家族なのにどうして 最終回 あらすじと感想 そうさ、これが人生だ
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韓国ドラマ、【家族なのにどうして】もついに昨日が最終回でした。期待通りの最高に素敵な最終回に大満足のおばさんです
。以下早速ネタバレの感想です
。
やはりスンボンは、治療の甲斐なく最後は亡くなってしまうのですが、それでも、最後の最後まで、彼の希望通り「家族そろって楽しく笑いながら生きた」ことには、きっと満足していたと思います。
もちろん、治療が奏功すればそれに越したことはありませんでしたが、人間は、いつかは必ず死ぬものなのです。それなら、一瞬一瞬を大切にして生きられたスンボンや、そのスンボンを心から大切に思いながら最後まで支えることのできた「家族」は、やはり幸せだったと言わざるを得ません。これは「長さ」の問題ではなく「質」の問題ですね
。
今日はスンボンが息を引き取るまでどんな日々を送ったのか、最後に提案した家族のど自慢でどんなに楽しい時を過ごしたのか、をできるだけ詳しく書いてみたいと思います
。お時間のある方は、是非お付き合いくださいますように
。
お掃除をしながら歌の稽古に余念のないスングムです。心は1つ、気持ちは1つ~あなただけが好きなのに~~年なんて関係ない~~~
、とこぶしも利かせた熱唱ぶりです
。
最初は弱腰だったヒョジンも、ガンジェに楽譜を渡した上は、ヤングムから振付の指導を受けて、毎日熱心に練習してます。どうやらヒョジンは(堅物の)ギチャンに似たようです。そのギチャンもこっそり真似をしていました。
また、新婚旅行を取りやめて、毎日スンボンを見舞っていたらしいテジュとガンシムも、順調に練習していたそうです。声が大事だなどと尤もらしいことを言ってたところを見ると、きっとここはカットされてしまったに違いありませんが、お得意の妄想を働かせるに、ふたりはものすご~く(放送できないほど?)下手くそだったに違いありません
。
一方、タルボンだけは断固頑なに反対したままです。アボジが病気なのにのど自慢など不謹慎だというのです。でもソウルは、それはタルボンの気持ちであって、スンボンはやりたいというのだから、今は何よりもスンボンの気持ちを優先させるべきではないのかと諭します。あんたは、いつも自分の気持ちばっかりね
。
そこでタルボンは一念発起し、スンボンが店でいつも聞いていたあの歌を練習し始めました。世の中どこの親も思うことは1つ~
。以前スンボンが振り付で歌って踊っていたあの歌は「父さんの青春」という歌だそうです。豆腐を買うという名目で様子を見に来たに違いないウナンが、タルボンにこの名前を教えてくれました。
みんな偉いわ。辛い気持ちを抑えてお父様のために頑張ってる。
病院から戻ってきたガンシムは、豆腐を買って帰るウナンに、歌に自信があるならのど自慢大会に出ないかと声をかけました。いかにも、秘書ではない素のガンシムらしく、積極的には勧めぬものの、ウナンがしつこく、家族だけじゃないのか?私を家族として認めるのか、と聞いても、それも否定はいたしません。つまりは、ウナンを家族として認めたということでしょう。
その夜、ガンジェに付き添われてスンボンが退院してきました。スングムを初めとするチャ家の面々は皆で温かくスンボンを迎え入れます。お帰り、アボジっ!!お帰り、オッパ!!
翌日ガンシムは、テジュとの結婚式の写真を取りに行きました。するとそこで「これ」も持っていってもらえるかと聞かれたため、事情を聴くと、どうやらスンボンは結婚式の後に、自分の遺影を撮影してもらったそうなのです。何度も表情が硬いと指摘され、ようやく笑ったその顔を見たガンシムは、
永遠に思える時間に少しずつ終わりが見えてきた
と心の中でつぶやきました。
そしてついにのど自慢大会が始まります。最初に歌ったのはガンジェ一家です。いや~確かに格好だけはいっちょまえでしたが、ガンジェの歌はひどかったね~
。ヤングムとヒョジンはめげずに両脇で踊ってましたが、さすがにギチャンは応援するのを止めたほどです
。
次のスングム一家はなかなか楽しかったですね~。スングムがマリリンモンローのような(金髪じゃなくて黄色の)かつらをかぶり、心から嬉しそうに
「年なんて関係ない」
と歌っているところに、こちらは赤いかつらをかぶったジュンベクと、ひとりだけ普通に可愛く着飾ったヨンソルが横で仲良く踊っていました。
次のタルボンも~ご多分に漏れずひどかった。でも、踊りは、以前スンボンが踊っていた振りに似ていましたね
。オリジナルを歌う歌手の真似なのでしょうか。
この歌は以前スンボンが歌っているのが楽しくて、実はここだけビデオを残し何度も聞いたため、すっかり覚えてしまったのですけど、このタルボンの歌を聴いて、オリジナルがどんなだったか分からなくなってしまったほどひどかったです。でもスンボンや皆はこれに合わせて踊ったり歌ったりとそれはそれは楽しそうにしていました
。
その様子を見たガンシムはたまらず外に飛び出します。浮かれて踊っていたテジュも、すかさず後を追いかけました。
テジュは、我慢しようとしたけどダメだったと泣きだすガンシムを抱き寄せ、我慢なんかするな、僕の前ではいくらでも泣いていい、ずっとそばにいるからと慰めます。
結局優勝はスングム家族に決まり、出来レースだったのかと文句を言うヤングムをよそに、ウナンがスンボンに1曲歌ってほしいとリクエストしました。スンボンはちょっと照れながら、それでは、と立ち上がります
。
長い夢だったのか。あの果てしなく長い歳月。
ちょっと上を見上げてそう歌いだしたスンボンの声を聴きながら、そのスンボンや皆の脳裏に、次々と過去の映像が浮かんできます。長いんですが、ついつい書き留めずにはいられません:
酔っぱらったガンシムとキスしていたテジュを怒鳴りつけたこと、ヨンソルに飛び蹴りしようとしたガンシムを体を張って止めたこと、ガンジェと話をしようとしたのに、すげなく断られてしまったこと、怒ったタルボンが、豆腐を投げつけたこと、法廷で子どもたちを訴えたこと、ヒョジンの家族と初顔合わせの際、スングムと二人でスプリンクラーで水をかけられてしまったこと。
ガンジェの結婚式で、息子の手を取ったこと、タルボンから(ソウルが用意した)スニーカーを履かせてもらったこと、スンボンの病を知ったガンジェがスンボンに抱き付いてへたり込んでしまったこと、スンボンの病気のことを知ったガンシムがスンボンのマフラーを直して気遣ったこと、何をやってもうまく行かないタルボンを慰めた夜の事。
子どもたちが集まる姿を眺めていたら、スングムが来て昔はいつもあんなだったと思いだしたこと、家族そろってのダンスパーティーで大いに踊ったこと、チキン屋でその練習をしたこと、ガンシムがわざと甘えて「アッパー」ともたれかかった時の事、タルボンに豆腐作りを教え始めた時の事、ようやく検査を承諾して、ガンジェと一緒に待合室に座っていたこと、ガンシムの結婚式で一緒にバージンロードを歩いたこと。
そして、昔子どもたちが「親孝行の約束」をした動画。
旅立つ時が来たのであれば、今夜、最後の杯に唇をつけよう
スンボンの低くて素晴らしい美声をバックに浮かんだ映像の1つ1つに、これまで見てきた時の感動が呼び起こされました。
スンボンが歌い終わると、ムン会長を皮切りに、皆がスタンディングオベーションで拍手喝采を送ります。その中でガンシムは、心の中でスンボンと会話しました。
父さん、私たちのために苦労ばかりだった。ありがとう。そして愛してる。
ああ、こちらこそありがとう。父さんも愛してるよ。
そうしてスンボンはその夜に旅立っていきました。最後にはスングムの名を呼びに来たようで、その声を聴いたスングムはスンボンの部屋に行き、愛する兄さんが息絶えている姿を発見したようです。オッパ、オッパーっ!!ガンシマ~っ!ガンジェ~ッっ!!
辛い別れを乗り越えて1年が過ぎました。ドラマではソウルがスンボンに皆の近況報告をします:
ガンシムは香港支社に移動となり、チャ代表となりました。テジュは専務になったそうです。ふたりには息子も生まれていて、夫婦が不在の際はムン会長とソリが預かっていたそうです。
ガンジェは相変わらず仕事一筋ですが、子どもを作る時間は捻出したらしく、ヒョジンはついに懐妊したようです。これでめでたくハルモニ&ハラボジとなるヤングムとギチャンは、黒づくめの衣装で社交ダンスを習っていました。
またジュンベクはチキン店の2号店を作り、新しく生まれた子どものために、ますます張り切っていましたが、もう二度と留学はさせない、家族は一緒にいるのが一番だとヨンソルに言い渡していました。
タルボンは、独自に健康に良い豆腐を考案し、皆の評判も上々で、ソウルはなんとラジオの脚本を書いているのだそうです。
そのタルボンも、ようやくソウルにプロポーズをいたしました。
一世一代のシーンを見なければ、と、皆がまたしても外に集まって、タルボンのプロポーズを今か今かと待っていたのが可笑しかったですね~。タルボンは、ウノと一緒に指輪を買ってから1週間も言いだせずにいたそうですが、スンボンが亡き妻に求婚した時は、用意した指輪が3カ月もポケットに入っていたとスングムが明かしてくれました。
最後は、ようやく身を固めることになった末っ子を、きっと天国からいつも見守ってただろうスンボンが、そのタルボンの前に姿を現します。
ハハハハハ
あの太くて低く、懐かしい父さんの笑い声を耳にしたタルボンが、ゆっくりゆっくり振り向くと、そこにはスンボンが立っていました。
そうさ、これが人生だ。
うんうんと頷きながら去っていくスンボンの姿を、タルボンはいつまでも見送っていました。振り返ればいつもいてくれると思ってた。会いたいよ、父さん。
それでもタルボンは、ソウルに呼ばれ、店の中に入っていきます。そうしてまた日常が始まっていくのです。そうさ、これが人生だ。
最初は本当に身勝手な子供たちにイライラさせられっぱなしで、毎日スンボンとスングムに同情していましたが、次第に子供たちの頑張りに共感し、最後はもう家族全員が心底愛おしくてならず、チャ家の一員になりきって見守っていました
。終わってしまって本当に寂しくてなりません
。
家族なのにどうしては、本当に素敵なドラマでした。大大大満足です。
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これまでに視聴した韓国ドラマ視聴リストはこちらです
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