2018/08
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がん消滅の罠~完全寛解の謎~ネタバレと感想 キャスティングが豪華で面白かった!

岩木一麻氏原作で第15回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作、【がん消滅の罠~完全寛解の謎~】が、唐沢寿明さん主演でドラマ化されました。本来医療ミステリーが大好きで、だからこそかなり辛口なおばさんが見ても、なかなか面白い作品だったと思います。特に途中まではぐいぐいと引き込まれ、本当に楽しく拝見させていただきました。唯一終盤のある点だけがちと不満でしたけど


謎が残されたままのラストだったので、これは続編か連続ドラマ化、はたまた映画化の可能性もあるかもしれませんね


唐沢さんを始め、北大路欣也さん、渡部篤郎さん、及川光博さんにりょうさんなど、キャストもヒジョーに豪華だったので、是非また続きを拝見したいものです


以下簡単なあらすじとネタバレをまとめさせていただきましたがん消滅の罠はなかなか面白かったよ~(^^)/


主人公の夏目典明(唐沢寿明)は元来患者思いの熱血医師だったのに加え、過去に余命宣告をした患者に自殺されてからはますます思いやりのある素晴らしい医師に成長したそうです。患者に余命を宣告する際も、紋切り型の説明ではなく、余命宣告はあくまでも統計であって確定ではないと患者の心に寄り添って説明していたようです


そんな夏目の患者で、やはり余命宣告を受けた末期の肺腺癌患者が、生命保険のリビングニーズ特約により生前給付金を受け取った直後に「完全寛解」するというケースが2例も発生しました


医局では「奇跡」の声が上がるも、夏目は決して奇跡ではない、何か理由があるはずだと意気込みます。その理由が特定できれば多くのガン患者を寛解に導くことができるからです。夏目は、友人で同僚の羽島悠馬(渡部篤郎)とともに、昼夜を問わず、この謎の解明に取り組みました。


が、生命保険会社の見解は異なります。特に夏目の親友、森川雄一(及川光博)の部下、水島瑠璃子(渡辺麻友)は「保険金詐欺」を疑いました。夏目の過去をよく知る森川はきっぱりこれを否定しますが、立場上調査せざるを得ません。


夏目自身も調査に乗り出した矢先、その鍵を握ると思われた患者が何者かに殺されてしまいます。この患者と会う約束をしていた夏目は真っ先に疑われてしまいました


夏目は早速亡くなった患者が口にしていた病院、湾岸医療センターを調べ始めます。完全寛解した患者ふたりのガンが発見されたのもこの湾岸医療センターだったのだそうです。担当医は宇垣玲奈(りょう)という女医ですが、ガードが固く、なかなか尻尾を出しません。


その後、宇垣の上司はかつて夏目と羽島を教えた元教授の西條征士郎(北大路欣也)だったことが判明します。しかも羽島は当時西條の娘の恵梨香と付き合っていたのだそう。


その恵梨香はガンに侵されて亡くなってしまったらしいのですが、羽島は、もしあの時西條が恵梨香にドラッグ・ラグのため未承認だった新薬を用いていたら助かったかもしれない、と西條をひどく恨んでいたのだそうです。でも夏目は西條を恩師と崇め、西條のおかげで今の自分があると感謝していたらしい。


その後夏目は、完全寛解した患者が湾岸医療センターでアレルギー検査を行ったという話から、一つの仮説を導き出しました。宇垣と西條は、患者に免疫抑制剤を使った上で、他人のガンを植え付けたのではないだろうか?しかるべき時に免疫抑制剤の投与を止めることで患者本来の免疫力が働いたため、ガンが自然消滅したのではないか?


そこへ、夏目の妻でフリーライターの紗季(麻生久美子)が、取材のためにこの病院を利用していたことから事態が急転していきます紗季役の麻生さんも感じよかった(^^)/。紗季が取材中に貧血で倒れたという連絡が入り、夏目が急いで湾岸医療センターへ駆けつけると、妊娠中の紗季もまたガンに侵されているというではありませんか?


俺の妻にいったい何をしたんだ!?


以下ネタバレです


黒幕は西條で、夏目が導き出した仮説はほぼ当たっていました。西條は「ガン」を自由自在に操ることで厚労省の役人を脅し、日本の医療界に革命を起こそうとしていたのだそうです。


でも紗季に関しては、西條や宇垣が何をせずとも既に肺腺癌を発症していたそうです。


それでも西條は、夏目が自分達と志をともにしてくれれば完全寛解させてみせると豪語しました。西條は、夏目たちと同期だった西寺直樹(手塚とおる)が研究していたアポトーシス~細胞が自殺するシステム~に目を付け、紗季のガン細胞にアポトーシスが起きるよう仕組んだのだそうです


いや~そんなことが可能になったら、まさに世紀の大発見ですね~


そして冒頭でおばさんが不満に感じたのはここからですドラマや小説はフィクションなのでこの方法が実現可能かどうかはさておき(残念なことに十中八九不可能なのでしょうが)、問題はこの後の夏目の反応でした


あれほどガンの完全寛解は人類を救う!とのたまっていたのを忘れてしまったかのように、夏目はこれで紗季を救うことばかりに終始し、この方法を解明しようとしなかった点がどうにも納得いきませんでした。特に先日「どこにもない国」というドラマを見て、苦しむ同胞を救うことが家族を救うことにもなると命懸けで奔走した主人公にいたく感激したばかりなので尚更です


ま、おばさんの不満はこれぐらいにして、西寺の協力を得た夏目は無事紗季を完全寛解に導き、念願の第一子を授かりました。宇垣との仲間割れで殺されたかに見えた西條は、表舞台から姿を消すための大芝居をうっただけで実際には生きており、引き続き宇垣とともにフィクサーとして暗躍しそうな気配です


西條死亡に関しては、夏目たちも懐疑的だったようですね。西條は夏目と羽島の目の前で刺されたにもかかわらず、発見されたのは血痕のみで遺体はでてこなかったため、森川が、ふたりは体のよい証人にされただけではないかと推理したようです


となるとやはり続編も期待できそうな雰囲気ですよね。それとは別に是非原作も読んでみたいものです



がん消滅の罠 完全寛解の謎 (宝島社文庫 「このミス」大賞シリーズ)

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