2017/10
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わたしを離さないでNever Let Me Go)】の9話では思いもよらなかった衝撃の事実が明かされました。あ~原作を読んでなくて本当に良かった、とあらためて思う瞬間です。以下早速ネタバレですわたしを離さないでのあらすじと感想行きますよ~( `ー´)ノ


なんとですね~陽光学苑の校長だった神川恵美子もまたクローン、それも、日本初のクローン人間の成功例だったのだそうです!


恵美子の父は科学者で、クローン開発の第一人者だったそうです。その父が恵美子の母の遺伝子を元に作成したのが恵美子だったのだとか。以前恵美子が燃やしていた写真に写っていた女性は、恵美子の「ルーツ」となった母で、あの赤ん坊が恵美子自身だったのだそうです


今回は、恵美子自身の口から、恭子と友彦にこの事実が明かされました。経緯(あらすじ)はこうです


友彦との猶予を勝ち取る決意をした恭子は、早速、美和の遺してくれたメモを頼りに恵美子の住まいを訪ねました。が、恵美子は1年ほど前に引っ越したそうで、誰も引っ越し先を知らないようです。


ガッカリして戻ってきた恭子を友彦が慰めます


せっかくだから楽しもうよ。これは俺らにとって「夢だと思うんだ。夢は叶わなくても仕方ない、追いかけることを楽しもうよ


子どもの時そのままの無邪気な笑顔でそういう友彦に、恭子はのぞみが崎の駅で友彦が語った台詞を思い出しました。夢って叶わなくてもいいんじゃないかなって思うんだよ。


恭子はこれで気持ちが軽くなり、再び恵美子の住所を捜す決意をします。介護人としての仕事の合間にすることですから、今後多忙になるに違いない恭子に、友彦は、一緒にここに住もうと切り出しました


ひとりになりたい時は言ってくれればいいから、と遠慮気味にいう友彦を、恭子はそっと抱きしめて、そんな風に思うことなどないと答えます。友彦は嬉しさのあまり、ぶーとおならをしてしまい、美和は臭いよと文句を言います。その友彦の部屋には美和の作ったオブジェが飾られています


翌朝恭子が目覚めると、既に起きていた友彦が、恭子の寝顔を描いていました恭子の寝顔を一心不乱に描く友彦。寝顔なんて恥ずかしいと恭子がむくれると、友彦は真剣な面持ちで、これ以上可愛い物はないってくらい可愛かった恥ずかしがる必要なんかない!、と説明します。こういうところも、まったく変わっていません


薬、忘れないで飲んでね!


が、恵美子の引っ越し先を知る者はまったく現れません。それで恭子は、友彦がふと「マダムさん」が持っていった作品は今どうなっているかな、と口にしたことをきっかけに、陽光出身者が描いた絵を捜すことにしました。その絵を辿って行けばマダムに辿り着き、マダムから何か聞けるのではないかと思ったからです


これまで以上に忙しくなった恭子は、介護人をしている加藤のもとへも頻繁に行けなくなり、そのせいで加藤が体調を崩して寝込んでしまいます。


その上、友彦は、ちゃんと取り分けておいた薬さえ飲んでくれていません。何かに夢中になると他のことを忘れるのもまた、いかにも友彦らしいですが、恭子はつい、キツク当たってしまいます。そのぐらい、自分でちゃんとやってよ!


が、加藤は恭子を責めるどころかむしろ、一生懸命何かに打ち込んでいる恭子が羨ましい気がすると言ってくれます。これでまたハタと気づいた恭子は、友彦を責めた自分を省み、いつもより早めに友彦の元へ戻ってきました


すると友彦はまた夢中になって何かの本を読んでいます。友彦は、外出できない自分に代わって恵美子捜しに奔走する恭子の役に立てないものか、人を捜すヒントにならないものか、とミステリーを読んでいたのだそうです


でも恭子は、その本の表紙を見て愕然としました。なんとそのイラストこそ、昔恭子が描いた絵~ヒマワリの花の中で子どもたちが嬉しそうに笑っている作品だったのです


恭子はそれをきっかけにようやくマダムに辿り着きました。マダム宛に手紙を書いて連絡をもらうことにしたと報告した恭子は、結果がどうなるか気になってならないようでしたが思い煩うことが止められない恭子、友彦は、そんな恭子の顔が面白いと言ってまた絵を描き始めます。恭子は、こんな大事な時に何をのんきに絵など描いているのか、と思ったようですが、友彦は、今俺にできることはそれしかないからと答えます


この作品を見ているといつもそこかしこにキリスト教の匂い(イエスの教え)を感じてしまうのですが(そのような解釈を嫌う方も多いでしょうが)、ここでもまた「思い煩うなという言葉を思い出してしまいました。特に友彦はまさにその教えを体現しているかのように描かれていますよね。恭子にとって友彦こそ「天使」だったのかもしれません


そしてついに恵美子からの返事が届き、二人は「のぞみが崎」にあるという恵美子の自宅を訪ねることになりました。ちょうど友彦の健診があったため、ふたりはその帰りに足を延ばすことにしたようです。


友彦は、いったいどの絵を持っていったら気に入ってもらえるか、とワクワクしながら絵を選び、その友彦よりはずっとクールで、「猶予」の話はでたらめだと言われることも覚悟しているに違いない恭子でさえ、かつて感じたことのないような高揚感を抑えることができなかったようです


が、恵美子は、友彦と恭子の「猶予」の申し出に対し、そんなものはない、昔からあるただの噂だと答え、龍子の手紙にあった陽光の計画については、自分の過去を明かすことでその目的を明かしてくれました


ヨーロッパでクローン技術の開発に携わっていた恵美子の父は、妻の細胞を使って恵美子というクローンを作ったそうです。恵美子は二人の子どもとして生まれたことにしたようで、恵美子がクローンであるという事実は一切伏せられていたようですが、父親の方は、帰国後、「提供者作成」の中心人物となったのだとか


母を早くに亡くしたものの、ごく普通の子どもとして育った恵美子は、ある時、自分に生理が来ないことを理由に病院に行こうとしたところ、父親から真実を明かされたのだそうです。


ぞっとしましたよ。私はあの、あの提供者たちと同じだったのかって!


おそらく当時の「提供者」とは、まさに臓器提供のためだけに存在する家畜同然の生物だったのでしょう。


恵美子は悩みに悩んだ末に、提供者たちに「教育」を施そうと決めたそうです。父親の遺産で陽光学苑を作り、すべてのクローンに陽光並の教育を与え、中でも優秀なクローンは、介護人として提供に回されること無く生き延びられるようにすることが、恵美子の目的だったのだそうです。


そのためには陽光の教育の成果を示して「権威づけ」をする必要があった、陽光出身者の優秀さを世に知らしめるための一環として、恵美子は「絵」を重視したのだそうです。


あなた方にも「魂はあると世間に知らせるための物だった


その趣旨に賛同してくれる人もいて、マダムもそのひとりであり、陽光の生徒の絵を政財界人に寄贈してくれたりしたのだそうです。龍子が言っていた「深く守ろうとしている」ということはそういうことだと思うと答えた恵美子に対し、恭子は強く反論せずにはいられません


つまり、外の世界の人々は、私たちには魂がないと考えているのですか!?


恭子は美和の例を出し、愛されたいばかりに意地悪をしてきた美和でさえ、自分や友彦を思いやり、「猶予」を勝ち取れと言ってくれた。彼女が作ったオブジェは、純白で無垢な彼女自身のように思えた、芸術はその魂を映し出すというのは本当だ、美和に魂は無かったというのか!?真実の叫びを思い出します


恭子とて、恵美子がそんな風に思っているとは思っていないのでしょうが、ここは、やるせない怒りをぶつけずにはいられなかったのでしょう。


私たちが、自分を犠牲にして我が身を差し出す「天使」だと言ったのはあなたじゃないか!美和は、そしてきっと多くの陽光出身者もきっと、その言葉を頼りに辛い運命を受け入れている、その感情こそ、が感じているのではないというのか?!美和には魂が無かったというの?!


その問いに、恭子の心情を誰よりも深く理解しているだろう恵美子は、少し自嘲気味にこう答えました


人間というものは、あるはずのものがない世界には戻れない生き物。クローンのおかげで病の苦痛から解放された人間が、そんな便利な物を手放すはずがない。だから彼らは「認めなかった。クローンを、提供者を同じ人間だと認めなければ、良心の呵責に苦しむこともない。このまま楽な生活を続けていける


だから彼らはあなたたちに心が無いものと思いこもうとする。違うと声高に叫んでも潰されるだけ。


恵美子はその状況を何とか打破したくて、地を這う虫のように、少しずつ少しずつ、事態を変えようとしたのだそうです


せめて許された中で、最大限豊かな人生を送ってほしかった。せめて一抹の誇りを持って、人生を全うする方法はないか、そう考えたからこそ「使命」や「天使」という言葉を使った。


自分は間違っていたのか、他にやり方があったのか、と涙ながらに訴える恵美子に、恭子が返す言葉が見つからずにいると、友彦が、いともあっさり、じゃあもう帰ろうかと言いだしました。猶予がもらえないのなら、ここにいても仕方がないと


~でもやっぱりおばさんには、これは詭弁にしか聞こえません。それほど子供たちのことを思っていたのなら、なぜ、あの時、友彦とふたりの友達が塀を乗り越えた時、そのふたりを「即時解体」に回してしまったのかと思わずにいられません。恵美子はそれを「大事の前の小事」と言うかもしれませんが、もし彼らが本当の人間だったら、決して許されないことですよね?つまり恵美子自身もまた、自分を含めたクローンの命に重きを置いていない、人権があるとは決して思っていなかったと言わざるを得ません~


その後恭子はマダムに、昔音楽室で自分たちが踊っていたのを見たことがないかと尋ねました。子供も産めない女が「baby baby」なんて可笑しかったのか、と聞くと、マダムは、あの歌詞は「手に入れている温かい物を手放さないで」という意味だったと思うと答えます。


~これはあくまでも詩ですから、解釈は人それぞれあってよいと思いますが、確かにベイビーを連呼しているからと言って、赤ん坊のことを歌っている訳ではありませんよね。公式サイトで歌詞が公開されいたので(ここに書くと違法になりますので)、URLを貼っておきます: 挿入歌 歌詞~TBSテレビ、金曜ドラマ「わたしを離さないで」


帰り道、恭子は恭子なりに納得し、友彦が言うように「夢」を持てて良かった、と語りだしますが、逆に友彦は、これまで「夢=猶予」を支えにしてきた、その心の糸がぷつんと切れてしまったとでもいうように、車を降りて暴れだしました


大声を出し、ガードレールを殴って血を流している友彦に駆け寄る恭子です。この辺も幼い頃を彷彿させます


どうか、誰か、もうこれ以上トモを傷つけないでください。トモは、希望を持ち続けようとしたトモは、その分、誰よりもたくさん傷ついてきたのだから。無理に無理を重ねて笑ってきたんだからトモ役の三浦春馬さんがまたスゴイ


俺、もう無理だよと嘆く友彦を抱きしめて祈る恭子です。どうか、誰か、光を!誰か助けて!


そしてその友彦に、ついに、3度目の提供の知らせが来ました。予告では龍子と再会していたようでしたが、やはり提供は免れないようです


このドラマはフィクションで極端な例ではありましょうが、そのために誰かが犠牲になっていると重々承知しながら、それが楽だから止められない事は身近にもたくさんありすぎて、身の置き所が無くなります。自分一人に何ができる、と開き直るのではなく、まずはどんなに辛くても考え続けること、自分にとって都合の悪い真実にも決して目を背けないことが大切ですよね。そうすればきっと次の一歩~なすべきことが見つかるはずです。


そのような考えを幅広く浸透させること、憐れみを知る人間を育てるのも「教育」です。知識を詰め込むだけではなく、優しい心を育てる教育は、今の時代、いったいどこで施されるのか、と疑問に思わずにいられません。恵美子の目指した「教育」はクローンばかりではなく、人間にも与えられるべきではなかったでしょうか


見終わった後もあれこれ考え込んでしまい、ただただ時間が過ぎていくのがもどかしい限りですが、少なくともこのような機会を与えてくれたこの作品には心から感謝しています


わたしを離さないでNever Let Me Go)】は最終回が待ち遠しいですわたしを離さないでは来週が最終回!



上記で配信されているジュリア・ショートリードの歌う「Never Let Me Go」が特に印象的です



良い機会なので原書にトライしてみますか

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