2018/06
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運命の人~最終回で強く感じたこと(あらすじ含む)

運命の人~中盤は国家の欺瞞と三木昭子のあざとさにす~っかりウンザリさせられていたおばさんでしたが運命の人~おばさんもスキャンダルに惑わされるところでした、なんとか最終回まで視聴することができました最終回は素晴らしかった


最後まで見て強く感じたことは、


「どんなに辛い目に遭おうともそれを投げ出すことも、そこから逃げ出すこともできない場合がある」


ということ


喉がかれるほど、どんなに正義を訴えてもそれが届かない悔しさ、相手の嘘を暴けないもどかしさ、信じた人に裏切られる悲しさ、ではらわたが煮えくり返る思いがしても、それを簡単に


「腹が立った。イライラする


そう切り捨てることができればよいけれど=これがドラマなら腹を立てて視聴を止めることもできるけれど、でもその問題が実際に日常の一部と化していて、切り離したくても切り離せない状態にいる人は、いったいどう生きていけばよいのだろうか。


差し出された金や条件のよい働き口にごまかされて口をつぐんでしまう人もいることだろう。


が、一度はそれで黙ることになったとしても、結局そのツケは、すべて未来に回されてしまっているだけなのだということを、今回あらためて痛感させられた気がいたしました決して根本的な解決にはならない


「沖縄の戦後は終わった


アメリカから日本へ沖縄が返還された時、首相を初めとしたほとんどのマスコミがそう騒いでいた時、たったひとり、その密約問題に焦点を当て、最後まで闘おうとペンを執り続けた弓成記者


が、国家権力と、一人の女性の恨みによって真実をねじ伏せられ、その人生はすっかり狂わされてしまったかのように見えました


全てを失ったかに見えた弓成は、ほとんど無意識にだろうと思うんですが、その自分が旗印に掲げてきた沖縄へと足を運び、そこで、まるで何も無かったかのような青い海と空に引き込まれるようにして、投身自殺を図ってしまうのですこれが最初のシーンだったのですね


これを救ったのが謝花ミチという沖縄在住の一人の女性でした。彼女は過去に米軍から暴力を受けたという「闇」を抱えている女性です。


その闇から逃れようと必死にあがいて、ガラス工房でなんとか生きる気力を取り戻し、いざ個展を開くまでになった時、沖縄ではまたしても同様の事件が起きました。6歳の少女が再び米軍兵士に乱暴されてしまったのです


地元では少女の気持ちを思いやって小さな記事に留めたにも関わらず、本土のマスコミは、まるで傷ついた獲物に群がるハイエナのようにこれに飛びつきました。その飛び火がミチに襲い掛かってきた時、ミチはまたしても殻を閉ざしてしまおうとします


過去に同じ苦痛を味わった君にしかできないことがあるはずだ


これはまさに弓成自身にも言えることでした


東京のど真ん中で、それなりの志はあったかもしれないけれど、「密約」という不正を糾弾するためだけに奔走した弓成でしたが、それが本当に沖縄に生きる人びとの心を考えてのことだったのか、彼らの気持ちに一度でも寄り添ってみたことがあったのか~自分が傷ついて初めて弓成はそのことに気づいたのです


「沖縄の戦後はまだ終わっていない」


米軍の攻撃のみならず、その後の暴行に集団自決、加えて米軍が駐屯することによって受けた辛苦は数限りなく、それは現在もまだ続いているのです。


弓成事件(西山事件)そのものは、アメリカの機密開示、その後ようやく民主党政権がこの隠蔽を認めたことで終わりを告げたかもしれませんが、時を同じくしてこの3.11の震災、それに続いた原発問題、と鑑みれば、弓成が劇中何度も語っていた


「大本営主導の情報操作」


という隠蔽体質はこれっぽっちも変わっておらず、国民の知る権利はいまだに保障されていないことが如実に感じられる今日この頃です


~西山事件に関しては「運命の人~第7話」にあらましを書かせていただいております


あれだけ人生を狂わされたにも関わらず、その傷をバネにして今尚闘い続ける日本人がいることを心から誇りに思いました素晴らしい人がいてくれました。自分もまた今、同様の課題を背負わされた一人として、何事においても本質から目を背けることなく、自分にできる闘いを続けていきたいと思います沖縄問題にも関心を持ち続けたいと思います運命の人~素晴らしいドラマに出会えて幸いでした。またこの事件をここまで深く描きあげた山崎豊子さんにも心から感謝したいと思います。ありがとうございました



運命の人(一) (文春文庫)
運命の人(二) (文春文庫)
運命の人〈三〉 (文春文庫)
運命の人(四) (文春文庫)

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コメント 2件

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ポッキー  
No title

初めまして、ポッキーと申します、ツイッターを始めて、この国の情報操作に愕然としました、3/11からNETではメルトダウンの危険と被曝の怖さが海外情報より早くから流れてました、本当にお気の毒ですが、福島の方々の被曝は政府が棄民したということになるんだと、そして必死に県外脱出を促す山本太郎に批判をしたり、スルーしたりテレビ、新聞の酷さは情けなく腹立たしいものでした、忌野清志郎が、早くから原発は要らねえと歌い、興行妨害を受けたり,脅しを受けてたり、画面から消えたりするコメンテーターは、物凄い正義感と、権力者の闘争が繰り広げられてた事を知り、頭を殴られた気分でした。この国の司法、検察、マスコミ、政治家、霞が関に巣食う白蟻たちが、手を取り合い、何人もの勇気ある立ち向かうものを冤罪で罠にはめて投獄したり抹殺して来た事実を知ってしまいました。今は、自分にできる事を探して微力ですが、立ち向かいたいと思います。自分に後悔し無いように。

2012/03/19 (Mon) 20:44 | 編集 | 返信 |   
ポッキーさんへ  
忘れないようにしたいですね^^

ポッキーさん、こんにちは。
コメントを残してくださいましてありがとうございます。

そうなんですよ。まさにおっしゃる通り。
佐藤栄佐久元県知事もその犠牲者です。

ここは「テレビドラマ」のブログですので詳しくは語りませんが、
私もまさにポッキーさんと同じ気持ちでした。
この気持ちを忘れないようにしたいものですね。こんv-22

2012/03/20 (Tue) 06:48 | 編集 | 返信 |   

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