2018/08
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倒壊する巨塔-アルカイダと「9.11」への道- 最終回 あらすじ 9.11

倒壊する巨塔-アルカイダと「9.11」への道-The Looming Tower: Al-Qaeda and the Road to 9/11】もついに最終回となりました。以下「9.11」のネタバレのあらすじです。


最終回は、公聴会でのリチャード・クラークの謝罪から始まりました。


I welcome these hearings because of the opportunity that they provide to the American people to better understand why the tragedy of 9/11 happened and what we must do to prevent a reoccurrence. I also welcome the hearings because it is finally a forum where I can apologize to the loved ones of the victims of 9/11.
この公聴会を歓迎する。アメリカ国民に、なぜ9.11の悲劇が起きたのか、再発防止のために何をすべきか、を考えてほしいから。9.11の犠牲となった人々の愛する遺族にようやく謝罪する機会が与えられたことにも感謝している。


To them who are here in the room, to those who are watching on television, your government failed you, those entrusted with protecting you failed you, and I failed you. We tried hard, but that doesn't matter, because we failed. And for that failure, I would ask, once all the facts are out, for your understanding and for your forgiveness.
この部屋にいる人々、そしてテレビを見ている方々、あなたの選んだ政府はあなたの期待を裏切った。皆さんの安全を守れなかった。そして私も役に立てなかった。懸命に努力したが、失敗しては意味が無い。その失敗に関しては、すべてを明らかにし、あなた方の理解と許しを乞いたい。


これまでずっと保身のための言い訳ばかり聞かされてうんざりしていましたが、ここにきてようやくまともな話が聞けました。リチャード・クラークという人物のこれまでの経歴を見たら、彼がこうした発言をするのにどれほどの勇気と覚悟が要ったか、彼がどれだけ己の任務に誇りと責任を痛感していたか、は察するに余りあります。実に潔いスピーチに胸が熱くなりました。日本の政治家にもぜひ見習ってほしいものです


当時大統領官邸にいたらしいクラークは避難を勧められても、決してその場を動かなかったそうです。アーサー(Bryan Langlitz)と呼ばれたその男性が、それなら自分も残るというと、君には家族がいるが私にはいない、とかぶりを振ったそうです。


そこへテネットがやってきました。テネットはテロに使われた国内線4機の乗客名簿を持参し、犯人がサウジアラビア人だほのめかします。リストに国籍は書いていなかったにもかかわらずです。テネットは、彼らの名をアルカイダのデータベースと照合した結果、2人のサウジアラビア人と一致したと白状しました。最大で合計15名のサウジアラビア人が乗っていたと推察されるそうです。


テネットは、テロへのサウジの関与が明らかになれば、アメリカとサウジの関係が悪化すると強調しました。が、クラークは、そもそもテロリストが既に国内に潜入していた事実を把握していたのか?と切り込みます。テネットは知らなかったが調査する、と答えました。


その後公聴会にはダイアンが呼ばれたようです。ショールとサングラスで身を隠し、SPに警護されたダイアンは、公聴会の場に用意された幕の中で答えました。ダイアンは9.11直後、その身元を隠されていたようです。理由は、情報部から作戦部に異動したからということでしたが、本当の理由は「保身」に他なりません


質問はテロの実行犯であるハズミとミダルに絞られました。ふたりの入国をテロの17カ月前から知りながら尚FBIと情報を共有せず、他のファイルと混ぜてようやく渡したと指摘されると、それは違うと偽証します。図々しくも、自分自身でFBIに届けたと言い張りました。当然ですが、訪問者の記録にダイアンの名前は無かったにもかかわらずです。


まさに蛙の面に小便です。呆れてものが言えません。このダイアンがフィクションではなく実在の人物(Alfreda Frances Bikowsky)をモデルにしているというのがまた驚きです。ちなみに、シュミッドにもモデル=Michael Scheuerがいて、このふたりは後に結婚したそうです


そのシューアーは「Imperial Hubris: Why the West is Losing the War on Terror」の著者としても知られていて、ビン・ラディンはこの本を読めば、なぜアメリカが彼らに負けたかが分かると語っていたそうです。


シュミッドは9.11直後、再びアレック支局に呼び戻されました。これは戦争だ(We're at war)~そう自説を繰り返したシュミッドの認識は、確かに過激ではあったものの、ブッシュ大統領やライス国務長官、そしてラムズフェルド国防長官に比べたら、はるかに正しかったといわざるを得ません。ラムズフェルドはこのテロをしてフセインを犯人にしろと語ったそうです。


考え方の相違はあっても、最初にクラークが語ったように「国民を守る」という目的でFBIと情報を共有さえしていれば、あのような悲劇は防げたに違いないと思わずにいられません。せめてダイアンではなく、シュミッドが陣頭指揮を取っていたら、CIAももう少しは機能していたのかもしれません。


テレビのニュースで9.11の様子を見ていたダイアンはどうしてこんなことに!と泣いていたそうですあんたのせいよ!


一方、イエメンにいたアリ・スーファンはニュースでこのテロを知り、他のスタッフとともにアメリカに送還されるところをCIAのイエメン支局にいたチホインに呼び戻されました。ようやく本部からマレーシア会議の写真が送られてきたそうです。アリが問い合わせてから早1年が経過していたそうです


今回の攻撃がアルカイダのものかどうか確認してほしい


アリはこらえきれずにチホインを力いっぱい突き飛ばしました。これまでに何度も尋ねたはずだ。情報を共有していたら何ができたか分かっているのか?ジョン・オニールは今朝あのビルにいたんだ!!He was there!!


アブー・ジャンダルに会いたいと何度言っても会わせてもらえなかったアリはアミンにつかみかかり、拘束されてしまいました。アリは、面会に来たカミシュ将軍にこう告げます。


I think Brother John is dead.
あなたが兄弟と呼んだジョンは死んだと思う


その後ヴィンスからアリに電話が入りました。ヴィンスもまたオニールの消息はつかめずにいたそうですが、アリからマレーシア会議について聞かれると、ついに事実を打ち明けました。俺はあいつらに脅迫されていた


これらすべてがオニールを、あの場に居合わせた人々を死に至らしめた~そう思ったら、吐き気がこみ上げるのも当然ですどいつもこいつも許せん!( `ー´)ノ


ようやくカミシュ将軍がアブー・ジャンダルに会わせてくれました。アリはムスリムとしてアルカイダの思想を徹底的に批判し、ついにはジャンダルの自白を引き出すことに成功します。コーランには「ひとりを殺すことは人類すべてを殺すことに等しい」と書かれているそうです。これがアラーの言葉、イスラムの教えだ


またオニールは、最後まで人々の避難を手伝っていた姿を目撃されていたそうです。それはリズへの留守電に残されたメッセージからも明らかでした。これが終わったら一緒に上で飲もう。リズとボビーはそのメッセージを聴きながら、抱き合って泣きました。オニールの遺体は、事故の10日後に瓦礫の中から発見されたそうです。


なぜこのような悲劇が起きたのか、いったい何が善良なムスリムをテロに駆り立てていったのか、その全貌と背景を全10回という限られた時間の中で可能な限り緻密にかつ公平な目線で描いた素晴らしい作品でした。機会があれば是非たくさんの方にご覧いただきたいです



ビデオ視聴はこちらから


 
時間ができたら是非原作も読んでみたいものです

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