し、ついに「アブー・ジャンダル」という名前を聞き出しました。同じアラブ人として、どこをどう攻めれば落とせるか、彼らの弱みを熟知しているのがまた頼もしい


どうやらジャンダルはビン・ラディンの側近のようです。ジャンダルの名は拘束者リストにも載っていたことから、アリは早速面会を要求しますが、またしてもアミンに却下されてしまいます。今回は、オニールがいないためか、カミシュ将軍にも断られてしまいました。


まさに八方ふさがりとなったアリは、我慢できずにNYにもどってきます。秘密が多いことで怒らせていたヘザーとも、ついにベッドを共にしました。


またミダルが「敵国」の海岸で戯れている親子を目にし、祖国にいる妻と子どもたちを思い出しているらしい表情がまた印象的でした。これから彼が殺そうとしているのはまさにああした罪の無い人々がほとんどだということには、彼らもまた目をつぶっていたのでしょうか。


巨塔が倒壊するまで残すところあと2話です



ビデオ視聴はこちらから


 
時間ができたら是非原作も読んでみたいものです

倒壊する巨塔-アルカイダと「9.11」への道- あらすじ 第7話 将軍

倒壊する巨塔-アルカイダと「9.11」への道-The Looming Tower: Al-Qaeda and the Road to 9/11】の第7話は「将軍」(The General)です。これはアルがイエメンでオニールをそう紹介したのです


以下ネタバレのあらすじです。


駆逐艦コールの爆破を受けて、オニールとアリは早速イエメンへと向かいました。飛行機の中でオニールは古びた聖書を読んでいます。


Just can't escape it. Can't run if it's inside you. You sure as shit can't outrun a Jesuit.
結局は逃れられない。自分からは逃げられない。イエズス会からも


アリとオニールの会話が印象的です。たとえ信じる神は違っても、そこにある正義は一緒なのです


イエメンに到着した彼らを迎えたのは、一斉に銃を向けた兵士たちでした。これを見たエージェントたちが同様に銃を構えて気色ばむ中、ひとり、アリだけは水を片手に歩を進めました。アリはアラビア語で「平和あれ」と叫び、中央に陣取っていたリーダーらしき男性に、贈り物だと言って水のボトルを差しだします。


男性が水を受け取った後、アリはオニールを「将軍」だと紹介したため、兵士たちは皆一斉にオニールに敬礼しました。


これで何とか不穏な空気が払拭されたかに思えましたが、ホテルに着いてからがまた問題でした。オニールは、いつも通りFBIのやり方を通そうとしましたが、大使のバーバラ・ボーディン(Jennifer Ehle)は、FBIはあくまでもゲストなのだから、現地のやり方に従うよう言い渡します。


相手が美人だったこともあり(?)そこは仕方なく引き下がったものの、あらためて犠牲者の名が読み上げられると居てもたってもいられなくなります。


早速アリと一緒にアデン港へ急ぎ、事情聴取を始めようとしましたが、ガリブ・カミシュ将軍(Ali Suliman)がふたりを対策本部へ連れて行きました。そこでの責任者はアデン警察のアミン署長(Eyad Nassar)です。アミンはあからさまにアリを小ばかにし、話を聞こうともしません


オニールは、フェンスの後ろにあったボート・トレーラーに目を付け、そこを調べさせてほしいと要求しました。通常トレーラーは湖や凍結する港で使われるものであり、海水温度の高いアデン港には必要のない代物なのだそう。しかも勾留中の容疑者への面会も許可してもらえません。


我々には我々のポリシーがある。正当な理由なくしての面会は許されない


アミンがのらりくらりと先延ばしにするのに業を煮やしたふたりは、カミシュ将軍の家を訪れ、ボートトレーラーの所有者の名前と住所を調べてほしいと依頼しました。その人物はジャマル・アル・バダウィ(Nezar Alderazi)と言い、彼の家にワラたち殉教者が滞在していたことが判明します。


翌日、早速バダウィが呼ばれ尋問を受けました。最初バダウィは、ボートは盗まれたとしらばっくれていましたが、アリがオニールは人間嘘発見器だと大嘘をついてからは正直に話すようになります。


バダウィはついに「家をアタシュに貸した」と答えました。アタシュとはワリド・モハメド・サレ・ビン・ロシャエド・ビン・アタシュのことだそうです。オニールが覚えられなくて「長い名前」と言っちまう気持ち分かりますよね


バダウィがなかなかその正体を明かさずにいたため、アリはさらに詰問しました。アラーも忠告している。ムスリムは嘘をついてはならない。また睨みを利かすオニールのドアップも怖いんだ、これが


バダウィが「クゥソ」に聞いてくれと答えると、こともあろうにアミンがこれを妨害します。祈りの時間だ


ファハド・アル・クゥソは容疑者リストに載っていて、つまりは勾留中であることからすぐにも会いたいと要求しますが、アミンが協力を拒んだため、オニールはボーディンに掛け合いに行きました。でも手土産のワインは気に入ってもらえず、渋々動いてはくれたものの、その押しの強さがすっかり嫌われてしまいます。


クゥソとアミンのいかにも親密そうな挨拶を見る限りにおいて、クゥソはかなりの有力者のようでした。


クゥソはアリをモサドと決めつけ、実に居丈高に振る舞います。俺はビン・ラディンと知り合いだ


ホテルの前にも「サウディ・ビンラディン・グループ」と書いてありましたっけ。クゥソはコール爆破の映像を撮影するよう命じられていたそうですが、寝坊してできなかったのだそうです。でも俺は現金も運んでいる。新しい足を買うためだ。マレーシアにも行く予定だった


アリは手詰まりになってトニー・アンに電話をしました。マレーシアに関する情報が欲しい。クアラルンプールかミーティング。どんな容疑者でもいい。ファハド・アル・クゥソか、ハラドもしくはワリド・モハメド・サレ・ビン・ロシャエド・ビン・アタシュか。


トニー・アンはこの情報をすぐにダイアンにメールしました。


ダイアンは早速それをシュミッドに相談に行くと、シュミッドはすべてはCIAの管轄でFBIが関与することではないと切り捨てます


一方オニールは、持参した聖書をカミシュ将軍に贈りました。英語の本を読むことが好きで、ずっと聖書を読んで見たかったと語った将軍はひどく感動し、父の形見だというスブハ(イスラム教の数珠)をくれたばかりか、喉から手が出るほど欲しかったハラドの情報を持ってきてくれます


オニールはでも、ボーディンがサンチェスに電話してその横柄な態度を批判したことで、本国に呼び戻されてしまったようです。せっかくカミシュ将軍から「brother Johnと呼ばれるまでになったのに。真の友好関係をようやく結べたというのに


ここはいかにもボーディン=女性はオニールのやり方を理解できない=狭量だといわんばかりで、ちょいと情けなかったですが


またもう一人情けない女性~シュミッドにたいする狂信的な忠誠で理性を失っているダイアンは、ボードに貼ってあった容疑者の写真のうち、クアラルンプール、つまりはサウジアラビア人ふたり、ミダルとハズミ、そしてハラドの写真を取り出して封筒に入れ、引き出しに入れて鍵をかけていました。果たして何をするつもりなのか


夢中になって見ているうちに残すところ3話となってしまいました。今週末は多忙につきブログはお休みする予定なので、続きを見るのは来週になりそうです



ビデオ視聴はこちらから


 
時間ができたら是非原作も読んでみたいものです

倒壊する巨塔-アルカイダと「9.11」への道- あらすじ 第6話 戦場の少年

倒壊する巨塔-アルカイダと「9.11」への道-The Looming Tower: Al-Qaeda and the Road to 9/11】の第6話は「戦場の少年」(Boys at War)です。これがまたなんともやるせなかったですね倒壊する巨塔のあらすじ行きますよ~(^^)/


以下ネタバレのあらすじです。


最初はザワヒリによる決意表明から始まりました。ザワヒリはイスラム教徒(過激派)の歴史を語り、ようやくアフガニスタンを手に入れた今、新たな戦いが始まると言い放ちます。


我々は次の世代に教義や文化、そして未来を教えていく。それが我々の戦いだ


ザワヒリの手には、前回の攻撃でただ一人生き残った少年の手が握られていました。彼の名はワラ(Mohamad Ashraf)。ワラはイエメンに向かったようです。


ザワヒリはワラを送り出した後、テントの中にいたモハメド・アタ(Zafer El-Abedin)にアメリカでの問題を解決するよう命じました。


イエメンに到着したワラは、義足の男=ハラドに迎えられ、その隠れ家に行きました。そこには既に二人の男が来ています。


そこでワラは、自らが体験した爆撃の話をして聞かせました。悪魔を見た。指の長い悪魔が、家族や仲間たちを皆殺しにした。


またワラは遠く海に浮かぶアメリカの駆逐艦コールを目にし、それもまた悪魔だと繰り返します。西洋から来た悪魔が僕たちを殺そうとしている


そのワラが、ディズニーのキャラクターがプリントされたシャツを着て、アメリカ製のジャンクフードを食べているのがなんとも皮肉に映ります。またワラは布で作ったボールを片時も放そうとしませんでした。爆死した友達が最後にその手に握っていたものです。


翌日ワラは、身だしなみを整えた男たちと外に出ていきました。


男たちがボートと爆弾の準備に余念がない頃、自分と同じ年頃の子供たちが、やはり布で作ったボールでサッカーに興じていたのを見ていたワラは、飛んできたボールを受け止めて投げ返すと、一人の男の子を呼び、自分のボールとサンダルを与えます。


ワラは、男の子の喜びように満面の笑みを浮かべ、裸足でボートに乗り込みました。


近づいてくるボートを遭難者とでも思ったのか、笑顔で手を振る乗組員たちに向かい、ワラは敬礼をして答えます。ボートはそのまま駆逐艦の横っ腹に突っ込み自爆しました


駆逐艦コールは、ペルシャ湾に向かう途中、イエメン沖のアデン港を巡回していたのだそうです。昼食をとるため甲板に出て列を作っていた兵士たちが、このテロの犠牲となったそうです。


このニュースがテレビで流れていた頃、ミダルとハズミは部屋でゲームに興じていたそうです。そのふたりをアタが訪ねてきました。今後彼らは行動をともにするようです今後の動向が気になります


こうして着々とテロ計画が進められる一方、オニールとヴィンスはさんざんな目に遭っていました


まずオニールは、以前も電子手帳を置き忘れて遺失物置き場に取りに行ったことがありましたが、今度は、サンチェスから勧められた早期退職者セミナーに参加中、もうひとりの愛人シェリ(Katie Finneran)からの電話に出るのに退出したことで、カバンが無くなってしまいます。シェリはオニールと暮らしたくてニューヨークに引っ越してきたのだそうです


3時間後に戻ってきたカバンからは、現金が抜き取られていたそうですが、他にも被害があったかもしれない~機密書類を扱っているのだからというリズの勧めに従い、しぶしぶ上に報告したところ、案の定、サンチェスからさんざん嫌味を言われてしまいました。


カバンの件はともかく、電子手帳についての報告がなかったため、今から詳しく調査するとこれを取り上げられてしまったのです。そこには以前からその浪費癖についてうるさく注意していたジムも同席していました


めぼしい成果もあげられず、私生活もどん詰まり、挙句に借金だらけとイイトコなしのオニールに、またヴィンスが能天気な報告をしていたのには苦笑し切りでございました


ヴィンスは、CIAのブリスから、アレック支局にくすぶっていては君の能力がもったいないとおだてられ、モロッコへ行って作戦に参加してほしいともちかけられたのです。ブリスはダイアンから、ヴィンスが情報の共有を迫ってうるさいとの報告を受けていたに違いありません。


単純なヴィンスは大喜びで承諾しました。もちろんオニールはブリスの意図を見抜きます。おまえは私だ。邪魔になったから追い出すつもりなのだ


まったくこんな間抜けでよいのでしょうかね~アメリカが誇るFBIエージェントですよ? 結局ヴィンスはミダルの件については黙ったままだったそうです。


週一で見るはずが、次が気になってならず、ついつい見進めてしまっています倒壊する巨塔は続きを見るのが待ち遠しいです



ビデオ視聴はこちらから


 
時間ができたら是非原作も読んでみたいものです

倒壊する巨塔-アルカイダと「9.11」への道- あらすじ 第5話 2000年問題

倒壊する巨塔-アルカイダと「9.11」への道-The Looming Tower: Al-Qaeda and the Road to 9/11】の第5話は「2000年問題」(Y2K)です。以下早速ネタバレのあらすじです。


今回はその副題通り2000年問題が絡んできました。世紀の一瞬を祝おうとNYにわんさか人が集まる一方、FBIはテロへの警戒を一層強めていたそうです。


ワシントン州のポートエンジェルスでは厳重な検問が行われ、その様子に恐れをなして逃げ出したアフマド・リッサーム、通称アブ・レダ(Lohrasp Kansara)という男が捕まりました。車にはニトログリセリンが積んであったそうです。その上同じ車の中から見つかったブルックリンの電話番号から、アブドゥル・ガニ・メスキニ(Fehd Benchemsi)という名前も浮上します。


連絡を受けたボビーは早速これをフロイドとキャシーに知らせました。ふたりは以前ヴィンスがポルノで懐柔しようとして失敗したジュニア(Kwabena Ampofo)のいる隠れ家へ行き、メスキニについて尋ねます。


ジュニアが言うには、メスキニは大変優秀でたくさんのつてを持ち、経済感覚に優れている男だそうです。どうやらブルックリンでアルカイダの資金を集めているようです。


ボビーとアリ、それにマーフィーとオサリヴァンが早速メスキニを張り込みました。が、アリは、ただひたすら監視を続けることに疑問を感じ、近くのモスクに礼拝に行きます。当然、メスキニも行くだろうと想定してのことです


予想通りメスキニは現れ、その後をついていったアリは、メスキニが様々な人々から寄付を受け取るのを目にしました。アリもまた、兄弟たちに捧げたい、アブ・レダのことだ、と言って紙幣を差し出すと、メスキニは当然のようにこれを受け取り、家族として迎える、と歓迎します。


アリは手ごたえを感じ、更なる接触を考えていたようですが、ボビーはマニュアル通りに行動しないアリが面白くないようです。激励にやってきたオニールに不平を言い、アリを庇ったオニールには、ちくりと嫌みを返しました。


By the way, that open slot heading up the New York office? I just found out Louis Freeh's D.C. guy got the job. He's a good guy, Sanchez. One of the best.
ところでニューヨークオフィスの支局長にはルイス・フリーの腰巾着が着任した。サンチェスは優秀だ。


フリーとサンチェスを馬鹿にしていたオニールが冷静でいられるはずもなく~捜査が進展しないのも手伝って、その苛立ちは哀れなアリに向けられてしまいます


持ち場を離れるとはどういうことだ!?I've never seen you do before, pray


アリは、ムスリムとしてモスクで祈りを捧げただけだと反論しますが、今のオニールには何を言っても火に油を注ぐだけです。メスキニとの接触について説明しても、まったく評価されぬどころか、時間をかけて探る余裕などないと切り捨てられてしまいます。


即刻全員逮捕だ!


メスキニとその仲間は逮捕されましたが、現場に行かされたアリが拳銃を向けたのは、メスキニに献金していた赤ちゃん連れの女性でした。


結局、2000年を迎えて盛り上がるNY、ブルックリンでは何も起きませんでした。ヴィンスは勝利を確信しますが、オニールはそう単純ではありません。


They're here. We have no idea what we're up against.
彼らはここにいる。それなのに我々には相手がまったく見えていない。


一方のヴィンスこそ、もっと憂えてしかるべきです。アレック支局にいるヴィンスは、CIA宛にアルカイダに関する新情報が寄せられているのを知りながら、オニールに報告しなかったのです。正確に言うと報告できなかったのですが


情報はハリド・アル・ミダル((awfeek Barhom)という人物に関するものでした。このミダルこそ、前回アルカイダの訓練所に来ていたサウジアラビアの男性です


ミダルはアフマド・アル・ハッダの義理の息子で、ハッダの娘で妻のホダ・ハダ(July Namir)との間にふたりめの娘が生まれるところだそうです。ミダルと仲間のナダフ・アル・ハズミ(Nebras Jamali)は今ドバイのホテルにいて、これからマレーシアのクアラルンプールへ向かうことがNSAによる盗聴で明らかになりました。


ダイアンがすぐにこれをシュミッドに相談すると、シュミッドは、早速ドバイのホテルに部下のラモント・ジャクソン(Christian Barber)を向かわせて、荷物を調べさせるよう命じたようです。その結果、ミダルがアメリカに何度でも出入国できる数次ビザを取得していたことが判明します


この情報をキャッチしたヴィンスは、すぐにFBIのアルカイダ対策局、I-49と情報共有するよう要求しましたが、ダイアンはそのメールを読んでも無視を決め込み、情報共有を拒んだのだそうです


トニー・アンは、何か理由があるのだろうとヴィンスをなだめ、オニールに連絡しようとするのを止めました。


There's a reason for the wall. We do not just share this information. That's not our job.
壁があるのには理由がある。勝手にそれを超えてはいけない。それは我々の仕事ではない。


トニー・アンがCIAのスパイという訳ではなさそうですが、すっかりダイアンに丸め込まれているのは間違いなさそうです


結局ヴィンスはミダルの件については最後まで黙ったままだったようです。9/11委員会ではリチャード・クラークも一切知らされなかったと証言していました。This had to go all the way up. 上の指示があったはずだ


ちなみにミダルとハズミは無事アメリカに入国済みで、サウジアラビア領事館に勤務しているという同胞と知り合いになっています。


もしこの時、アリが地道な調査を進めていたら、もしヴィンスがオニールに報告していたら、この1年9カ月後に起きる悲劇は防げたのか、歴史にたらればは禁物ですが、ついついそう考えずにいられません。


また時を同じくして、駐米のサウジアラビア大使がCIA長官のテネットを訪ねてきています。サウジ産のイチジクを手土産に、大使は「我々の問題は解決した」と報告しました。これは時が時だけに~2000年問題を前にした「石油供給に関する問題」を指すのでしょうか。


またその後の言葉もまた意味深です


My grandfather used to tell me, "Make distance between yourself and every dirtiness."
祖父が常々言っていた。汚いものとは距離を置け。


これは、テロリストがサウジアラビアから離れてアメリカに入国したことを指しているのでしょうか?


ブルックリンは新しい年、しかも2000年という記念すべき年を迎えた活気で大いににぎわっていました。オニールがバラの花束を抱えてやってきたリズの家のテレビからは、サム・ドナルドソンのこんなコメントが流れていたそうです。


At the end of the 20th century said, "Remember when you put the known and the unknown into a computer, the unpredictable always outweighs the predictable." So the future is exciting, and it is uncertain.
未来主義者は20世紀の終わりにこう言った。既知と未知をコンピューターに入れれば、予測不能な要素が上回る。だから未来はエキサイティングかつ不確かだ。



ビデオ視聴はこちらから


 
時間ができたら是非原作も読んでみたいものです

《他にもこんな記事を書いています♪》