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倒壊する巨塔-アルカイダと「9.11」への道- あらすじ 第5話 2000年問題

倒壊する巨塔-アルカイダと「9.11」への道-The Looming Tower: Al-Qaeda and the Road to 9/11】の第5話は「2000年問題」(Y2K)です。以下早速ネタバレのあらすじです。


今回はその副題通り2000年問題が絡んできました。世紀の一瞬を祝おうとNYにわんさか人が集まる一方、FBIはテロへの警戒を一層強めていたそうです。


ワシントン州のポートエンジェルスでは厳重な検問が行われ、その様子に恐れをなして逃げ出したアフマド・リッサーム、通称アブ・レダ(Lohrasp Kansara)という男が捕まりました。車にはニトログリセリンが積んであったそうです。その上同じ車の中から見つかったブルックリンの電話番号から、アブドゥル・ガニ・メスキニ(Fehd Benchemsi)という名前も浮上します。


連絡を受けたボビーは早速これをフロイドとキャシーに知らせました。ふたりは以前ヴィンスがポルノで懐柔しようとして失敗したジュニア(Kwabena Ampofo)のいる隠れ家へ行き、メスキニについて尋ねます。


ジュニアが言うには、メスキニは大変優秀でたくさんのつてを持ち、経済感覚に優れている男だそうです。どうやらブルックリンでアルカイダの資金を集めているようです。


ボビーとアリ、それにマーフィーとオサリヴァンが早速メスキニを張り込みました。が、アリは、ただひたすら監視を続けることに疑問を感じ、近くのモスクに礼拝に行きます。当然、メスキニも行くだろうと想定してのことです


予想通りメスキニは現れ、その後をついていったアリは、メスキニが様々な人々から寄付を受け取るのを目にしました。アリもまた、兄弟たちに捧げたい、アブ・レダのことだ、と言って紙幣を差し出すと、メスキニは当然のようにこれを受け取り、家族として迎える、と歓迎します。


アリは手ごたえを感じ、更なる接触を考えていたようですが、ボビーはマニュアル通りに行動しないアリが面白くないようです。激励にやってきたオニールに不平を言い、アリを庇ったオニールには、ちくりと嫌みを返しました。


By the way, that open slot heading up the New York office? I just found out Louis Freeh's D.C. guy got the job. He's a good guy, Sanchez. One of the best.
ところでニューヨークオフィスの支局長にはルイス・フリーの腰巾着が着任した。サンチェスは優秀だ。


フリーとサンチェスを馬鹿にしていたオニールが冷静でいられるはずもなく~捜査が進展しないのも手伝って、その苛立ちは哀れなアリに向けられてしまいます


持ち場を離れるとはどういうことだ!?I've never seen you do before, pray


アリは、ムスリムとしてモスクで祈りを捧げただけだと反論しますが、今のオニールには何を言っても火に油を注ぐだけです。メスキニとの接触について説明しても、まったく評価されぬどころか、時間をかけて探る余裕などないと切り捨てられてしまいます。


即刻全員逮捕だ!


メスキニとその仲間は逮捕されましたが、現場に行かされたアリが拳銃を向けたのは、メスキニに献金していた赤ちゃん連れの女性でした。


結局、2000年を迎えて盛り上がるNY、ブルックリンでは何も起きませんでした。ヴィンスは勝利を確信しますが、オニールはそう単純ではありません。


They're here. We have no idea what we're up against.
彼らはここにいる。それなのに我々には相手がまったく見えていない。


一方のヴィンスこそ、もっと憂えてしかるべきです。アレック支局にいるヴィンスは、CIA宛にアルカイダに関する新情報が寄せられているのを知りながら、オニールに報告しなかったのです。正確に言うと報告できなかったのですが


情報はハリド・アル・ミダル((awfeek Barhom)という人物に関するものでした。このミダルこそ、前回アルカイダの訓練所に来ていたサウジアラビアの男性です


ミダルはアフマド・アル・ハッダの義理の息子で、ハッダの娘で妻のホダ・ハダ(July Namir)との間にふたりめの娘が生まれるところだそうです。ミダルと仲間のナダフ・アル・ハズミ(Nebras Jamali)は今ドバイのホテルにいて、これからマレーシアのクアラルンプールへ向かうことがNSAによる盗聴で明らかになりました。


ダイアンがすぐにこれをシュミッドに相談すると、シュミッドは、早速ドバイのホテルに部下のラモント・ジャクソン(Christian Barber)を向かわせて、荷物を調べさせるよう命じたようです。その結果、ミダルがアメリカに何度でも出入国できる数次ビザを取得していたことが判明します


この情報をキャッチしたヴィンスは、すぐにFBIのアルカイダ対策局、I-49と情報共有するよう要求しましたが、ダイアンはそのメールを読んでも無視を決め込み、情報共有を拒んだのだそうです


トニー・アンは、何か理由があるのだろうとヴィンスをなだめ、オニールに連絡しようとするのを止めました。


There's a reason for the wall. We do not just share this information. That's not our job.
壁があるのには理由がある。勝手にそれを超えてはいけない。それは我々の仕事ではない。


トニー・アンがCIAのスパイという訳ではなさそうですが、すっかりダイアンに丸め込まれているのは間違いなさそうです


結局ヴィンスはミダルの件については最後まで黙ったままだったようです。9/11委員会ではリチャード・クラークも一切知らされなかったと証言していました。This had to go all the way up. 上の指示があったはずだ


ちなみにミダルとハズミは無事アメリカに入国済みで、サウジアラビア領事館に勤務しているという同胞と知り合いになっています。


もしこの時、アリが地道な調査を進めていたら、もしヴィンスがオニールに報告していたら、この1年9カ月後に起きる悲劇は防げたのか、歴史にたらればは禁物ですが、ついついそう考えずにいられません。


また時を同じくして、駐米のサウジアラビア大使がCIA長官のテネットを訪ねてきています。サウジ産のイチジクを手土産に、大使は「我々の問題は解決した」と報告しました。これは時が時だけに~2000年問題を前にした「石油供給に関する問題」を指すのでしょうか。


またその後の言葉もまた意味深です


My grandfather used to tell me, "Make distance between yourself and every dirtiness."
祖父が常々言っていた。汚いものとは距離を置け。


これは、テロリストがサウジアラビアから離れてアメリカに入国したことを指しているのでしょうか?


ブルックリンは新しい年、しかも2000年という記念すべき年を迎えた活気で大いににぎわっていました。オニールがバラの花束を抱えてやってきたリズの家のテレビからは、サム・ドナルドソンのこんなコメントが流れていたそうです。


At the end of the 20th century said, "Remember when you put the known and the unknown into a computer, the unpredictable always outweighs the predictable." So the future is exciting, and it is uncertain.
未来主義者は20世紀の終わりにこう言った。既知と未知をコンピューターに入れれば、予測不能な要素が上回る。だから未来はエキサイティングかつ不確かだ。



ビデオ視聴はこちらから


 
時間ができたら是非原作も読んでみたいものです

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