ハッピー・レストラン あらすじと感想(#69~73) 同じ生きるならかくありたい
韓国ドラマ、【ハッピー・レストラン~家和万事成~】も73話まで見終わりました。最初の頃はさんざんイライラさせられたこのドラマも終盤に入り、皆の成長が見て取れる素敵な展開になってきましたね。どうせ生きるならかくありたい~特にヘリョンとヒョンギ、そしてギョンオクの家族を見るたびにそう痛感させられます
。
以下簡単なネタバレのあらすじです。
ジゴンがヒョンギの執刀医だと聞いて怒っていたヘリョンでしたが、ジゴンの後輩から、今回のヒョンギの手術と、過去のソジンの手術が「手術しても助からないケース」という点ではほとんど同じだと聞かされて驚きました。しかもジゴンは今回、もしヒョンギを救えなければ医者を辞めるという覚書まで書いたのだそうです。
どうしてそこまで自分を追い込もうとするのか、という後輩の話を聞いて、ヘリョンはようやく自分がジゴンを愛した理由を思い出しました。ジゴンは、弱り苦しんでいる人間を放っておくことなど決してできない性格なのです。彼らを助けるために自分ができることがあるなら、たとえそれによって自分が傷つこうとも、手を差し伸べずにはいられんのだす。
ジゴンは、ソジンの時同様、今回もベストを尽くしました。が、ヒョンギの膠芽腫は想像した以上に広範囲に浸潤しており、可能な限りの切除を試みたものの、結局は取り切れずにインオペ(閉腹)となってしまいます。
結果を聞いたヘリョンはジゴンに、ヒョンギには本当のことを言わないでほしいと頼みました。私が折を見て話すから。今真実を知ったら、彼はまた生きる意欲を失ってしまう!
手術は成功したと聞かされたヒョンギは喜び、すっかり回復するまででよいからという条件でヘリョンに戻ってきてもらうことにしました。
それからの彼らの生活が本当に充実していて素晴らしかったのですよね。
ヒョンギは愛するヘリョンが傍らにいてくれることに力を得、毎日笑顔と運動を欠かしません。何かしら楽しいことを見つけてはヘリョンやギョンオクとそれを分かち合い、ソジンの思い出も笑顔で語り合います。
ギョンオクは、苦手な料理にトライし、ヘリョンも可能な限りヒョンギに心を配りました。
あんな風に「思いやりとやさしさ」に包まれて暮らしていたら、笑顔を忘れずに生きていられたら、ヒョンギは病気になどならずに済んだかもしれないのにね。ソジンとて事故になど遭わずに済んだに違いないし、そうしたら、今でもヘリョンとヒョンギとソジン、そしてギョンオクは、今でも幸せな家族なままでいられたかもしれないのです。
ヘリョンは、ヒョンギが見たいと言ったクリスマスツリーを飾り、ヒョンギは、ヘリョンとともにキャンプに行こうと計画しました。一緒にスーパーに買い物に行ってはしゃぐヒョンギの笑顔に、ヘリョンは心から感動していたようです。この人はこんな風に笑える人だったんだ。
どうして人間は失ってみないとそのありがたみが分からないのか、毎日笑顔と思いやりを持って生きることがどれだけ幸せで大切なことなのかをすぐに忘れてしまうのか、金や名誉や地位など決して命と引き換えにはできないことなど、誰しも頭では分かっているはずですのに。
それでも、ヒョンギの病をきっかけにして3人がまたああして幸せな時を過ごせたのは何よりでしたよね。
とはいえ結局ヒョンギは自分の手術が失敗に終わったことに気づいてしまうのですが。んも~ヘリョンがあんなとこに心肺停止の際の注意書きなんて置いておくからいけないのよね!って、本当ならそんなことあり得んけど、ドラマの都合上致し方なかったのでしょうか
。
ヒョンギは別の病院に行って精密検査を受け、真実を知りましたが、ヘリョンにそれを告げることはできなかったようです。しかもヒョンギは、ギョンオクがヒョンギに隠れてヒョンギの死装束を縫っていたことにも気づいてしまったに違いありません。
ヘリョンとギョンオクが懸命に笑顔を作り、ヒョンギに少しでも楽しく過ごしてもらおうと心を尽くしていたことに気づかぬヒョンギではないだけに、ここは本当に胸が痛かったです。今からでも何とか奇跡が起きてはくれぬものなのでしょうか。
一方のミスンは、チョルスからプロポーズされました。網紅(ワンホン)というのは企業名ではなく、SNSで美味しい店や旅行スポットを紹介する人々を指すのだそうです。チョルスの本名はカン・ジュミョンと言い、彼の影響力は絶大で、今や年収は数十億ウォンもあるのだそうです。
そんなチョルスのプロポーズを受ければもう苦労しなくてよいというのに、そうはできないのがミスンなのですよね~。ミスンはもう、誰かに幸せにしてもらうのではなく、自分の力で幸せになりたい、なってみせる、と決めたのです。
またマノもそんなミスンに惚れ直し、必死で復縁を迫ります。こちらは子供たちがいることですからね~もしかするとあり得るかもしれませんよね。それに、ああして一生懸命なマノはなかなか可愛げもあったりしますし
。もう決してミスンを泣かせないという確かな証を見せてくれたらミスンの気持ちも揺らぐかもしれません
。
一方のサムボンはそんな「証」をスンニョに見せてくれました。サムボンはどうやら味覚と嗅覚を失ったらしく、ミスンとの再対決に当たってボヤを出してしまうのですが、心配して駆けつけてきた弟妹をそっちのけで、こんどこそ、スンニョを抱きかかえて外に連れ出したのです
。サムボンは昔家が火事になった際、スンニョや子供たちを置いて弟妹達だけ連れて逃げ出したのだそう。
せっかく長年連れ添ったのですから、ああして反省さえしてくれたら、何とか折り合いをつけていけた方がよいに決まっています。また元に戻ったら、その都度お灸を据えればよろし
。
ちなみにサムボンとミスンの勝負は、ミスンの勝利に終わっています。これでミスンは堂々と子どもたちを引き取れますね。
さて、心配されたヘウォンのところも、意外にも、ガンミン母のキム・ミンスク(ソ・ギョンファ)が味方になってくれました。ふたりとともに妊婦健診に行った際、胎児がミンスクの名を呼ぶのが聞こえたのだそうです
。ハルモニ、ハルモニ!って~ホンマかいな。ここはもうこれで心配無さそうですね
。
最近は、韓ドラのホームドラマがどうにも続かなかったのですけど、このハッピーレストランはすっかりお気に入りで、毎日が楽しみでなりませんでした。あと3話で終わると思うと寂しくてならないほどです。せめて皆のう~んとハッピーな笑顔で締めくくってほしいものです
。
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