2017/11
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ダウントン・アビーのあらすじと登場人物一覧はこちらからご覧いただけます: ダウントン・アビー あらすじと登場人物一覧


ダウントン・アビー5】(Downton Abbey S5)の第8話は「新時代のふたり」です。これはまたいつも以上によくできた素敵なエピソードでしたね~。拡大判だというのにちいとも無駄がなくて、隅々までご馳走がぎっしり詰まった豪華なおせち料理みたいでした


以下、いつも以上にうるさく語り倒したネタバレのあらすじです。あまりに長くなりすぎたので、今回は「続き」を使わせていただきまするダウントンアビー5のあらすじ行きますよ~( `ー´)ノ


今回の目玉はなんといってもローズとアティカスの結婚式です。アティカスの父、シンダビー卿がこの結婚に反対していたことから、そうすんなりと事が運ばないことは予想されていましたが、そのシンダビー卿よりもっとずっと手ごわい敵がいたとは思いもよりませんでした。それが、ローズの母、スーザンです


エルシーの言葉を借りるなら、

Lady Flintshire's not the most liberal being on the planet
レディーフリントシャーは地球上で最もリベラルでない生き物

なのだそうですからね。とはいえ、こちらはヴァイオレットの台詞じゃないけど、もはや冗談で済ませられるレベルじゃなかったような気がしますFunny is one word for it. ローズは早々に彼女の「娘をやめて」正解どしたな


なんとスーザンは、シンダビー卿夫妻の前でユダヤ人を「nomads」(遊牧民)呼ばわりした他~I think of you as nomads, drifting around the world、さんざん嫌みを言っただけではもの足りず、あろうことか、アティカスのバチェラーパーティー(イギリスではStag party)に娼婦を送り込んで写真を撮らせ、それをローズに送りつけて破談にしようとしたのです!


~ここで娼婦の髪型がメアリーのそれとほぼ同じだったというのがまた象徴的でしたね。あの時代あの髪型にするにはかなりの勇気が要ったということでしょうか


ヴァイオレットは「love is a far more dangerous motive than dislike」(愛は嫌悪よりずっと危険な動機になり得る)と言ったけれど、この場合の「愛」は単なる自己愛=エゴであって、相手を思いやる真の愛とは違いますよね


シュリンピーが言う通り、ローズがそんな茶番を真に受けない賢い娘でよかったですよね。それにシュリンピーも、そんな恥ずべき母親の行動を娘に知らせないだけの分別があって幸いでした


それに、何といってもレディ・シンダビーあらためレイチェル・アルドリッジ(Penny Downie)がまた実に賢い女性で、スーザンの嫌みをサラリと嫌みで交わし、夫のシンダビー卿~ダニエル・アルドリッジ(James Faulkner)の癇癪もまさに「鶴の一声」で黙らせたのにはほとほと感服いたしましたレイチェルが素敵過ぎ♪


スーザンが今時使用人を雇うなどという散財は時代錯誤だと言わんばかりだったのを、レイチェルがこう言ってやり返したのには、無礼な姪にハラハラしていたヴァイオレットもご満悦だったようです


But then we're Jewish, so we pay well.
我々は(あなたが再三おっしゃるように)ユダヤ人ですから、十分に払えますの


またダニエルから「離婚は罪」と指摘されたことも、かなり気まずかったようですね。が、姑息なスーザンはこれを逆手に取り、今まさにこれからふたりが式を挙げるという登記所で、自分達夫婦がもうじき離婚すると暴露してしまいます


これを聞いて怒ったダニエルは直ちに式を中止すると息巻きましたが、レイチェルは、そんなことをしたら私が離婚する、と夫を脅迫したのも楽しかった。いや~この女性陣の賢さこそダウントンアビーの醍醐味の1つでもありますからね。また一人お気に入りが増えました


この登記所での結婚に際し、ヴァイオレットが披露した体験も興味深かったですね。ヴァイオレットは1878年に、後に第48代イギリス首相となったローズベリー伯爵(アーチボルト・プリムローズ)と、金融王ネイサン・ロスチャイルドの孫、ハンナ・ロスチャイルドの、やはり登記所での結婚式(民事婚)に呼ばれたのだそうです。これと言い、以前のロシアの宮殿でのパーティーと言い、さすがに年代を感じさせますね


こうして様々な紆余曲折はあったものの、ローズの幸せそうな笑顔がすべてを吹き飛ばしてくれたことはいうまでもありません。ダニエルはともかく、レイチェルがいてくれさえすれば、ローズに姑の苦労は無縁となりそうですし、ローズにとっては実母の方がずっと頭痛の種だったのですものね。


一方、このローズの結婚を控えたクローリー家では皆総出でロンドンのグランサムハウスに出かけていきました


中でもその少し前、突然家を訪ねてきたイーゴリを見て、ヴァイオレットにすばやく「似合うドレス(lavender day dress)を用意した」と報告したデンカーもまたかなりできる女性のように見えましたよね


ずっと角突き合わせていたスプラットの嫌がらせにも、「very sharp-eyed」(眼光鋭い)ヴァイオレットを使って対処した手腕はなかなかでした。スプラットは、デンカーに運ぶよう言われた荷物をベッドの下に蹴飛ばして隠したのです


Since Mr Spratt was given the task of bringing them down, no doubt he's put it somewhere for safe keeping.
スプラットさんに運ぶよう頼んだのですから、彼が間違いなくどこか安全な場所に置いてくれたに違いありません


とてもとてもスプラットの敵う相手ではありませんねHe's as touchy as a beauty losing her looks(美貌を失って嘆く女性のように感じやすいの)という前回のヴァイオレットの台詞を思い出して苦笑せずにいられません


このデンカーの知られざる(当然な?)一面が今回ロンドンで、それもまた意外な形で明らかにされることになります


カーソンとエルシーをして「Big Paradeと例えさせたこの結婚式を円滑に運ぶため、そのカーソンがトーマスとモールズリーだけでは足りないと危惧したことから、エルシーは下僕をひとり臨時で雇うことにしてはどうかと提案しました。


若くて純情そうなアンディ(Michael Fox)を見たデンカーは、一緒に街に繰り出そうと誘います。頭でっかちな女版カーソンかと思っていたら、なかなか話が分かるじゃないかと思ったのもつかの間、実はとんでもない食わせ者だったことが発覚します。デンカーはアンディを賭場のカモに差し出して、自分はタダ酒を楽しむつもりだったのです


I hope you're not planning to lead him into bad ways, Miss Denker.
悪い道に誘うつもりじゃないといいけど


そう見破ったパットモアが賢いのは今に始まったことではありませぬ


そんな哀れな子羊~アンディを救ったのは、意外にもトーマスでした


トーマスは、アンディが2度誘われたうち2度とも「放っておかれた上にギャンブルで大負けした」ことを聞き、デンカーの企みに気づきます。自分を疑うトーマスに、なら我々は同類だ、とやり返したデンカーを放っておくトーマスではありませんCheeky.(生意気な)


そこでトーマスは3度目の正直とばかりにふたりに同行し、ギャンブルでアンディが負けた分をシッカリ取り戻した上、酒場の店主でデンカーと組んでいたらしいバジル・シュート(Darren Machin)に「バジル・シュートという人物がデンカーに騙されている」と告げ口しました


素知らぬ顔でこの話を聞き終えたシュートが早速デンカーを捕まえて、きっちり3日分の飲み代を請求したのは楽しかったですね~トーマスでかした!。酔っぱらって醜態をさらすのもたまにはいいだろうけど(スプラットに見せたかった)、ええ年して若い子騙すなんて「おばさん」の風上にも置けませんな同じおばちゃんとして許せん


それに比べて、アンディから感謝されたトーマスが、これからはトーマスおじさんに相談しろと言った姿は頼もしかったな~。最近は、その一挙手一投足が以前とは違って清々しく見えるのはおばさんの気のせいではありませんよね


が、そのトーマスも、来週は過去の悪事が暴露されてしまうようです。今回、エルシーとカーソンとの会話にだけ、しかも「traitor」(裏切り者)として再登場した気の毒なオブライエンと組んでた頃は、かなりの悪党でしたものね。せっかく改心したところで「試される」のは、バクスターと同じでしょうか


そのバクスターとモールズリーも、遅ればせながら似合いのカップルになりつつあります


今回皆でロンドンに行くと聞いたモールズリーは、今度こそ美術館や博物館めぐりをするのだと息巻きました。そこへバクスターが、実にさりげなく同行を切り出します。I'll join you.


We'll go togetherと答えたモールズリーの目が少年のように輝いていたように見えたのは、おばさんの妄想しすぎでござりまするね


実際には二人きりではなく、当日はデイジーも同行しました。デイジーは、初めての経験に興奮し、その感激を実に詩的に表現します


I feel as if I've been down a coal hole and someone's opened the lid and brought me into the sunlight.
地下の石炭置き場にいたのに、誰かが蓋を開けて太陽の下に連れ出してくれたように感じるわ


でもデイジーは、その感動のあまり、これまでの人生が無駄だったと思い込んでしまいます。そんなことはないのにね~バクスターが褒めていたように、あんなに素晴らしいウェディングケーキを作れるデイジーこそ「芸術家」に違いないのに


そしてデイジーはついにダウントンアビーを出てロンドンで勉強することを決意します。それは実に喜ばしいことなんだけれど、その決意を聞かされたパットモアが何とも気の毒でなりませんでした。パットモアも、デイジーの門出を祝ってやりたい気持ちは人一倍なのですが、どうしても、デイジーを失う寂しさの方が強くなってしまうのです


しかも今回は、結婚式の他に「戦没者慰霊碑」の除幕式というイベントも予定されていたため、パットモアの心はどうしても沈みがちでした


最初は欠席を申し出て、カーソンもロバートもこれを承諾してくれたのですが、ロバートがあることを思いつき、やはりパットモアにも出席してもらいたいと、自ら「下」に足を運んで懇願したため、パットモアも断わるわけにはいかなかったのです。


I do apologise for interrupting your work, Mrs Patmore. I just wanted to ask you if you might reconsider coming to the unveiling of the memorial. I should feel I had failed if you were to be absent from the ceremony. Please. I ask it as a favour.
仕事の邪魔をして本当にすまない。戦没者慰霊碑の除幕式への出席を再考してもらえないだろうかと頼みに来ただけだ。あなたが欠席したら、このイベントが失敗したように感じてしまう。お願いだ。頼みを聞いてもらえないか。


こんな風に言われたらうんと言うしかありませんよね。


でもロバートはパットモアに思いもよらぬプレゼントを用意してくれていました


ロバートは今回、死んだアイシスのお墓を作るために職人のエヴァンス(Dean Ashton)を呼んだ際、そのパンフレットに、ちょうどよいサイズの「記念碑」があったのを見て思いついたようです。そうだ、公的な慰霊碑に名を載せられいなら、その近くに小さな記念碑を立てたらどうだろうか?ロバート、よくやった!


厳かに開かれた除幕式の締めくくりにロバートが口火を切り、パットモアの名を呼んだ時は、思わず自分のことのように感動してしまいましたパットモアよかったね~(;O;)


Can I draw your attention to one more gallant chap who volunteered to fight? He wasn't local to Downton and so his name does not appear on the memorial, but his memory is cherished by some here, and so it seems right to us to mark his passing. Mrs Patmore?
もうひとりの志願兵に注目していただきたい。彼はダウントンの人間ではないので慰霊碑にその名を刻めなかったが、彼の思い出は、ここにいる人が大切にしているのだから、我々も彼に思いをはせるべきだ。ミセス・パットモア。


アーチー・フィルポッツの名が刻まれた記念碑を見たパットモアは滂沱の涙を抑えることができませんアーチーもこれで報われた!。デイジーも、パットモアのために心から喜んでくれました。もちろんカーソンも同意見です


こうしてわだかまりが解けたパットモアは、快くデイジーを送り出そうとしますが、デイジーは前言を撤回し、やはりダウントンに残ることにしたと断言しました。少なくとも試験に受かるまでは~という但し書き付きでしたけどAt least, I did think about it, but I've decided I'm not going anywhere, or not until after I've passed my exams.


ロバートに招かれて息子ウィリアムの慰霊にやってきたメイソンもこれを聞いて、愛する者同士は近くにいるべきだ、と喜びました


愛する者と言えば、前回ディッキーの息子からさんざんけなされたイザベルは意外にも弱気でしたが、イーゴリから再び求愛されたヴァイオレットは、チャンスを逃すべきではない、戦え!とイザベルを励まします。イーゴリの妻は生きているけど、ディッキーの妻は亡くなっているのだから分があるではないか、とはいかにもヴァイオレットらしい激励ですね


予告ではでも、やっぱりヴァイオレットはイーゴリに別れを告げるようでしたが?


また、ローズの結婚式に招かれてきたトニーはようやくレイン・フォックスと結婚することに決めたようです。それを聞いて、やはり動揺を隠せずにいたメアリーを、メアリーの最大の理解者であるカーソンが的確に慰めてくれたシーンも良かったですね


He wasn't good enough for you, m'lady, not by half. I watched you realise it as time went on. Reluctantly perhaps, but you came to see that he wasn't up to the mark.
彼はあなたにふさわしくなかった。半分にも満たない。あなたはそれに気づいただけ。彼は基準に達していないと。


メアリーは、今やカーソンに次ぐ理解者となったトムがアメリカに行くことにもガッカリしていましたが、それはイーディスや我々も同様です


そのイーディス、ついにロバートにマリゴールドの正体を知られてしまいました。ロバートはマリゴールドを見るたびに「A sense of deja vu(デジャヴか?)と不思議がっていたのですが、最後の最後で、それが誰の面影だったのかに気づきます。


She reminds me of Michael Gregson. Just tell me if I'm wrong.
マイケル・グレッグソンを思い出させる。違っていたらそう言ってくれ


今やすっかり思慮深さが戻ったロバートはそうコーラに打ち明けただけでした


今回ロバートは、ダウントンでの住宅事業のために、代々受け継いできた「デラ・フランチェスカ」の絵を売却することにしたのですが、それは決してブリックが原因なのではなく、ブリックのことでコーラを疑った自分を恥じていたからなのだそうです


そう語ったロバートを、もちろんコーラも見直したに違いありませんよね。コーラは、マリゴールドのことはまだ伏せておいてほしいと頼んだ後、マリゴールドを孫として可愛がれるか(And you'll love her? Your new granddaughter?)、と問いかけました。もちろんロバートの答えは決まっています


As a matter of fact, and perhaps to my surprise, I rather think I will.
実際のところ、おそらく驚くべきことに、むしろ愛せると思う


ただあっさりYesと言わないところが、いかにもイギリス人でござるね


さて最後はグリーン殺害事件です。予告にあったように、ついにアンナが逮捕されてしまいました。どうやらグリーンは死亡する直前に彼よりも背の低い人間と会っていたという証人が現れたらしく、その男性がアンナをその時の人間だと断定したらしいのですアンナが捕まるなんて!?


~ミステリー的に言うと、その証人こそ怪しいですが


ベイツにメアリー、そして寝耳に水のロバートも必死でこれを阻止しようとしますが、相手が貴族だろうと王だろうと「決して犯罪は許さないというまるでフォイルのようなヴァイナーはまったく意に介しません


Sorrow seems to shadow them both and in their wake, it shadows us.
哀しみがふたりの顔を曇らせれた後、私たちにも影を落としている


そう嘆いたエルシーへのカーソンの答えで最後は締めくくりたいと思いますさすがはカーソン、良い事言うね(^^)/


Take courage for their sake. We must always travel in hope.
彼らのためにも勇気を持とう。我々はいつも希望のうちに旅をしなければならないのだ


あ~本当に素晴らしいエピソードでございましたねダウントンアビー5の8話が素晴らしかった(^^)/


来週はどうやら皆がシンダビー卿の屋敷=ブランカスター城へ招かれるようです。雷鳥(grouse)狩りをするとか言ってましたね。果たして狩られるのは雷鳥なのかstag(牡鹿)なのか、はたまたゲストの誰かなのか?来週もトーマスに注目です(^^)/


ダウントンアビー5は続きを見るのが待ち遠しいですね


~最後にもう1つだけ、シュリンピーとシンダビー卿らとの会話に登場したアムリットサル事件についても少しだけ記しておきますね(2月7日に加筆しました):


インド担当大臣を務めていたイギリス自由党の党首エドウィン・モンタギューは、1917年、インドにおける自治を約束しましたが、これが形式倒れに終わったことに対してテロが続発したそうです。そこでイギリスのインド政庁は「ローラット法」(刑事法緊急権限法~Criminal Law Emergency Powers Act)という法令を制定しますが、これがますますインド人の怒りを買い、ついには同年4月にアムリットサル市を中心としたパンジャーブ州で大暴動が発生したのだそうです。ここでは十数人のイギリス人が殺害されたそうです。


これに続いて、インドの民族指導者の解放を求める非武装市民の大集会がアムリットサル市で開かれると、イギリス人のレジナルド・ダイヤー准将が、一個小隊を率いてこれに乗り込み、いきなり発砲したのだそうです。これによる犠牲者は1500人以上に上ったそうです。


インドにいたシュリンピーは英国政府のやり方を批判したのに対し、シンダビー卿はダイヤ―准将の肩を持ったというのがあの会話の背景です。ロバートはインドにいたシュリンピーにしかわからないこともある、とやんわりシンダビー卿を戒めたのですね


  
英文のスクリプトです。ダウントンアビーファンなら是非手元に置いておきたいですね



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