2017/10
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島田荘司さん原作の御手洗潔シリーズの中の1作傘を折る女がドラマとなってテレビ初登場です。【天才探偵ミタライ~難解事件ファイル「傘を折る女」~】では、玉木宏さんが脳科学者で探偵の主人公=御手洗潔を演じ、その親友で作家の石岡和己を堂本光一さんが演じましたが、それぞれがまたキャラにピッタリで実に面白かったです


最初は「和製シャーロック」かと思わぬでもなかったけれど、ちとググってみたら、この御手洗潔シリーズは1981年には「占星術殺人事件」が出版されているそうなので、コナン・ドイルの「シャーロック・ホームズ」の影響は多少あったにせよ、ベネディクト・カンバーバッチの「SHERLOCK」を模倣した訳ではないようです。演出は多少(いやかなり)意識したかもしれませんけどね~あの椅子に座ってめまぐるしい推理を展開するところなどはそっくりでしたから


とはいえ、ミステリー自体はなかなか面白かったです。最初の設定があまりにもこじつけのように思えたものの、それも最後にはきちんとフォローされていたのも良かったですよね。脇キャラで刑事のふたり、神奈川県警警部の高橋義彦(勝村政信)と警部補の堅川みさと(坂井真紀)も実にイイ味を出していて、最後までタップリ楽しめました。これは是非シリーズ化してほしいものでござる


と、感想はこれぐらいにして、以下簡単なあらすじからネタバレへといかせていただきます天才探偵ミタライ~難解事件ファイル「傘を折る女」~のあらすじ行きますよ~(^^)/。ちと長くなってしまったので「続き」を使わせていただきました


まず冒頭では、ワトソン、もとい石岡が御手洗の興味をそそるような「謎の女性」を提示してきました。なんでも石岡がDJを務めていたラジオ番組に、こんな投稿があったのだそうです


雨の夜、8時ごろ、住宅街の道を、赤とオレンジのツートンカラーの傘を差した白いワンピースの女性が歩いていた。顏は分からなかったが髪の長いその女性のワンピースの裾は脚にピッタリと張り付いていたようだ。そしてその女性は、土砂降りにもかかわらず、差していた傘を閉じ、あろうことかその傘を車道に置いて、横に隠れて様子を伺っていた。その後傘が車に轢かれたのを確認すると、その傘を拾って歩き出して立ち去って行った。


ここまで聞いたら、天才脳科学者じゃなくても大体のことは分かりますよね。傘を差していたにもかかわらず裾が脚に張り付くということは、そのワンピースはかなり濡れていたと考えるべき。それなのに、わざわざ傘を閉じ、あまつさえそれを壊したのは、

服がずぶぬれであることを隠すため

なのではないか、って


そして「天才探偵ミタライ」はさらに次のように推理していきます。傘を車に轢かせたのは、傘を持っているのに差さないことを不思議に思わせないため、つまり、赤とオレンジのツートンカラーなどという派手な傘で、自分を目立たせたくなかったからだ


ワンピースが濡れていたのは洗濯をしたから。なぜ洗濯をしなければならなかったのか、それは、つまみ洗いでは消せないほどの汚れがついてしまったから。その汚れとは「大量の血」~すなわち彼女は殺人を犯したに違いない!


いや~真っ白なワンピースに大量の血が付いたら、一度洗っただけじゃあまず落ちんでしょ細かいところが気になるの(^▽^;)、と思わぬでもなかったけど、そこは男性の作家だから気づかなかったのでしょうし、夜分であればとりあえずの汚れが落ちていればよかったのでしょうからね


そして御手洗は早速この事実を警察に通報します。たとえそれが夜中の2時過ぎであろうと知ったことではありません。仮説を立てたからにはこれを証左しなくてはならないからです。湘南の鵠沼あたりで殺人事件が起きたはずです


その後確かに「遺体」が発見されて通報があったらしく、朝には高橋と堅川がその殺害現場へ赴くと、そこには既に御手洗と石岡もやってきています。この高橋はこれまでにも何度も御手洗の推理に助けられていたようですが、堅川はこれが初めてという設定です。


被害者は祖父江宣子(山野海)という独身の48歳女性。スナックを経営している宣子の遺体を発見したのはそのスナックの従業員で、死亡推定時刻は午後6時から8時ごろと判明。


と、ここまでは御手洗の推理通りでしたが、なんと隣の部屋では「白いワンピースの女性」の遺体も発見されたというから驚きです


あり得ないっ!!


宣子の洗濯機とその白いワンピースからはルミノール反応によって血液が検出され、御手洗の推理が正しかったことが証明されています


その上、赤とオレンジの傘は、ほかならぬ宣子の物だったことも明らかになります。宣子は自分の持ち物には全て名前と住所を書いておいたようですね。ここから御手洗は、白いワンピースの女が宣子を殺害した後にその傘を借りて外に出たけれど、それがあまりにも目立つ色だったことに気づいて、急きょ壊すことにしたのだろうと推察しておりました


そこまでは良しとしても、ではなぜその白いワンピースの女が、傘の色も確かめぬほど、一刻も早く現場を離れたかったはずの犯人が、再び宣子の部屋に舞い戻ってきたのか?~その説明がつきません。ちなみに、詩子の死因は「心臓発作」と鑑定されています


殺害現場には、何か角ばった物が置いてあったらしいのにそれを持ち去った形跡も残されています。返り血を浴びた服を洗濯し、スリッパの裏まで綺麗に拭き取ったらしい用意周到な犯人が、どうしても持ち去らねばならぬものとはいったい何だったのでしょうか?


また御手洗はこの宣子の部屋で「ヒマワリの種」を発見しています。この辺はカンの良い方ならピンときたかもしれませんね。


その翌日、ようやく白いワンピースの女の身元が判明しました町屋詩子という、実に教育熱心なその女性は、宣子とは何の接点も無かったそうです。詩子の行方が分からなくなってすぐに家族から捜索願が出されたらしいのにこの照合が遅くなった理由は、家人の記憶によると、詩子の最後の服装は白いワンピースではなかったからなのだそうです。


一旦ここで手詰まりになったかに思えたこの時、宣子の周辺で別の殺人が起きていたことが分かりました。宣子は、殺される数週間前にバスジャック事件に巻き込まれたそうなのです。そこでただ一人殺されてしまった下川雪恵という女性の司法解剖が終わって遺族のもとに遺体が返されたのは、つい先日の事だったとか。


宣子はこの事件で、唯一外に逃げ出してこれを警察に通報したヒーローとして大いに誉めそやされたのだそうです。


これを知った御手洗は高橋たちを雪恵の告別式に向かわせ、その娘で司法修習生の幸子(小西真奈美)の話を録画させると同時に、最近、近くで「傘を使った通り魔事件」が起きていないかどうかを調べさせました。案の定、殺された詩子の娘が、この通り魔事件の被害者となって暴行を受けていたことが判明します


これですべてのピースが出そろいました御手洗の推理が見事だった!(^^)/。御手洗は、自分の推理を裏付けるため、バスジャック事件の際の運転手であり、唯一、雪恵の葬儀に出席していた和田という男性に話を聞きに出かけます。


祖父江宣子は英雄などではありませんでした!


宣子はひとりだけ逃げるためにトイレに行きたいと嘘をつき、これに怒ったバスジャック犯をなだめて宣子を庇ってくれたのが、他ならぬ雪恵だったのだそうです。5分経ったら帰ってくるという話を信じてあげて!


でも宣子はいつまで経っても帰って来ず、戻ってこなければ乗客を殺すと言っていたバスジャック犯は、その宣言通りに雪恵を殺してしまったそうです。他の乗客には「誰も助けようとしなかったお前たちのせいで、このおばさんが殺された」~そう言って。


その罪悪感から誰も真相を言えないのをいいことに、宣子はひとりで英雄気取りをしていたのです


もうこれで、宣子殺しの犯人は確定ですね。そう、殺された雪恵の娘の雪子に違いありません小西真奈美さんが出てきた時点で犯人なのは確実でしょ(^◇^)。でもそれなら、なぜ詩子が隣の部屋で死んでいたのでしょうか


この詩子はその後、手に小さな傷跡が発見されており、部屋にあったヒマワリの種から、御手洗はこれが「ハムスターアレルギーによるアナフィラキシーショック」であると断定しています。部屋から持ち去られたのは、そのハムスターのケージだったに違いない!ヒマワリの種が決め手でした('ω')ノ


このケージを捜すため、高橋と堅川、そして石岡が懸命になってゴミの山を捜索したのが何とも健気でございましたね。ゴミだらけになってようやくこれを発見した堅川の嬉しそうなことったら。ちなみに堅川はこれでイタリア製の靴を1足ダメにしてしまったそうです


でもこれだけでも、まだ全容はまだ分かりません。以下、ネタバレです


和田から雪恵の死の真相を聞き出したた雪子は、白いワンピースを着て宣子のもとを訪れました。当初は決して宣子を殺すつもりではなく、ただ宣子に真相を話してほしかった、嘘をつかないでほしかった、母に謝ってほしかった~それだけだったのだそうです。そうそう、殺人を犯す気なら、白いワンピースなど着ていくはずがありません。せめてカッパを持っていくはずです


が、雪子の話を聞いた宣子は逆切れし、雪子に襲い掛かってきたそうです。必死で抵抗した雪子の髪が、ハムスターのケージに絡まった際、きっと雪子の髪が抜けたのでしょうね。近くに落ちていた包丁を拾って宣子を殺した雪子は、ケージに残された自分の痕跡を消す方法を思いつかず、仕方なくこのケージを持ち出して、近くのゴミ捨て場に捨てたのだそうです。凶器となった包丁は、ビニール袋に入れて持ち去り処分しています。


外に出て傘を壊すまでは御手洗の推理通りだったのですが、問題は、壊れた傘を手にして歩いていた雪子を見かけた詩子が、雪子を通り魔事件の犯人だと思い込み、いきなり雪子に襲い掛かってきたことです


揉みあいの末転んだ詩子を、雪子は死んだと思い込み、詩子の服を脱がせて自分がこれを着用し、そこから逃げてしまったそうです。その後、意識を取り戻した詩子は、雪子が脱いでいった白いワンピースを着て、傘の名札から雪子を宣子と勘違いし、その住所を訪ねたのです


部屋に乗り込んだ詩子は、ケージから逃げ出していたハムスターに噛まれてアレルギーを起こし、敢え無く亡くなってしまったそうです。


これが事件の真相です。詩子の行動は御手洗の推理によるものですが、ほぼ間違いないことでしょう


御手洗は、娘が法律家になるために懸命に働いた母との思い出の場所で自殺しようとしていた雪子の自殺を思いとどまらせ、自首を促していたようです


この御手洗の抜群の推理力は、最初の出会いから何もかも見透かしたいけ好かない男だと御手洗を嫌っていた堅川の心ばかりか、あれこれ難癖を付けながら見ていたおばさんの心まで動かしました。これは是非、シリーズ化してほしいですね~実に楽しくなりそうです。連ドラでも2~3話完結なら良さそうかも。今からその日が楽しみでござりまする「天才探偵ミタライ 難解事件ファイル」を是非シリーズ化してほしい(^^)/


~長いレビューを最後までお読みくださいましてありがとうございました。他にもあれこれ語っておりますので、よろしかったらどうぞまた是非お立ち寄りくださいますように。日本のドラマ視聴リストはこちらからご覧いただけます: 視聴ドラマ一覧~日本のドラマ編

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