2016年秋ドラマ~「逃げるは恥だが役に立つ」ほか あらすじと感想
日本の秋ドラマもまずまず楽しく見ていますが、なかなか時間が取れないため、語ることができずにいます。いや~今までどんだけ暇だったのか、思い知らされまするね。
前置きはこれぐらいにして、以下、現在視聴中の日本のドラマについての超簡単あらすじおよび感想
をまとめてみました。とりあえずは曜日順で参りまする
。
【カインとアベル】
カインとアベルというと、オリジナルの聖書の話以外は、韓ドラ(ソ・ジソプさん)の同名ドラマを思い出します。その時もそうだったのですけれど、個人的には、アベルよりもカインに同情してしまう傾向にあるようです
。今回の日ドラは、カイン、すなわち隆一役が桐谷健太さんなので尚更でしょうか
。
~韓ドラの時は、アベルが根強い人気を持つソ・ジソプさん、カインは超個性派俳優のシン・ヒョンジュンさんだったため、誰にも賛同してもらえませんでしたケド~
高田総合地所株式会社の社長=貴之(高嶋政伸)の息子の隆一と優(山田涼介)は、ともに父の会社で働いていますが、父の覚えめでたい副社長の隆一は、同じ会社に勤務する矢作梓(倉科カナ)との婚約を機に、社長の座を譲り受けることになりました。
同じプロジェクトで梓と知り合った優も梓に好意を抱きましたが、尊敬する兄の恋人だったと知り、今のところ、潔く身を引き、二人を祝福しようとします。
が、そんな折、隆一が任されていたビジネスが(たぶん)頓挫し、絶望した隆一は姿をくらましてしまいます。どうやらこの隆一、幼い頃から、人知れず優にライバル意識とコンプレックスを抱いていたようなのです
。
一方の優は、常識にとらわれない自由な感覚が奏功し、次々と難問を解決していたから尚更でしょう。そしてその性格はどうやら父親譲りのようですし、その父親貴之もまた、優のそんな一面を好ましく思っていたようですから、ああ見えて人一倍繊細な隆一としてはいたたまれなかったのかもしれません。
「カインとアベル」というタイトルと、これまでの流れから、大体の結末は予想がついちゃう気がしますが、桐谷さん、山田さん、双方ともに嫌らしさのない好青年=爽やかなのが何よりです
。
唯一残念なのは、祖父役だった平幹二朗さんが、先日お亡くなりになったこと~ドラマでは寺尾聡さんが続けられるそうです。平さんの今多嘉親@杉村三郎シリーズをまた近々見たいと思っていたのに残念でなりません。この場を借りて心より冥福をお祈り申し上げます。
【メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断】
これは、吉田羊さん主演ということで楽しく見させてもらっています。
医療モノとしては正直物足りない~これはもうどんなドラマを見ても「Dr.House」に敵う作品はないため(反論は受け付けません
)ですが(実際はどうか分からんけど、ドラマ的には食中毒が出てきた段階でアナフィラキシーショックの可能性を疑わないほうが不自然
)、吉田さん演じる立花志帆や、吉岡里帆さん(田村宜@あさが来た)演じる田丸綾香、そして、
ドクター遠山の金さん(勝手に命名しました)こと岩倉葉子
のキャラクターが気に入っています。岩倉役の伊藤蘭さんが
お天道様は誤魔化せても私のこの目は誤魔化せない
と言いだした時には思わず大きくのけぞってしまいましたが、見慣れてくるとなかなか楽しいですよん~一緒に言っちまったりして
。
それにこの岩倉先生が口だけじゃない=かなり優秀なドクターらしいのもええ感じだす。志帆を目の敵にしているようで、無意識下では彼女の実力を認めているのもグー
。
院長の北畠昌幸(高橋克典)が個性豊かな女性ドクターたちの才能を大いに評価し、活かしている様子も好感度が高いですよね。これはシリーズ化されたら楽しいなあ、きっと
。
【逃げるは恥だが役に立つ】
この「逃げるは恥だが役に立つ」は今季最も気に入っているドラマです。いや~これは本当に面白いですよね
。
何がイイってまずタイトルがシャレています。これは前回も書きましたが、ハンガリー人のことわざだそうですけれど、実に良い言葉ですよね。日本ではよく
逃げるな!一度逃げると逃げ癖がつく!!
などと言って、逃げ=卑怯と捉えがちですが、個人的には「逃げる」という選択もあってよいと感じています。おばさん自身、バブル期の人間なため、逃げちゃいかん!と自分に強く言い聞かせすぎたら、ついに体を壊してしまいました
。これは、今闘病中の母も然りです。
いつもいつも逃げてばかりでは考え物だけど、人生、どうしても逃げずに立ち向かわねばならない時もあるけれど、そうでなければ、逃げる時があってもよいのでは~最近はつくづくそう思います
。
ただ、それがどう「役に立つ」のかが今一つ分かりにくかったのですが、ドラマの中で主人公の津崎平匡(星野源)が分かりやすくこう説明してくれました
:
何かから逃げるということは、これまで向いてきた方向とは違う方向を向くことである。そこでまた「別の道」が見えるかもしれない。つまり、一方向を向いていた時には分からなかった「可能性」が開けるかもしれないということ
。だから、逃げるのは確かに「恥」かもしれないけれど、役に立つこともある、ということ
。
こんな素敵な言葉を知っている平匡が、ある日、知人の娘で院卒なのに(だから?)就活中の森山みくり(新垣結衣)を家事代行として雇うことになりました。
節度があって余計なことは言わない上、痒い所に手が届く仕事ぶりを見せたみくりを気に入った平匡でしたが、同様に平匡を「雇用主」として気に入ったみくりから、突拍子もない申し出をされて驚いてしまいます。
なんとみくりは、いきなり田舎暮らしを言い出した両親について行くことを躊躇し、
職と家
を確保するために、平匡と契約結婚することを思いついたのです。
家政婦を必要とする平匡と仕事(家事)と家が必要なみくり、同じように超合理主義者のふたりですから、多少の戸惑いを乗り越えると事はとんとん拍子に運んでいきます。もちろん、自分達にとっては合理的でも、周囲にそれを理解させるのは難しいと自覚しているため、真実は誰にも明かしません
。
が、平匡の同僚、風見涼太(大谷亮介)と沼田頼綱(古田新太)にはすぐに気づかれてしまいます。沼田は自分がゲイなことから、平匡もゲイで、それを隠すために女性と結婚した、本当は風見が好きなのに違いないと誤解しますが、風見は、平匡とみくりの話しぶりから、二人の間の契約を見破ってしまいます。
契約とは言え結婚後、本人同士はまだ気づかないけれど、実は静かにそして着実に「穏やかな愛」を育みつつあったふたりを、この沼田と風見が邪魔してくるのも、なかなか心地よかったりするのがまた不思議ですよね
。風見にいたっては、みくりに自分の家の家事も頼みたいと言いだします。
ここで「自尊感情」の低い平匡は、あろうことか、振られる前に振ってしまえ(?)と、みくりに契約結婚破棄まで申し出ますが、逆にみくりは、そんな平匡の気持ちを見抜き、平匡を恋人にしたいと言いだします。さすがは心理学専攻だけのことはありまするね。いえいえ、全く小賢しくなどありませんよ
。
来週は「ハグ」から始めるらしいですよん。いや~もうこの二人の恥じらいやためらいを見ているだけで可愛くてほのぼのしちゃうおばさんです
。今から次回が楽しみでなりませぬ
。
【プリンセスメゾン】
ごく平凡な女の子がタワーマンションの購入を考えているという実に平凡な、言ってみれば空気のようなドラマですが、これがまた何とも言えないイイ雰囲気なのです。主役の森川葵さんの醸し出すほのぼの感が実に心地よいのでござる
。
脇を固める高橋一生さん、陽月華さんの落ち着いた物腰も気に入っています。時間があれば、じっくりあらすじを書いてみたいですが、今のところはちと無理そうかな。
【地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子】
このドラマもなかなか風変わりで面白いです。そもそも校閲という作業=テーマ自体がオタク心をくすぐりますが
、今のところ時間がなくて、そこを細かく語り倒せないのが残念でなりませぬ
。
それ以外でも、コーエツこと河野悦子(石原さとみ)がまた実に元気で前向きなのが良いですよね。今回悦子は、
「人生に無駄なことなどひとつもない」
と断言していましたが、おばさんも全くその通りだと思います。
江口のりこさんや和田正人さん、岸谷五朗さんら演じる校閲部の面々も、実に個性的で楽しいです。彼らのスピンオフを作っても面白くなりそうだなあ。
恋バナ面では、個人的には、折原幸人(菅田将暉)より貝塚タコ八郎(青木崇高)の方が好みです
~って誰にも聞かれてませんが一応
。
【ドクターX4】
もはや自分にとって水戸黄門的存在のドクターX。以前はそれでもまだオペシーンが楽しかったけれど、最近はあまり触手が動きません
。今や蛭間(西田敏行)と久保(泉ピン子)の戦いがメインとなってますものね
。
でも来週は、待ちに待った海老名の登場ということで大喜びのおばさんです。今回のキャスティングは皆、そこそこ出来がいいので、あのぐらい「とことん間抜け
」なキャラが入らないと、逆に未知子が際立ちませんよね
。あ~楽しみ~
。
【砂の塔~知りすぎた隣人】
これは~菅野美穂さん&ココリコ田中さん見たさに見ていると言っても過言ではありません。全10話前後だから耐えられるけど、それ以上ではしんどいですよね、きっと。
百歩譲って、ハーメルンの笛吹=子供をおろそかにする母親が許せないからと言って、彼女を罰するためにその子供を誘拐するところまではなんとか理解できても、放っておけば自制心で踏みとどまったかもしれない母親を、わざわざ唆してまで子どもをほったらかしにさせる、という、佐々木弓子(松嶋菜々子)の思考回路が分からんて。あれはきっと、実は「自分
」を罰していたりするんでしょうかね~あーゆがみすぎ
。
タワマンの最上階ごときで女王気取りの阿相寛子(横山めぐみ)もやることが幼稚すぎ=恥ずかしくて見てられまへん。あ、最後の最後にきて毒舌が止められんかった
。
以上でござる。
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