サギデカ ネタバレと感想 第2話 流転する老人たち
木村文乃さん主演の社会派ドラマ、【サギデカ】の第2話は「流転する老人たち」です。これまた実に腹立たしかったですね~。まさに詐欺グループはゴ〇ブリそのものです
。
以下早速ネタバレです。
加地を泳がせて店長、番頭、そして首魁を突き止めようとしていた今宮ですが、管理官の北原(鶴見辰吾~柳屋稲左衛門@そろばん侍)から、突き上げ捜査は当分見送り、実際の被害を食い止めることに集中するよう命じられました。
今宮は、それではいつまで経っても詐欺が無くならない!と主張しますが、北原は耳を貸しません。北原にしてみれば、住民からの「突き上げ」の方が怖いのでしょう。
今宮が憤懣やるかたない思いで帰宅すると、以前出会った男性(青木崇高~酒巻和男@真珠湾からの帰還)が、店を訪ねてきていました。なんと彼=廻谷(めぐりや)誠は、癌の新薬開発で有名なベンチャー企業の社長だったそうです。
祖母のしのぶ(香川京子~北條節子@この世界の片隅に)はようやく「玉の輿」のご縁が来たとニンマリ喜んでいましたが
、今宮は捜査のことで頭がいっぱいのようです
。
一方で、北村徳治(伊東四朗~河村龍太郎@遺産争族)という元高校の教師が詐欺に遭いました。
北村は少々認知症気味ですが、まだ生活に不自由するほどではありません。娘の志津子(広岡由里子~西園寺富子@半分、青い)は一緒に暮らしているかどうかは分かりませんが、いつも父を気遣ってはいたようです。
そんな北村に「元教え子」を騙って近づいてきたのは本名を広瀬藍子(筒井真理子~京子@富士ファミリー)という地面師です。広瀬は、かなり前から警察にマークはされていたものの、決して表に出てこないことから、逮捕も起訴もされずに今に至っているのだそうです。
もちろん北村がそんなことを知るはずもなく、教え子の「原田明美」だという広瀬の言葉を真に受けてしまいます。またその原田明美も実在しており、卒業アルバムにも写っていたから始末が悪い。それもすべて調査済みなのでしょう
。
80を超えた北村は、思い出せないのは年のせいだと思い込み、彼女を信じてしまいます。
最初広瀬はシェイドツリーという投資詐欺会社を紹介してきました。シェイドツリーの経営者=松澤亮治(山内圭哉~九十九剣児@獣になれない私たち)は自称38歳だそうで、ある老人は(津嘉山正種)は若者を応援するのが我々年寄りの使命だ!と息巻きます。
が、北村は、要するに「美味しい話」があると言えばいいのに、と図星を突きました。きれいごとを並べ立てるのは浅ましさを隠そうとしている証拠で滑稽だ、と指摘します。
実際、今宮の同僚で元カレの森安真悟(眞島秀和~城尾平蔵@クロコーチ)は、このシェイドツリーを追っていました。いや~人物紹介欄に「イケメン」とわざわざ書いてあるのには苦笑しきりでした。だったら今宮のとこにも「美人」て書いておかなくちゃ
。
このシェイドツリーの松澤は手口が巧妙でなかなか尻尾を出しません。配当が払えなくなって訴えられるのを見越し、あらかじめ「仮想通貨」を用意していたのだそうです
。仮想通貨は無価値ですが、現金に換えない限り、その無価値を証明することはできないからなのだとか
。
ところがこの松澤から足が付きました。
今宮は、こう次々と振り込め詐欺の被害に遭うのは「名簿」が出回っているからだと主張し、なんとかこれを探そうとしていました。
ある時、ふとスポーツジムの会員申込書を目にし、そこに記載する情報の豊富さに閃きます。これだ!
どうやら詐欺グループは「老人ホーム」の申込書を書いた年寄りたちを狙っていたらしいのです。実際、今宮が目を付けた介護付き有料老人ホーム「水彩の里」は評判がよく、ここ2週間で被害に遭った人々の8割が、そこの名簿に載っていたのだそうです。このホームもグルだってことは無いんですかね。
今宮の祖母もここのパンフレットを持っていましたし、前回自殺した三島悦子も老人ホームの話をしていましたっけ。
係長の手塚は、先回りして名簿に記載された老人すべてに注意を喚起すれば被害を未然に防ぐことができると、今宮を褒めてくれます。これは大金星だ!
こうして今宮が名簿の老人たちを訪ねたところ、北村もその一人だったそうです。
娘の志津子は、てっきり、北村が以前桃を万引きしたことで警察が来たと思い込み、必死で言い訳をしました。
父は認知症気味なんです。この間も、銀行へ行って8億5千万もの取引をまとめてきた、なんていうんですよ。
不審に思った今宮が北村に詳細を訪ねた結果、とぎれとぎれではあったもののその記憶が手掛かりとなり、これが地面師だと判明します。
銀行では、自分たちの失態を隠すために警察に届けなかったそうで、松澤たちはそこまで読んでいたらしく、油断して監視カメラにその姿をさらしていたため、もれなく逮捕となりました。が、広瀬は外にいたために逮捕にいたらなかったようです
。
騙されたと分かっても、あくまで「原田」を庇う北村がなんとも切なかったですね~。こんな世の中ならいっそボ〇たほうが幸せかもと思っちゃう。そんな社会を何とかして変えていかねばなりませんね
。
バグった老人たちはいくらでも使い道はありますよ。
取り調べでそうのたまった松澤は実は52歳だったそうで、森安は、松澤もすぐに「バグった老人」の仲間入りだと嫌味を言いました。そうそう、年を取るのはあっという間で、その時になって後悔しても遅いざんすよ。
一方、加地には期待通り「店長」が接触してきました。しかも店長にはもれなく番頭(長塚圭史~納屋頭サトシ@あさが来た)も付いてきます。番頭は野心家の加地を気に入ったらしく、専用の携帯まで授けてくれました
。
加地は、今宮には「上から接触があったら知らせる」と言う傍ら、店長や番頭にもそのことを伝えてあるようで、番頭は加地を使って、警察の動きを探ろうとしていたようです。どうやら、警察が「首魁」の正体に気づいているかどうかを知りたがっていたようですね。
その首魁が、最後に登場したスキンヘッドのお祖父さん(田中泯~相河義高@僕らは奇跡でできている)なんですかね~。
毎回、詐欺師たちの言い草が実に腹立たしいですけれど、これが現実なのでしょうか。
「サギデカ」は来週の放送も楽しみですね。
これまでに視聴した日本のドラマの視聴リストはこちらです
: 視聴ドラマ一覧~日本ドラマ編
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