凪のお暇 ネタバレと感想 第1話 人生のリセットを応援したい
黒木華さん主演の【凪のお暇】を視聴しました。いや~これ、めちゃ楽しかったですね~
。何にでも一生懸命なヒロイン=凪の苦しさがひしひしと伝わってきて、うんうん分かるわ~と共感し、
「空気なんかに負けずにがんばれ!」
と応援したくなりました。
またそんな凪を苦しめている張本人かに見えた「元」恋人の我聞慎二(高橋一生)も、実は不器用な自分に苦しんでいるらしい?というのも気に入りました。ま、こんな男とはさっさと別れたほうがいい
、というのが今のところのおばさんの意見でござりまするが
。
以前「獣になれない私たち」で「空気を読まない=獣」キャラを演じていた華さんが、真逆の役をすんなりこなしているのにも感心しきりでした
。
営業事務として働いていた大島凪(黒木華)は大人しく真面目な性格で、仕事もきちんとこなしていました。そこを派手で要領の良い同僚に利用されても、いつもニコニコして怒ったりしません
。
同僚たちはそんな華をランチには誘っても、夜は誘いませんでした。仕事でいつも世話になっているため昼間はテキトーにおだててからかい、夜は、自分たちの仕事を全部押し付けて、体のいい「下請け」だと悪口を飛ばしています。
凪は、自分が彼女たちに利用されているのは何となく気づいていましたが、事を荒立てたくなかったため、懸命に「その場の空気」を読み、分かりも共感もしてないのに「分かる!」と話を合わせていました
。
凪がそんな毎日に我慢できていたのも、凪には「とっておきの秘密」があったからです。それは、その同僚たちの憧れの的、営業部の我聞慎二が凪の恋人だということ。
こちらもまた天性の営業マンで「空気」を読みまくり、営業成績はいつもトップだったそうです。
慎二は凪との交際を周囲には隠していましたが、ことあるごとに凪の部屋にやってきては食欲と性欲を満たしていました。
凪は、どうやら田舎の家族からしょっちゅう無心されているらしく、日々節約を心掛けているため、食事もすべて自炊なのです。お昼はもちろん手作り弁当を持参していましたが、同僚にランチに誘われると嫌と言えず、それを持ち帰って夜ごはんにしていたらしい。
また、凪のストレートな髪が好きだという慎二のために、凪はいつも1時間以上かけてくせ毛を矯正していたそうです。凪の髪はものすごい癖毛で、なにもしないとくしゃくしゃのぬいぐるみみたいなのです。
ところがある日のこと、いつものように体よく残業を押し付けられていた凪は、その同僚が嘘をついていたことに気づきました。彼女が忘れていったスマホで、真相と凪の悪口を書いたラインが展開していたからです
。
ショックを受けた凪は、やはり残業していた慎二の顔を見に行きました。すると慎二もまた同僚たちと「彼女」をこき下ろしていたのです。
あれはね、アッチがいいから会ってるだけ。だってそいつ、一回食った後の野菜育てて何回も何回も食うわけ。作る飯も貧乏くさいし、コンセントとかいちいち抜くし。俺 そういうケチくさい女、生理的に無理なんだわ。
凪はその場で過呼吸を起こして倒れてしまいました。しかも、他の社員がそれを見つけて駆け寄ってくれたのに、慎二は黙って見ていただけだったそうです
。
凪は入院したまま誕生日を迎えましたが、当然のように、凪に残業を押し付けて帰った同僚も、慎二からも、見舞いの言葉一つなかったそうです。特に慎二とは誕生日デートの約束をしていたはずだったのに。
凪はすべてが嫌になって会社を辞め、家も引っ越ししました。荷物も最初は業者に頼んで運ぼうとしましたが、急遽気が変わり、お布団と自転車だけ残して後はすべて捨ててもらったのだそうです。
こうして人生をリセットした凪の行先は、六畳一間でかろうじて風呂付のボロアパートでした。エアコンもないため、凪は思わず近くに捨ててあった扇風機を拾おうとしますが、なかなかその勇気が出ません。
しかも、同じアパートに住む吉永緑(三田佳子)というおばあさんが、自販機の下に落ちている小銭を拾って「お釣り漁りばばあ」などと呼ばれているのを目にしてしまいます
。緑はパン屋でもパンの耳をタダでもらっていました。
人生のリセットのつもりだったのに、このまま「おひとり様」を続けていたら、いずれはあんなふうになってしまうのかも!?
すっかり落ち込んでいたところに、その緑の洗濯物が上から落ちてきました。凪は1階で緑はその上に住んでいるのです。
凪がそれを緑に届けに行くと、緑はお礼にお茶を入れるからと部屋に上がるよう勧めてくれました。凪はてっきり「ゴミ屋敷に住む片付けられない老婆」を連想しましたが、意外にも緑の部屋は小ぎれいに片付いていて、緑は大きなスクリーンで「ローマの休日」を楽しんでいたらしいのです。それも「シニア割引」を利用しているのだとか。
チョコポッキー、いかが?
緑はもらったパンの耳にナッツとクルミを練り込んだチョコを付けたお菓子を差し出しました。美味しい!
緑の優しさにふれてようやくホッとした凪は、思い切って出かけました。近くには安いスーパーがあって、野菜が信じられないような安値で売られています。天国ですか?ここは!?
と思ったのもつかの間、レジのミスで、400円も多く請求されてしまいました。レジのお姉さんは怖そうだし、混んでるし、といつもの凪なら「空気」を読んで退散するところですが、今の凪にとって400円は大金です
。
思い切ってレジに行き、計算ミスを指摘すると、レジの女性はすぐにまたやっちゃった!と詫びてくれました。しかも、彼女を庇った店長がエノキをサービスしてくれます。許してあげてね!
凪は帰りに扇風機を拾い、家で黄色に染めました。
隣のサッシを開ける音がしたので、こちらも勇気を出して話しかけてみます。隣の家の窓にはゴーヤがたくさん実っていたのです。
隣の住人安良城ゴン(中村倫也)は、それがゴーヤだとは知らなかったそうで、大きなところを見繕って実を切ってくれました。よかったら食ってやって。
凪はその中の黄色くなったゴーヤを割って、隣のチャイムを鳴らしました。種の周りの赤いところが絶品なのだそうです。
騙されたと思って食べてみてください。
ゴンが「幸せの黄色いラッキーゴーヤ」を食べてそのフルーツのような甘さに驚いていたところに、なんとなんと、慎二がやってきました
。慎二は凪の頭を見て大笑いし、ブスになったなあ、とからかいます
。
ビールを買ってきたと言われた凪は、仕方なく慎二を中に入れ、何か作れと言われたのでゴーヤを炒めて差し出しました。
その間も、部屋に何にもないことをけなし、扇風機を汚いとこき下ろしている慎二に傷ついた凪は、どうしてこんなに土足で踏み荒らすのか、とつぶやきます。
慎二は慎二で、出張から戻ったら、スマホもSNSもすべて連絡がつかなくて傷ついた、と語りました。お前って物にも人にも執着しないタイプだもんな。
「したら帰ってくれる?」
凪は、あの日慎二が同僚と話していたのを聞いたと明かし、それを機に、これまで溜め込んでいた不満を爆発させました。
この頭が地毛なの。それに私は物にも人にも執着しまくりだよ。唯一の趣味が節約なのに、全部捨てたくなんかなかった。SNSは24時間スマホ片手に監視態勢だったよ。
自分をのけ者にしている皆に、慎二と付き合っていると言いたくてたまらなかった。慎二と結婚してSNSに載せたかった。慎二は嫌われたくなかったから、嫌な事されても何も言えなかった。
でももうそういうのいらない!そういう自分ごと全部いらない!もう空気読みたくない!!
そんな凪に慎二は、ありのままの自分を愛せというのか?と嫌味を言います。スベってんだよ、お前。物捨てて引っ越ししたくらいで人生リセットできてたまるかよ!
そう言って出て行った慎二を凪は必死で追いかけました。
スベってても全然いい!ありのままの私を愛してくれなくていいから、今後一切私に関わらないで!
慎二はまた来ると言いましたが、実際はひどく傷ついていたらしく、帰り道は雨に濡れながらずっと泣きっぱなしでした。なんと慎二は、凪の癖毛をもうとっくに知っていて、慎二に知られないよう懸命に髪をセットしていた凪を見て愛おしくなり、凪を一生守る!
と心に誓っていたのだそうです!?
俺そいつのこと、メッチャ好きなんだわ。
いやいや、あれじゃあゼッタイに通じませんね。
しかもゴンが凪に急接近してきます。ゴーヤのお皿を返しに来たついでに凪を抱きしめていったのです!?
果たしてこの男、信用してよいものか?と思わぬでもないけれど、ついつい周りに気を使いすぎる凪がお手本にするのにはちょうどいいかもしれませんね。
いやいやこれは楽しくなりそうです。「凪のお暇」は続きもとっても楽しみですね
。
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