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2017/08
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SHERLOCK(シャーロック)
 ミステリー・リーガル・アクション・サスペンス

SHERLOCK(シャーロック)4 ネタバレと感想 第3回 最後の問題

SHERLOCKシャーロック)のあらすじと感想はこちらからご覧いただけます: SHERLOCK(シャーロック)あらすじと感想一覧


SHERLOCK4の第3回は「最後の問題」(The Final Problem)です。「問題」というとゲームやクイズの問題を連想しますが、実際には「problem」なので「厄介ごと」の意味合いが強いというのもまた興味深いですね。果たして何が最後の厄介ごとだったのでしょうか


以下早速ネタバレですSHERLOCK4のあらすじ行きますよ~(^^)/


前回登場したユーラス(Sian Brooke)は、間違いなく3人目のホームズ、マイクロフトとシャーロックの妹だったことが判明しました。ちなみに、マイクロフトとシャーロックは7歳違い、そしてユーラスはシャーロックの1歳下だそうです。つまりシャーロックは「真ん中」なのです。Middle child. Explains a lot.(それで色々説明がつく)とはもちろんジョンの台詞です


そう言えば最初にシャーロックがジョンには弟がいると指摘したのが実際には妹だったというエピソードもありましたっけね。(シーズン1第1話「ピンク色の研究」


Our abilities were professionally assessed more than once. I was remarkable, but Eurus was described as an era-defining genius.
Beyond Newton.

我々の能力は何度も検査で証明された。私は驚異的、だがユーラスはこの時代の天才の定義であるニュートンをも凌ぐ、と。


マイクロフトが認めた通り、ユーラスは3人の中で最も知能の高い子どもでしたが、他の2人に共通して見られる倫理観の欠如、いわゆるサイコパス的要素も最も大きかったのが「厄介ごと」だったようです


ユーラスは、シャーロックが昔飼っていた犬の「赤ひげ」(Redbeard)を溺れさせ(て殺し)、シャーロックをも標的とした挙句、家に火を放ったのだそうです


この「赤ひげ」という名前は以前にもちょくちょく登場し、シャーロックのトラウマとなっていたことは明白でしたが、今回はその真相も明らかにされます。Redbeardは犬ではなく、シャーロックが幼い頃海賊ごっこをしていた子ども=ヴィクター・トレヴァー(Harry Tuffin)が演じていた役回りだったのだそうです。ちなみにシャーロックは「黄ひげ」(Yellowbeard)だったそう


奇しくもジョンはマイクロフトから犬の話を聞いた時、犬をどこかに連れ去った、あるいは殺したからと言って、政府が乗り出すほどのことか、と怪訝な顔をしましたが、相手は犬ではなく人間だったことを思えば納得ですよね。次はシャーロック、と誰もが怖れたことでしょうから


こうして3人の叔父=ルディは、ユーラスはこの火事で死んだことにし、こうした異常犯罪者を収容する政府の施設に閉じ込めてしまったそうです。その名も、孤島にある「シェリンフォード」。事実を知っていたのはマイクロフトだけだそうです。


この「シェリンフォード」は、コナン・ドイルが「シャーロック・ホームズ」という名前を決める前に仮に使っていた呼称でもあるため、シャーロックの母親ヴァイオレットの旧姓とも言われている他、ドイル以外の著書によるホームズ作品(パスティーシュ作品)では、マイクロフトとシャーロックの兄の名としても用いられているそうです。


また「妹」ということで言うと、アメリカの児童文学作家ナンシー・スプリンガーが、シャーロックとマイクロフトの妹エノーラ・ホームズを探偵にしたシリーズを書いているそう。このSHERLOCKでのユーノスは、シーズン1第2話の「死を呼ぶ暗号」のディレクター、ユーロス・リンの名を拝借したらしい。


さて話を元に戻しますると、厳重警戒態勢の整った施設にいるはずのユーラスが、いわゆるシャバに出てジョンのセラピストや秘密の恋人となったり、シャーロックの依頼人に成りすましてふたりでチップスを食べたりしたと聞いては、さすがのマイクロフトも乗り出さずにはいられません。しかも、3人がこの話をしていたベイカーストリートのB221も「patience grenade」(我慢比べ爆弾)で爆破されてしまいます


ここでジョンがオスカー・ワイルドの「The Importance of Being Earnest」(真面目が肝心)の話を持ち出したので、マイクロフトが「レディ・ブラックネル」の役を演じたと思いだしたシーンも楽しかったですね


レディ・ブラックネルは主人公が愛する女性の「口やかましい母親」ですが、ジェフリー・ラッシュ(ヘクター・バルボッサ@パイレーツ・オブ・カリビアン)やデヴィッド・スーシェ(ポワロ@名探偵ポワロ)など、いかにもいかつい男性が演じるケースも多いそうです。マイクロフトが演じたのは、まだ幼い頃(子役=Aaron Richards)でしょうケド


この時3人が、階下で&ご機嫌で掃除をしているハドソン夫人をまず第一に気遣ったのがまた良かったな。マイクロフトは嫌がったけど、位置的に最も彼女に近かったことから、彼が彼女を救ったようです。


その後3人は、特にマイクロフトは、オリジナルの「最後の事件」に倣い、ご丁寧に変装までしてシェリンフォードに乗り込んできますが、案の定、ユーラスは完全自由の身となっていました


ユーラスはシェリンフォードでいわゆるハンニバル・レクター的役割を果たしていたらしく、テロの襲撃を予測するなどの政府の役に立つたびに「プレゼント」を要求したのだそうです。マイクロフトは6年前にストラディバリウスを贈り、5年前にはユーラスが会いたがった「人物」を贈ったのだそう。その人物がジム・モリアーティだったのだそうです


どうやらモリアーティが死んだのはまず間違いなさそうで、彼はこの時すべてのプロパガンダを思いついたものと思われます。ユーラスも言ってましたものね、「He recorded lots of little messages for me before he died」(彼は死ぬ前にあらゆるメッセージを録音しておいてくれた)と。


ユーラスとモリアーティはその総仕上げに、一人の少女(Honor Kneafsey)を使ってきました。その少女は皆が意識を失った飛行機でひとりだけ目覚め、その恐怖で助けを求めてきます。この少女こそ、自らの類まれない能力のために幽閉されてしまったユーラスの象徴なのですが、この時点ではシャーロックもこれに気づけていません


ユーラスはシャーロックに、少女を助けたければ自分の出す問題を解けと命じ、その過程で次々と人を殺していきました


最初はシェリンフォードの所長の妻を殺されたくなければ、所長を殺すよう迫ります。3人とも殺せずにいたため、妻を助けたかった所長が自ら引金を引くのですけど、ユーラスは命令に背いた罰だと言って、結局は妻も殺してしまいます。一旦殺害を引き受けたジョンを偽善者扱いする所など、いかにもモリアーティと同じ臭いがしますよね


次はモリーのアパートに爆弾を仕掛けたとシャーロックを脅し、彼女に「I love you」(シャーロックを愛している)と言わせなければモリーを殺すと断言しました。シャーロックは何度もモリーに懇願した挙句、ついに自分から告白させられてしまいます。モリーが、シャーロックが言わなければ何も言わないと固辞したからです。


そして最後は、マイクロフトかジョンのどちらかを選ぶよう命じました。シャーロックにとってはふたりとも(一応)大切な「家族」ですから、殺せるはずもありません。ユーラスはそれを百も承知で彼を試しているのです。何とも哀しい話でやんすね


しかもここでマイクロフトがいかにも悪人ぶって自分を殺させようとしたため、シャーロックはどうすることもできなくなり、先に自殺した所長に倣って自ら引金を引こうとします


もちろんユーラスがそんなことを望んでいるはずがありません。ずっと孤独に生きてきたユーラスは、ちとこっぱずかしい言い方をするなら()、狂おしいほど誰かに愛してほしかったのです


ユーラスは3人を眠らせて引き離した後、ジョンを溺れさせるとシャーロックを脅しました。この時点でジョンは赤ひげ、もとい、シャーロックの親友を象徴している訳です。


シャーロックは、自分がマスグレーブにいることに気づき、最初の「謎」を解き明かします。昔ユーラスが歌った歌詞に番号を振り、ナンバリングされた単語を「NEMO(=nobody) HOLMES」と彫られた墓石に刻まれた数字(年月)に合わせて並べ替えたのです:


I am lost. Help me brother. Save my life before my doom. I am lost without your love. Save my soul, seek my room.
私は迷子。助けて兄さん。私が破滅する前に命を救って。私はあなたの愛を失った迷子。私の部屋を探して魂を救って。


こうしてようやくシャーロックは、妹の心からの叫びに気づきました


I'm in the plane. I'm going to crash. And you're going to save me.
私は飛行機に乗っている。もうすぐ墜落する。あなたが私を救いに来る


シャーロックはユーラスに近づき、妹への愛情を示しました


Look how brilliant you are. Your mind has created the perfect metaphor. You're high above us, all alone in the sky, and you understand everything except how to land. Now, I'm just an idiot, but I'm on the ground. I can bring you home.
君は本当に素晴らしい。君の心が完全な比喩を創り上げた。君は空の上、我々の上にいて何でも理解できるが、着陸の仕方だけが分からない。僕は単なる愚か者だが、地上にいる。君を家に連れて帰れる。


が、その約束は叶えられず、ユーラスは再び幽閉されてしまいました可哀想なユーラス。今になって死んだはずの娘が生きていたと聞かされた両親がどんなに声をあげても無駄です。


シャーロックは今度こそ一生外に出られなくなった妹を訪ね、透明な壁を隔てながらもともにヴァイオリンを奏でましたせめてもの慰めになることを祈りたい。シャーロックにヴァイオリンを教えたのはユーラスだったそうです。


ベイカーストリートに戻ってきたシャーロックとジョンは、ハドソン夫人とともに爆発で吹き飛んだ部屋を片付け、メアリーの遺したCDを見直しました。


When all else fails, there are two men sitting arguing in a scruffy flat like they've always been there, and they always will. The best and wisest men I have ever known. My Baker Street boys. Sherlock Holmes and Dr Watson.
誰もが失敗してもむさくるしい部屋に座って議論する、これからもずっとそうしていくだろうふたりの男がいる。私の知る限り、誰よりも善良で賢い男たち。私のベイカーストリートボーイズ。シャーロック・ホームズとドクターワトソン。


~この「The best and wisest men I have ever known」というフレーズに聞き覚えがあった気がして、過去記事を読み返してみたら、やっぱりありましたよ~シーズン3第1話「空の霊柩車」でのジョンのシャーロックに対する台詞とまったく同じでした


そこに新たにロージーを加えた彼らの今後が目に浮かぶようですおしゃまなロージーに手を焼きながら、この予言通り、あらゆる謎に立ち向かっていくシャーロックとジョンが、いつかまたきっと戻ってきてくれると信じております求むSHERLOCK5!( `ー´)ノ



これもちょっと面白そうです


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シャーロックロス
初めまして。シャーロックの最終回を見たのですが、周りに見ている人がいなくて、この気持ちを誰かと共有したい!!とインターネットで感想を分かち合える場所をさがしていたところこちらのブロクを拝見するに至りました^^

最終回にふさわしい、あらゆる伏線を回収する展開で、シーズン1から見直さなくては…というほどでした)。


是非お話したいと思ったのがこちらです!!

●飛行機の少女はユーラスでしたが、殺人鬼のユーラスとは全然違うキャラでしたよね。これは2重人格の一種と理解すべきなのでしょうか?あまりの落差に、ユーラスの中でどうスイッチを切り替えていたのか理解に苦しみます。

●そして、こういった所までユーラスとモリアーティは踏み込んで話したと思われますか?「愛」に関することなので、さすがにモリアーティにはここまで心を開示できなかったと私は思うのですが。モリアーティにはシャーロック達に復讐すると見せかけて、真の目的は自分の救いだったということでしょうか。そうするとユーラスはモリアーティよりも一枚上手だったんですね。

●これはツッコミですが、ユーラスがシャーロック達に用意した舞台演出、すごすぎませんか?(笑) 彼女が監獄の全てを支配していたと言われればそれまでですが、マスグレーブで変な小屋みたいなものの四方がガバッと空いたシーンはなんだか可笑しかったです。ちょっと行き過ぎかなあ・・・と。奴隷達に「こういう小屋調達してきて!!」とか細かく指示してたんですかね^^;

映画やサスペンスを見慣れていないのでとんちんかんなコメントになってしまっているかもしれませんがもし韓ドラ大好きおばさまのご意見を聞かせて頂けたら嬉しいです。
ブログをご利用頂きましてありがとうございます
praiseHimさん、はじめまして。

数あるブログの中から、
こんなふざけた名前のブログ(笑)をお選びくださりありがとうございました。

さてご質問の件ですが、まずは1つめのユーラスの「キャラ」は
ある意味、ご指摘通りの「二重人格」と解釈できるとは存じます。

私自身は、飛行機に乗っていたのが「幼い少女」であることから、
ユーラスの「子どもの部分」を象徴したものと解釈しました。
幼い頃から幽閉されたが故に成長しきれずに残っていた部分です。

たとえどんなに賢かろうと、
子どもには「絶対的な愛を求める心」が存在していると思うからです。
それが恐怖や寂しさに繋がってあのようなキャラになったのではないでしょうか。

さて2番目。

自分は逆に、ユーラスが何も言わなくてもモリアーティには理解できた、
と捉えていました(笑。

モリアーティが「怪物」だったのは、人間の弱さ(愛に関すること)を
鋭く嗅ぎ分ける能力をも持ち合わせていたからではないでしょうか。
買いかぶり過ぎでしょうか(苦笑。

さて3番目~確かにすごい演出でしたよね~。
あれはおっしゃるように、
シェリンフォードにマスグレーブを再現させたのですものね。

自分は、派手なフィクションが大好きなので(^_-)、
その辺は単純に楽しませてもらいましたv-14

とはいえ、かくいう自分も、シーズン3は話に乗れず、
あまり楽しめなかったことを思い出しました(汗。

私も時間があったらまた最初からじっくり見返してみたいです。

praiseHimさんとお話しできて楽しかったですよ~(^^)/。
お声掛けいただき、ありがとうございましたv-343。こん
ありがとうございました
こん様

早速のお返事を頂きありがとうございました!
確かにモリアーティならそれも見抜いてしまいそうですね。それでも結果的にはユーラスが救われて良かったです。

5分の間にユーラスとモリアーティがどんな会話をしたかや実際にこういった人間は存在し得るのだろうか…と想像するだけで充分楽しめてしまう「シャーロック」はやっぱりすごいです!
追伸です
praiseHimさん、

後で気づいたのですが、最後のご質問に関しては、
もしかしたら「マインド・パレス」(精神の宮殿)かもしれません。

「マスグレーブ」以降の展開は
あくまでもシャーロックの「脳内」での出来事だったのかもしれません。

その場合、井戸に入れられたジョンはどうなるのか、
などのこれまた矛盾が出てくるんですけどね(苦笑。

それまた荒唐無稽ではありますし、
これを言い始めると「何でもあり状態」になってしまいますが、
ことSHERLOCKに限ってはその可能性もありそうなので
とりあえず追加させていただきましたm(__)m。こん
1分違いでしたね( ゚Д゚)
praiseHimさん、
ちょうど追加を書いていたところでした(笑。

こちらこそ、ご丁寧にありがとうございます。

おっしゃる通り、SHERLOCKは本当に面白いドラマでしたね。

是非シーズン5も期待したいですね(^^)/。こん
マインドパレス!!
こん様

追伸をありがとうございました。マインドパレス!!「忌まわしき花嫁」で2時間近くマインドパレスを走り回ったシャーロックならあり得ますよね!!

また、あの後に思い出しましたが、シリーズ2の第2話「バスカヴィルの犬」で、クライアントの青年が少年時代に目撃した父親の殺害現場について、犯人が人間であったのにも関わらず、あまりのショック&記憶の上書きで「ハウンド」にやられたと思い込んでいたという話と、赤ひげ犬を人間の親友に置き換えていたシャーロックがつながりました。「シャーロック」の製作陣ならそこまで考えてリンクさせていたんじゃないかなあと思っています。

「シャーロック」は本当に行間をいくらでも読めてしまうのが悩ましくもあり、とても余韻のある作品ですね^^
おおなるほど!
praiseHimさん、ありがとうございます♪

おぉ~それゼッタイ「アリ」です!!( ゚Д゚)
スゴイスゴイ!!v-9

あ~やっぱりまた最初からじっくり見直したいですね~。
おっしゃる通りタップリ余韻に浸れそうです(^^)/。こん

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