マザー・ゲーム~彼女たちの階級~あらすじと感想 第1話 お母さん頑張れ!
意外にもこれが木村文乃さんの初主演作品だという【マザー・ゲーム~彼女たちの階級~】を覗いてみました。文乃さん演じるシングルマザーで貧乏暇なしの蒲原希子が、ひょんなことから
「有名セレブ幼稚園」
に息子の陽斗(横山歩)を入園させることになったという背景と、「マザー・ゲーム~彼女たちの階級~」というタイトルを見ただけで、大体のことはほとんど想像できちゃったんですが
、それを差し引いても、なかなか面白かったです
。
正直申し上げて、おばさんはこれまで木村文乃さんがあまり得意ではなかったのです
。でもこのドラマを見て、女優さんが苦手なのではなく、(おそらく)彼女が演じてきた役柄と本人のギャップに違和感を感じていたのだと確信いたしました
。
これまでずっと「暗くてどんよりしたお嬢様・お金持ちキャラ」が多かった気がしますけど、こういう元気で明るい、むしろボーイッシュで能天気な役柄の方がピッタリ来ますね~
。実に可愛らしくて
、す~っかり気に入っちゃいました
。
セレブ妻たちの「階級闘争」にはほとんど興味はありませんが、彼女たちの陰湿で低レベルな「イジメ」を
「小学生レベルだ!」
とバッサリ斬り捨てた希子の啖呵には、胸がす~っといたしました。そうそう、裏でこそこそ陰口を言う卑怯者は、おばさんも大っ嫌い
。
でもそんな「小学生たち」も、実は自分では御しきれない悩みを抱えているらしいです。以下、そんな登場人物の「悩み」を中心にした、あっさりあらすじをネタバレでまとめました
。
まず、主人公の希子についてもう少し補足しておきますると、家族皆の猛反対を押し切って結婚した希子は、夫の樫山秀徳(岡田義徳)が死んで以来、ずっとホテルのコックとして働いてきたそうです。が、あまりの忙しさに、陽斗の心が荒んだことを知った希子は心機一転、ホテルを辞めて、自分で弁当屋
デリキッチンごはんや
を開くことにしました。そのためにも、祖父でいまも現役の樹木医=徹治(竜雷太)の家に戻ってきたようです。
が、これは最後の最後になって分かったことなのですが、どうやら秀徳はまだ死んでおらず、生きているようなのです。んも~
「お空のお父さん」
が戻ってきちゃうなんて大笑い。
その事情はまた来週のお楽しみに取っておくとして、自分が働いている間、陽斗を預ける保育園を探していた希子に、セレブ幼稚園の園長=奈良岡フミ(室井滋)が声を掛け、自分の幼稚園に子供を預けてみないかと誘いました。素朴でとてものんびりした幼稚園だから。
ところがいざ蓋を開けてみると、そのしずく幼稚園は、いわゆる「お受験幼稚園」でセレブの子どもたちばかりが入園する所だったから大変です。能天気で人を疑うことを知らない希子は、入園式にも気楽な恰好、ママ友たちとのパーティーにも「ひじき」を持参してしまいます。
この常識?のなさを責める風潮もあるようですが、子どもを持たない働く女性からみたら、
そんな常識こそ非常識
ですよね~バカバカしいったらありゃしない。タンホイザーだって、1度でも最後まで見た(聴いた)ことがあるんかい
、と苛めてみたくなりまする
。
でも、そんな苛める側もまた悩みを抱えているようです。そうそう、他人を苛めたりネガティブになったりするのは自分が幸せじゃないからだものね。
その筆頭が矢野聡子(長谷川京子)で、一見とっても親切そうに見える聡子は、実は最も底意地が悪いようで、気に入らない相手がいても決して自分では手を出さず、
「言わなくても分かるでしょ」
と、子分たちにいわゆる「空気を読ませて」いるようです。この「空気」って言葉も大キライ~この言葉を頻繁に使う人は単に、自分の
「語彙力・想像力・説得力」
の無さをさらけ出しているとしか思えません。ま、語彙力に関してはエラソーなことは言えませんが
。
でもそんな聡子も、これまた陰険で意地の悪い姑から、その出身や学歴を理由に馬鹿にされ、
「空気を読め」
と苛められているようでした。
その聡子の「子分」にされているのは、希子の幼馴染で、今は何とかセレブの仲間入りをしたいとひいひい言いながら背伸びしている神谷由紀(貫地谷しほり)です。これまた見ていて気の毒になるほどの小心者です。
他には、どうやら夫=後藤修平(丸山智己)の浮気に苦しんでいるらしいみどり(安達祐実)、こんなママカーストの頂点に立っている小田寺毬絵(檀れい)が顔を揃えています。
中でも、最も希子を嫌っていたように見えた毬絵は、聡子をこてんぱんに言い負かした希子を気に入ったようでしたが、そう簡単に気を許せるかどうかは不安ですよね。毬絵はどうやら病気を抱えているようでしたか?
個人的には、希子の料理の腕を評価しながらも、その経営能力にダメ出しをしていた謎の男(豊原功補)が気になるところです。それと、あの園長の息子らしい奈良岡信之助(瀬戸康史)のヒラメぶりはなんとかならんものかしら
。
孤軍奮闘している孫の希子を優しく見守るお祖父さんがまたいいですね~。あのお祖父さんのためにも、希子はますます頑張らなくちゃいけません
。
こう見えて(笑、ドロドロ系は最も苦手なのですが、このドラマはちと違うような気がしたので見続けることにしました
。苛める方も苛められる側も、
自分の本当の悩み
に真正面から向き合って、強く逞しく、そして優しくなれるといいなあ。
「マザー・ゲーム~彼女たちの階級~」は続きもとっても楽しみです。
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