チョン・ドジョン(鄭道伝) あらすじと感想 第2&3話 恭愍王無念!
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韓国ドラマ、【チョン・ドジョン(鄭道伝)】は実に面白いですね~もうすっかりはまっています
。今日は2話と3話のあらすじをまとめさせていただきました
。以下すぐにネタバレです
。
今回は恭愍王がようやく気概を取り戻したようだったのに、その志半ばで倒れてしまったのがいかにも無念でございました。
恭愍王は、正面切って正論を吐くドジョンを煙たく思う一方、内心ではますます自責の念に駆られてしまっていたようです。前回も触れましたが、この恭愍王は、従属を強いられてきた元に対して強硬な態度を崩さず、ついにはその支配から逃れたという点は大いに評価されて然るべき人物なのです
。高麗人にとっては屈辱的な「辮髪令」や元の年号・暦などもこの恭愍王が廃止したのだとか
。
でも昨日、恭愍王がもとは元の武官だったイ・ソンゲを重用したらしいと聞いて不思議に思い再度調べ直してみたところ、寵姫=魯国王妃もまた元の公主だったというではありませんか
。この辺がいかにも恭愍王の矛盾、深い葛藤と苦悩をうかがわせるところでござるね
。
結局その王妃を失ってからはすっかり絶望してしまい、前回明徳太后が言及していたシンドン(辛旽)に政治を任せてしまったことが、ますます政治を混乱させ、高麗を破滅の道へといざなってしまったようです。
まぎれもなく忠臣であるドジョンの言い分を頭では理解できても、今さら改革に乗り出すことができずにいた恭愍王を動かしたのは、母の明徳太后でした。今からでも遅くはない、ドジョンのような忠臣を引き立てて、イニムら奸臣を追い出しなさい!
イニムから拷問を受けても屈せず、それぐらいなら死を選ぶと覚悟を決めていたドジョンを訪れた恭愍王は、そのゆるぎない信念を目の当たりにし、ドジョンとともに「希望」を抱いてみようと決意します。
それにはちょうど、これまた忠臣で武人のチェ・ヨン(ソ・インソク)が、耽羅(タムナ~済州島)で元の残党を征伐し、その敵将の生首を塩漬けにして送ってきたことも恭愍王の気概を奮い立たせてくれたようですね。当然チェ(崔)というぐらいですから、武人時代や武神に登場したチェ・チュンホンの末裔でしょうか。
恭愍王がその昔、飢えにあえぐ貧しい民を思い、安逸=己の怠惰を戒めるために描いていたらしい「無逸図」をも再び描きはじめたというその矢先、そんな王の転身によって「安逸」を脅かされそうになったイニムがついに牙をむいてしまいます
。
イニムは、その懐妊によって益妃(イ・ソユン)と子弟衛のホン・リュン(ソ・ウジン)との密通を知るに至った恭愍王が、その秘密を知る内官にホン・リュンを殺すよう命じたことを利用し、これをひそかにホン・リュンに告げ、逆にホン・リュンに王を暗殺させることに成功します。
自分が改革に乗り出すとなれば、当然、息子のモニノ(チョン・ユンソク~ユリ子役@朱蒙/ウンジュン子役@スキャンダル)を世子にすることは叶わないと悟っていたらしい恭愍王が、他に世子が決まったとしても、その命だけは助けてほしいとドジョンに頼んでいたのが、今となっては恭愍王の「遺言」となってしまった訳です。
が、奸臣イニムはあくまでも、モニノ=江寧君を次期国王に据えるのが恭愍王の遺志だったと主張します。もちろん、傀儡を仕立てて自分が実権を握ろうという魂胆です
。
王が殺された現場に真っ先に駆けつけてホン・リュンを捕え、口封じにさっさと彼を処刑してしまったイニムが、王の仇を討った功臣と称えられているのが何とも悔しい限りです。ホン・リュンも、何者かに陥れられたことには気づいても、その黒幕がイニムだとは気づかずに惨殺されてしまいます
。
王が殺されたことを知ったドジョンは、すべてがイニムの仕業であると確信し、王に託されていた無逸図を手に、明徳太后に会いに行きました。
ドジョンから事情を聞かされた明徳太后は、元々イニムを信用していなかったことからもドジョンの言葉を信じますが、イニムも負けてはおりません。ちょうど王崩御の知らせを受けたチェ・ヨンが、都堂(トダン=宰枢会議)の奸臣どもを成敗しようと、遠い耽羅から、文字通り不眠不休で大軍を引き連れて駆けつけてきていることを利用します。
チェ・ヨンは王の不在を理由にして統帥権を返さないかもしれない=再び武人による政権が訪れる!
信頼している(門下)侍中のボクフンからもそう脅された明徳太后は、しかもここで例の生首まで見せつけられたため、もはやイニムの申し出を聞き入れるしかありません。それでも太后は、せめてもの抵抗として、自らの垂簾聴政を認めるとイニムに約束させました
。
ここで馬鹿を見たのはドジョンです。ドジョンは太后から証言を頼まれて自宅で待機していたのですが、上記のように状況が変わったため、急きょその自宅に軟禁されてしまいます。
老体に鞭打って昼夜の別なく馬を飛ばし(いや誰よりも元気だったけど)正殿に乗り込んできたチェ・ヨンが
、その斧鉞をふるったシーンでは、思わず武人時代のウィバン(同じソ・インソク)を思い出してしまいました
。
結局チェ・ヨンは仕方なく太后の前に屈し、江寧君の即位を認めざるを得ませんでした。これで新王=王禑(オウ・ウ)が誕生します。
自らの不甲斐なさを嘆いたドジョンは宮廷を去ろうとしますが、そこをモンジュに止められました。明徳太后が、イニムを初めとする都堂の反対を押し切って、ドジョンを典儀副令(チョニブリョン)に任命したというのです。これは王室の祭祀を掌る最も重要な職務だそうです
。
いや~実にワクワクさせられまする。チョン・ドジョンは続きもとっても楽しみです
。
鄭道傳 DVD-BOX1
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