2018/06
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グッドファイト(The Good Fight) 感想とネタバレ 1&2話 ようやくエンジンがかかりました

【グッドワイフ】のスピンオフドラマ、【グッドファイト】をようやく見始めましたグッドファイトの感想行きますよ~(^^)/


このドラマはその制作が決まった頃から噂には聞いていて、その頃はまだグッドワイフを「楽しく見ていたので、できればスピンオフも見てみたいものだと思っていたのですが、その後グッドワイフの終盤を見進めるにつれ、ほとんど興味が無くなってしまいました


アマゾンプライムでの配信がスタートした頃はドラマどころではなかったという家庭の事情もありますけれど、それよりも、グッドワイフの終盤があまりにもグダグダしすぎて疲れきってしまい、もっと続いてほしいとは皆目思わず過去の圧倒的な面白さと愛着のあるキャラに敬意を表してなんとか見続けた=やっと終わってくれたという気持ちの方が断然強かったからというのが本音です


ここでずっとグッドワイフのレビューを書かせていただいていたこともあり、このグッドファイトに関してもあちこちからお声がけを頂いたことでようやく重い腰を上げて先週第1話を見た時も、正直申し上げて、最初はそれほどワクワクしませんでした


グッドワイフからのキャラクターは、確かに、旧友に出会えたようで懐かしかったですが、グッドワイフが面白かったのは、キャラだけじゃなく、ひねりとパンチの利いたストーリーが魅力だったからなのですよね。それにキャラだけで言うなら、やっぱりアリシアとケイリー、そしてイーライがいないとつまらん


昔は大好きだったダイアンも、グッドワイフの終盤にはほとんど魅力を感じなくなっていたので


所詮はスピンオフでしかないのか~そう思いながらも、いやいやそう決めつけたものでもないかもしれない~そんな一縷の望みを捨てきれずに見勧めた次第です。


1話はなんどか中断しなければなりませんでしたが、終盤から2話にかけてはこの期待が間違ってはいなかったことが判明します。まだ以前のワクワクまでは感じませんが、リーガルドラマとしてはやっぱりなかなか面白いですね~


特に辛辣で面白かったのは「ダイアンの不遇」です。これはグッドワイフの終盤におばさんが感じた不満を、制作者が代わりに解消してくれたかのように思えたほど。というよりケイリーのリベンジでしょうか


ダイアンは、トランプ大統領の就任式でスタートした第1話の「inauguration」(就任式)で、金融詐欺に遭ってしまったのです!


かつてのLG、現在では「Lockhart, Deckler, Gussman, Lee, Lyman, Gilbert-Lurie, Kagan, Tannebaum & Associates」Wikipedia The Good Fight参照)を引退して悠々自適の生活を送ろうとしていた矢先、友人のヘンリー・リンデル(Paul Guilfoyle)の投資ファンドが、実は巨額な金融詐欺だったことが発覚し、破産寸前に追い込まれた上、LDGLLGKT(ふぅ)に戻ることすらできなくなってしまいます。しかも、ケチなパートナーたちのおかげで拠出金すら戻ってこないというではありませんか?


ダイアンにしてみれば青天の霹靂で、文字通り降ってわいたような災難ではありましょうが、見方によっては因果応報と言えなくもないのが、いかにもここの制作陣らしい痛烈な皮肉です


なにせダイアンと言えばフェミニストの民主党員で、いわゆるマイノリティの味方だったはずなのに、グッドワイフの終盤ではこれが「建前」と化したように描かれていましたからね


共和党員のカートと結婚した時はそれはそれで「リベラル」感満載でしたし、大手事務所のネームパートナーとしては保守的にならざるを得ないという葛藤もあったことでしょうが、カートの浮気が発覚した時のアリシアへの対応や、ケイリーや若きアソシエイトたちに対する態度、特に黒人のモニカに対する言動は、どうひいき目に見ても、フェミニストの弁護士とは言い難かった。それがまたいかにも人間らしい=魅力との見方もあるでしょうけどね。


それがこの一話で急転直下、あくまでも安全圏で弱者の味方をしてきたダイアンが、一転して金融詐欺の被害者となって事実上の一文無しとなり、長年尽くしてきた事務所からも追い出され、彼を巻き込みたくないという理由からとはいえ、カートとも別れる羽目に陥ったのです。これが皮肉でなくてなんぞや?


しかもダイアンは、ついに「マイノリティ」の代表であるアフリカンアメリカン(黒人)が大多数を占める大手の法律事務所レディック&ボーズマンの所長、エイドリアン・ボーズマン(Delroy Lindo)からウチに来ないかと誘われることになります。


以前から「多様性」を主張していたダイアンですから二つ返事で行くのかな~と思いきや、それがそうではないのがまたいかにも皮肉ですよね。だってダイアンなら、わざわざ「そんなところ」へ行かなくても、(白人の)一流どころが引きも切らないはずなのですもの。LGを辞める時だって皆が声をかけてくれたわ。引退なんて早すぎる~気が変わったらウチに来てって


が、そんなダイアンの期待は見事に裏切られますこれがまたいかにも辛辣な皮肉(;´Д`)。ダイアンが本気で再就職を打診しに行くと、皆一様に断ってきました。景気が悪いから、年のせい、いろんな理由はあるものの、最たる理由は、ダイアンが皆にリンデルを紹介したことらしい


It's a bad time right now. You're poison. No firm will hire you.
とにかく時期が悪いわ。あなたは有害よ。どこもあなたを雇わないわ


まさしく四面楚歌状態(;´Д`)


そんなダイアンにエイドリアンはこう言いました


You could be our diversity hire.
君なら「多様性枠」(通常は「黒人枠」だけどこの場合は「白人枠」)で雇える


以前グッドワイフで黒人女性をゴリラ呼ばわりしたエピソードがありましたっけね。ルッカが猛烈に怒って、白人は皆白熊に見えるのか、って反論してましたっけ


The Rindells ran an invitation-only investment fund, and you know what? They never invited black folk.
リンデルの投資ファンドは招待者のみを対象にしていて黒人は対象外だった。


エイドリアンの台詞からも、ダイアンが、意図的ではなかったにせよ、こうした白人であるが故の「恩恵」に預かっていたことは事実であり、エイドリアンは「フェミニストで知られたダイアン・ロックハート」なら、黒人の弁護士事務所の白人枠で働いてみろ、と言ってるわけです。これは実に痛快です


ちなみに、やはり白人の判事で、ボーズマンの大口投資家、正確にはそのアルゴリズムから嫌われていたケヴィン・ドラゴ(Todd Susman)もまたこの詐欺の被害者のようでしたねまたアルゴリズム(;´Д`)。も~このアルゴリズムには苦笑しきりでござりました


こうしてようやく食指が動いたところで、このグッドファイトの若きヒロイン、マイア・リンデル(Rose Leslie)にも大いに好感を抱きました。マイアはその名から明らかなように、リンデル投資ファンドの代表、ヘンリー・リンデルの娘です。


マイア役のローズ・レスリーさん、どっこかで見聞きした顔と声だと思ったら、ダウントン・アビーのグウェンでした。彼女はこうしたひたむきに頑張る役がお似合いですね


マイアは「親のコネ」でLGに入所しましたが、この事件が発覚するとすぐに退職を余儀なくされました。デヴィッド・リーの態度なんて、いかにもあからさまでしたよね。最初は下にも置かないもてなしだったのに、利用価値がなくなると分かると鼻にもかけない。長年苦楽を共にしたダイアンでさえ無情に切り捨てるのですから、新人の女の子など相手にするはずありません


ヘンリーと妻のレノア(Bernadette Peters)との友情からマイアを雇ったダイアンも、ふたりに騙されたという怒りと自身の先行きへの不安から、最初はマイアまで気が回りませんでしたが、レディック&ボーズマンに移ると決めた後、マイアの能力を高く評価して一緒に来るよう誘ったようです。


エイドリアンの片腕らしいバーバラ・コルスタッド(Erica Tazel)のダイアンへの風当たりは強いですが、代表のエイドリアンに加えて、公正でクールかつ正義漢のルッカがいるのも心強いですよね


それにダイアンのアシスタントとしてあのマリッサも働くことになったのは実に楽しい。マリッサの有能さ(賢さ)は、その方法はまったく違うけれど、かつてのカリンダを彷彿とさせました。そうそうジュリアス・ケインもいましたよ


ストーリーは、グッドワイフの時同様、各エピソードに個別の案件があるところに全体の大きな謎が絡んでくる~ここではリンデルポンジスキーム(the Rindell Ponzi scheme)と呼ばれている金融詐欺事件が、実はヘンリーではなく、その兄弟のジャックス(Tom McGowan)の仕業ではないか、というのが争点になるようです。しかもどうやらそのジャックスとレノアはグルかもしれない(愛人関係にあるらしい?)というのですが?


個々の事件に関してはもう少し盛り上がりが欲しいですけど(笑、何と言ってもマイアが、最初の頃のアリシアのように実にひたむきで一生懸命なのがなんとも好ましいですね。アバーナシー判事が好意的になるの、分かるなあ


まだ定期的に見るには不安定な状態ですが、シーズン1は全10話ということなので、何とか無事完走できればと願っているところです。今後のマイアとルッカ、そしてマリッサの活躍に注目大ですグッドファイトも楽しみ(^^)/

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