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武則天
 時代劇・歴史モノ

武則天 ネタバレと感想 73~76話 「敵が知己に」で大感動

中国ドラマ、【武則天】も73話「敵が知己に」まで見終わりました。いや~これには実に感動しました。以下早速ネタバレです武則天のあらすじ行きますよ~( `ー´)ノ


媚嬢はついに「皇后」にまで上り詰めました。その結果、中風の発作に苦しむ李治あらため高宗の代理を以前以上に行うようになるのですが、その結果、長孫無忌との対立がますます激化したように描かれていきます


73話の副題にも使われている「敵」ももちろんこの無忌のことです。


でも「知己」という言葉は、普段「知人」と同じような意味で使っていたので多少の違和感を覚えました。早速調べてみたところ、やはり本来は

「自分のことをよく理解してくれる人

の意味だそうです。ここでは「好敵手」と言い換えることも可能でしょうか


今回最も感動したのは長年「敵」として対峙してきた媚嬢と長孫無忌こそ、実は「知己」の間柄だったことが判明したことです


想えば亡き李世民もそうでしたよね。無忌は常に耳に痛いことばかり、しかもうるさく言ってきたけれど、実は最も李世民や唐を案じてきた忠臣だと知っていた。彼のその忠義は、使える君主が誰になろうと、決して変わることはなかったのです


また、無忌の素晴らしさはその洞察力です。冷静で類まれなる洞察力があってこそ、無忌は李世民を皇帝にしたのですし、その素晴らしい洞察力は、たとえ相手が「女性」であろうと、偏見に曇ることはなかったはずです


彼の洞察力を曇らせたのはただ一つ、あの「女帝武氏」の噂だけ。それでも無忌は媚嬢の能力はずっと、きっと誰よりも評価していたに違いありません


その証拠に無忌は媚嬢にこう言っていました:


女子でありながら私が心の底から敬服し、酒を飲み交わしたいと思ったのは、妹と皇后だけだ


この「妹」が李治あらため高宗たちの生母、文徳皇后(長孫皇后)なのですよね。やはり余程素晴らしい女性だったのですね~


お、あまりに感動したので、またしても暑苦しく語ってしまいました


この無忌の本心が明かされたのは、76話のほぼ最後の方でした


むしろ73話では、息子の沖が他の関隴集団とともに皇后の媚嬢を排除しようと躍起になっていたのを止めずにいたため、無忌も同じ考えなのだと勘違いしたほどです。沖たちは、高宗や媚嬢の政治の内容いかんにかかわらず、彼らが寒門を引き立てることが関隴集団の勢力を脅かすと憂いていたのです


無忌は、浅はかな行動をせず、今はとにかく力を蓄えるよう忠告し、李世民の公的な墓ではなく、どこか山の奥で李世民に謝罪を捧げました。自分の力が足りないばかりにこのようなことになってしまった、本当に申し訳ない、と。


その言葉は、息子の沖同様、寒門勢力の台頭を嘆いていたようにも思えたのですが、実際には逆だったことが判明していきます。経緯はこうです


またしても倒れた高宗に代わり、媚嬢は初めて朝議に出席しました。そこで李義府と許敬宗は葱山大行軍を率いる大総管を決めるよう奏上するはずでしたが、無忌は高宗が出席できぬならできるようになるまで延期すべきだと主張します。


が、ここで意外にも関隴集団の郭瑜が、西突厥の阿史那賀魯の脅威は増すばかりだから一刻も早く葱山道行軍の大総管を決めるべきだと援護射撃してくれます。郭瑜は関隴集団の中でも傍系だったため、冤罪で流刑になったことがあるのだそうです。


これに乗じて李義府は蘇定方と薛仁貴(ソリンギ)を推挙しますが、関隴集団の大臣たちは皆こぞって経験不足を理由に反対しました


そこで媚嬢は、関隴集団の意見ももっともだと認め、同じ関隴集団の程知節を抜擢しました。が、ここには裏があったのです。一旦葱山大行軍で遠征してしまえば、禁軍の統領を兼任することができないため、その代わりに劉伯英に統領を任せることにしたのです。劉伯英もまた寒門出身です


これで兵権を奪われた形になった関隴集団たちは、ついに媚嬢を殺すことを決意しました。その先頭に立ったのが皇太子の李忠です


李忠はそれまでも秘かに皇宮内に「黒猫」を離して嫌がらせをしていました。黒猫は、亡くなった蕭淑妃の生まれ変わりと言われているからです。まったくホントに情けないやっちゃな~


が、媚嬢はそんなことには負けません。むしろこれを逆手に取って、媚嬢が黒猫に怯えて食事もとれぬし夜もろくに眠れないとの噂を流させました。これを聞いた李忠が喜ぶのがまた実に浅はかでしたよね


これで図に乗った李忠は、媚嬢のみならず父の高宗をも殺そうとします


が、媚嬢は即座にこれを見抜き、逆に李忠を脅しました李忠め!許さん( `ー´)ノ。李忠は高宗に毒酒を飲ませようとしたのですが、媚嬢はその毒の入った杯をすり替え、あたかもその杯を李忠に勧めたかに思わせたのです。でもあのシーンをよ~くご覧になっていた方なら、媚嬢は毒の入った杯ではなく、自分の杯を李忠に渡したことが見て取れます


怯えながら媚嬢の差し出した杯を、仕方なく飲み干した李忠が、なぜ自分が死なないのか不思議そうに、そして悔しそうにしていた姿が何とも惨めでございましたね。亡き劉氏は、これほど情けない息子の姿にどんなに悲しんでいることでしょうか


ここで媚嬢がわざと黒猫を放し、自分の飼い猫だと言って抱き寄せたのも痛快でした


媚嬢は高宗に内緒で李忠に皇太子の座を降りるよう命じましたが、李義府と許敬宗が高宗に知らせたことで皇太子は廃位となり、新たに、これは媚嬢の勧めで「李弘」が皇太子となります。ふたりの間には「李賢」というもう一人の息子がいましたが、媚嬢は、小賢しい賢より、高宗に似て心の優しい弘が皇太子にふさわしいと考えたのです


一方の無忌は、息子の沖が高宗殺害を知りながら黙認していたことを知るともはや黙っていられません。自ら指揮を執って媚嬢を暗殺すると言い出しました。これが無忌の苦肉の策だったのです


息子を初めとする関隴集団は、今では皆己の欲得や保身しか考えぬあさましい集団となりはてたと痛感した無忌は、媚嬢を暗殺すると見せかけてわざと失敗し、関隴集団の長として全責任を負おうと決意しました長孫無忌は素晴らしい(^^)/


媚嬢は、もし無忌が本気で自分を暗殺しようとしたなら、決して失敗するはずがないと確信し、ひとりで無忌を訪ね、腹を割ってすべてを話すよう促しました。無忌は、李世民亡き後、ずっと対立してきた媚嬢こそ、無忌の最も良き理解者=知己だったことに気づきます。そうして酒を酌み交わすわけです。いや~ここは実に良いシーンでしたよね


他にも、媚嬢が明崇儼の作る中風の薬を自ら飲んでその副作用に苦しんだり、それを知った高宗が、改めて媚嬢への愛を再確認した、それゆえ病身の己を嘆いたり、と言ったシーンもとても感動的でした


ミステリー好きなおばさん的にはあと1つ、媚嬢の小間使いをしているらしい女官の不審な行動が目についてならんのですが、あれもまた何か裏があるのでしょうかね。最初は李忠の間者かとも思ったけどどうやらそうじゃなさそうでしたし。これから明らかにされるんかな


楽しんで見てきた武則天も残すところあと6話となりました。この分だと媚嬢が武則天となってからの展開はほとんどなさそうな気配ですが、おそらくこのドラマのテーマは他のところにあるのでしょうね。これまでの「武則天」のイメージをぶち壊すこと、かな


これはあくまでもフィクションですし、武媚嬢が本当はどのような人間だったのか、は神のみぞ知るところでしょうけれど、これまでとは180度違ったこうした解釈の映像化も楽しいです


武則天の行動はすべて高宗を愛するゆえの結果だったが、その多くは悪女というイメージ先行で曲解されてしまったということでしょうかそれは長孫無忌も同様かも♪


お、結論を出すのはまだ早かったですね~相変わらずのせっかちで申し訳ござりませぬ。とりあえずは続きを心待ちにしておりまする




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