2017/10
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上川隆也さん主演の【最後の証人】を見てみました。これは「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した柚月裕子氏の作品で、検事を辞めた、通称「辞め検」と呼ばれる弁護士、佐方貞人が主人公です


犯人に関しては、かなり最初の時点で分かってしまったものの、その動機付け犯行に至るまでの経緯が、なかなか細やかに描かれていたのが楽しめました


この正月に見た三谷幸喜氏の「オリエント急行殺人事件」もそうでしたが、同じミステリーでも、犯人が分かった上で、その犯人の心境を辿る楽しみもまたミステリーの醍醐味の1つですからね。以下、大まかなあらすじからネタバレ、そしてその犯人の心境などを簡単にまとめさせていただきました最後の証人のあらすじ行きますよ~(^^)/


今回佐方が引き受けたのは、殺人事件の容疑者=島津邦明(大杉漣)の弁護でした。島津は地元では有名なやり手の実業家で、佐方への依頼にもかなりの額を積んだようです。というのも、状況は島津にとってまったく不利~現場に残された証拠も全て、島津が犯人であることを指し示していたからです


殺されたのは浜田美津子(紺野まひる)という離婚したばかりの主婦でした。美津子は島津の陶芸教室に通っており、そこで不倫関係になったため、夫の高瀬光治(石黒賢)と離婚し、逢引していたホテルの一室で島津に結婚を迫ったため島津の怒りを買って殺されてしまった~というのが、検察側の見解です。


凶器のステーキナイフからは島津と美津子の指紋が検出され、島津が着ていたバスローブには美津子の返り血がついていたことから、検察は、島津が犯人であると確信していますが、島津はあくまでも殺していないの一点張りです


この事件に興味を抱いて弁護を引き受け、早速現場検証に向かった佐方は、殺人が行われた部屋の「カーテン」にまず注目したようです


島津と美津子は「不倫」関係にあった、しかももしそこで「殺人」が行われたとしたなら、カーテンは閉めてあるのが自然です。島津本人も、後の証言で「カーテンは閉めた」と語っていましたが、現場のカーテンは確かに開いており、ホテルの従業員の証言も同様でした


また佐方は、バスローブに付いていた返り血の飛び散り方にも疑問を抱いたようです。刺殺であれば、その返り血は飛沫状に飛び散るはずなのに、なぜか、この返り血は斑紋状~上から垂らしたような形状を取っていたのだとか。


しかも、いざ裁判が開かれると、島津は美津子の旧姓が高瀬であり、以前、子供を亡くしていたという事実を聞いて驚きが隠せません


この辺でもう、大体のことは見当がついてしまいましたよね~。美津子の子どもが「交通事故死」だったと聞いては尚更です。以下ネタバレです最後の証人のネタバレです('ω')ノ


高瀬夫婦の子ども=を轢き殺したのは島津でした。が、島津はその時「公安委員長」だったため、警察にかん口令を敷いて、事故の原因は卓の信号無視によるものだったと事実を隠蔽させたそうです。本当は、島津が信号を無視したために起きた事故だったというのにです


卓は信号無視をするような息子じゃない、そう憤りながらも、警察が皆でグルになっていては歯の立ちようもなく、泣き寝入りになってしまった高瀬夫婦でしたが、1年前卓の同級生だった男の子から、実は彼が事故を目撃しており、信号無視をしたのは車の方だったと明かされます。その子は両親に事実を告げたそうなのに、両親が警察への証言を妨げたそうです


その頃、末期がんを宣告されていた美津子は、このままでは死ぬに死ねぬ、島津に復讐すると言いだしました。これに驚いた高瀬が驚いて、島津を殺したりしたら島津同様卑劣な「殺人犯」になってしまうと止めたところ、美津子はそれに断固としてこう答えたそうです


私は私を殺すの!


その時から高瀬夫婦はこの計画を完璧に実行するために、ありとあらゆる手を尽くしてきました。


美津子自身は、ステーキナイフで自殺し、それを他殺に見せかけるため、その「コツ」を医師である夫から教えられます。ろっ骨を避けて心臓にナイフを突き立てる場所を間違えぬよう、何度も何度も練習する美津子も、それを教える高瀬も何とも哀れでございました


対外的には、夫婦仲がうまくいかず不倫に走ったと見せかけるため、大声でケンカもしてみせます。近所の主婦がまたこれをすぐに信じてしまうのも情けないですが


こうして準備万端整えた美津子は、計画通り島津をホテルに呼び出し、その怒りを買うように仕向けました。怒った島津がバスローブを脱ぎ捨てて部屋を出ていくと、美津子は部屋のカーテンを開け、その窓から見える川岸にいた夫の方を見つめたそうです。美津子は高瀬に最後まで自分を見守っていてほしいと頼んだのだそうです。バスローブについた返り血は、美津子が自分で自分の胸からナイフを抜いて垂らしたのですね。


ホテル中の防犯カメラには映っていなかった高瀬は、犯行のあった時間、その川のほとりにたたずんでいた姿が、その付近の防犯カメラに映し出されていたそうです


佐方が法廷で明かしたこの事実(その時点では仮説)を、高瀬は全面否定しますが、裁判官はこれを重視し、島津に無罪を言い渡しました。もちろん、但し書き付です


これで事件がすべて解決したわけではなく、新たな局面~交通事故の再捜査~を迎えただけです


真実を暴き出すのに協力してくれた元警官は、当時自分が嘘をついて島津に協力させられたことを心から悔んでいたため、今回島津が別件で裁かれるならそれでいいと考えていたそうですが、佐方は彼にこう言ったそうです。


過ちは1度ならばただの過ちで済むが、2度目からはその人自身の人生


これは~ドラマを離れても~なかなか深い言葉でしたね。人は同じ過ちを繰り返しがちですが、それを意志と理性で食い止めなければ、真の成長はあり得ないということでしょうか。


「人はまっとうに裁かれるべきだ」


という佐方の信念も実に好ましかったですし、頑固で揺るぎ無い佐方をその明るさで補ってくれる相棒(事務員)の小坂千尋(倉科カナ)も嫌みが無くてとても好感が持てました。検事時代の同僚で、今は敵同士となった庄司真生(松下由樹)や上司の筒井義雄(伊武雅刀)とのやりとりも、まったく派手さはなかったけれど、その真摯で誠実な姿勢がなかなか良かったです


原作自体が「佐方貞人シリーズ」だそうですので、これは是非また別の作品も見てみたいですね連ドラでもいいな♪


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