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刑事フォイル(Foyle's War)
 ミステリー・リーガル・アクション・サスペンス

刑事フォイル(Foyle's war)あらすじと感想 第25話 侵略(前編)

刑事フォイルFoyle's War)のあらすじと登場人物はこちらからお探しいただけます: 刑事フォイル(Foyle's War)あらすじと登場人物一覧


刑事フォイルFoyle's war】の25話は「侵略(Invasion)」の前編です。オリジナルではこの「侵略」がシーズン4の第1話になるそうです。これまた実に面白かったですね~。以下ネタバレのあらすじです刑事フォイルのあらすじ行きますよ~( `ー´)ノ


1941年12月、日本軍による真珠湾攻撃(Attack on Pearl Harbor)を受けたアメリカがついに重い腰を上げて参戦しました。翌年の3月にはアメリカ軍が、イギリスの最前線となるヘイスティングズ、正確にはホーソンクロスに飛行場の建設にやってきます。


彼らのリーダーはジョン・キーファー大尉(Jay Benedict)と言い、弟のブライアンはあの有名な駆逐艦=ルーベン・ジェームズに乗船していたためUボートに撃沈されて亡くなったそうです。マサチューセッツ州のノースブリッジでエンジニアをしていたキーファーは、その知らせの翌日には兵士に志願したのだとか。


イギリスでは当時、アメリカ軍は厭々ながら参戦し、イギリスに来たのも不本意だったと考える向きもあったようで、劇中引用された「ホーホー卿」(Lord Haw-Haw)もそう主張していたようです。


ちなみにホーホー卿とは、イギリスのファシスト=ウィリアム・ジョイスのことを指し、劇中にも流れていたこのジョイスによるラジオの宣伝放送は、ジョイスが裏切り者という認識はありながらも聴くこと自体は違法ではなく、民衆にも人気が高かったのだそうです。(どこぞの国の某大統領候補みたいやね


このキーファー大尉に限っては積極的な戦争支持者だったのですが、飛行場建設用地に指定された農場の持ち主=デヴィッド・バレット(Keith Barron)は、そんなことにはお構いなしで、俺の土地を出ていけ、と銃で彼らを威嚇します


上層部に報告しては問題が厄介になると判断したキーファーは警察を訪れ、フォイルに何とかしてくれるよう頼みました。


キーファーはついでに、米兵がなかなかイギリスになじめず苦労しているから、イギリスについて話をしてもらえないかと切り出します。フォイルは、そんなことは苦手だと断わりましたが、後にキーファーが、上等かつ新品の釣竿を持っていることを知り、それを使わせてもらう条件で、これを引き受けてしまいます


一方、今回はポールの戦友だったというウィル・グレイソン(Sam Hazeldine)が、火事で亡くなるという不幸な事件も起きています。


通報を受けて現場に駆け付けた消防士のスタン・デイヴィス(John McArdle)や、生き残ったウィルの父=ハロルド(Peter Jonfield)の証言から、失火元らしいウィルの部屋には内側から鍵がかかっており、ウィルが寝ていたベッドのすぐそばにその鍵があったにもかかわらず、ウィルは鍵を開けようとしなかったことが判明します


しかもハロルド曰く、その夜ウィルはひどく酔っぱらって帰ってきた上、火事に気付いて外からドアを叩いたハロルドに対し、

I can't see!
目が見えない!

と叫んでいたことが明らかになります


この火事が起きる前夜、ポールはウィルと久しぶりに再会し、ウィードシーフというパブで旧交を温めていました。そのパブにはビールしかなく、ふたりはそれほど酔っていなかったのですが、ポールが帰った後、ウィルは、パブで働いていたスタンの娘のスーザン(Zoë Tapper)から「スコッチ」を勧められています。当時はもうウィスキーなどどこにもなかったそうなのに、です


このからくりは後に明らかになります。どうやら、かなりの野心家だというスーザンは、店主のアラン・カーター(Philip Jackson)を唆し、薬品=多分メタノールで酒(もどき)を密造し、強い酒を欲しがる客に高値で売りつけていたようなのです。スーザンは、パブで働く前はベンソンズという薬品工場で働いていたのだとか


ウィルは酔っていただけではなく、メタノール中毒で失明していた=だから鍵が見えなかったに違いありません


戦友ウィルの死に疑問を持ったポールはフォイルに捜査をしたいと申しで、フォイルもこれを許可しました。ポールは順調に捜査を進め、ウィルがビール以外に強い酒を飲んだに違いないと疑い、スーザンが薬品工場で働いていたことまで突き止めています


ウィードシーフのカーターは、うちではビール以外は何も飲ませていない、キングズヘッドかレッドライオンで飲んだのだろうとしらばくれましたが、内心穏やかではいられず、もう密造酒は止めると言いだしますが、何としても金が必要なスーザンは、逆にカーターを脅してきます。酒を造らせているのはカーターで、自分は無理矢理やらされたと警察に訴えるというのです


I'm half your age. Who do you think they'd believe?
私はあなたの半分の年なのよ。警察はどちらの言うことを信じるかしらね


スーザンは、ヘイスティングズにやってきた米兵のひとり、ジェームズ・テイラー上等兵(Peter Youngblood Hills)と肉体関係を結び、一緒にアメリカへ連れていくようせがんでいたようです。しかもそのスーザンのお腹の中にはテイラーの子どもがいるようなのです


それだけなら別に驚くことでもないのかもしれませんが、このスーザンは、前述したバレットの甥のベンと婚約同然の間柄だったのだそうです。


そのベンはもうじき戻ってくるそうですが、スーザンとテイラーが納屋で一緒にいたのを見ていたバレットは、つい、デイヴィス夫妻に嫌みを言わずにいられません。この夫婦、特に妻のメアリー(Jane Wood)は、スーザンとベンが結婚してくれることを心から願っていたようです


一方、スーザンから妊娠を告げられたテーラーは、すっかり怯えてしまいます。そんなことが国の両親に知られたら殺されてしまうと、上官のジャック・オコーナー(Corey Johnson)に相談したところ、オコーナーは、スーザンは最初から妊娠してアメリカに付いてくるつもりだったに違いない、こうなったら彼女が事故にでも遭うしかない、と仄めかします


It's a war, Taylor. Accidents happen.
戦時中に事故は付き物だ、テイラー。


となると~今のところ「被害者」はウィルだけでしたが、このスーザンも、事故に見せかけて殺される可能性大でしょうか。もし前編でそうなっていれば、犯人はテイラーかバレットか、はたまた何の関係もなさそうな第三者か、と悩むところですね。後編で登場するらしいベンも容疑者に入りましょうか。


また予告によると、その密造酒の犠牲者が他にも~多分米兵~出てしまったようです。これでポールはもう黙っていませんね~きっと


お、妄想はそれぐらいにして、ミステリー部分以外のエピソードも簡単にまとめておきます


まず、何と言っても驚いたのは、アンドリューに新しい恋人ができたらしいということです。まああのアンドリューならさもありなんな感じですが、これをアンドリューがサムに手紙で知らせてきたのには参りましたね。アンドリュー曰く、休暇ももらえず、サムに会えずに寂しい毎日を送っていた時に現れたのがその彼女なのだとか


アンドリューにしてみれば、真実を告げることがサムのためだと思ったのでしょうし、個人的にも早く分かってよかったとは思いますけどね。サムには、あんな女好きのアンドリューより、もっと誠実な男性と幸せになってほしいですから


最初はアンドリューに義理立てしていたサムも、これでようやく吹っ切れたのか、米兵で(これまた)社交的なジョー・ファルネッティ(Jonah Lotan)とダンスに出かけることにしたようです。ファルネッティは、キーファーのお供で警察に来てサムを見初めてから、ずっとサムにアプローチし続けていたのです


いかんせん、サム好みのクラーク・ゲーブルには程遠いですが、何せ男は顔ではありませんものね。サム的には、ダンスの誘いよりも、食糧の差し入れの方がインパクトが大きかったことでしょう


ちなみに、ここでファルネッティが口にした「ジッターバグ」(Jitterbug)というのは、ジルバやジャイブの元になったダンスだそうで、ちょうどこの1940年代にイギリスに渡り、そこで民族ダンスを基に改良されてできたのがジャイブなのだとか。サムなら上手に踊りそうです


また今回警察には、イアン・ブルック(通称ブルッキー、 Jay Simpson)という巡査部長がロンドンから異動してきたようです。こんな田舎には来たくなかったとぼやくブルックですが、階級的にはポールと同じで、今後は度々登場してくる気配です。


フォイルがキーファーに頼まれてイギリスについて話したくだりもなかなか楽しかったですね。米兵たちは何かにつけて(下品な)ジョークを飛ばしてきますが、フォイルは実に大人(英国人)らしく、これをあっさり交わすのが見事でした


ファルネッティ:
So, if you wanna go to the john, Mr Foyle, how do you say that in English?
トイレに行きたい時は英語で何と言うのですか?


フォイル:
Well, I'm old enough not to have to ask, Mr Farnetti, but if you need help, you'll find there are lots here who'll be happy to oblige.
私はもうトイレに行きたいと口に出すほど幼くはないが、ファルネッティさん、もし助けが必要なら、誰もが喜んで役に立ちたいと願うことでしょう


まあ元気な若者はともかく、釣り仲間になったキーファーと飲む「warm beer」(ぬるいビール)はさぞかし美味しいことでしょう


さ~て後編ではいったいどんな展開が見られるのでしょうか。刑事フォイルも今期の放送はいよいよ残すところ3話~カウントダウンの始まりです刑事フォイルが面白い(^^)/


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刑事フォイル(Foyle's war)あらすじと感想 第24話 不発弾(後編)

刑事フォイルFoyle's War)のあらすじと登場人物はこちらからお探しいただけます: 刑事フォイル(Foyle's War)あらすじと登場人物一覧


刑事フォイルFoyle's war】の24話は「不発弾」の後編です。英語のタイトルとなった「A War of Nerves」(神経戦)というフレーズも劇中で実際に使われていました。ハモンドによると、不発弾はドイツによる「神経戦」のための手段のようでございましたね


今回は、普段はあまり話さないリバースのこの言葉が特に印象に残りました


I don't understand it. People killing each other in war time!
戦時中、同胞が互いに殺し合うなど信じられない


確かにその通りではあるものの、平和な時なら決して罪など犯さないだろう人物が思いもよらない行為に走ってしまうこともまた、戦争が引き起こした罪と言えるのではないでしょうか。皆、ギリギリに追い詰められながらも何とか必死で生きてきたというのに、実に痛ましい結果になってしまったものです。以下ネタバレのあらすじです。


まずは気になっていたあの大金ですが、やはりアーチャーたちが全て着服してしまっていました。それも、疑わしく思えたアーチャーは反対したにもかかわらず、規律にうるさそうだったハモンドが乗り気だったのだそうです。彼らは、倉庫内に落ちた不発弾の中身を出して、そこに金を詰めて運び出したそうです。


が、その不発弾の中身が倉庫に落ちていたことがポールのレーダーに引っかかります。彼らは信管(fuse)だけ抜いたと言っていたのに、なぜ爆弾の中身が落ちていたのか?


その後ハモンドたち3人はキングズヘッドに集まってこの金のことについて話をしたのですが、その時の支払いが5ポンド札(£5 note)だったというのもこのポールの疑念に拍車を掛けます。バーテンダーも、金持ちのおばさんがヨットか城でも残したんじゃないか、と言ったほどです。


一方、その金の持ち主はやはりタルボット兄弟だったようです。前回、ハモンドたちが倉庫に向かう際、あまりにも落ち着いていたのでてっきり無関係なのだと思ったのですが、単に面の皮が厚いだけだったのですね~


彼らは、隠しておいた大金が盗まれたことを知って即、アーニーを拉致し、拷問して金の在りかを吐かせようとしたようですが、アーニーが口を割らなかったため、残忍にも彼を殺してしまいます。これを知ったリバースが言った台詞が、最初に引用させていただいたものです。


アーニーに恋人はおらず、その両親は北のカンブリアに住んでいるそうです。日本で言うと北海道と九州のようなものでしょうか。アーニーは以前、郊外の家庭菜園に埋まった不発弾を処理していた最中、ちょっと水を飲みにその場を離れたその時、これが爆発して、同僚は木っ端みじんに、自分は鼓膜をやられてしまったのだそうです


アーニーの死に驚いたアーチャーはますます怯えてしまい、警察に金を渡すべきだと主張しますが、ハモンドはこれを聞き入れません。それどころか直接タルボット兄弟のもとへ出向き、アーニーを殺したのはお前たちだろうと問い詰めます。


が、彼らが決して認めようとしなかったことから、ハモンドは、金は返すが、その代わりに口止め料として自分とアーチャーに100ポンドずつ、そしてアーニーの葬式代として50ポンドをよこせと要求しました。


このハモンドが明かした不発弾処理班の実態も何とも気の毒な話でした


最初の頃はヒッチハイクで現場に向かっていたという彼らは、一度も専門的な訓練を受けたことが無く、何度も仲間を死なせながら、実地で解体の術を習得してきたというのです。ハモンド自身、元々は土木技師であり、非戦闘労働部隊(the Non-Combatant Labour Corps)に所属していたのだそうですが、何とか国に貢献したいと思い立ち、不発弾処理を志願したのだとか


この爆弾処理班に入ったら寿命は7週間と言われたそうですが、ハモンドは、仲間の犠牲から学んだおかげで、何とか9か月も生き延びていたそうです。まさに「A War of Nerves」です


またハモンドは、電気式信管を発明したドイツ人のルーレマンは開戦前ロンドンにいた、と明かしました。イギリス政府は彼を航空ショーや飛行機工場に見学にも行かせ、貴賓としてもてなしたのだとか。


He was a guest of honour. And we're mincemeat.
スパイは主賓で、俺たちは粉々に吹っ飛ばされる


そんな話を聞いても何とも思わない金の亡者のタルボット兄弟は、1銭たりともハモンドにやる気などありませんでした。ハモンドが約束の金を入れたスーツケースを持参してきたのを、以前アーニーを殺させた仲間に命じて殺させようとします。が、ハモンドはそんなことはおそらく百も承知だったのでしょう。撃たれて息も絶え絶えのハモンドが彼らに


Aren't you going to count it?
金を数えないのか?


と言って、スーツケースを開けるよう促すと、何とそのスーツケースには爆弾が仕掛けてあったらしく、ケースを開けた途端、ものすごい爆発音とともに皆吹き飛んでしまいます


国のために命を掛けようとしたのに、その国からないがしろにされている実態に腹を立て、それでも市民のために毎日神経をすり減らしていたハモンドが一生楽に暮らせる大金を見てつい魔がさすのも無理はありませんし、後に我に返った時、そんな自分を恥じて、死を選ぼうとした気持ちも察するに余りあります


もし自首をしたら、残りの人生をずっとレディング刑務所の踏み車(treadmill)の上で過ごさねばならない、とオスカー・ワイルドのバラード(The Ballad of Reading Gaol)を引用するほどの文学青年だったらしいのに、何とも痛ましい結果となってしまったものです


今となっては「死人に口なし」となってしまったタルボット兄弟の悪事はでも、フォイルとポールが見事に暴き出していました。フォイルが、ローズ警視監にせっつかれて、タルボット造船所の組合代表であるウッドゲートに会いに行ったところ、ウッドゲートは、造船所の社員は総勢で200名とちょっとだと明かしたことがきっかけです


以前タルボット兄弟から聞いた話では400名だったことから、ウッドゲートから組合員が143名だと聞かされたフォイルは、それなら全体の半数ほどだと答えたのですが、その際ウッドゲートは、フォイルが数字に強くない、造船所の社員は全部で200名だから、ほぼ7割だと言い返したのです


Your maths isn't up to very much, Mr Foyle. There are just over 200 people at Talbot's. 70% are with me.


400名だとしても、143名なら35%ですから、確かにフォイルは計算には強くないかもしれませんね


これで本格的に社員名簿を調べたところ、以前のイアン・キンブル同様、既に死亡した人間の名前が多く存在したことが発覚しました。なんとタルボット兄弟は、従業員を水増しすることで人件費の架空請求をしていたのだそうです。The Talbots have been claiming wages for about 400 people from The Ministry of Shipping. 彼らの給与は海軍省から支払われていたようです


だからこそ、その人数に見合うだけの仕事をさせなければならず、長時間労働や、女性の低賃金(男性の半分)が発生したものと思われます。それでウッドゲートは、レイモンド・カーターの教えを乞いたかったのでしょう。ハモンドたちが盗んだ金はその兵舎から見つかり、政府に返金されたそうです。


また、資材を横流ししていた「イアン・キンブル」も同じように名前だけ載っていた従業員だったに違いありません。というのも、前回イアン・キンブルと名乗った人間の本名はウィリアム・メイソンだったそうなのですが、ウッドゲートは、イアン・キンブルは知らなくても、ウィリアム・メイソンなら知っていたからです。メイソンはどこかでキンブルの名前を知って、それを利用したのですね~きっと


資材の横流しそのものは、このメイソン単独による犯行だったようです。妻のジョアン(Lynda Rooke)も夫の犯行には気づいていましたが、他の仲間は特に明かされませんでした。


このジョアンもまたタルボット造船で溶接工をしていたそうですが、メイソンが警官を撃ったと聞いたことから、その警官が死んだかどうかを確かめようと、警官を父に持つグウェンにこれを尋ねて来たため、グウェンが早速これをフォイルに伝えたのはナイスでしたね。フォイルはこれで首尾よく二人を逮捕するにいたりました


残るはレイモンド・カーターですが、こちらはフォイルの直感通り、疚しい所はなにもありませんでした。それどころか、妻と名乗っていたルシンダ・シェリダンの本名はルシンダ・ローズと言い、ローズ警視監の娘だったことが判明します


I don't like my time being wasted and my staff being manipulated especially when it's for your own personal ends.
私の時間が浪費されることも、部下が振り回されることも好きではない。特にそれがあなたの私的な目的のためなら尚更だ


この長い長い一文を、一度も息継ぎせずに一気にまくしたてるのがフォイル流なのですよね~。試しに自分で口に出して言ってみましたが、何とか言えることは言えてもあの迫力が出せません


とはいえ、いくつになっても娘は娘、心配せずにはいられない(But I still care about her. Still worry about her)、ましてやその相手が「traitor」(反逆者)だとしたら尚のことだ。君も息子がそんな相手と結婚したいと言いだしたらどうする?と言うローズには、さすがのフォイルも反論できずにいたようです


その後ドイツがソ連に侵攻したことで、チャーチルがソ連を支持したことをきっかけに、カーター夫妻(と言っても良いと思います)はロンドンへ帰っていきました。


もうじき戦争は終わるという彼らの言葉を受けて、フォイルとポール、そしてサムが乾杯します。New Year~新年までには終わることを願って


さて、ずっと楽しんで見てきた刑事フォイルも、いよいよオリジナルのシーズン4に突入し、今期の放送では残すところあと2話(前後編に分けて4話)となりました。何とも名残惜しいですが、きっと残りの28話も早晩放送してくださることを信じつつ、残りもタップリ楽しませていただく所存でござりまする


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刑事フォイル(Foyle's war)あらすじと感想 第23話 不発弾(前編)

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刑事フォイルFoyle's war】の23話は「不発弾」(前編)です。英語のタイトルは「A War of Nerves」(神経戦、心理戦)ということですが、ドラマ自体が(視聴者との)心理戦の様相を呈していましたね。ここにいったいどんな犯罪が隠されているのか、あれこれ想像するだけでワクワクしてまいります。とりあえずは以下に与えられた情報(あらすじ)をまとめてみました刑事フォイルのあらすじ行きますよ~( `ー´)ノ


今回フォイルは2つの任務を遂行していました。1つは、元々フォイルが取り組んでいた沿岸部で暗躍していた資材窃盗団の捜査、もう1つは、ローズ警視監から命じられた左翼活動家の調査(監視)です。


まず前者に関して、フォイルはポールとともに3カ月をかけて偽の会社まで作り、窃盗団をおびき寄せようとしていました。資材難の折りから、会社を作って手広く仕事をしているように見せかければ、彼らが飛びついてくると考えたのです


その考えは見事に的中し、ある日、イアン・キンブルと名乗る男(Peter-Hugo Daly)が声を掛けてきました。ポールはその話に乗ったふりをして手付金の15ポンドを支払い、後日、もう15ポンドと引き換えに資材を受け取る約束をします。ポールの仲間がこのキンブルの後をつけたところ、タルボット兄弟社という造船所に入っていくのが見えたそうです


その後取引に現れたキンブルは、ポールが警察だと名乗るとすぐに銃を発砲し、ポールの左腕を撃って逃走しました。これは幸いにも軽傷で済んだようです。


フォイルはキンブルの手掛かりを得るため、タルボット造船所へ行き、マーク(David Westhead)とピーター(Matthew Flynn)兄弟に話を聞きますが、造船所には、男女合わせて400名もの従業員がいるそうで、すぐには分からないという答えが返ってきました。


この造船所は現在、海軍本部と海運省(the Admiralty and the Ministry of Shipping)の仕事のみを扱っているそうですが、それでも1日14時間労働をする場合もあるのだとか。あくまでも組合が許せば、だそうですが(When the unions let us)。ピーターはその上、プレハブ事業にも参入する予定だと語っていました。We've got the Yanks to thank for that.(ヤンキーのおかげでね)


またどうやらフォイルは以前からマークとは知り合いだったようです。マーク曰く、フォイルの協力のおかげでコヴェントリーの復興資金に50ポンド集まったのだそうです。


余談ですが、コヴェントリーと言えば、第二次世界大戦中、壊滅的な被害をこうむりながらも、現地の大聖堂の司祭の導きによって奇跡の復興を遂げた「City of Peace and Reconciliation(平和と和解の都市)として有名です。マークが結婚式を挙げたと言っていた教会が~beautiful cathedralと言っていたので~多分その大聖堂だと思います


賃金台帳を調べてもらった結果、確かにイアン・キンブルという人物が資材倉庫で働いてはいましたが、実際に戸籍を調べたところ、本物のキンブルは4年前に亡くなっていたことが判明します。他人の名を騙っていた上警察に窃盗を知られたのですから、出勤してこない(He didn't clock in this morning)のも当然ですね。


また後者~2つ目の任務は、当時ロンドンを拠点に活躍していた「人民会議」(The People's Convention)の指導者=レイモンド・カーター(Peter Capaldi)を探ることでした。レイモンドはこの度、婚約者とともにヘイスティングズのリージェンシー・ホテルにやってくることになったのだそうです。


が実際フォイルがホテルを訪ねたところ、ふたりは夫婦という触れ込みでした。でもフォイルは、女性の薬指に指輪がはまっていないことを素早く見て取っています。その女性の名はルシンダ・シェルダン(Valerie Edmond)と言い、有名な画家だったことが判明しました。フォイルは、妻のロザリンドが水彩画を描いていたことから、彼女の名を知っていたそうです。


共産主義を犯罪とは思えないフォイルとしては、この捜査には最初から乗り気ではなかったようですけど、一応は話を聞くため、夫妻とランチをともにすることになりました。そこでカーターは、今起きているのは(実際の戦争ではなく)階級の戦いだと弁舌をふるい始めます(The real war going on at the moment is a class war)。


カーターの言うことももっともではありますが、フォイルとしても、警察としてそれ以上の話をするわけにもいかずに困っていたのが気の毒でしたね


そしてこの、一見何の脈絡も無いように思えた二つの「任務」が、あるひとりの人物を介してつながっていきます。それは、デレク・ウッドゲート(David Alexander)という人物です。ウッドゲートは、ドラマの冒頭でジャック・アーチャー(Samuel Oatley)という爆弾処理班所属の工兵(伍長)に拳銃を突き付けられていた男性です


不発弾処理のストレスを抱えていたアーチャーは、キングズヘッドというパブでひどく酔っぱらってしまい、友人らしいこのウッドゲート相手にくだを巻いた挙句、拳銃を突き付けて殺してやると息巻きます。ウッドゲートは、タルボット造船所の組合の労働者代表なのだそうです。(英語では単に「You got a nice, cushy number」(簡単な仕事)としか言っていなかったので、これは訳者のサービスでござるね


これは、その場に居合わせたサムがうまくとりなして事なきを得ます。サムはその銃には弾が入っていなかったと思い込んでいたため、うまくアーチャーを説得できたのは何よりでしたね。実際に弾はちゃんと入っており、サムがそれを(誤って)発砲してしまうのですが


アーチャーはこの拳銃を友人から、ダンケルクの戦利品=お守りだと言ってもらったそうですが、アーチャー自身も弾が入っているとは思いもよらなかったそうです。


実はこのアーチャー、警察のリバーズ巡査部長の娘のグウェン(Joanna Horton)の婚約者だそうで、サムはリバーズからの依頼で、治安判事の前でアーチャーの無実を訴えることになりました。彼には発砲の意志はなく、発砲したのはむしろ自分だったと告白します。I would be quite ready to go to prison in his place.(彼の代わりに私を牢に入る覚悟はできています)


そのおかげでアーチャーは罪を免れ、サムはグウェンに感謝されてその(花嫁の)付き添いをすることになったようです


このグウェンもまたタルボット造船所で溶接工として働いているそうです。昔ケーキ店で働いていた際の砂糖衣の技術が役立っているのだとか(Welding's a bit like icing cakes)。


が、どんなに腕が良くても男性の工員より給料が少ないというのも、戦うべき戦争でござるね。当時の組合で男女の格差はまだ問題にはならんのでしょうか


その組合代表のウッドゲートはその後、レイモンド・カーターの講演会に行き、その話に大層感銘を受けていたようです。今度は是非造船所にも来てほしいと言っていたからには、タルボット造船所の労働環境は決して良いとは思えません


そしてそのタルボット造船所は空爆に遭い、古い作業場に不発弾が落とされました。それで早速、アーチャーとその上司で大尉のラルフ・ハモンド(Dugald Bruce Lockhart)、および、耳が悪いアーネスト(アーニー)・ジョーンズ(Fergus O'Donnell)らが、その処理に駆けつけてきます


が、彼らはそこで不発弾よりすごい物を発見してしまいました。そこにはなんと札束がたんまり箱に隠されていたのです。アーニー曰く、5万ポンドはありそうだとか


ARP(Air Raid Precautions)の防空監視員、パーキンス(Tony Turner)が見ていたとはいえ、市民からの感謝の寄付すら「the Royal Engineers Association bank」(工兵隊戦友会)に寄付すると答えたハモンドなら心配はないでしょうが、他の二人が着服しそうで心配です。現に予告では、アーニーが何者かに襲われていたようなのですが?刑事フォイル~不発弾の結末やいかに?


タルボット兄弟は、その作業場には古い船とガラクタしか置いていないと言っていたことから、この金は、自称キンブルたち窃盗団が隠したものかもしれませんね。とはいえ、この兄弟もかなり胡散臭そうですが


と、今回はこれぐらいでしたでしょうかね~刑事フォイルは続きもとっても楽しみです刑事フォイルが面白い(^^)/


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刑事フォイル(Foyle's war)あらすじと感想 第22話 それぞれの戦場(後編)

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刑事フォイルFoyle's war】の22話は「それぞれの戦場(They Fought in the Fields)」の後編です。これまたいかにもそのタイトルの通りだったとつくづく感心してしまいました刑事フォイルのあらすじ行きますよ~( `ー´)ノ。まさに皆それぞれがそれぞれの場所で戦っていたのですねネタバレですのでご注意を!。以下早速ネタバレです


とはいえ、いったいどこからまとめればよいのか迷いましたが、前編に合わせて、まずはドイツ兵の話から参りましょうかそれぞれの戦場の犯人はバイザー!


やはりですね~フォイルはちゃ~んと最初に捕虜になったふたり、シンメルとザバルトフスキの会話を聞いて&理解しておりました。この辺は大体分かってきましたよね~。フォイルは、自分では謙遜していますが、実はドイツ語もフランス語もかなり堪能なのでござる


つまりフォイルは最初から、ザバルトフスキの命が狙われていることを知っていたため、後に発見されたもう一人のドイツ兵=バイザーが、ザバルトフスキを葬るために送り込まれた刺客に違いない、と薄々は見当をつけていたに違いありませんね。いくら戦時中とはいえ、そうそう何人も、しかも立て続けにドイツ兵が降ってくるはずはありませんから


そのフォイルの漠然とした推理はその後、いかにもこの「刑事フォイル」らしい丁寧かつ見事な方法で、1つ1つその裏付けがなされていきます


フォイルはまずバイザーを取り調べたいとコーンウォールに交渉しますが、コーンウォールは首を縦に振りません。コーンウォールは、ドイツ人もイギリス人同様紳士的であると信じており、無粋な地元の警官に取調べなどさせて、彼らに臍を曲げられては困ると考えていたようなのです


All of which have been rejected.
取調べは認めない。


が、フォイルはそのコーンウォールが闇市で煙草を手に入れていたことも見抜いていて、それでコーンウォールを脅します


It's a general rule of the POW Interrogation Service. So I may find myself having to look into the extent to which you're involved with black market cigars.
それがPOW(prisoner of war~捕虜)尋問部のやり方でしょう。では私も私のやり方でいきましょうか~あなたが闇市で煙草を手に入れたことを視野に入れて。


この辺がまた実に心憎いやり取りでしたね。コーンウォールは仕方なく、自分も立ち合うという条件で取調べを許した上、その会話の通訳まで買って出たのですから


せっかくの好意を無にするフォイルではありませんし、これまでの経緯から、コーンウォールには何を言っても無駄だということが分かっていたので(there became less and less point in telling you anything)、ここはドイツ語が分かることを伏せた上で、早速「拳銃」のことを尋ねました。これはポールが、ジャクソン農場の薪の中に隠してあったのを見つけ出したのです。


するとバイザーは「金髪で赤いジャケットを着た美人」が奪っていったような気がすると答えました。


実はこのバイザーもまた、フォイル同様、英語が堪能で、自分を見つけて通報したバーバラがヒュー・ジャクソン殺害容疑をかけられていることを知り、それにうまく話を合わせようとしたのだそうです。実際の犯人はバイザー本人だったというのに、です


でもこうした姑息な小細工こそが、実はフォイルの確信を深めていくというのがまたなんとも痛快なのでござる。フォイルは、バイザーは(フォイルがドイツ語を解するのと同様)英語が堪能なのに違いない、自分の正体を隠すために、わざとバーバラに警察の関心を向けようとしたに違いない、と推理します


フォイルの推理は見事に的中します。やはりバイザーはザバルトフスキを殺すためにやってきたのです。ザバルトフスキはレーダーの専門家であり、彼らが乗っていたドルニエには、敵国には決して知られてはならない最新型のレーダーが搭載してあったのだそうです。だから皆、そのレーダーを壊すために墜落したドルニエに戻らざるを得なかったのです


ここでそもそも3人乗りのドルニエになぜ4人が乗っていたのか、が今一つよく分からなかったのですが、最新型のレーダーを搭載するにあたり、専門家であるザバルトフスキも同乗させることになったが、もしドルニエが墜落した場合には、そのレーダーの詳細が敵に知られては困ると言う理由から、必ずその口を封じねばならなかったということでしょうか


バイザーという刺客が自分を殺しにやってきたことを知ったザバルトフスキは、シンメルとともに脱走を図りましたが敢え無く捕まり、後に、彼らを戦友だと偽って会いにきたバイザーによってついに殺されてしまいます。シンメルがこれを知っても助けることができず、ただ黙ってふるえているしかないというのが何とも気の毒でしたね


フォイルもその後バーバラから、バイザーが背負っていたパラシュートがまったく傷んでなかったことを聞かされ、またそのパラシュートを装着するためのハーネスに使われていた亜麻(flax)もまったく伸びていなかったこと(pristine=新品同様)や、バイザーのズボンには「塩」が付いていたことから、バイザーはパラシュートで降り立ったのではなく、海から、つまりはUボートから来たに違いないと確信しますフォイルの推理には惚れ惚れするわ~( *´艸`)


でもフォイルが捕虜尋問部にやってきた時は既に遅く、ザバルトフスキはバイザーに首を絞められ、意識を失ったところでしたザバルトフスキ哀れ。彼は目を覚ますことなく、そのまま亡くなったそうです。もう少し早ければ助けられたのに残念でしたね


このバイザーがヒュー・ジャクソンを殺した理由は、Uボートから上がってきたバイザーが自転車で墜落地点に行こうとした際、途中、バーバラにぶつかったり、(たぶん)トム・ジャクソンの車に遭遇したりしたため、急遽計画を変更し(自転車を川に投げ捨て)、自分もパラシュートで降り立ったことにしようと細工しているところを、ヒューに見られたからのようです。


バイザーは、ヒューの腹を拳銃で撃って殺した後、猟銃でもその喉をぶち抜いて、自殺に見せかけようとしたのだそうです。ふん、そんなことに騙されるフォイルではありませんよね~バイザーめ!。でもそれなら前編で、フォイルが拳銃の銃弾を見つけるだけじゃなく、腹にも撃たれた跡があった、との検視報告があっても良かったな


ちなみに5時半にかかってきた電話は、ジャクソンが警察に通報しようとしたものらしい


バイザーが、ジャクソンを殺したのは証人を消すためだけではなく、単に彼がイギリス人だったからだと答えたのもいかにもふてぶてしかったですね。戦時中とはいえ、ずっとドイツ人に好意を抱いてきたコーンウォールも、これには激怒せざるを得ません


You'll hang for this.
おまえは絞首刑だ!


つまりは殺人事件の犯人も、実はドイツ兵だったという訳ですが、ではあの銃声と穴掘りは何だったのかについても見てまいりましょうか


あれはなんと「豚」を屠った結果生じたものだったのだそうです。ジャクソンは、トラクターを購入したばかりに、ジョーンたちに給料を払えなくなったため、おそらくは国から預かって飼育している豚を殺して、その肉を闇市に売った金で賄おうとしたのだそうです


それがジャクソンの「計画」であり、ジャクソンはあの拳銃で豚を撃ったのだそうです。その後ジョーンたちが穴を掘っていたのは、ジャクソンが殺されて、急に警察の手が伸びたために売れなくなった豚の半分を埋めるためだったのだとか。それがちゃんと「墓」の形態をなしていたのが、一見ぶっきらぼうだけれど実は心優しいジョーンらしくて和みましたね


こうした闇商売は誰もがやっていることらしく、フォイルたちが泊まった宿泊所の豪勢な食事も、そのほとんどがこの闇市から仕入れたものだということが判明します


フォイルから闇市は法で禁じられていると咎められたローズがこれを明かして、フォイルも闇市で手に入れた肉を食べたのだから同罪だと言われたのには苦笑しきりでございました


You enjoyed your food at the hostel. I suppose you'll have to arrest yourself for receiving stolen goods.
宿泊所の食事は美味しかったでしょう?盗んだ物を受け取ったんだから、あなた方も逮捕されるべきじゃない?


どうやら前科持らしいジョーンは、そんなことをしたら絶対に捕まると猛反対したらしいですが、なんとジャクソンと男女の関係にあったローズは反対しきれなかったそうです。あのバーバラのシルクの下着を持ち出したのはローズだったのだとか。ローズは、ぶっきらぼうでも実は優しいジャクソンを心から愛していて、その子供を身ごもっていたようです


また、気になっていたあの謎の男性は、やはり、そのジャクソンの元妻=ジュヌヴィエーヴの愛人のアンドリュー・ニーム(Philip Martin Brown)だったそうです(前回「ニール」と間違えたので訂正してあります)。ニームはでも、ジュヌヴィエーヴと駆け落ちはしておらず、約束の場所に来なかったジュヌヴィエーヴをずっと思い続けていたのだそうです


それがこのたび、ヒュー・ジャクソンが自殺したと新聞で見て、ジュヌヴィエーヴはどうなったのか知りたい一心で駆けつけて来たのだそうです。そしてそのジュヌヴィエーヴは、駆け落ちの計画を知ったジャクソンによって11年前に殺され&埋められていたことが明らかになります。遺体の埋葬場所が分かったのはサムのお手柄です


サムは、前回何もしていないと咎められたのが気になって、今回ジョーンとローズの手伝いをしたのです。サムはジョーンから、畑仕事の合間に腰を下ろしていたその場所が「Poppy Bank」(ポピーの丘)と呼ばれていると聞かされます。でもジョーンはポピーを見たことがないというのです(Though I ain't never seen no poppies)。


ジュヌヴィエーヴが殺されたに違いないと聞かされたサムはピンときました。何でもポピーは、長い間手つかずだった土地が掘り起こされると咲くそうなのです。つまり、以前はヤブだらけだった土地を、ジャクソンが妻の遺体を埋めるために掘り起こしたことで、そこにポピーが咲いたに違いない、それで、愛する妻を葬った土地をポピーの丘と呼ぶようになったに違いない、とサムは確信したのですね


ジャクソンが息子のトムに農場を譲ろうとしなかったのも、妻が眠っている土地を開墾されたくなかったからなのかもしれません。そのトムはこの度めでたくジョーンと婚約したそうです。都会で生まれ育ったジョーンが、人生の再起を賭けて、辛い農作業を頑張った甲斐がありましたね。


さて、最後にもう1つ、謎めいた女性だったバーバラは、その昔、不幸な結婚をしたそうですが、息子にだけは恵まれたそうです。それなのにその愛する息子はダンケルクの戦で亡くなってしまったのだとか


There was a marriage.
Not a nice one.
But there was a son.
A beautiful son.
And my son my beautiful son.
I lost at Dunkirk.


こうしてバーバラは、男も戦争も憎むことになったのだそうですが、その後、フォイルがこれに対して自分の話を打ち明けます。バーバラの話に合わせて語られたのが何とも詩的だったので、同様に書き出してみますね:


There was a woman.
A marriage.
A good marriage.
And a beautiful son.
My beautiful son is alive.
Thank God.
But I lost my wife.


(自分には)一人の女性がいた。愛に満ちた結婚をした。素晴らしい息子にも恵まれた。幸いなことにその息子は生きているが、妻を失った。


So I have a vastly higher opinion of women than you do of men.
だから私は女性を高く評価している、君は男に厳しいけれど。


これに対し、生きることは大変ね(Everything's so very difficult, isn't it?)と答えたバーバラは、特殊任務を与えられて、フォイルの前から姿を消してしまいます。トムが預かっていたメモにはこう記してありました


I didn't think my view of men could change. But you changed it.
男に対する考えは変わらないと思っていたけれど、あなたが変えてくれた


このふたり、なかなかお似合いだと思っただけに、何とも残念な別れとなってしまいました。いつかまた再会させてはもらえんでしょうかフォイルとバーバラ、なかなかお似合いだったのに(;´・ω・)


と、今回はフォイルのほのかなロマンスまで楽しめて大満足のエピソードでございました刑事フォイルは続きもとっても楽しみですね刑事フォイルが面白すぎ( *´艸`)


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刑事フォイル(Foyle's war)あらすじと感想 第21話 それぞれの戦場(前編)

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刑事フォイルFoyle's war】の21話は「それぞれの戦場(They Fought in the Fields)」(前編)です。これまた情報てんこ盛りで、いったいそれがどう絡まるのか考えただけでワクワクしてきますね~


以下早速挑戦、否、とりあえずはあらすじです。今回は(一見すると)大きく分けて2つの情報が用意されていたようなので、まずはその情報ごとにまとめてみました刑事フォイルのあらすじ行きますよ~( `ー´)ノ


まずは短い方から~空中戦で農場の近くに墜落したドルニエというドイツ軍機とこれに乗っていた兵士たちに関するものです。このドルニエは定員が3名だそうですが、見つかったのは4人でした。ひとりはパラシュートが開かずに死亡しており、もうひとりは機中で死亡していました。


生き残った2名、シンメル中尉(Peter Stark)とザバルトフスキ少尉(Tom Frederic)の話によると、パラシュートが開かずに死亡した兵士のパラシュートは元々ザバルトフスキの物らしく、彼は、自分がレーダーに詳しいから殺されかけたに違いないとドイツ語で語っておりました。市民軍に呼ばれて駆けつけたフォイルがこの会話を聞いていたかどうかはやぶさかではありません


その生き残った彼らはふたりとも墜落した飛行機に向っていたようです。が、フォイルは、本来敵地で生きながらえたなら、墜落した飛行機ではなく、海岸へ向かうはずだと訝しみます


フォイルはこのふたりについてもう少し調査しようとしたのですが、捕虜尋問部に所属するコーンウォール少佐(James Wilby)とトム・ジャクソン(Joe Armstrong)が現れて、

「素人は引っ込んでろ
(Amateur sleuthing is, of course, understandable, butunhelpful)


と言って二人を連れ去ってしまいました。フォイルとポールは苦笑するしかありません。どうやらコーンウォールはフォイルを農場主だと思ったようです。確かに、後に登場した農場主のヒュー・ジャクソンとも格好が少し似ていましたね


そして後日、もうひとりのドイツ兵=バイザー少尉が楢の大木に引っかかっているのが発見されます。これを「後日」としたのは、これを発見したバーバラ・ヒックス(Stella Gonet)が、前述した空中戦の直後にはこのドイツ兵はいなかったと証言したからです。


このバイザー少佐はを所持していなかったことから、その少し前に起きた「銃による殺人事件」への関与が疑われました。後に本人が、女性が銃を奪っていったと証言していたようです。


当然フォイルはこのバイザーを詳しく取り調べたかったのに、またしてもコーンウォールによって尋問部へ連れていかれてしまいます。その上、最初に連れていかれたふたりのうちザバルトフスキは、このバイザーを見てかなり怯えていたようなのが気にかかります。ハイルヒットラーという呼びかけに答えようともしませんでした。


果たしてこのバイザーは何者なのか?ザバルトフスキはなぜ命を狙われているのか、なぜザバルトフスキとシンメルは墜落機に戻ろうとしたのか?そもそも、あの飛行機は本当に爆撃に遭って墜落したのか?次々と湧きあがる疑問を止めることができませんえ~まったく分からん(;´・ω・)


一方、この墜落があった近くには2つの農場がありました(こちらが2つ目)。1つはヒュー・ジャクソン(Nigel Terry)が経営し、婦人農業部隊から女性の働き手を雇っており、もう1つは、そのジャクソンの土地を買おうと狙っていたのに、資金不足でそれが叶わなかったというカーリング(Trevor Cooper)の農場です。


ジャクソンの妻は10年前に農場で働いていたニールニームという男と駆け落ちしたそうで、ジャクソンはそれ以来酒浸りになっていたのが、2年前に女性を雇ってからは風向きが変わっていったのだそうです。その女性とは、ジョーン・ディロン(Jenny Platt)とローズ・ヘンショル(Paula Jennings)のふたりです。このふたりは非常に働き者で、その仕事ぶりは決して男性にも負けないそうです


ジョーンは小柄で、ローズより若いものの、その気性はローズよりずっときつかったようです。サムなどはこのジョーンから「同じ女性なのに着飾って優雅なもんだ」と嫌みまで言われてしまいました


またジャクソンは戦時農業委員会(The War Ag)にも所属してそこから助成金を得、トラクターまで購入し、いかにも順風満帆であるかのように見えていました


そんなジャクソンが、ある時、椅子に座ったまま(たぶん)喉を撃ち抜かれているのが発見されます。どうやら「自殺」に見せかけたかったようですが、フォイルにはまったく通用しません


遺書はなく、直前まで酒を飲んでいたらしいのにその酒瓶も見つかりませんし、本来あの姿で自殺するなら猟銃で頭を撃ち抜くはずだとポールも推理しています。その椅子の後ろのドアから拳銃の銃弾も発見されます


But not clever enough to fool us, eh, Milner? Being the amateur sleuths we are.
(なかなか賢いが)我々を騙すほどではないな、ミラー。どーせ我々は探偵の真似事をしたがるアマチュアですけどね


フォイルがそういうなら自殺ではないのでしょうが、視聴者として気になるのは、ジャクソンが死ぬ前にローズに言ったあの一言です


Let's do it, then.
それではやろう


字幕では「予定通りに」とありましたが、その後ジャクソンは酒を浴びるように飲み、朝の6時に、息子のトムによってその遺体を発見&通報されています。このトムが前述したコーンウォールの部下です。


が、近くの店にいる電話交換手(?)によると、6時に農場から電話があった30分前にも1度電話がかかってきたそうです。でも出る前に切れたため、相手が誰かは不明だそうです。


またその時農場には、上でも触れたバーバラという女性が婦人農業部隊から来て泊まっていました。ジャクソンは、そのバーバラが、本来の業務らしい「木の調査」に出かけたのを見計らって「決行」したらしいのです。ジャクソンはその時、ちゃんと「拳銃」を持っていました


しかもその時、息子のトムも農場に戻っていました。ジャクソンとローズは、このトムの到着も待っていたようです。


Barbara's gone out. And Tom's here.
バーバラは出かけた。それにトムも来たわ


これは午前5時の出来事です。ちなみにその1時間前までは、例の空中戦が行われており、それが終わると、カーリングが自分の土地でウサギ狩りを行っています。そのカーリングが言うには、その後ジャクソンの農場からも5時に1発、5時半に2発の銃声が聞こえたそうです


またフォイルは、ジャクソンの農場にある納屋の床の割れ目から血痕を発見しています。そこで屠殺はしないということだったことから、何者か(人間)が襲われた際の出血かも知れません。


しかも、ローズとジョーン、そしてトムの3人は、何やら森の中で大きな穴を掘っていたようなのです!?ここは素直に考えれば、何者かの遺体を埋めたということになりそうですが?


またバーバラが、ジャクソンが殺されたと口にしていたのも気になります。フォイルがそれを指摘すると、殺人でなければフォイルが調べるはずがないとごまかしていましたが、きっとそうではありませんよね。そのバーバラは、5時に出かけた際、自転車に乗ってリュックサックを背負った男とすれ違ったと語りましたが、それはトムではないのでしょうか?


その「男」で気になるのがひとりいます。皆から隠れるようにして辺りを歩き回っている男性~あの男性はいったい何者なのでしょうか?


この「刑事フォイル」が常に後出しをしない、推理ドラマの王道であることから考えると、今回登場した男性でその容貌が明かされていないのは、ジャクソンの妻と駆け落ちしたというニールニームなのですけど


それに、バーバラのシルクの下着がジャクソンのベッドから発見されたことを考えると、もしやバーバラこそが、その駆け落ちした妻なのではないでしょうか??でもそれならトムが分からないはずはないですよね~。あのバーバラの男性嫌いは、夫のジャクソンが原因なんじゃないかと思ったのですが


そのトムは以前から、農場に戻りたがっていた、元々兵役を免除してほしかったようですが、それを阻止したのは父のジャクソンだそうです


それに、フォイルがしげしげと眺めていたあの紙で作った農場の風景もなにやら意味があるのですよね、きっと。また自転車も川から発見されていました~これはトムが乗ってきたものでしょうか?


もうこれを書き始めてなんやかんやでもう2時間が経過しようとしています。ドラマを見ていた時間を合わせると3時間になりますが、頭の中は堂々巡りで、さっぱり見当が尽きません。もうさすがに疲れ果てたので刑事フォイルが面白い(^^)/、今回はスッパリ諦めて、事実をまとめるだけに止めておきます


ミステリー以外では、フォイルとポール、そしてサムの3人が婦人農業部隊の宿泊所に泊まったのは楽しかったですね。最近ではお目にかかれないようなご馳走に大喜びするサムが可愛かったな


刑事フォイル」は続きもとっても楽しみですね


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刑事フォイル(Foyle's war)あらすじと感想 第20話 癒えない傷(後編)

刑事フォイルFoyle's War)のあらすじと登場人物はこちらからお探しいただけます: 刑事フォイル(Foyle's War)あらすじと登場人物一覧


刑事フォイルFoyle's war】の20話は「癒えない傷(Enemy Fire)」(後編)です。


もう今回はう~んと唸りっぱなしでした。もちろんこれは「驚嘆の声でござる。あ~、前回のロウカッスル夫人の証言=ドクター・レンが階段を上がって行ったくだりを書くのを忘れた、と後悔しきりでございました。後でどこかに書いておかねば。それに、フォイルは確かに、うちにもカーペットがほしい(Must remember to get my attic stairs carpeted)と言ってました


おばさんの後悔はこれだけに留まりませんでした。やはりこの刑事フォイルはあっさり見てあっさり語ってしまってはいかんのです。ドラマを見進めていくうちに、

あ~そこか、そうそう、それだよ刑事フォイルのシナリオが素晴らしすぎる( *´艸`)

と歯ぎしり(狂喜乱舞?刑事フォイルを見ると他のドラマがかすむ(^◇^))したのはおばさんだけではないことでしょう


と思わせぶり(愚痴)はこれぐらいにして、以下早速ネタバレのあらすじです。今回は、おばさんがドラマを見てあれこれ悔しがった様子も記してあります(同じ思いをされた方が他にも大勢いらしたと確信してのことです)。感心しすぎてあまりに長くなりすぎたため、今日は「続き」を使わせていただきました


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海外ドラマが大好きで、最近は日本のドラマも楽しんでいます。タイトルに掲げた韓国ドラマは今ではかなりのマイナー志向です。ミステリーや時代劇・ラブコメに加えて「お堅い社会派ドラマ」も好みです

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ブログは、時にあらすじを語ったり辛口な感想を書いたりと統一されておりませんが、とりあえず「言いたい放題」言わせて下さいませ。最終回まで視聴したドラマは必ずどこかにその感想を付記しています。また記事で使われているイラストの中にもおばさんのつぶやきが隠されています。余裕のある方はどうぞそちらもお楽しみくださいませ

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でも誠に勝手ながら「コメントでのネタバレ」はくれぐれもご遠慮くださいね。せっかくの楽しみが半減しちゃうので

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