2018/09
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この世界の片隅に あらすじと感想 第5話 普通が普通でなくなる時

松本穂香さん主演の日曜劇場、【この世界の片隅に】は5話も何とも切なく、また考えさせられるエピソードでございましたね。以下ネタバレのあらすじですこの世界の片隅にのネタバレ感想行きますよ~(^^)/


昭和19年12月。すずがいつものように水汲みをしていると、突然水原がやってきました。久しぶりじゃのう!えっと・・・あっ、すず。ははははは、すず!!


昔はずっと浦野という名字で呼んでいたすずを、嫁いだ先の「北條」とは呼びたくないから、名前のすずで呼ぼう!という水原の気持ちがこの短い台詞にギュッと凝縮されています。もちろん「すず」という名前で呼べる嬉しさもシッカリ込められています


いくら「初恋の人」とはいえ、いきなり、しかも嫁ぎ先に現れた水原に驚くすずです。何?ここらに用でもあったん??


水原は、当然のように、お前に会いに来たに決まってる、と答えました。


海軍に所属する水原は、本人の台詞を借りるなら、何度も死にぞこねていたが、今度こそ最期だと覚悟を決め、それなら愛する人に会っておかねばとすずを訪ねてきたようです。そしておそらく当時は、そうした死を前にした兵士の気持ちは、何よりも優先されたものと推察されます。


今晩厄介になってもよろしいですか


世間知らずなすずには分かっていなかったようですし、径子とサンもあっけに取られてはいましたが、あれはきっとすずの昔の男に違いないと互いに目配せをして納得していました。それに水原はお米や缶詰も持参しています


兵隊さんをむげにもできんじゃろう


晴美だけは「水兵さん」がいたく気に入って、あれこれ話をねだっていました。


そこへ周作が帰ってきます。お互いに名乗って頭を下げた途端、かつて酒場で出会ったことを思い出しました。あん時はどうも。


水原も入れての夕食は、いつになく賑やかな食卓となりました。昔の話をする水原に、すずも昔に戻って反応します。すずを呼び捨てにする上に「ぼんやり呼ばわりする水原をお盆で殴りつけました。径子だけは喜んでましたね~。昔っからぼんやりだったんだって


その後水原はすずが焚いてくれた風呂に入りながら、あの歌を歌い始めました


夜になったカラス、空になれぬウサギ、水になりたかったのに野に咲く花たちよ。あの山の向こう何があるのだというのだろ。


すずもまた、小さな声ではありますが、一緒に合わせて歌います。これまで気づかなかったのですが、この歌がまた何とも象徴的なのです夜になったカラス~♪


周作は昔、海軍に入りたかったのだそうです。でも検査に合格しなかったため、諦めて事務方にならざるを得なかった。好きになった女性がいても、周囲の反対にあったのか?一緒になることはできなかった


人には皆、過ぎてしもうたことや選ばんかった人生、色々あるけど、ほいでも、わしゃあ、すずさんを選んで幸せじゃあ思うちょる。


周作も以前そう語っていたように、手に入らなかったことを嘆くのではなく、与えられたことに喜びを見出した方が、人生はずっと楽しくなるはずなのですが、それは百も承知でいながら、やはり、時々は後悔せずにいられないものです。なぜ自分は空ではなくウサギに生まれてしまったのだろうか


周作は、すずと水原の過去に嫉妬する一方で、もうじきお国のために死なねばならぬ水原への同情も禁じ得ません。水原がすずを恋い慕っているのは誰の目にも明らかで、この家に泊まりたいということは、たぶん、そういうことなのだろう、自分は兵隊になれなかったが、もし水原の立場だったら、やはり同じことをしたかもしれない


周作の心の中をさまざまな感情が交錯しただろうことは想像に難くありません。そしてそんな時に限って円太郎は当直だそうです。


まったく肝心な時にいたためしがないっ!!


サンの憤る姿がまた可笑しい


周作は、円太郎が留守の今、自分は家長として水原を母屋に泊めるわけにはいかないと言い放ち、納屋の二階に泊めることにしました。その上ですずに行火を持たせ、一緒に昔話でもしてこいと促します。


すずはそれでも納得のいかない風で母屋を出ると、周作は玄関の鍵をかけてしまいました。これですずはようやく周作の意図を悟ります。周作さんは私を水原さんに差し出した!!


水原も同じ考えだったらしく、しばらく話をした後にすずを抱こうとしました。すずは(初恋の水原と)そうなることを待っていたような気がするが、でも、今は腹が立って仕方ない、と本音を明かします。


水原はようやくすずの本当の気持ちを知り、困らせて悪かったと潔く謝罪しました。甘えとった。一日ぐらい、今日ぐらい、甘えとうなった。許せ。


水原は、今や普通が普通でなくなったこの時期にすずが普通で嬉しいと語り、自分が死んでもそのままでいてほしいと笑いました。わしが死んでも「一緒くたに英霊」にして拝まんで、笑ってわしを思い出してくれ、それができんようなら忘れてくれ


翌朝、水原はすずに見送られて出ていきました。途中では堂本のお爺ちゃん(塩見三省)が「ご武運を」と見送ります。水原の手帳には、水原から貰った白い鳥の羽ですずが鷺の絵を描いてくれています。江波には鷺がたくさん飛んでいたのだそうです


年の瀬にはもち米が配給になり、近所で集まって餅をつき、ささやかではあるものの皆で正月を祝いました。周作は幸子に同僚の成瀬を紹介すると声をかけ、すずや皆が呆れる中、幸子も観念して見合いをすることを決意します。


そして2月、すずの兄の要一が死んだという知らせが入りました。すずは周作とともに江波に戻り、その葬儀に参列しますが、キセノは要一は死んでいないと言い張ります。軍が寄こした骨壺の中には骨ではなく、ちんけな石が1つ入っていただけだったのだそう


イトがこれはどうしたことかと周作に尋ねたところ、周作は、要一の部隊が全滅した(が骨は見つからなかった)ということなのだろうと答えました。


国のために命を捧げた者は神になる(靖国に祀られる)と言いながら、骨壺にお骨だと偽って石を入れてくるこの茶番もまた決して普通ではありません。そんな欺瞞は決して許されるものではありません


水原が来て以来、ずっとギクシャクしていたすずと周作も、ついに、帰りの汽車の中で衝突してしまいました。見るからに若い二人がどんなに声を荒げていても、それは「犬も食わない夫婦喧嘩」にしか見えなかったらしく、車掌や他の客たちから失笑を買ってしまいます。すずと周作もつられて笑ってしまいました


すずは要一がふたりを仲直りさせてくれたのだと感謝します


大切な人の死ほど悲しく辛いことはこの世に存在いたしません。今目の前にいる大切な人もいつ旅立つことになるか誰にも分かりません。ましてや戦時中なら尚さらです。


その後北條家では、すずを除く全員が風邪を引いて寝込んでしまいました。まさに「鬼の霍乱」の径子が「サボンが食べたい」と言い出したため、すずはサボンを買いだしに出かけます。その時すずはあのりんどうの茶碗も持ち出しました。


すずはサボンを買った後リンに会いに行きます。そこで偶然出会った遊女のテルが風邪を引いていたため、すずは今買ってきたばかりのサボンを差し出しました。風邪の時は食べたくなるらしいから。テルは馴染の水兵から無理心中に誘われたが、結局は死ねずに風邪を引いてしまったのだそう


リンさんによう似合うてじゃけえあげます、と伝えてください


すずはテルに茶碗を渡して家路に付き、2階で一部始終を見ていたリンはすずが帰ったのを見計らってテルのもとへやってきました。


家に戻ったすずは「2個しか買えなかったと嘘をついて家族にサボンを振る舞います。皆その言葉を疑いもせず、美味しそうにむさぼりました。すずもすっかり北条家の一員です


皆さんずーっと風邪じゃったらええのに


さすがにそう言う訳にも行かず、すっかり元気になった晴美と畑に出かけたすずの頭上をたくさんの戦闘機が轟音を響かせて飛んできたのはその年の3月だったそうです。ついに呉にも空襲がやってきました


また現代では、佳代が広島で「北條」を名乗る女性と再会していました。佳代が介護の仕事を虚しく感じて泣いていた時、大丈夫?と声をかけてくれたそうで、今や彼女は佳代にとって世界で一番好きな友人なのだそうです。年齢的に言うとやっぱり晴美のような気もしますけどね~。それともすずの娘でしょうか?


戦争はいけないと頭では分かっていても、「ぼんやり」していてその日が来るのを防げなかった!と嘆くことのないように、心して生きていかねばなりませんね「普通=平和」を守るのは私たち自身だから。次回の放送も楽しみです。



この世界の片隅に

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