家族なのにどうして ネタバレと感想 第50~52話 悲しみをこらえた親孝行の始まり
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韓国ドラマ、【家族なのにどうして】は52話まで見終わりました。この間もまた実に悲喜こもごもで、大いに笑ったり泣いたりさせられました
。こうなるとまさに(良い意味での)
韓国ホームドラマの真骨頂
ですね~
。もう毎日の放送が楽しみでなりませぬ
。以下、おばさんの印象に残ったシーンをあれこれまとめてみました。お時間のある方はどうぞお付き合いくださいますように
。
今回はまず、スンボンからの6番目の和解条件が提示されました。それはスングムとスンボンを
「ゴーゴー場」(ゴーゴージャン)
に連れて行くこと。最近スングムは更年期障害ですっかり落ち込んでしまい、人生が虚しく思えてならないのだそうです
。スンボンは、そんなスングムを励ましたくて、こんなことを言い出したようです
。
が、子どもたち(ガンジェ除く)は口を揃えて、年寄を入れてくれるクラブなどないと騒ぎ出します。へ~クラブの年齢制限に上限があるなんて知らんかったわ~。それまたひどい差別でござるね
。
スンボンもそれは承知していたらしく、だからこそ無理を言ってきたのです。昔はよく行って踊ったものだ
、と身振り手振りを交えながら「イエーイ」を連発していたのがまた実に可笑しかったですね~ジョン・トラボルタ世代でしょうか
。
それでもガンシムとタルボンは反対しますが、ガンジェの鶴の一声で、店を探すことになりました。どうしても行きたいって言ってるんだから、最初から否定せずにとりあえずは探してみよう
。まったくね~何度も言うようで恐縮でござるが、これが以前のガンジェと同じ人間の口から出た言葉とは思えませんね
。タルボンも、目を白黒させてました
。
「あちらの家でよほど辛い目に遭ったんじゃない?」
確かにガンジェは、実家に戻ったことで院長からも顰蹙を買ってしまったのですが、この度ようやく院長がその理由を知るにいたります。ヨンジンがついに院長に真相を話してくれたのです。
ガンジェが何も言えずに一人でじっと耐えていたことを知った院長は、悩んでいたガンジェに缶コーヒー(?)を差し入れ、疲れている時には甘いものが一番だ、今日はうちに寄るように、と伝えました。渡したいものがあるから。
その渡したいものとはヒョジンのことだったというのがまた泣けましたね。既にガンジェはスンボンから「愛」は言葉にしないと伝わらないと諭されたことで、ヒョジンに自分の気持ちを伝えて仲直りは済んでいたのですが
、また実家に来てくれとは、院長夫婦に遠慮してなかなか言い出せずにいたのです。
あの子は何のとりえもないが愛情深い子だから、慰めになるはずだ
義理の仲とはいえ、自分も父であることには違いないのに、スンボンの病を黙ってひとりで耐えていたとは水臭いと言いながら、病院でも全面的に支援するから、悔いの残らぬようにしろと言ってくれた院長の好意に感動するガンジェなのです。スンボンの病は悲しいけれど、ずっと頑なだったガンジェが少しずつ心を開いたことで、ひとり、またひとりと理解者が増えていくのは嬉しいことです
。
一方で、スンボンの病を知る人間がもうひとり増えてしまいました。最初はガンジェとソウルだけで、ガンジェはソウルにもキツク口止めしましたが、今度はガンジェがスンボンに抗ガン治療を勧めていた会話をガンシムが立ち聞きしてしまいます。
その前にもガンシムは、ガンジェがスンボンの血圧を図っている姿を目にし、スンボンが病気なのではないかと疑っていました。ガンジェはこれを「調査の一環」だとうまくごまかしますが、本当は姉のガンシムにも打ち明けたかったようです。それでもスンボンの意志を尊重して黙っていたものの、スンボンがいくら言っても治療にやってこないため、今度来なかったら、皆に病のことを話して治療に取り掛かると宣言しに来たのです。
俺を医者にしてくれたのは父さんだ。だから俺にも(父さんを治療する)機会を与えてほしい。
これを聞いたからにはもうガンシムは騙されません。本当のことを言わない気なら、父さんに聞くと騒ぎ出したガンシムに、ガンジェはついにすべてを打ち明けてしまいました。父さんは病気だ。かなり悪い。姉さんが気にしていた3カ月というのは余命のことだ。長くて半年。黙っていたのは父さんの希望だからだ。
これをウタクも知っていたと思い当ったガンシムは、早速ウタクの事務所に押しかけました。この極悪人っ!どうして黙っていたのよっ!!
ウタクは、ガンシムがこうして悲しみ泣きわめくからだと答えました。ウルシン(お父様)にとって、ガンシムが嘆く姿を見ることほど辛いことはないのだ、と。
泣くだけ泣いてもまだ涙が止まらなかったガンシムですが、なんとか家に戻ってきました。ガンシムを心配して家で待っていたガンジェは、スングムから大いに不思議がられています。ガンジェがガンシムの心配をするなんて!?
スンボンがまだ起きているかもしれないと聞いたガンシムは、わざと大声を出して「ゴーゴー場」を探していたのだと答えました。まったく父さんはどこまで子供たちを苦しめれば気が済むのかしらっ!!
これを部屋で聞いていたスンボンは、後にこっそり部屋から出てきて、ガンジェに、ガンシムのふくれっ面が見たかったとほくそ笑みます。ガンシムの強がりを知るガンジェは、何も言うことができません。父さんも早く寝て。
ガンシムがこの事実を知る前、兄弟たちは皆でチキン屋に集まってゴーゴー場について盛んにあれこれ話していました。
その様子を見ていたスンボンが、家族はああでなくちゃいけない、皆で話したり笑ったり、時にはぶつかったりしても、ああして一緒にいなくちゃいけない、と語り、スングムも、昔はよく見た光景だけど、最近は見なくなっていた、兄さんが裁判を起こしてくれたおかげかも、と微笑みます。
もし皆がスンボンの病を知ってしまったら、あんな屈託のない笑顔を見ることができなくなるのも、残念だけど、きっと事実なのでしょうね。特に兄思いのスングムはガンシム以上に嘆くことでしょう。ガンジェが大いに変わったと冷かすことも無くなるだろうし、たわいもないドラマを見て笑うことも無くなるのでしょうから。
翌朝、父の仕事場に行ってこっそりその姿を見てはまた涙を流していたガンシムが、スンボンに見つかったのを懸命にごまかそうとしていたのがまた泣けました。スンボンは、ガンシムがゴーゴー場のことを怒っていると思い込んでいたので、ガンシムが下を向いて泣きだしてしまったのを「嘘泣き
」だと決めつけてくれたのです。もう二度と騙されないぞ
。
それはもう必死の努力で、芝居をしたふりを決め込んで家を出たガンシムは、会社でテジュに、父を連れていけるクラブを探してほしいと頼みました。
実はこっそりガンシムをつけまわしていたテジュは、すべて事情を察していたため、この頼みもすぐに聞き入れてくれます。ガンシムが頭を下げていた間に、広報室に電話をして手配を頼んだのには驚きました。まったくね~こういう時は実にカッコいいんだけど
、そこに至るまでが情けないのよね~テジュは
。
と、これだけでも十分心打たれて楽しいエピソードだったのですが、やはり
「パンツのゴム」
も語らずにはいられません。
なんといつもお高く留まったヤングムの昔のあだ名は「往十里(ワンシムニ)のパンツのゴム」だったのだそうです。しかも、あの顔は何度も整形を繰り返した結果なのだとか。よくヤングムが夫に、誰のおかげで病院が大きくなった、と威張っていたのは、どうやら実家が街金だったからみたいですね
。
ガンジェの浮気について文句を言いに来たヤングムを
「私のスンボンさん(ウリスンボンシ)に絡むなと言ったはずよ!パンツのゴムっ!!」
と怒鳴りつけたウナンには惚れ惚れさせられました。これを何とか否定しようとして会いに来たヤングムに、スングムがいかにも笑いをこらえているという風で、
「かえって親しみが湧きましたわ」
と答えたシーンは、その後ゲラゲラ笑い出したスングムと一緒にしばらくは笑いが止まらなかったほどです。ちなみに番長だったウナンのあだ名は「鐘岩洞(チョンアムドン)のカセットボンベ」だそうです。
この暴露に怒ったヤングムが、ウナンに電話をして(放送禁止の)暴言を吐いていたのを聞いたヒョジンの顔がまた見ものでしたね~。
今話していた言葉は何語?本当にお母さまなの
??おっとけ~~~っ!
いやいや、コメディシーンも極上です。
家族なのにどうしては、来週の放送も今から待ち遠しいですね。
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