サギデカ ネタバレと感想 第1話 名前のない男

木村文乃さん主演の社会派ドラマ、【サギデカ】を再放送で見てみました。テーマは「振り込め詐欺」です


以前もドキュメンタリーでこうした詐欺グループの実態を取り上げたのを見ましたが、あれだけの労力と知恵があるなら、なぜそれをまっとうなことに生かそうとしないのか、不思議でなりませんでした。木村さん演じるヒロインの今宮夏蓮が、まさにこのおばさんの気持ちを代弁し、その謎に敢然と迫っていきます


以下ネタバレのあらすじですサギデカのネタバレ感想行きますよ~(^^)/


警視庁捜査二課の今宮夏蓮は、振り込め詐欺グループを捕まえるため、日夜奔走していました。そのかたわら、詐欺の被害者のもとにも足を運び、二度と被害に遭わぬよう注意を促します。


息子が痴漢をしたと騙された主婦の三島悦子(泉ピン子)は、なぜそんな嘘に騙されたのか、と嘆きました。息子がそんなことをするはずないのに!ちょっと考えればわかったのに!!


大金をだまし取られたから、もう老人ホームにも行けやしない、と自嘲していた悦子が、なんと、またしても詐欺に遭ってしまいます。警察からの「騙されたフリ作戦」の協力要請のチラシを見た悦子は、なんとか仇を討とうとして、返り討ちに遭ってしまったのだそうです


この話を聞いた息子の和敏(金山一彦~反対運動の代表@ノーサイド・ゲーム)はひどく悦子を罵倒しました。どうして詐欺グループを捕まえようなんて思ったんだ!母さんにできるのは、騙されることだけだ!!


悦子は打ちのめされて自殺を図り、なんとか一命はとりとめたものの、回復しても寝たきりになると言われた挙句、その後は急激に体力が落ち、肺炎を起こして亡くなってしまったそうです可哀そうだったな~( ;∀;)


そんな母に泣いて詫びる和敏です。せめて育ててくれてありがとうと言いたかった!


どんなに悔やんでも後の祭りですが、本当に悪いのは詐欺グループなのです


一方の今宮は、寒い中、使い捨てカイロを体中に貼って辛抱強く内偵を続けた結果、ようやく「箱」と呼ばれるアジトを突き止めました


詐欺グループはまだ姿を見せませんが、今宮はピンと来たそうです。以前から目を付けていた男が姿を消した近くにあるそのマンションは、以前逃げられた「箱」と間取りがほぼ同じで、入居が決まった途端、ドアノブが「暗証番号式」に取り替えられたのだそう


今宮は「掛け子」が集まる前に先手を打ちたいと語り、見張り部屋を借りて張り込みを始めました。部屋の家賃は、上司で係長の手塚賢三(遠藤憲一)の口ぶりだと、もし今宮の勘が外れていたら、自腹になったかもしれませんね


が、その勘は見事に的中しました。電話をかけまくる「掛け子」たちは、その頃別の部屋で「研修」を受けていたのだそうです


そこに集まった青年たちに「店長」(玉置玲央)は、この仕事は何より規律を守ることが求められる、と言い渡しました。それには高い能力が必要だ、研修は厳しいけれど、ルールさえ守れば交通費として毎日2万円が支給され、仕事が始まったら、日当2万円の上に、週末ごとに成果報酬を支払うと約束します。


社員の平均月収は100万で、優秀な人は500万稼ぐと聞かされた青年たちは驚きの声を上げました。


店長は、この仕事には暴力も強制もない、続けるか辞めるかは自分たちの意思次第だと締めくくります


「仕事」に「月収」などといかにもまっとうな単語を並べられては、若者たちが勘違いしてしまうのも無理はありません。実際にはこれが「犯罪」だと分からない者はいないでしょうが、いかにもエラソーな「店長」が「規律」や「ルール」を持ち出して来たら、良心の声には耳をふさぎたくなる気持ちも分からなくはありません


だって、他に仲間がこんなにいるじゃないか?そんなに悪いことなら、こんなに人は集まらないだろう?どんだけ馬鹿なの!?


そうやって自分を騙したひとりが「名前のない男」こと加地颯人(高杉真宙~高橋@サイン)です。加地は、皆の中でも特に優秀で、加地の電話に騙される高齢者は後を絶たなかったらしい


彼らのターゲットのほとんどは70歳以上の高齢者です。店長は研修で彼らにこう教え込んだというから呆れますね


我々は富を分散する役割を担っている=社会の役に立っている。政治家は、今景気が良いというけれど、若者のところに金は回ってこない。金は70歳以上の高齢者のところに留まっている。彼らは右肩上がりの良い時代に生まれたというだけで富を独占している。若い世代がどれだけ困窮しているか見えていない


それで彼らは、彼らが奪っているのは「強者の金」だと思い込まされます。というより、そう思った方が自責の念に駆られずに済むから、自分で思い込むのでしょうね


弱い者から奪うのは悪だが、僕らは強い者から奪っている~と、まるで義賊気取りです


掛け子たちも勢ぞろいしたところで、今宮たちは一斉に「箱」に踏み込みました。が、店長は、そんな時のために自分だけの抜け穴を用意していて、ひとりだけそこから逃げ出してしまいます


詐欺の証拠になる電話や住所録などの書類はすべて、見つかりそうになったら処分するよう叩き込まれていたらしく、彼らは店長が逃げたのも知らず、必死で書類をバスタブやトイレに捨て、電話は電子レンジで壊そうとしました。そこは捜査陣も心得ていて、真っ先にレンジのコンセントを抜き、トイレや風呂に駆け込んでいきます


もれなく加地も捕まりました。ゴミ置き場で面識のあった今宮が彼を逮捕します。今宮に気づいた加地はいつも通り挨拶をしました。おはようございます


加地は取り調べで店長からの受け売りを披露し、自分は悪くないと主張します。その説得力に圧倒された今宮は、彼の主張を潰すことができませんでした


が、亡くなった悦子のことを思いだし、詐欺グループが「親の愛」を利用している「誘拐」と同じだ、と思いつきます。


親は子どものためならどんなことでもして助けようとする。「高齢者」とひとくくりにしているが、皆同じではない。現に詐欺に遭って自殺をした人はひとりや二人ではないのです。


でも加地には届きません。


自分の正義だけ信じて、身内だけ愛して生きていくことの何が悪いんですか!それのどこが悪いんだ!


こう叫ぶ若者に、その「正義」の基準が間違っていることを、誰がどうやって教えたらよいのでしょうか? その身勝手さがいずれは戦争を生むのだなどと言っても、到底分かってもらえそうにありません


加地の身元だけはいつまでも判明しませんでしたが、加地が肌身離さず持っていた音楽プレイヤーに目を付けた今宮は、そこで最も再生回数の多かった曲から、加地にたどり着きました。それは加地の地元のミュージシャンの曲だったそうです


ああ、加地君ですよ。いつも聴きに来てくれていました。


加地は養護施設で育ったそうですが、それで「正義」の何たるかを知らないというのでは安直すぎますね


結局、捕まったのは掛け子だけだったため、捜査二課では、黒幕の尻尾をつかむために加地を釈放しました。加地は年上に好かれるタイプだから、きっとまたグループから接触があるに違いないと踏んだからです。実行犯から黒幕を暴く捜査を「突き上げ捜査」と呼ぶそうです。


別れ際今宮は加地に、加地は「守られるべき善良な市民」だと告げていますが、果たして加地はこの言葉の本当の意味を理解することができるのでしょうか?


サギデカは続きもとっても楽しみですね


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