ギルティ 悪魔と契約した女 第3話 追い込め・悪徳弁護士
菅野美穂主演~ギルティ 悪魔と契約した女は、第3話に入ってますます面白くなってきました。少しずつ事件の全貌が遠~~くの方に見えてきましたしね。
まず第一の収穫は、失踪中の三輪が「毒入チョコレート事件」の鑑識責任者だったということ。
当時の資料を調べていた真島が、その記録の中に鑑識担当者の名前がないことに気づき、事件を担当した平田刑事にそれを尋ねるんです。
「記録がないなんてそんなバカな!」
結局三輪が担当していたことを思い出してくれるのですが、これは相当アヤシイです。これと併せて真島の同僚の門倉が「宇喜多理事官は三輪さんにこだわりすぎている」と言ったこともひっかかります。不正の疑いがあるとは言え、たかが鑑識ひとりに捜査一課の理事官が時間を割きすぎているというこの指摘はかなり的を射ているような気がします。
そして、第二の収穫~これは野上芽衣子の事件は単なる殺人事件ではないらしいということ。これは、芽衣子が松永を追い詰める時に「金のため」と繰り返していたことから伺えます。
「しがない弁護士だったアンタがあんなに立派な事務所を構えられるわけがない」
この言葉から、芽衣子の義兄殺人には「松永が金をむしりとれる人物」が関わっていたのではないかという推測が成り立ちます。芽衣子の弁護はどうみても国選だったようですからね。
となると、この人物は警察上層部とも関わっている~的な展開になってくるのかな。だから、三輪の行方を追っているのは実は口封じのためだとか・・・!?。むふふ~これは面白くなってきました。
と、おばさんの妄想はこれぐらいにして、以下、ギルティ 悪魔と契約した女 第3話~少しだけあらすじを語っておきます。
松永は、娘に心臓移植を受けさせようとある人物に近づいています。電話をして圧力をかけていたのは政治家の秘書でもありましょうか。その力でドナーの順番待ちを繰り上げさせ、病院にも取引を持ちかけています。
「心臓移植を成功させれば病院の実績になってその評価も上がる」
上がった時点で病院を売却すれば莫大な金が入ると言うものだ~松永は、娘の命を利用して金儲けを企んでいるようなのです。この一部が先の政治家にも流れるのでしょうね。
そんな松永に芽衣子は見事に復讐を遂げました。
美咲の手術が始まった頃を見計らって松永にメールを送ります。その内容は「心臓」らしき臓器の写真。
そして次に~おそらくは病院の名前を使って「トラブルが起きた」と事務所に電話をかけます。間髪を入れずに、松永に「金を持ち逃げした秘書=田辺」の携帯を使って電話をすれば、金に汚い松永はこちらの電話を優先するでしょう。
電話に出た松永に、芽衣子は外を見るよう指示。そこには「クーラーボックス」を肩にかけた芽衣子が立っていました。
「心臓の写真」「トラブル」「クーラーボックス」
とくれば、芽衣子が移植用の心臓を奪ってきた~そう考えるのが普通ですね。
慌てた松永は芽衣子の指示通り動き、ついには電話ボックスの中で「罪を償って自殺するよう」命じられます。そこに用意された封筒を開けると液体の入った試験管があり、それを飲むよう指示されますが、やはり松永は娘のために命を捨てるような人間ではありませんでした。この試験管を地面に落として叩き割ったのです。
「おれはそんなことで自殺などしない!」
と、高らかに笑うその顔がすぐに苦痛にゆがみ・・・。そうです。芽衣子はそんな松永の性格を熟知し、試験管を割れば液化する毒物を仕込んでいたのです。
そして電話ボックスには用意周到な張り紙が!
「有毒ガスで自殺を図ります。危険ですから警察に通報してください」
このくだりはなかなか面白かったです。しかも、豚の心臓にだまされちゃうなんてね。美咲の手術が成功したのもよかった。これで本当のお母さんに会えるといいね。
でも一方で、少しずつ真島に惹かれていく芽衣子がまた哀れでもありました。
「優しくされることに慣れていないんです」
そう言いながら、真島の方へ揺れる心を必死で抑えこもうとする芽衣子。復讐を成し遂げるには「恋」という実に人間らしい感情は邪魔なだけなのです。
そんな芽衣子の心を~真島は救うことができるのか?そして堂島はどこまで芽衣子の犯行の証拠をつかんでいるのか?ギルティ 悪魔と契約した女からはますます目が離せなくなりそうです。