2018/10
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「永遠の泉」というドラマを見ました~少しだけ感動をおすそ分けします

寺尾聰さん主演の土曜ドラマSP永遠の泉」(とわのいずみ)を視聴しました永遠の泉~あらすじと感想


長年連れ添った夫婦の片割が先に亡くなった時、残されたもう一方はどう生きるのか。


タイトルからこのメインテーマを感じた時、最初からこんなことを言っては大変申し訳ないのですが、もう最後が分かってしまった気がして見るのを大分迷ったのですけれど、嫌なら途中で止めればよいと見始めたところ、その映像の美しさ人間描写の細やかさにすっかり心を奪われてしまいなかなか良いドラマでした♪、最後まで引き込まれるようにして見てしまいました。


その感動をどこまでお伝えできるかは保証の限りではございませんが、以下、少しだけ感想とあらすじを述べさせていただきます。かなり詳細な言及もございますので、まだ内容をお知りになりたくない方は、どうぞここでご遠慮くださいます様お願い申し上げます


大分前に妻の雅江(田中美佐子)を癌で亡くした山内(寺尾聰)は弁護士を生業としております。職業柄多忙のため、妻の最期を看取ってやれなかった事はいまだに娘の百合(鈴木杏)に責められるところではありますが、その百合もまた、山内同様法曹界に身を置く~こちらは検事として働いています。


ある時、山内は国選で、妻殺しの容疑をかけられた倉本(小日向文世)の弁護を頼まれました。最初は、妻・芳子を殺してなどいないと語っていた倉本でしたが、取り調べの途中から犯人は自分だと自供したそうです。


倉本は病弱だった芳子を連れて阿蘇に登り、その途中で妻の将来を悲観したため首を絞めて殺害し、その遺体を背負って下山した。本人の自供もあることから、情状酌量を狙う線で弁護をしようと倉本を訪ねる山内。


殺したも同然ですから」


接見に行った山内に対しそう語った倉本の発言に、自らを重ね合わせる山内。連れ合いを亡くした者は皆、同じ様に感じるものです。でも、伴侶の死に責任を感じる事と、実際に手を下す事はまったく違う、と説得する山内に、倉本は何も説明しようとはしないのです。


仕方なく山内は、倉本の仕事場を訪ね、近所の評判などを聞いて回りました。病床にあったという妻の病院も訪ねますが、皆がみな口を揃えてこういいます。


「倉本さんが奥さんを殺すはずがない。奥さんが病気で亡くなったら、倉本さんも後を追うだろうと、皆が心配していたほどだ」


ますます疑問に思った山内は、芳子がつけていたという受注日誌を手にとって眺める事にしました。そこには、仕事~仕立て屋さんだったようです~の内容のほかに、日常生活の細々とした事柄もしたためてありました。そこから伺えるのも、妻の夫への溢れんばかりの愛情ばかりなのです。


特にそれが顕著だったのは、病院に残された芳子の最後の受注日誌でした。その内容からは、芳子の倉本への愛情や感謝とともに、芳子が自分の余命が短いことを知った上で、懸命に足腰を鍛えていた事がうかがえます


余命宣告をされた妻を、わざわざ殺すはずがない


自分もまた癌とその死期を告知された妻に向き合う事のできなかった山内だからこそ、倉本の無実を確信します。妻の死という現実を突きつけられて逃げ出してしまいこそすれ、自分から最愛の伴侶を殺すはずなどあるわけがない。


自分に反抗的な娘とその同姓相手・寺部(山本耕史)とともに登った阿蘇で、山内の脳裏には様々な光景が浮かんできました。夫との思い出の場所へ行ってそこで死を迎えたいと考えた芳子の心も、ここでひしひしと感じる事ができたようです


山奥に湧き出る美しい泉の水を飲みたがったという芳子。苦しい息の下で、その水をそれはそれは美味しそうに飲んだ芳子は、自ら「死に水」を飲んだのだと語るのは夫の倉本です。


芳子は、癌という病と闘い、その病に屈して病院で死ぬ事を良しとせず、自らの足を鍛え、自分の行きたいところへ赴いて、その生に別れを告げたのだ何もかも自分で決めた事だったのです


大いなる自然の中で育まれた清水を自分もまた口にした山内は、亡き妻の雅江もまた、死ぬ少し前に水を飲みたいとせがんだことを思い出します。ああ、雅江もまたあの時、自分の人生に区切りをつけていたのだ。妻はあの時既に自分の死を察知していたのだ


人間は時に「死」を恐れ、それに怯える臆病な存在ではありますが、誰しもが避けられないこの「死」というものにさえ、実に雄々しく立ち向かうことのできる勇気もまた持ち合わせているのですね


そんな逞しい妻たちに先立たれた夫たちも、ようやく第2の人生を生きる決意をします。山内の説明(芳子は病死)によって釈放された倉本は再び鋏を握り、弁護士を辞めようとしていた山内もまたもう一度頑張る決心をしました。ずっと父を恨んで「結婚」という形態を嫌っていた百合もまた、寺部との新しい生活へと踏み出していきます


ややもするとセンチメンタルに陥りがちなテーマを、実はとても力強く描いた、なかなかの秀作でした。食わず嫌いでパスしなくて本当によかったです永遠の泉~観てよかった(^^♪


これまでに視聴した日本のドラマ視聴リストはこちらです: 視聴ドラマ一覧~日本のドラマ編

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コメント 1件

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orugannさんへ  
拍手コメントをありがとうございます~^^

orugannさん、こんにちは♪
つい避けたくなるテーマですけれど、なかなか良いドラマに仕上がっていましたよね。

私も病院暮らし?が長かった方なので、
あの奥さんの気持ちはよく分かりました^^。サイコーだと思います。こん(^_-)-☆

2012/10/26 (Fri) 06:31 | 編集 | 返信 |   

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