ダウントン・アビー3 あらすじと感想 第7話 目撃
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英国ドラマ、【ダウントン・アビー3】(Downton Abbey S3)の第7話は「目撃」です。シーズン3は全10話となるようですね。以下簡単なネタバレのあらすじです。
今回最もめでたかったのはイーディスの仕事が決まったことだったでしょうか。
雑誌編集者でイーディスにコラムの依頼をしてきたマイケル・グレッグソンはなかなか感じのよい紳士で、彼の下でなら、イーディスも思う存分、その文才を開花できるのではないかと期待大です。
確か以前イーディスは、患者の手紙の代筆などもしていましたっけね。今にして思えば、昔あれほどメアリーに辛辣だった性格も「記者」としては大いに寄与するのではないでしょうか。もう決して「invisible
」(見えない)存在なんかじゃなくなりますよ~頑張れイーディス!
仕事と言えば、マシューが早速ダウントンの経営に大胆なメスを入れてきたのも好ましかった
。でも小作人を使う古い体制を壊したくないロバートはこれに反対し、管理人だったジャーヴィスに至っては辞意まで表明してしまいます。
が、これをまた我らのバイオレット様がすかさず新しい可能性につなげてくれます。なんとバイオレットは、ジャーヴィスの代わりにトムを管理人として雇えばよいと提案してくれたのです
。
今回は、ベイビーシビルのカトリックでの洗礼式があり、トムの兄であるキーランがダウントンにやってきていました。このキーランは、トムなど比べ物にならぬほどの無頼漢でしたが、ダウントンには残れないと考えていたトムは、このキーランの家のガレージで暮らすことにしていたらしいのです。
You cannot want your only granddaughter to grow up in a garage with that drunken gorilla?
あなただって、たった一人の孫娘を、あんな酔っ払いゴリラのガレージで育てたくはないはずよ
ロバートが悔し紛れに、その決定が間違いだったことを知る時が来ると言ったシーンも可笑しかったですね~。バイオレットはまたしてもすかさずこう言いかえしました。
That is an easy caveat to accept because I'm never wrong.
それなら大丈夫よ。私はいつだって正しいもの
マシューとトムのふたりが力を合わせてダウントン経営に乗り出してくれたら、こんなに心強いことはありません。何せもう、当てにできる持参金などどこにもないのですからね
。
このキーランの登場で、カーソンがトムを見直してくれたシーンも良かったですね。キーランは、お高くとまった「上」の人間と一緒にではなく、階下にいる使用人たちと食事をすると言い張ったのですが、これをトムは、
義理の母が用意してくれた席を断ることは彼女を侮辱することだ
と、キッパリ戒めたのです。
I thought Mr Branson's respect for her ladyship's invitation exemplary.
(トムじゃなくて)ミスターブランソンの、レディの招待に対する敬意は模範的だと思う
これには、いつも思慮深いアンナでさえこう言わずにいられません。
Miracles can happen.
奇跡が起きたわ
ジョンの釈放もまた実に喜ばしい「奇跡」でしたね~。これにはダウントンピープル(除くトーマス
)も皆大喜びでした。
トーマスは、ようやく手に入れた従者の座を再びジョンに奪い返されるのが歴然ですから、渋い顔で当然です。その上、ついにサラの「復讐」が現実のものとなったから大変です。
やはりサラは、いかにもジェームズがトーマスに気があるように見せかけて、トーマスを唆したのです。口では否定しながらも満更ではなかったらしいトーマスは、まんまとジェームズの寝室に忍び込み、寝込みを襲おうとしたその瞬間、ジェームズ本人から激しく拒絶されてしまいます
。その上、その現場はアルフレッドに目撃されてしまいます
。
黙っていたら、あなたがカーソンから咎められてしまう
甥から相談を受けたサラは、ここぞとばかりにこの「事件」をカーソンに報告するようアルフレッドを促しました。男色など到底理解できるはずもない堅物のカーソンですから、トーマスを解雇するのは火を見るよりも明らかでしょう。
いやいやまさにマシューの言う通り~Revenge is sweet~でございましたな。さすがの「Mr. Stick-It-Up-Your-Jumper」(=トーマス)も、もう辞めるしかほかに道はないかもしれませんね。それとも、何とか一矢報いてくるのでしょうか?
また今回は、エセルの去就についても取り上げられていました。イザベルは、今のままクローリー家で働いてもらうつもりでいたのですが、バイオレットがこれに反対してきたのです。
エセルがこのままダウントンにいても、皆から「Scarlett Letter」(緋文字)と見られて苛められるだけ。新天地でやり直した方が本人のためにもいいはず。
イザベルがエセルを、進歩的で理解ある自分を誇示するために利用しているというのはさすがにちと言い過ぎな気もしましたが、でもエルシーも賛同していたように、バイオレットの言い分は確かに正しいですよね
。他で一から出直せるなら、エセルにとっても決して悪い話では無いはずです。バイオレットが、イーディスの就職に賛成する代わりに、エセルの就職口の広告を出す条件を出していたのはさすがでござった
。
さてそのさすがのバイオレットも「異教徒」(ドミニク神父)と一緒に写真を撮るのは心穏やかではなかったようです。母とまったく同じ表情でカメラに向かったロバートには
、コーラが思わず茶々を入れずにいられなかったほど
。
Are you afraid you'll be converted while you're not looking?
改宗されそうで怖いの?
残すところあと3話となった次回は「クリケット大会」だそうです。ダウントン・アビー3は続きもとっても楽しみですね。
英文のスクリプトです。ダウントンアビーファンなら是非手元に置いておきたいですね
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