2018/08
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「この世界の片隅に」のレビュー一覧

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この世界の片隅に あらすじと感想 第5話 普通が普通でなくなる時

松本穂香さん主演の日曜劇場、【この世界の片隅に】は5話も何とも切なく、また考えさせられるエピソードでございましたね。以下ネタバレのあらすじですこの世界の片隅にのネタバレ感想行きますよ~(^^)/


昭和19年12月。すずがいつものように水汲みをしていると、突然水原がやってきました。久しぶりじゃのう!えっと・・・あっ、すず。ははははは、すず!!


昔はずっと浦野という名字で呼んでいたすずを、嫁いだ先の「北條」とは呼びたくないから、名前のすずで呼ぼう!という水原の気持ちがこの短い台詞にギュッと凝縮されています。もちろん「すず」という名前で呼べる嬉しさもシッカリ込められています


いくら「初恋の人」とはいえ、いきなり、しかも嫁ぎ先に現れた水原に驚くすずです。何?ここらに用でもあったん??


水原は、当然のように、お前に会いに来たに決まってる、と答えました。


海軍に所属する水原は、本人の台詞を借りるなら、何度も死にぞこねていたが、今度こそ最期だと覚悟を決め、それなら愛する人に会っておかねばとすずを訪ねてきたようです。そしておそらく当時は、そうした死を前にした兵士の気持ちは、何よりも優先されたものと推察されます。


今晩厄介になってもよろしいですか


世間知らずなすずには分かっていなかったようですし、径子とサンもあっけに取られてはいましたが、あれはきっとすずの昔の男に違いないと互いに目配せをして納得していました。それに水原はお米や缶詰も持参しています


兵隊さんをむげにもできんじゃろう


晴美だけは「水兵さん」がいたく気に入って、あれこれ話をねだっていました。


そこへ周作が帰ってきます。お互いに名乗って頭を下げた途端、かつて酒場で出会ったことを思い出しました。あん時はどうも。


水原も入れての夕食は、いつになく賑やかな食卓となりました。昔の話をする水原に、すずも昔に戻って反応します。すずを呼び捨てにする上に「ぼんやり呼ばわりする水原をお盆で殴りつけました。径子だけは喜んでましたね~。昔っからぼんやりだったんだって


その後水原はすずが焚いてくれた風呂に入りながら、あの歌を歌い始めました


夜になったカラス、空になれぬウサギ、水になりたかったのに野に咲く花たちよ。あの山の向こう何があるのだというのだろ。


すずもまた、小さな声ではありますが、一緒に合わせて歌います。これまで気づかなかったのですが、この歌がまた何とも象徴的なのです夜になったカラス~♪


周作は昔、海軍に入りたかったのだそうです。でも検査に合格しなかったため、諦めて事務方にならざるを得なかった。好きになった女性がいても、周囲の反対にあったのか?一緒になることはできなかった


人には皆、過ぎてしもうたことや選ばんかった人生、色々あるけど、ほいでも、わしゃあ、すずさんを選んで幸せじゃあ思うちょる。


周作も以前そう語っていたように、手に入らなかったことを嘆くのではなく、与えられたことに喜びを見出した方が、人生はずっと楽しくなるはずなのですが、それは百も承知でいながら、やはり、時々は後悔せずにいられないものです。なぜ自分は空ではなくウサギに生まれてしまったのだろうか


周作は、すずと水原の過去に嫉妬する一方で、もうじきお国のために死なねばならぬ水原への同情も禁じ得ません。水原がすずを恋い慕っているのは誰の目にも明らかで、この家に泊まりたいということは、たぶん、そういうことなのだろう、自分は兵隊になれなかったが、もし水原の立場だったら、やはり同じことをしたかもしれない


周作の心の中をさまざまな感情が交錯しただろうことは想像に難くありません。そしてそんな時に限って円太郎は当直だそうです。


まったく肝心な時にいたためしがないっ!!


サンの憤る姿がまた可笑しい


周作は、円太郎が留守の今、自分は家長として水原を母屋に泊めるわけにはいかないと言い放ち、納屋の二階に泊めることにしました。その上ですずに行火を持たせ、一緒に昔話でもしてこいと促します。


すずはそれでも納得のいかない風で母屋を出ると、周作は玄関の鍵をかけてしまいました。これですずはようやく周作の意図を悟ります。周作さんは私を水原さんに差し出した!!


水原も同じ考えだったらしく、しばらく話をした後にすずを抱こうとしました。すずは(初恋の水原と)そうなることを待っていたような気がするが、でも、今は腹が立って仕方ない、と本音を明かします。


水原はようやくすずの本当の気持ちを知り、困らせて悪かったと潔く謝罪しました。甘えとった。一日ぐらい、今日ぐらい、甘えとうなった。許せ。


水原は、今や普通が普通でなくなったこの時期にすずが普通で嬉しいと語り、自分が死んでもそのままでいてほしいと笑いました。わしが死んでも「一緒くたに英霊」にして拝まんで、笑ってわしを思い出してくれ、それができんようなら忘れてくれ


翌朝、水原はすずに見送られて出ていきました。途中では堂本のお爺ちゃん(塩見三省)が「ご武運を」と見送ります。水原の手帳には、水原から貰った白い鳥の羽ですずが鷺の絵を描いてくれています。江波には鷺がたくさん飛んでいたのだそうです


年の瀬にはもち米が配給になり、近所で集まって餅をつき、ささやかではあるものの皆で正月を祝いました。周作は幸子に同僚の成瀬を紹介すると声をかけ、すずや皆が呆れる中、幸子も観念して見合いをすることを決意します。


そして2月、すずの兄の要一が死んだという知らせが入りました。すずは周作とともに江波に戻り、その葬儀に参列しますが、キセノは要一は死んでいないと言い張ります。軍が寄こした骨壺の中には骨ではなく、ちんけな石が1つ入っていただけだったのだそう


イトがこれはどうしたことかと周作に尋ねたところ、周作は、要一の部隊が全滅した(が骨は見つからなかった)ということなのだろうと答えました。


国のために命を捧げた者は神になる(靖国に祀られる)と言いながら、骨壺にお骨だと偽って石を入れてくるこの茶番もまた決して普通ではありません。そんな欺瞞は決して許されるものではありません


水原が来て以来、ずっとギクシャクしていたすずと周作も、ついに、帰りの汽車の中で衝突してしまいました。見るからに若い二人がどんなに声を荒げていても、それは「犬も食わない夫婦喧嘩」にしか見えなかったらしく、車掌や他の客たちから失笑を買ってしまいます。すずと周作もつられて笑ってしまいました


すずは要一がふたりを仲直りさせてくれたのだと感謝します


大切な人の死ほど悲しく辛いことはこの世に存在いたしません。今目の前にいる大切な人もいつ旅立つことになるか誰にも分かりません。ましてや戦時中なら尚さらです。


その後北條家では、すずを除く全員が風邪を引いて寝込んでしまいました。まさに「鬼の霍乱」の径子が「サボンが食べたい」と言い出したため、すずはサボンを買いだしに出かけます。その時すずはあのりんどうの茶碗も持ち出しました。


すずはサボンを買った後リンに会いに行きます。そこで偶然出会った遊女のテルが風邪を引いていたため、すずは今買ってきたばかりのサボンを差し出しました。風邪の時は食べたくなるらしいから。テルは馴染の水兵から無理心中に誘われたが、結局は死ねずに風邪を引いてしまったのだそう


リンさんによう似合うてじゃけえあげます、と伝えてください


すずはテルに茶碗を渡して家路に付き、2階で一部始終を見ていたリンはすずが帰ったのを見計らってテルのもとへやってきました。


家に戻ったすずは「2個しか買えなかったと嘘をついて家族にサボンを振る舞います。皆その言葉を疑いもせず、美味しそうにむさぼりました。すずもすっかり北条家の一員です


皆さんずーっと風邪じゃったらええのに


さすがにそう言う訳にも行かず、すっかり元気になった晴美と畑に出かけたすずの頭上をたくさんの戦闘機が轟音を響かせて飛んできたのはその年の3月だったそうです。ついに呉にも空襲がやってきました


また現代では、佳代が広島で「北條」を名乗る女性と再会していました。佳代が介護の仕事を虚しく感じて泣いていた時、大丈夫?と声をかけてくれたそうで、今や彼女は佳代にとって世界で一番好きな友人なのだそうです。年齢的に言うとやっぱり晴美のような気もしますけどね~。それともすずの娘でしょうか?


戦争はいけないと頭では分かっていても、「ぼんやり」していてその日が来るのを防げなかった!と嘆くことのないように、心して生きていかねばなりませんね「普通=平和」を守るのは私たち自身だから。次回の放送も楽しみです。



この世界の片隅に

この世界の片隅に あらすじと感想 第4話 りんどうの秘密

松本穂香さん主演の日曜劇場、【この世界の片隅に】は4話もまた切ない話でございましたねこの世界の片隅にのネタバレ感想行きますよ~(^^)/。以下ネタバレのあらすじです。


海岸線をスケッチしていたすずは、スパイ容疑で憲兵に捕まってしまいました。二人の姿を見たサンと径子はすずと一緒に頭は下げたものの、憲兵が帰った後はゲラゲラと笑いだしますすずがスパイというあまりにも的外れな誤解が可笑しくてならなかったようです


なんぼなんでもねえありえんじゃろ(;´Д`)


でもすず自身はかなり緊張していたらしく、その場で倒れ込んでしまいました


皆が夏バテを疑ったところ、円太郎はかつてのサンを思い出して妊娠を仄めかします。周作とすずは恥ずかしそうに笑みを交わし、径子は、これまたいかにも径子らしく、目でイチャイチャすな、とふたりをたしなめました。


翌日すずは産婆に勧められて病院に出かけることになりました。


昨日からずっとすずに代わって水汲みをさせられている径子のぼやきがまた可笑しかったですね~。嫁に行ったらやらんで済むと思うとったのに。うちがつろう当たって病気になってしもうたわけじゃないけえすずが倒れたのはうちのせいじゃなかよ!


径子の言葉を、幸子も志野も満更冗談と解釈していないところがまた可笑しい径子さん、優しくて意外~( ゚Д゚)


そうはぼやきながらも、すずのお腹の子を気遣ってすずにお替りをよそってやっていたのもまたいかにも径子らしい思いやりです。あんたにやるんじゃないけえ、は余計ですが


その頃すずは病院を出て、リンのもとへ向かっていました。また迷子になったのかと笑うリンに、病院の帰りであることを告げます。妊娠かと思ったら、栄養不足と環境の変化で月の巡りが悪いだけだと言われたそうです。


すずは、皆がガッカリするだろうと思うと家に帰りづらかったようですが、ふと、リンの置かれた境遇を思い出し、自分が悪いことをしているのではないかとまごつきました。リンはでも、リンの母が出産で苦労した挙句に亡くなったと話し、妊娠や出産がそれほどよいものとは思えない、と打ち明けます。


すずは、このご時世に子どもを産むことが女の役目なのだと言い出しました。


出来のええ跡取りを増やすのが嫁の義務じゃろ?男が産まれるまで産むんじゃろ。出来が悪かった時のために何人も予備に産むんじゃろ。義務が果たせなかったら実家に帰されるだろうが、居場所がないかもしれん。


何とも身もふたもない話ですが、この時代の「嫁」の認識はそのようなものだったのかもしれません。


それでもリンはようやく、子どもは可愛いから支えになると微笑みました。


困りゃ売れるしね。女の方が高く売れるから、跡取りが産まれなくても大丈夫。世の中上手いことできている。


返事に困って笑いだしたすずに、リンはキッパリこう言いました。


子どもでも、売られても、それなりに生きとる。誰でも、なんか足らんくらいでこの世界に居場所はのうなりゃせんよ、すずさん。


辛い境遇でもそれなりに生きてきたリンならではの激励ですねリンが健気で泣けてくる(;´Д`)


そのリンが大切に持っていたあの住所の紙は、どうやら周作が書いてくれたもののようです。今回すずはリンの苗字を尋ねたことで、すぐではなくて大分経ってからですが、そのことに思い当りました。文字がきれいなのは、字を書く仕事をしているから録事をしとられるんよ


すずにそれを見せてそう語りながら、その文字をすずが見知っていたら困ると、リンは慌ててお守り袋にしまいました。そのお守り袋の柄は、残念ながらすずの記憶には残っていなかったようです。リンはその時、黄色い地にりんどうが描かれたあでやかな着物を着ておりました。


その頃ナガノキでも「居場所」が話題に上っていました。志野が径子に、もしすずの妊娠が誤解でも優しくしてやってほしいと頼んだことがきっかけです。夫が戦地へ行っている志野には子どもが無いため、肩身の狭い思いをしているようです。もう帰ってこんかもしれないし。


そこへすずが戻ってきました。径子はあっさり結果を聞いて、妊娠でないと分かるや否や、水汲みを替われと命じました。へたくそじゃねえ、まだ慣れんの?


家族の反応も思いのほかあっさりしたものでした。周作も大丈夫というように頷いてくれます


今度はそこに径子の息子の久夫(大山蓮斗)が訪ねてきました。久夫は広島からひとりで電車に乗ってきたそうです。


せっかく遠くから来たのに何もご馳走がないとぼやいていた径子に、サンが牛肉の大和煮の缶詰を差し出しました。周作は、久しぶりの豪勢な食事にを見て、久夫に毎日やってこいとふざけます。久夫はその牛肉を一切れ箸でつまむと、最初に晴美に差し出しました。ほら、これ食べんさい


食事が終わると、久夫は改まった様子で径子に話があると告げました。径子は何とか話をそらそうとしますが、久夫の意思は変わりません。久夫は、径子が姑と仲が悪いのは「どっちも悪い」から仕方がないが、自分が径子と暮らしたら黒村の跡継ぎがいなくなるから、自分は残る、と径子に言いに来たのだそうです


こうしたところは久夫の父親にそっくりだそうです。周作が、久夫は長男の一人息子だから我慢強くならざるを得ないのだろうというのを聞いて、すずは、同じ立場の周作も我慢を強いられたのだろうかと思ったようです。


翌日久夫はサンとすずに径子と晴海をよろしく頼むと深々と頭を下げて帰っていきました。径子は、最初は家の前で見送ろうとしたものの、やっぱり居てもたってもいられなくなり、久夫の後を追いかけます。駅まで一緒に行こう。手をつないで歩いたその道を、径子も久夫もきっと忘れないことでしょう


径子は戻ってくるなり、外に出て働くと言い出しました。つまり、家のことはすずに任せる=すずを認めてくれた、ということでもあります


ここで、これまでずっと黙っていた晴美が、胸の内を吐露しました。皆でお兄ちゃんを取り合っているが、自分はどうでもいいのか、と尋ねたのです。この子もまた自分の「居場所」が無いように感じたのですね。なんとも切ない話です


その後戦況はますます悪化し、北條家には親戚の小林夫妻が荷物だけの疎開をしてきました。その荷物を片付けていたすずは、納屋で可愛らしいりんどうの茶碗を見つけます。サンに尋ねても誰の物か分かりません。


そろそろ一服しようという段になって、小林はすずを褒めるつもりで思わず失言してしまいました


えかったのう。あんとき一時の気の迷いで変な子に決めんでホンマにえかった。


その夜、周作に茶碗のことを尋ねると、周作は自分の嫁になる人に使ってもらおうとして買ったのだと答えました。


翌日、晴海とふたりで山に入り、りんどうが咲き乱れている場所に陣取って竹の枝おろしをしていた時、すずの脳裏をさまざまな言葉がよぎり始めました。かつての径子の言葉、今度の小林の言葉、そして周作とリンの言葉とりんどうの着物


うちのことはここに全部書いてある。うちの宝ものなんよ


誰もが苦労している時代の中でも、さらに恵まれているとは言い難い、そして、境遇は違ってもどこか深いところで分かり合える友達だと思っていたリンの心の支えになっているあの文字は、周作が書いたものにちがいない、ようやくそう思い至ったすずは家に戻って周作の覚帳をめくり始めました。その裏表紙の隅は四角に破られていて、ちょうどリンの住所が書いてあった紙の大きさと一致することに気づきます周作さんはリンさんが好きだったんだ!( ;∀;)


なんでリンさん?


所詮自分は代用品なのだと思い込んだすずはすっかり明るさを失い、周作との仲もギクシャクしていきました


そこへ今度は、周作が自分を「代用品」と誤解しそうな水原がすずを訪ねてきます。周作はもともと武官になれなかったという負い目がある訳ですから、水原に嫉妬するなという方が難しいかもしれませんね


次回の予告には香川京子さんの姿も見えました。現代に生きる佳代が「世界で一番好きな人」の役らしいです。もしかしたらすずはまだ生きているという設定なのでしょうか~でもそれにしては若すぎますよね、すずの娘か晴美でしょうか


夫婦喧嘩は犬も食わぬと申しまするが、せっかくお似合いの夫婦なのですから、早く誤解が解けてくれるとよいですね。


8月6日という日にこのレビューを書くことの意味を自分なりに受け止めて、今日1日をまた大切に過ごしたいと存じます平和の意味をかみしめたいです。まだまだ暑い日が続きます。皆さまもくれぐれもご自愛くださいますように



この世界の片隅に

この世界の片隅に あらすじと感想 第3話 ただ今恋愛まっただ中

松本穂香さん主演の日曜劇場、【この世界の片隅に】は3話も実に可愛らしかったですね。以下ネタバレのあらすじですこの世界の片隅にのネタバレ感想行きますよ~(^^)


今回はちょっとだけ、近江佳代とすずの関係を覗かせるシーンがありました。どうやら佳代は介護の仕事に携わっていたらしいのです。すずはきっと佳代の世話になった=要介護者だったのですね。すずは親しくなった佳代に自分の家を譲ったのかもしれません。


おそらく今展開されている戦時中のストーリーは、すずが佳代に語り聞かせたことなのでしょう。劇中ではすずが心の中で兄に呼びかける形で物語が進行していますが、そっくりそのまま佳代も聞いたに違いありません


さて、その中でも今回のエピソードはとても微笑ましいものでしたすずが周作に首ったけなのが実に可愛かった( *´艸`)。嫁いで時が経てば経つほど、すずは周作への恋心を深めて行ったのだそうです


その様子は傍から見ても明らかで、幸子や径子は呆れてものが言えないほどでしたホンマに好きなんやね~


それだけで済めばよかったのですが、そこで径子が、周作はあの時結婚しなくてよかったのだ、などとこぼしてしまったから大変です「あの時?


周作にかつて縁談があったことに気づいたすずはすっかり気もそぞろになってしまいました。ずっと地元にいる幸子は何かを知っているようですが、自分の口からは言えない、直接周作に聞け、と教えてくれません


いつも以上にぼんやりしてしまったすずは、貴重な砂糖を水瓶に落としてしまいました。もうじき砂糖の配給が無くなるという通達があったばかりなのに


サンはこっそりへそくりを出して、すずに闇市で砂糖を買ってくるよう勧めました。径子には内緒よ


闇市で、文字通り目の玉が飛び出るほど高くなった砂糖を手に入れたすずは、今さらながらに自分のしでかしたことに青くなってしまったため、いつの間にか道に迷ってしまいますえ?ここはどこ!?( ;∀;)。誰に聞いても帰り道が分からなくて途方に暮れたすずが地面に絵を描いていたところにリンが現れました。


それスイカ?キャラメル?(あなたは)迷子?


すずの描いたスイカとキャラメルに感心したリンは喜んで道を教えてくれました。ナガノキ?行ったことはないけど何度も聞いたから行き方は知っている


坂の多いところなんじゃろ?段々畑があってそっから海がよう見える。ええとこ?どんなところかいつも想像していたわ


道を教えてくれた礼がしたいと語ったすずに、リンは紙を持ってくるから絵を描いてほしいと頼みました。そこにスイカを描いたすずが、他に何か描いてほしいものがあるかと聞くと、リンはアイスクリームがいい、と答えます。が、すずはアイスクリームを食べたことが無いためどんなものか分かりません


面白いねえ。ナガノキへの道は知っとるけど、行ったことの無い私。ナガノキにおるのに帰り方が分からん人。それに、ここにおることしかできんけど、アイスクリームは知っとる私。どこにでも行けるのに何でも絵に描けるのに、アイスクリームを知らん・・・


そこまで言ってリンはすずの名前を確認しようと胸の名札に目をやりました。すずもまたこれに気づいて、すずです、北條すず、と答えます。


ナガノキに住む北條、嫁に来たばかり(で帰り方が分からない)


リンにはすずが周作の嫁だと分かったようですこの人が周作さんの!( ;∀;)


リンの表情は豹変し、こんなところ(遊郭)にいたら、旦那さんのもとに帰れんようになる、とイケズを言いました


こうして無事なんとか家に帰りついたすずは、早速径子にアイスクリームを食べたことがあるかと尋ねます。径子はすずを田舎者扱いしましたが、娘の晴美も知らなかったことに気づかされました。晴美が物心ついた頃にはアイスクリームを出す店はもうどこにもなかったそうです。


甘うて冷おうて、こまいお煎餅(ウェハース)がついてあんたにも食べさせてやりたかったね。あの頃はえかったねえ


すずは帰宅した周作に一部始終を語って聞かせました。その日だけでは時間が足りず、多分何日かに分けて聞かせたようです


ある日周作は幸子の家に電話をかけてきて、忘れ物をしたからすずに持ってくるよう伝えてほしいと伝言しました。


急いで出かけようとするすずを見た径子は、少しは身だしなみを整えろと化粧をしてくれます。汚い顔で行って恥をかくのは周作だからね


その頃周作は職場を出ようとしていました。忘れ物は口実で、たまにはすずを休ませようと一緒に出掛けるつもりだったのです


そこで周作は思いがけない人と再会しました。リンです。おそらくリンは、もしかしたら出先で周作に会えるかもしれないと、いつもより念入りに紅を差していたようでした。道を挟んだ向こう側に愛しい人の姿を認めたリンはあでやかに微笑み、頭を下げて立ち去りました。周作もリンを見つめて礼を返します。


そこへすずが駆けつけてきました。周作さんっ!!遅うなってすみません!!


その声は当然リンの耳にも届きました。リンは、やはり自分の推測が当たっていたというかのように、つんと上を向いて踵を返します。


周作がすずを連れて行った食堂は、昔ならさぞかしシャレた料理を出しただろうと思われる雰囲気の店でしたが、今では雑炊しかないそうです。それでもすずは嬉しそうに食べました。しかも周作は、アイスクリームを食べたことが無くて絵が描けなかったと教えてくれたすずのために、特別にアイスクリームを注文しておいてくれたそうです


すずは目を輝かせて、それでも遠慮がちに、生まれて初めてのアイスクリームを口にしました周作さんも食べてください。その無邪気に喜ぶ顔を見ただけで、連れてきた甲斐があったというものです。


人には皆、過ぎてしもうたことや選ばんかった人生、色々あるけど、ほいでも、わしゃあすずさんを選んで幸せじゃあ思うちょる


周作の言葉にようやくすずのもやもやも晴れたことでしょう。すずは、今日のことは決して忘れないと語り、アイスクリームを食べたことは自分だけの思い出にしたいから、絵は描かないと微笑みました。


こうしてすずは、世話になったリンのために、アイスクリームではなくナガノキの絵を描くことにしました。が、段々畑から見下ろす港の風景を描いていたすずは、なんと、憲兵に捕まってしまいます。どうやらスパイだと誤解されたらしい。昭和19年という時代はそれほど緊迫を深めていたのですね


その緊迫の度合いは、偶然酒場で周作と遭遇し、仲間の非礼を詫びた水原の言葉からも伺えます。周作が戦地に行かない「文官」だと知った海兵たちはこぞって周作を馬鹿にし、喧嘩を吹っ掛けたのです


止めに入った水原は、それが恋しいすずの亭主とは知らず、大目に見てやってほしいと謝罪しました。もうじき大切な任務があって、もう二度と戻ってこれないかもしれないから気が立っているのだ、と。


すずが周作の過去に嫉妬した時、幸子がすずにもそういう人がいただろうと尋ねたのに、すずはまったく心当たりがないかのような表情を浮かべていました。も~水原のこと、少しぐらいは好きじゃなかったのかしらね


この時代だと、母は晴美ぐらいの少女だったに違いないと当時に思いを馳せながら視聴しています。「この世界の片隅に」は続きもとっても楽しみです心の中の母と一緒に見ています



この世界の片隅に

この世界の片隅に あらすじと感想 第2話 ハゲは新妻の苦労の証

松本穂香さん主演の日曜劇場、【この世界の片隅に】は2話も楽しかったですねこの世界の片隅にが面白い(^^)/。嫁姑の苦労、小姑の苦労も、すずのような女性だと頭では「苦労」とは思わない~でも体はシッカリこのストレスを感じているというのが、何とも健気でいじらしかったですすずが可愛くて仕方ない


以下ネタバレのあらすじですこの世界の片隅にのネタバレ感想行きますよ~(^^)/


嫁いだ翌日、すずは北條家の誰よりも早く目を覚ましました。嫁入り前に、母のキセノから厳しく訓練されていたのだそうです。嫁に入ったらあんたが一番早起きをしなくちゃいけないのよ!


キセノはすずに、分からないことがあったら何でも姑に尋ねるよう教えていました。新参者に勝手にあれこれいじりまわされるのは不愉快だろうから、何でも言われた通りにすればいい、と


台所の甕の中に水が無かったのを見たすずは、ちょうど起きようとしたのを夫に止められていた姑のサンに尋ねようとしたところ、サンはすぐに「水じゃろ?」と察してくれました。江波のすずの実家には水道が通っていたのですが、北條家は山の上なので水が来ていないのだそう。


近くにある井戸で水を汲んでくるよう言われたすずは、早速、天秤棒で桶を担いで出かけて行きました。その途中、どうやらずっと周作が好きだったのに、いきなり現れたすずに取られてしまったと腹を立てている刈谷幸子(伊藤沙莉)に遭遇します。幸子は精一杯意地悪をしますが、すずには通じず、却って自分がイライラしてしまうのがまた可笑しい


帰宅したすずは改めて台所に立ち、お味噌汁を作ろうとしましたが、「北條家の味」が分かりません。でも、サンに聞いたらサンを働かせることになってしまうと迷っていたところにサンが現れたため、おかしかったらなんでも言ってほしいと頼みますが、サンはなんでも好きにすればいいと笑います。


やってもらうのだから文句は言えん


この後半部分が余計ですよね。文句は言えないということは「たとえ文句があっても言えない」ということですものね。すずとしては「文句があるならハッキリ言ってもらった方が気が楽」なのに


しかたなく自分なりには一生懸命作った朝ごはんはどうだったのか~すずは皆の反応が気になりますが、周作だけは美味しいと言ってはくれたものの、舅はだんまり、姑はよく頑張ってくれている(=あんまり美味しくはないけれど、と微笑みます。


すずは確かにちとトロいけど、アンテナの感度が鈍いわけではありません。こんなふうに言われたら、こちらもそれ以上何も言えなくなります


ああ見えて働くことが嫌ではないすずにとって困るのは、言いたいことが言えないことです。決して口数の多い方ではありませんが、それだけに、自分の気持ちをうまく言葉に出して伝えられないのが、なんとももどかしい限りです


それでもそれでひどく落ち込むということが無いのがすずの美点です


でも体は相当疲れていたらしく、夜風呂に入るとその疲れがどっと出て、湯船の中で居眠りをした上、風呂上りも周作と話しているうちに寝てしまいました


周作は、すずを嫁に貰ったのは働き手が欲しいからだけではない、と説明しようとしますが、すずは必要とされるのは嬉しいことだと答え、大丈夫、疲れてなどいない、と言ったそばから眠りこんでしまいます。周作がすずを寝床に運ぶと、思い切って寝返りを打ったすずが周作の顔を殴ってしまったのには大笑いでしたね


しかも翌日、それで鼻血を出したため鼻の穴に紙を詰めていた周作を見た円太郎はそれが別の理由で出た鼻血)だと勘違いし、若いのぉ~とからかわれます。道であった幸子などは「嫌らしいっ!と怒りだすほど。でも当のすずにはその意味が分かりません


日課となった毎朝の水くみに加え、配給に行くのもすずの仕事でしたが、それは幸子の母で世話好きの刈谷タキ(木野花)が丁寧に教えてくれました。井戸のすぐ側にある家に住む堂本志野(土村芳)は、すず同様嫁の身で夫は出征中なため、すぐに打ち解けます。幸子は相変わらずイケズでしたが、すずは「いっつもツンケンしとるいなげな女だと理解していたのだそう。本当の理由を知って心底驚いていました


嫁にきて1か月ほど経過し、少しずつ呉の生活にも慣れてきた頃、「いなげな=意地悪な女」がもうひとり現れました。小姑の径子です。径子は当時にしては珍しく恋愛結婚をしたそうですが、その夫と大喧嘩?したらしく、娘の晴美(来泉)を連れて実家に戻ってきました。長男は渡してもらえなかったそうですが、何としても奪い返すと意気込んでいます


そのとばっちりがすずにまで飛んできました。径子は、やはり、サンが怪我して女手が足りないからすずに嫁に来てもらったが、自分が戻ったからにはすずは不要~実家に帰っていいと言い出します


周作だけはこれを額面通りに受け取って慌てましたが、北條の両親はこれを機に「骨休め」ができると解釈しました。そうじゃそうじゃ、少しゆっくりしてくるとええ


すずも、ではお言葉に甘えて~と早速江波に戻っていきます


江波に帰ったすずは、朝から晩まで寝てばかりいたそうです苦労しとるんじゃねえ(;´Д`)。キセノはすずの頭に「ハゲ」ができていることに気づきましたが、何も言うことができません。妹のすみは、最初は迷ったものの、結局は口に出していってしまいました。ハゲ、できとるよ


しばらくは実家にいることにしたすずに、十郎が小遣いを渡しました。町に出て好きな物でも買ったらええ


すずは久しぶりに絵でも描こうと紙と鉛筆、そしてミルクキャラメルを買いました。その箱を開けて1つ口に入れた途端、その甘いキャラメルの味がすずを過去にいざないます懐かしい味♪。すずはようやく、周作との出会いを思い出しました


すずさんは俺に力をくれる、一緒に生きていきたい


人さらいにさらわれたあの幼い日の思い出を忘れず、自分を妻にと迎えてくれた周作の気持ちに、すずは居ても立っても居られなくなり、実家に書置きを残して呉へと帰っていきました。もう立派な「嫁」ですね。


書置きに「帰る」とあったのを見たキセノは、一抹の寂しさを覚えながらも、娘の成長を喜びました。頑張れ、すずもう呉が家なんやね


が、戻ってみたのはよいけれど、北條家では径子がてきぱきと働いています。戻るのが早すぎたか?とすずが困って身を隠していると、どこからどう嗅ぎ付けてきたのか、周作が帰宅しました


戻ってきてくれてよかった。明日迎えに行こうかと思っとった


それならもう少し待っていればよかったと言いながら、すずは頭のハゲが気になってなりません。でも周作は既に気づいていたようです。気にすると余計にひどくなるぞ


軍港に入ってきた「戦艦大和」を見てこう言ったのもすずを慰めたかったからでしょう


大きいのう。こまいこと気にするの、アホらしゅうなってこんか?


お帰り、大和!お帰り、すずさん!!立派じゃのう~も大和とすずに対しての言葉でしょう


そんな優しい周作ですが、どうやらかつてすず以外に好きになった女性がいたらしいです。それがリンのようでしたね?


また水原哲も遠い海の上からすずに思いを馳せていたようです。予告によるとすずに会いにやって来るようです。


皆それぞれに一生懸命生きている姿が何とも心地よいですよね。周作の台詞ではありませんが、細かいことを気に病んで下を向いて生きるのではなく、今ある恵みに感謝して上を向いて生きていこうと励まされますこの世界の片隅には本当に良いドラマです


この世界の片隅に」は続きもとっても楽しみです



この世界の片隅に

この世界の片隅に あらすじと感想 第1話 運命的な出会い

松本穂香さん主演の日曜劇場、【この世界の片隅に】の第1話を視聴しました。時は昭和9年から18年(1934年~1943年)、舞台は広島の呉ということで、戦争をテーマにしたドラマなのかと思いましたが、少なくとも1話を見た限りにおいては、制作者の主眼は「戦争」ではなく、その戦争に日常を奪われた庶民に置かれているようです。


それを思うと尚更、今回西日本豪雨の被害に遭われた呉の方々の苦悩が偲ばれてなりませんでした。当日の災害に加え、この連日の暑さではどれほど大変な思いをなさっていることかと思うと、胸が痛んでなりません。


自分もまた3.11の震災で家が倒壊した後、真夏の暑さがひどく堪えました。給湯器が壊れてお湯が出なかったため、台所でお湯を沸かし、上を見上げると外からの光がもれてくる廊下を通ってドアが閉まらなくなった風呂場へお湯を運び、ニャンコのために壊れた家に残って何とか住み続けていた今は亡き母とふたり、少ないお湯を分け合って汗を流したことを思い出します今では懐かしい思い出です


おそらくはこのドラマも、あの大戦で亡くなられた方々への追悼に加え、今回被災された方々へのお悔やみや激励の気持ちも込めて作られているものと存じます。


そのようなドラマについて語らせていただくことで、自分もまた自分なりに精一杯の哀悼の意とエールを込めさせていただく所存です。亡くなられた方々のご冥福を心からお祈りし、被災者の方々が一日も早く日常を取り戻せますよう、心よりお祈り申し上げます。


では以下、「この世界の片隅に」、第1話のあらすじをまとめさせていただきます。


最初は現代から始まりました。近江佳代(榮倉奈々)という女性が、どうやら恋人らしい男性の江口浩輔(古舘佑太郎)とともに、北條すずという女性を訪ねて呉市を訪れます。


北條すずと近江佳代がいったいどんな関係にあるのかはまったく分かりませんが、佳代は北條家に辿り着くと、無人のためすっかり寂れた家に上がり込み、懐かしそうに古い桐のタンスを眺め、持参したツゲの櫛を取り出しました。そこにはスズと彫られています。これはすずが嫁入りの際、父親の浦野十郎(ドロンズ石本)が庭のツゲの木を切って作ってくれたものです


すずさん、ここに住んでいたんだねすずさん、やっと来たよ


佳代は、これからここに住むと決めた、と笑って浩輔を驚かせました。


その北條すず、旧姓・浦野すず(新井美羽)は、大正時代の終わりに広島県の江波市で、海苔の養殖業を営む十郎とキセノ(仙道敦子)の長女として生まれました。いや~仙道さん、本当にお久しぶりです。これが復帰作だそうです


昭和9年、シッカリ者の兄、要一(土屋慶太)が風邪を引いたため、その代理で町に海苔を届けに行った帰り道、初めて来た街の景色をスケッチしていたところ、何者かに連れ去られてしまいました


その時一緒にさらわれたのが、運命の相手、北條周作(浅川大治)です。周作はすっかり諦めた様子でしたが、自分が置かれた状況を知ったすずは、大好きなキャラメルを取り出してふたりで食べた後、こう言って周作を励ましました。なんで諦めとるんですか?こんなん、納得できん!


周作はすずの言葉をもっともだと思い、突如、奇襲に打って出ました。すずがお漏らしをしたから臭くてたまらん!と叫んだのです


すずは今いる状況もすっかり忘れ、お漏らしなどしていない!と騒ごうとしますが、周作はそんなすずを黙らせて手をつなぎ、誘拐犯が荷を解き始めた一瞬のスキを狙って逃げ出しました


走るど!!逃げるんだ!


この時周作は、すずのももひきの裾に書かれていた名前を見、住まいも尋ねて、このおっとりしたように見えて実は生命力にあふれた少女が江波に住む「浦野すず」であると認識していましたが、すずが名前を訪ねようとした頃には、周作は立ち去ってしまっています。


あれは夢だったんじゃろか?


ある時すずは家族みんなで祖母の森田イト(宮本信子)の家へ遊びに行きました。そこですずは、誰もいない隙を狙ってこっそりと天井裏から降りて来た女の子、白木リン(大迫莉榎)が、皆が食べ終わったスイカの皮をしゃぶっている姿を目撃します。


すずは新しいスイカをもらってくるとリンに声をかけましたが、スイカを持って戻ってきた時にはもうリンの姿はありませんでした。座敷童かもしれんね


置いておけばまた後で食べに来るというイトの言葉を信じたすずは、その横に、イトが塗ってくれた着物をそっと置いてきました。つぎはぎだらけでボロボロの着物を着ていたリンが不憫でならなかったのでしょう。


リンは人がいなくなったのを見計らってまた姿を現しました。が、すずの気持ちを察したイトがリンに着物を着せていたところに、男たちがやってきてリンを連れて行ってしまいます。


どうやらイトは以前からリンのことを知っていたけれど、なにもできずにもどかしく思っていたようでしたね。着物は持っていきなさいというイトに、リンはありがとうと礼を言いました。おそらくリンは家族の借金の方に売られてしまったに違いありません


それから9年が経過し、すずもすっかりお年頃になりました(松本穂香)。が、兄に加えて妹のすみ(久保田紗友)がまた気の利いたシッカリ者で、すずのぼんやりは一層目立ってしまっています


ある時、すずの同級生でこれまた活発な水原哲(村上虹郎)の兄が戦死したとの知らせが入りました。水原家では両親ともに長男の死を悼み、捨て鉢になってしまったそうです。哲は、まだ自分がいるのに、と悲しみとともにやりきれなさを抱えて悶々としていたようです。


写生の時間、すずは、海を眺めながら何も描かずにいた哲に声をかけました。哲は海は(海軍に入った兄を奪ったから)嫌いだと打ち明けます。絵が好きなすずは、哲のために海の絵を描きました。哲が海の「白い波」をウサギに例えたのを、そのまま絵に描いて表現します。


白波がウサギだなんてなんて可愛い( *´艸`)


その絵は高く評価され、哲の絵として市の大会に提出されることになりました。照れくさそうにすずを見た哲に、すずはただニコニコと笑って皆と一緒に祝福の拍手を送ります。すずは、誰かが悲しむのを見るぐらいなら自分が痛い思いをしたほうがずっとマシだと考える、それはそれは優しい女の子なのです松本穂香さんピッタリですね(^^)/


その年の4月、今度はすずの兄の要一が出征していきましたキセノの哀しむ姿を見るのが辛かった(/_;)。哲の兄が死んだ時、そのやりきれなさに苦しんでいる要一に頭を差し出し、殴ってええよ、と言って殴られたすずは、またしても頭を突きだしますが、要一は、もう殴らん、と答えます。俺の仕事はお前たちを守ることだから俺はもう子どもじゃなか


そして12月、すずのもとに縁談が持ち込まれました。相手は北條周作です。周作は、戦況が悪化する今、早く嫁をもらえと促された結果、すずを思い出したのだそうです。周作は身体的な理由から武官にはなれず、軍法会議の録事(書記)をしているのだそう。


いきなりの縁談にまったく心当たりのないすずは、早く帰れと言われたのに家に入らず、こっそり陰から周作とその父の円太郎(田口トモロヲ)を覗き見しますが、それでも思い出せないようです。そりゃあ、あんなにイケメンになってたら分かりませんよね


今では貴重なキャラメルまで持参して良さそうな人だったという家族の勧めもあって、すずは周作のもとへ嫁に行くことにしました。周作は呉市に住んでいます。


すずは、イトが食糧と引き換えに手に入れていた訪問着を身にまとい、家族とともに北條家にやってきました。着いてすぐに式を挙げたようです。


誰が見ても、よく言えばおっとりとした、悪く言うとトロくさいすずですが、周作の両親は気に入ってくれたようです。姑になるサン(伊藤蘭)は最近足を痛めて不自由していたらしく、これで楽ができると喜びました。それで周作は早く嫁をもらえと言われたのかもしれません


唯一人、周作の姉で黒村家に嫁いだ径子(尾野真千子)だけはすずを気に入らず、いかにも利発そうなすみ(久保田紗友)を見て、あんた賢そうな顔だ、とぼやきました


が、そんな嫌みが通じるすずではありません。とにかく母のことをよろしく頼むと去っていった径子の言葉をしかと心に刻みます。自分でもボーっとしていることを自覚しているすずですが、だからこそ、他人の言葉もまたしっかり聞こうと心がけているのかもしれませね


その夜、周作は、緊張のあまり何も食べられなかったすずのために、すずが持参してきた「新な傘」を使って干し柿を取ってくれました。すずはイトから初夜について「傘」を例えにした心得~柿の木問答~を聞かされてきたのですが、どうやら周作はこの話を知った上ですずの緊張をほぐそうと、わざと「ボケをかましたのだそうです(参考: 「すずさんの日常生活と戦争とを、同じクオリティーで描きたかった」


周作はふたりの馴れ初めが思い出せずに恐縮しているすずに、すずは自分に力をくれる、だから一緒に生きて行きたいと口づけしました新な傘を刺しました(笑


一方、やはりすずが幼い時に出会ったリンは、同じ呉市にあるらしい二葉館という妓楼で遊女をしていたようです。リンはあの時すずから貰った着物の端切れでお守り袋を作り、その中に自分の名前と住所を書いた紙を入れていました。


その二葉館の二階の窓から覗けるだろう海には、海軍に入った哲が甲板で手旗信号の練習をしている軍艦も映し出されます。呉は軍港のある「軍の町」ですから、夜になると灯りが漏れぬようにと警戒も厳しいのだそう。


日中はすずの人柄同様物静かで穏やかな風景が広がる呉市ですが、こうした描写を見るにつけ、当時が戦時下であると改めて痛感させられます。


この世界の片隅に」は続きを見るのが楽しみですすずの今後が楽しみ♪



この世界の片隅に

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