おかしの家 あらすじと感想 第9話 戦い
オダギリジョーさん主演の【おかしの家】の9話は「戦い」です。これまた何ともほのぼのとした味わいのあるエピソードでございましたね。以下早速ネタバレです。
前回、しかも正月早々送られてきた訴状は、桜井家の猫がベンツのボンネットを傷つけたから110万円を弁償しろという内容でした。が、そこに同封されてきた写真に写っていた猫は、太郎が全く知らない猫だったのだそうです。うちで飼ってるのは三毛猫のみーちゃんで、こんな白黒の猫は知らない=みーちゃんのエサを横取りしていた野良猫だ
。
そう確信して微塵も疑わない太郎は、原告の川畑和夫が、太郎の祖父である亡き桜井吉太郎を訴えていることに気づき、余裕でこれを茶化しています。おばあちゃん、イタコでもやってみたら?
太郎は、心配する礼子にも余裕で大丈夫だと答えました。だってうちの猫じゃないもの。
この時春馬がいかにも気まずそうにしていたのを誰も気づかないというのがまた呑気ですよね~。
そこにこの川畑から電話がかかってきて、桜井吉太郎氏は既に亡くなったそうだから、自分は誰を訴えたらいいのかと尋ねてきました。その様子があまりにもおかしかったため、太郎はまともに相手にせず、相手を馬鹿呼ばわりしてしまいます
。なにせこの川畑は太郎の言葉尻を捕えて「みーちゃん
」を訴えればよいのか?と聞いてきたからです
。確かに、ふざけんな、と言いたくなりますよね~
。
その太郎、さくらやを閉めた後はどこかのレストランに勤めることにしたようです。太郎はそこのシェフ(鶴見辰吾)に気に入られたようで、本人もすっかりその気になり
、そのうちサクラやの跡地に「スペイン料理」の店を出すことにすると張り切っていました。おばあちゃんもああ見えてスペイン料理が好きなんだ
。
これを聞いた三枝もまた、自分も仕事として脚本を書いていると打ち明けます。しかも今は法廷もののテレビドラマを書いているというのです。これに太郎が食指を動かさぬはずがありません
。
三枝は早速弁護士を紹介してくれたようです。その弁護士=南雲理加(板谷由夏)は太郎の事情を聴くと、弁護士がいなくても勝てるケースではないかと進言しました。およそ20万ほどかかるとの見積もりだったため、太郎は即刻、このアドバイスに従います。
こうして相談しているだけでも60分1万円のコースだと念を押した太郎に、南雲がいかにも怪訝そうな顔をしたのがまた可笑しかったですね~。しかも三枝は風俗じゃないんだから、などとわざわざ念押しする始末です。
その三枝が、これでもう話が付いたのなら、のこりの数十分がもったいないからと早速取材を始めたのにも大笑い。それだけ今の仕事に熱心だということですから、あの世の金田もきっと喜んでいてくれることでしょう
。
そして実際に臨んだ裁判では、とんでもないどんでん返しが待っていました。
そう、川畑は、へんちくりんなあの言動とは裏腹に、結構入念な人物で(ねちっこい)、太郎がその猫は自分の飼い猫ではないと主張したのを覆そうと、毎日さくらやの裏口を見張り、そこで春馬が件の白黒猫を可愛がってエサを与えている現場を写真に撮ってきたのだそうです
。
ぐうの音も出なくなった太郎に対し、礼子は黙っていられません。家に帰るなり春馬を怒鳴りつけました
。あんた、何でそんな勝手なことをするのよっ!!
明子はこの様子に心を痛め、いっそ賠償金を払って終わりにできぬものかと言いだしました。そんなことで家族の絆が壊れるのはバカバカしいというのです
。
お金がないならこの家を売ればいいわ。
太郎は、この家はおばあちゃんにとっても俺にとっても大切な場所だから絶対に売れないと気色ばみますが、明子は、事情があって自分もお金がいるからこの家を売ろうと思うと言い張ります。どうやら明子は太郎に内緒で養護老人施設に入ろうとしているようなのです
。
太郎と礼子、そして春馬の3人の生活を邪魔したくないという明子の気持ちは痛いほどよく分かるけど、それが太郎を、ひいては礼子たちをも傷つけることになるんだけどなあ。ああ見えて実は誇り高い明子は、皆に迷惑をかける前に自分にできる決断をくだすつもりのようです
。
毎週楽しに見てきたおかしの家もついに来週が最終回です。続きもとっても楽しみですね。
RCサクセション「空がまた暗くなる」~この歌がまたすごくいい
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