ドクターX3 あらすじと感想 第5話 策士策に溺れる♪
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米倉涼子さん主演の【ドクターX3】の5話は「医者の勝ち負けなんてどうでもいいんだって。患者が勝たなきゃ意味ないじゃん」だそうです。相変わらず長すぎる副題です。(以下すぐにネタバレです)
たとえ未知子がそうは言っても、やはり視聴者側としては面白かったですよね~東西医者の勝ち負けの行方が。しかも、いかにもこのドクターXらしく、 「何もしない者が勝った」 のには大笑い。ホントホント、白い巨塔もサラリーマン社会そのものでござるね。上の機嫌を取って当たらず障らず、の海老名がまたしても勝ち残るとは。経緯(あらすじ)はこうです。
この東西の、しかもかなり低レベルな足の引張り合いに嫌気がさした天堂総長は、ついに戦略統合外科の部長を一人に絞ると断言します。折しも、経産省で、日本式医療の輸出を積極的に推進している五十嵐裕久(吉満涼太)が結腸癌手術のために入院してくることから、天堂は、この五十嵐の治療で勝負を決めたいと言いだします。
五十嵐はこの時、インドネシアへの病院誘致を狙っており、その狙いは天堂のそれとも合致していたため、天堂にとってはなんとしても恩を売っておきたい相手なのでしょう。
が、折悪しく、この時談合坂の患者である田中信五(井上順)が病院を脱走したため、本心では 「大部屋患者になど構っていられない」 と思いつつも、白木に責任問題を持ち出された談合坂は、五十嵐の手術権(?)を海老名に奪われてしまいます。ここでもまた「棚ぼたの海老名」の悪運の良さが伺えます。
五十嵐の手術を担当するのは「腹腔鏡の魔術師」と呼ばれる加地。助手には、なんとか居座りを決めた原がつきます。
一方、出遅れた談合坂はここで起死回生の奇策を思いつきます。肺がんの田中を利用し、手術で海老名に失敗させようというのです。
田中は右上葉肺腺がんのステージIa。談合坂は、右上葉支は主気管支からの通常分岐であり、生検によって腺がんと判断したとのたまいました。患者に与える負担を減らすため、低侵襲の完全胸腔鏡下右肺上葉切除術を執り行うとカンファレンスで発表します。その上で談合坂は、東西の軋轢解消のため、この手術を海老名にも手伝ってほしいと切り出してきました。
もちろん、単純な海老名はこれをまったく疑うことなく快く了承します。あそこで未知子が、田中の肺の画像をもう一度見せろと何度もしつこく言っていたからには、そこに何か不審な点があるのだとは思わんのかな~まったくもっていつになっても学習しない男でやんすね、海老名は。
加地による五十嵐の手術~腹腔鏡下結腸右半切除~は無事終了し、談合坂と海老名、そしてまたしても助手の未知子による田中の手術が始まりました。
肺右上葉部を摘出した談合坂は、この後の処置を海老名に任せると言いだします。しかも、わざと、 「上葉を切除した後のデッドスペースが気になる」 と持ちかけて、海老名に肺靭帯を切除するよう仕向けました。おばさんは素人なので詳細は分かりませんが、肺靭帯を切れば、残った肺の部分が上に持ち上がって、死腔が狭まるということでしょうか。
おそらくはここまででも談合坂の計画は成功していたところに、さすがの海老名は期待以上(?)の働きをしてくれます。談合坂にその手腕を褒められた海老名は調子こいて静脈を傷つけてしまったそうなのです。
談合坂はこのチャンスも物にしようと、執刀を代わるよう申し出ましたが、そこは未知子に突き飛ばされて邪魔されてしまいました。でも未知子は、手術が始まってから、この尻拭いの際も、ずっと何かを疑問に思っていたようです。
それが、田中の特異体質~気管支分岐異常~だったとは驚きでした。
通常であれば肺靭帯を切っても問題ないところが、気管支分岐異常の場合は「肺軸捻転」を起こしやすいのだそうです。肺がねじれて苦しそうにしている田中を見て、ステロイドを投与した、大変なことをしましたね~とうそぶく談合坂は、天堂が指摘したように、もはや医者ではありません。
1度目の手術後、圧倒的勝利を確信し、安い居酒屋で、これまたきっと安いシャンパンを開けていた海老名たちと対照的に、ひとり、蛭間とのツーショットの写真を前にドンペリのロゼをつぎ、 「我勝てり」 とほくそ笑んでいた談合坂がまた実に対照的でした。また、単細胞な海老名が何にも気づいていないのが笑えますよね~。
そんな海老名が、大胆不敵にも不倫をしようとしているのにも驚きました。お目当ては秘書の関ヶ原ですが、もちろん、まったく相手にされぬばかりか、この関ヶ原は、天堂付きの井川真澄(庄野崎 謙)と付き合っていることもこの度明らかになっています。
~部下には居酒屋で、女の子を数寄屋橋に連れていくような浅ましい上司だから、部下から積極的には誘われんのです~
その後未知子は全てを見通し、田中の再手術を成功させます。談合坂の悪巧みは天堂も知るところとなり、辞表を差し出されて、サインをさせられていたのは実に痛快でございました。
また田中は、単なるエビの養殖家ではなく、実は影の大物だったことも最後に判明いたします。経産省の五十嵐などでは役に立たないから、自分が口を利いておいたと、術後の田中が天堂に語った場所は、築地の「ふるさと食堂」です。いくらそれぞれに美味しくても、海鮮丼とビーフシチューを混ぜるのはやっぱり頂けませんが。
その田中がドクターXこと未知子を主治医にしたいと申し出たようなのに、田中をしみったれた「大部屋の患者」だと思い込んで速攻これを断った神原は惜しいことをいたしましたな。
さて来週はどうやら特捜の検事が登場するようでしたね?となると、患者は犯罪者なのかな。加地は大門失脚~などと騒いでいたようでしたけど?
また、談合坂の捨て台詞も大いに気になるところです。未知子を潰しても潰してもまだ力が余るほどの西の怪物とは、いったい何者なのでしょうか?
どうせなら、とびっきりの悪人が出てきてもらいたいものですけれど。最初は、未知子とすれ違っていた嶋田久作さんがそうかとも思ったけれど、検事バッジをつけていたので、彼が特捜の検事なのでしょう。
ドクターX3は次週もとっても楽しみでございまする。
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(((;゚Д゚)))何やら大きな展開が今後に…
(^ω^)こんばんわ
TKOより先に談合坂さんが消えるとはびっくり…
それにしても田中さんて何者!?
それに嶋田…
井川&関ヶ原は今後の諜報活動にも絡みそうな絡まなさそうな…
いずれにしても嵐の前の不気味さを孕んで今後の展開が楽しみですね。
(⌒∇⌒)