2017/10
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松雪泰子さん主演の家族狩りを見てみました。同じ重苦しい雰囲気でも、想像していたよりずっと奥が深い作品になりそうで、今後の展開が楽しみです。以下、登場人物を中心にした簡単なあらすじ(ネタバレ)をまとめさせていただきます「家族狩り」のあらすじ行きますよ~(^^)/


主人公は氷崎游子〈松雪泰子)。彼女は児童ケアセンターの児童心理司として働いていますが、子どもたちに向ける情熱と愛情は周囲でも有名で、彼らが虐待されていると聞くとすぐに現場に駆けつけて、文字通り体を張って子供たちを守ります


その様子が、警察からも煙たがれるほどにやや常軌を逸しているように見えるのは、游子の家庭環境に原因があるようです。昔は区役所の職員として地域のために全身全霊をかけて働いていた父の清太郎(井上真樹夫)がアルツハイマー病になってしまい、清太郎をこよなく尊敬していた游子にとっては、毎日徘徊しては家族を心配させる清太郎の姿を見るにしのびず、余計に自分を辛い仕事へと追い込んでしまっているようなのです。


游子の母で清太郎の妻の民子〈浅田美代子)は毎日のようにパチンコ屋へ通っています。民子もまた、昔は近所の皆から尊敬されていた夫、清太郎の今の姿を見るのが辛いのですが、そこを何とか割り切ってパチンコに没頭し、憂さを晴らして日々を送っているようでした。清太郎には食事の後に睡眠薬を飲ませ、寝る時もベッドに縛り付けておくのだそうです。


「いっそ寝ている間に死んでくれたらいいのに」


かつては、否、今も愛しているはずの家族にこう言わなければならない民子の心情は、その後に切々と歌った尾崎豊のI love youに見事に表現されていました。いつの間にか一緒に歌っていた游子や、この歌が大好きで昔はよくカラオケで歌っていたという清太郎が、今はいびきで参加していた姿も忘れられません家族狩り~みどころはここだ!


何もかも忘れてしまったように見える清太郎も、区役所で働いていた時代のことや、游子の誕生日だけは今でもしっかり覚えているようです。娘の誕生日には正装し、散髪に行ってケーキを買うと言う清太郎の習慣を、近所の方たちも覚えていて、

「大変お世話になった方だから、お代は頂けません」

と口々に感謝されています。そんな人でさえも年を取れば体が不自由になってしまう、中には認知症にもなってしまう人もいる、それが「生きる」という現実です。


この一家に、思いがけず関わってきたのが、この重苦しい「家族狩り」の中では一見、清涼剤の役割を果たしているかに見える巣藤浚介〈伊藤淳史)です。高校で美術教師をしている浚介は、こちらもまた根深い問題を抱えているらしい女生徒=芳沢亜衣(中村ゆりか)にレイプの濡れ衣を着せられて、游子の逆鱗に触れてしまいます


「教師のくせに女生徒を襲うなんてっ!!


が、浚介は、亜衣が証言した時間には、元教え子で電気屋の鈴木渓徳(北山宏光)と一緒だったことが判明したため、ここは事なきを得たのですが、後に街を徘徊していた清太郎を浚介が面倒を見たことで、ふたりは再び出会うことになるのです。


あれほどみんなに慕われて、娘さんの誕生日を覚えているのだから、そのうちきっとよくなりますよ


誰もが浚介の立場に置かれたらそう言わずにはいられないだろうけれど、そんな日は決して来ないと諦めている游子にとって、そんなおためごかしは苛立ちの対象にしかなり得ません。


どういっていいか分からなかった。何て声を掛けてよいか分からなかった


不条理に苦しんでいる人々を前にすると黙り込んでしまうしかできないのもまた現実です。が、今目の前にあるその苦悩が自分と無関係だとは限らないこともまた紛れもない真実なのです。他人の不幸に目をつぶって逃げてばかりいたら、いつか自分もまたその不幸に打ちのめされる日がやって来るかもしれません


そんなことを淡々と教えてくれている気がするこの「家族狩り」ですが、そこはさすがにミステリーだけあってもっと奥までこの「人生の闇」に斬りこんできます


長く生きれば生きるほど辛くなる。いっそ早く死ねたらいいのに


そう独り言ちる母に、游子はキッパリこう言います: 自分だけが不幸だなんて思わないでっ!!


これは、数多くの虐待を見てきたからこそ言える言葉なのでしょうが、でもだからと言って、その「不幸」に終止符を打つために、人を殺してよいはずがありません。まだ確定ではありませんし、これはあくまでも刑事=馬見原光毅(遠藤憲一)の勘らしいのですけれど、どうやら今起きている

「一家心中に見せかけた連続殺人事件」

に游子が関わっているようなのです。血の臭いが立ち込めていた現場で嗅いだ「甘い香り」が游子から漂っていたようですいったい游子はどうかかわっているのだろうか?。ちなみに、この馬見原も昔、娘が補導された際に游子に会って叱り飛ばされていたようです。


最後に起きた事件は、浚介の家の近くで、通販で「まき割り斧」を購入した男の子の家だったようですが、おそらくはその家庭にも出口の見えないトラブルがあり、そこに游子も何かしら関わっていたものと思われます。彼女が、直接手を下さないまでもこれら全てのおぜん立てをした=彼らを死に追いやったとまではまだ思いたくありませんが


家族狩り~家族内での老いや死、そして人間関係の悪化と、なんとも重いテーマですが、程度の差こそあれ、生きていれば誰もがいつかはぶち当たる問題です。この問題にこの作品が今後どう向き合っていくのか、こちらも途中で目を背けることなく最後までキッチリ見届けたいです家族狩り~骨太なドラマになりそうです


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Comments 4

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みる  
重苦しい~

こんさん、こんにちは!

家族狩り・・・タイトル通り重苦しい内容ですね。
でも、こんさんが仰る通り、伊藤淳史さん演じる高校教師が出てくると
ホッとするというか、救われる気がします。最後までそういう存在でいて
欲しいですね。年上の女教師からは逃げられないのかな~(^_^;)?

犯人探しのドラマになるのか、どうなのか、未だ分かりませんが…
私のあまり当たらない直感で犯人と睨んでいる登場人物が、どうドラマに
かかわっていくのかも楽しみです。

2014/07/05 (Sat) 11:52 | EDIT | REPLY |   
みるさんへ  
社会派ミステリーだと思います

みるさん、こんにちは♪

確かに重苦しい内容ではありますが、
誰もがまじめに取り組むべき問題を扱ったドラマだと思います。

犯人捜しをするよりは、
なぜその「犯人」が罪を犯すに至ったのかを考えていきたいですね。こん

2014/07/05 (Sat) 12:11 | EDIT | REPLY |   
うらはら!!  
No title

こんばんわ☆
殺人の場面は、いくら直接でなくても最近観るのが疲れ気味で・・・
でも、このドラマは奥が深そうで、見ていてどんどん引きずり込まれました。
認知症のお父さん、すごくリアルです。今の日本の闇の部分、これほどまでに突きつけるってのが久しぶりな感触。天童荒太さんだと昔永遠の仔っていうドラマがありましたが、これも辛いけど確か最後まで目が離せなかったと記憶しています。

また他のドラマでもコメントさせてください~

2014/07/15 (Tue) 20:47 | EDIT | REPLY |   
うらはら!!さんへ  
良いドラマですよね

うらはら!!さん、こんにちは♪

家族狩りは本当に深いドラマですよね。
殺人と言う残忍な行為は決して許されるものではありませんが、
でもそのどこかにかすかな優しさや思いやりが見て取れる気がするのが不思議です。

そうそう、あのお父さんの演技も素晴らしいですね。
人間はどんなに頑張っても老いと死は避けられませんから。

今後の展開もしっかり見守りたいですね。
どうぞまた遊びにいらしてくださいね^^。こん

2014/07/16 (Wed) 07:20 | EDIT | REPLY |   

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