相棒12 ボマー あらすじと感想 元日スペシャルは面白かった(第10話)

相棒12相棒 season12)~待ちに待った年末スペシャルは期待通りなかなか面白かったですよね~。やはり相棒ではこの手の「頭脳戦」が見られないとイマイチ盛り上がれません


真犯人についてはうすうす見当がついていた方も多かったと思われまするが(警察内部~で決定でしょう)、それを補ってもまだ余りある、右京さんの見事な「作戦」が実に楽しかったです。久しぶりにワクワクさせられてしまいました相棒~ボマーは面白かった!(^^)/。以下、ネタバレ交じりのあらすじとなります。


「第10話 ボマー~狙撃容疑者特命係・甲斐享を射殺せよ!」


そう銘打ったこの10話では、確かに一見カイトが陥れられ&狙われているようにも思えました。が、それは単なる見せかけであって、

「警察庁次長の息子」

のカイトは、単に警察を牽制するために引っ張り出されただったの言うのがまた面白かった


予約済みの健康診断を終えたら、恋人の悦子とともにロンドン旅行へ旅立つはずだったカイトが、その病院の近くの交番が爆破されたことを知って現場に駆けつけると、そこには「靴を履いていない少年」がいかにもおびえた様子でうろついていますこの子は可哀想でしたね~(;O;)


いかにも挙動不審なその少年に職質をかけようとしたカイトは、少年が、手にしたスマホを通して何者かに脅されていることを知りました。なんとその少年の服の下には爆弾がぐるりとまかれていたのです。それはつい先ほど爆破された交番に使われた爆弾より10倍強力なものだそうです


知られたからには仕方ない~おまえも一緒に来てもらおう


この時男はこういかにも偶然を装いましたが、本来は、カイトを巻き込むのが目的だったようです。その証拠に、カイトの家には3週間ほど前から盗聴器が仕掛けられていたことが後に悦子の話から右京さんが突きとめており、カイトが予約を入れた「爆破された交番近く」の病院も、今回の計画には既に織り込み済みだったことが明らかになります。つまりその交番が爆破されたのは、カイトが行く病院の近くだったから選ばれた、ということです。


少年を人質に取られて脅されたカイトは、男の要求通り自分の携帯を壊して、男の命じる場所へと赴きます。どこか別のアジトにいるらしい男(宇崎竜童)は自分を「JB」と名乗り、爆弾を巻きつけられた少年の名前は、カイトが盗み見た学生証から北村悠馬と判明します。


一方、カイトがそんなことに巻き込まれたとは知らない右京さんは、いつも通り事故現場へと足を運び、そこでこれまたいつも通り皆から邪険にされつつも、彼独自のアプローチで、この「靴を履いていない少年」に辿り着きます。交番が爆破されたその時刻はちょうど、近くにあった郵便ポストの取集時間と一致していたことに着目したのです。


郵便局員の証言から似顔絵を作成してもまだ相手にされない右京さんの話を唯一まともに取り上げてくれたのは

公安外事三課の正木浩輔本部長(中村橋之助)

でした。


そして、その後も何かと右京さんの良き理解者として動いてくれたこの正木こそが、今回の事件を引き起こした張本人だったのです。でもこれはよくある話ですよね。正木は決して右京さんに協力するためではなく、彼の動きを見張るために右京さんにひっついていたのです


が、なんとなんと右京さんもまた既に正木が怪しいと気づいていたため、何とかしてその「尻尾」を出させようと画策していたというのがまた痛快でございましたこの二人の駆け引きが楽しかった(^^)/。経緯はこうです

まず、正木達公安の情報により、今回の交番爆破事件の犯人は「J・ボマー」という国際的に暗躍する爆弾魔と特定されました。最近このJ・ボマーが、大掛かりなテロのために日本に入国したらしいことや、この男が爆弾を作る際には必ず「日本製の時計」を使うそうなのが、今回の交番爆破事件現場でも日本製の時計の竜頭が発見されていたことなどがその理由です。


が、そのJ・ボマーが現地、つまりは日本のテロリストと連絡を取ると思われた場所=産業センタービルに、カイトが北村悠馬を伴って現れます。悠馬はどうやらJBに命じられて、その会場に来ている人間をくまなく映しているらしいのです。


J・ボマーを捜すべく会場にやってきていた右京さんは、カイトと一緒にいる少年の顔が「似顔絵」にそっくりだったことから、その頭脳をめまぐるしく回転させていきます。カイト君は何らかの理由でもってテロリストに利用されているに違いないフツーはそう思うでしょう(;´・ω・)


一方ではカイトがテロリストの一味だなどという憶測も飛び交う中、これを漏れ聞いた甲斐次長が外に上層部を呼び出します。その本心は、自分の息子だからと言って手心を加えるなと喝を入れたかったらしいんですが(最近、この甲斐次長の株は上昇中です)、これが真犯人にまんまと利用されてしまいます


正木は、カイトのことを聞きつけて集まってきた報道陣にこう告げました

今夜、外事三課内で意志の統一を図る!


もちろん、正木が外で会うのは外事三課のメンバーではなく、甲斐次長が呼んだ上層部。その上、その落ちあい先の料亭の近くにはスナイパーが潜んでおり、なんと内村部長が狙撃されてしまいます。そしてカイトと悠馬もJBに命じられてこの場にやってきております!?


幸い内村部長の怪我は、弾が肩を貫通しただけで命に別条はなかったものの、これで狙撃犯はカイトと断定されてしまったため、彼はなんと「警察庁指定被疑者特別指名手配犯」にされてしまいます正木の罠にはめられました( ;∀;)


JBがそこにカイトたちを行かせた目的はいったい何だったのか?


一方、カイトにかけられた濡れ衣を晴らすため、右京さんがカイトからのメッセージを読み解いていく過程がまたなかなか面白かったですよね


まず右京さんは、爆破現場では靴を履いていなかった悠馬が、産業センタービルに来た際には「サンダル」を履いていたことに気づきます。この会場での監視カメラのチェックに協力してくれたのは、意外にも「こういうこと」が好きだという組対5課の(小さい)大木刑事です


カイトたちの動きから、彼らが誰かに命じられて動いていると確信した右京さんは、近くにいた清掃員こそが手配中のJ・ボマーではないかとほぼ断定したようです。


が、それにはそれほど興味を示さなかった右京さんは、少年の履いていたサンダルの出所を捜しに出かけたようです。まさかそれが交番爆破事件の近くの銭湯から盗まれた物だろうなんてことは、右京さんにしか思いつかないことですよね


案の定、あたりをつけた銭湯で盗まれたサンダルが入っていたというロッカーを開けると、そこには1万円札と「北村悠馬の学生証」が入っていました。その写真を見て、自分の推理が正しかったことを確信した右京さんが早速この悠馬の身辺調査を始めると、ドラマでは最初に登場していたふたりの人物が浮上してきます。


ひとりはビルの屋上から飛び降り自殺を図った男性と、もうひとりは病院に担ぎ込まれて意識不明の重体の女性。


まずはこの女性の方ですが、彼女は桂木涼(佐藤藍子)という女性ジャーナリストで、自分を支援してくれた財団の山王美紀子という人物を殺害した容疑で逮捕され、現在8年の刑を宣告されて控訴中だったのが、その拘束中、差し入れの本に忍ばされた

「ピーナッツの粉末」

でアナフィラキシーショックを起こして病院に入院中とのことでした。この桂木涼の殺人事件の記事を、悠馬がアルバイト先のロッカーに閉まっていたのを右京さんが発見したのです


早速右京さんが涼の担当弁護士に話を聞きに行くと、どうやら涼は無実らしいのに、その証拠になるという「極秘データ」については一切口をつぐみ、何も話そうとしないらしいことを聞き出します。


この山王美紀子が殺害されたそばにはペンライトが落ちていたそうなのですが、右京さんが米沢さんに頼んで調べてもらったところ、ペンライトには一切指紋が残っておらず、中の乾電池さえ指紋の痕跡がなかったそうです。


そのあまりの不自然さに疑問を抱くのも右京さんならでは~最初は指紋が付いていたのに、誰かこれ(証拠品)をすり替えたのではないだろうか?


そんなことができるのは警察内部の人間だけ~涼は真相が警察に洩れることを恐れているのではないか?山王美紀子を殺したのは警察内部の人間なのではないか?


一方、拘束中の涼に面会に来た柳沢晃という人物にも接触した右京さんは、山王美紀子が殺害される直前に、この柳沢が涼に電話をかけてきたことを突き止めます。しかも、涼の通話履歴からは長峰真という人物も浮上してきます


この長峰こそが、前述した「飛び降り自殺」をした人物であり、かつ、その訃報こそ、柳沢晃が涼に電話をかけた目的だということも判明します。いったいこの長峰という人物は何者なのか?


右京さんが長峰の自宅を訪れてその妻から事情を聴くと、長峰が自殺する前に読んでいたという新聞記事に辿り着きます:

母子家庭の母と幼児が衰弱死

なんと、涼が隠していた「データ」というのは、公安の正木の兄であり、前福祉衛生大臣の正木昭一郎「一人親補助手当」を引き下げるにあたり、長峰の勤務していた帝国情報リサーチでのアンケート結果を改ざんしたものだったのだそうです


何でも表向きのアンケート結果では、一人親補助手当をもらうより、主要都市に職業支援センターを創設してほしいという要望が多く見られたということだったのですが、実際にはそうではなく、単に

「福祉衛生省の天下り先」

としてこの職業支援センターを造るため、アンケート結果を改ざんさせられたのだそうです。というよりもはや、このアンケート自体が、自分に都合のよい結果を世に出すための調査だったと言っても良いのかもしれません。福祉予算を削って天下り先を確保するとは、なんと汚いやり方なのでしょうか許せんっ!( `ー´)ノ


兄の不正を隠ぺいするため、長峰から真相を聞かされてこのデータを預かっていた涼からこれを盗み出そうとしたのが、正木の部下の犬飼孝則だったとは言語同断ですその後涼を殺そうとしたのもこの犬飼です( `ー´)ノ


この犬飼が涼の家に忍び込んだ際、たまたまその日やってきた山王美紀子がSPとしての犬飼を見知っており

「SPが他人の家に忍び込んで何をやっているの?

と問い詰めたため、美紀子は犬飼に殺されてしまったようです。


そして北村悠馬はピザの配達中にこの犬飼が桂木家から出てくるところを見てしまったため、本人は犬飼に脅されて口をつぐんでいたのが、それを嗅ぎ付けた柳沢を通して、JBこと桂木涼の父であり、自らもまた筋金入りのジャーナリスト=桂木重吾に知られてしまったのだそうです。


桂木はあらかじめ涼からこの不正については聞かされていたのだそうです。涼に罪を着せたのは、正木昭一郎の弟の正木だと確信したからこそ、自分を有名な爆弾魔=J・ボマーと思わせることで公安の外事三課をおびきだそうとしたという訳です。ちなみに本物は香港で捕まったそうです。


だからこそ桂木は、J・ボマー逮捕のために産業センターにやってきた警察官の中から自分を脅した人間(正木ではなく実行犯)を捜せと悠馬に命じ、外事三課が集まるという柳沢の情報で、カイトたちを料亭に向かわせたのです。


JBは爆弾魔などではなく桂木涼の父親だととっくに見抜いていた右京さんに真実を突き付けられて、弱者救済など必要ないと言い切った正木に、右京さんがこう啖呵を切ったのは実に痛快でございましたスカッとしました(^^)/

ジャーナリストの核は、普通の人々に対する信頼だ。この世にはこんな苦しみがある、こんな理不尽が横行していると知れば、人々はきっと怒りを感じるはずだ~そう信じるからこそ、時には命を懸けて報道を続けているのだ!!


既に父性愛を発揮し始めているらしいカイトの悠馬に対する細やかな心遣いもなかなか好ましかったですが、やはり右京さんのこの「喝」がお正月にはピッタリでした


カイトたちを救うため、いつもは反発している右京さんの「作戦」に協力してくれた伊丹(サンタ姿でカイトへのビラを撒いた)や芹沢(こちらはトナカイ)、フェイクの車の運転席に収まっていた米沢さんに、正木を嵌めるために嘘の電話をかけてくれた中園参事官の活躍も実に楽しかったですね


右京さんへのメッセージとして、右京さんが花の里で「花見町の劇場」の話をした際にカイトにくれたシェイクスピアのコインをメッセージに使って連絡してきたカイトに、その劇場前で伊丹が渡したビラには、正木達に知らせてあった

「逃亡用の車を用意してそれを奪わせる」

ではなく(正木の裏をかくために)、

「大木の拳銃を奪って立てこもれ!」

と書いてあったとは思いもよりませんでした(米沢さんも車を奪われずに驚いていたようでしたから)。やはりこうして視聴者をも騙してくれないとミステリーは面白くありませぬ相棒真骨頂(^^)/


既にJBこと桂木を逮捕したことを隠し、正木とともに桂木のアジトへ向かった際、正木がその手で爆弾を爆破させようした際に見せた凄絶な笑顔は圧巻でした。いや~ここはさすがに中村橋之助さんでしたね~。唾棄すべきキャラクターでしたが、それを見事に演じたのはやはり素晴らしかったです


ちなみに爆弾は偽物だったようですよ。偽物で死ぬほどの恐怖を味わわされていた悠馬は可哀想でしたが、そんな彼でさえ、いつも優しくしてくれた涼の無実を明かすためなら、と、途中からはJBに進んで協力していた姿もとても感動的でした正木も彼を見習うべき( `ー´)ノ


また途中、「コッヘル」「エンベッド(取材)」という単語を通して、桂木が筋金入りのジャーナリストだと仄めかした演出も個人的には好きでしたし、右京さんが、涼の自宅に飾られていた彼女の陸上のトロフィーを見て、今回の犯行が娘を思う父の仕業だと見抜いたのもなかなかでした妄想のし甲斐がありまする


昨年終盤は個人的に今一つ盛り上がりに欠けてしまいなかなか語る気になれなかったのですが、さすがに2時間を超えるSP版は面白くて心から楽しめました。来週の相棒もますます楽しみでございまするね相棒12も楽しみです♪


これまでに視聴した日本のドラマの視聴リストはこちらです: 視聴ドラマ一覧~日本ドラマ編

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