先に生まれただけの僕 第5話 あらすじと感想 伏兵現る
櫻井翔さん主演のドラマ、【先に生まれただけの僕】は5話も面白かったですね~。前回加賀谷を怒らせてしまった鳴海の「先手必勝
」は果たして成功したのでしょうか?
直接ではないと言え、間接的に加賀谷に宣戦布告をしてしまった鳴海は、何とかして先手を打たなければやられる!と焦りました。そこへ柏木がやってきて、もうじき学校説明会を開く予定だが、参加希望者が少ないから、このままでは来年度も定員割れとなりかねないと報告します。
鳴海は、学校説明会の前に「オープンキャンパス」というプレゼンが既に失敗に終わっていることを知り、もう一度そのプレゼン、つまりはオープンキャンパスを実施することに決めました。もっと「お客様」にアピールしなければ!
アクティブラーニングを取り入れて活気ある授業を行っている今なら、もっと受験生を呼び込めると踏んだ鳴海は、職員たちに呼びかけて、オープンキャンパスに「イベント」を盛り込んでほしいと告げました。生徒たちに考えてもらうよう促す鳴海に対し、教師たちは消極的です。
そう言った行動は偏差値に比例する。そもそもウチの生徒たちはこの学校に魅力を感じているのだろうか?
それでも鳴海は皆にそれぞれのクラスで聞いてほしいと命じましたが、実際に反応があったのはちひろの「特進クラス」だけのようです。ちひろが「皆の考えた企画でうちが人気校になったら嬉しくない?部活の勧誘だと思えばいいのよ
」と励ましたところ、自分達が中心になって企画するとやる気になってくれたそうです
。
報告を受けた鳴海は大喜びで、ちひろの「ペップトーク」(人をやる気にさせる話術)を褒め称えました。真柴先生はペップトーカーだったんだ!
「ペップトーク」が何なのか知らなかったちひろも、その鳴海のペップトークに乗せられてついつい本まで買い求めます。
ちひろはこの本を読んでますます感銘を受け、生徒たちのやる気を倍増させることに成功しました。
君たちは特進クラス~この学校で最も優秀かつクリエイティブなメンバーだから、答えを見つけられるのは君たちしかいない!
ノウハウ本に書かれた通り5つの項目を挙げたちひろが、最後のオチに詰まって、仕方なくこう言ったのが可愛かった。
その時君たちは「やったぜ!」「すげえことやっちまったぜ!!」と叫ぶに違いない!!
そして鳴海も「先手」を打ちに行きます。鳴海はオープンキャンパスの説明書を持って社長の原(小林勝也)に直談判しに行ったのです。その上で学校内の「抵抗勢力」には、オープンキャンパスには厳しくて有名な社長も来ると釘を刺しておきました。
郷原と河原崎、そして杉山の三人は、相手が社長=理事長では抵抗ばかりもしていられないと「アジト」(理科準備室)で戦々恐々です。そこへちひろがやってきて、杉山に借りた資料を返すと言いながら、さりげなくペップトークの本を忍ばせておいたのがまた実に素晴らしい戦略でござったね
。
一方、社長から呼ばれ、鳴海が自分を飛び越して社長に会いに来たと知った加賀谷は激怒し、早速応戦してきます
。姑息な加賀谷はまず綾野を呼び出して、鳴海に反抗的な教師の名前を聞き出しました。綾野は加賀谷の意図に気づきながら、例の3人組の名前を教えてしまったそうです。
加賀谷は早速そのうちのひとり~最も扱いやすい郷原を呼び出して丸め込みます。自衛隊経験者の郷原は、いかにもミエミエな加賀谷のお世辞と美人秘書の香坂、そして香坂の淹れたコーヒーに簡単に籠絡されてしまいました。これまで通りの授業をやって下さればいいのです
。
その頃、企画を任された生徒たちは必死にアイディアを模索していました。なかなか良い案が浮かばずにいたところ、隣のクラスに全国書道コンクールで優勝した生徒=谷口萌(駒井蓮)がいて、彼女が授賞式でパフォーマンスを行うというニュースを目にします。
皆の陣頭に立ってきた三田ほのか(山田佳奈実)と横井菜月(倉島颯良)が何とか頭を下げて彼女の協力を取り付けました。
その他の子たちは皆で手分けして近所の中学を回り、オープンキャンパスのチラシを配って歩きます。鳴海もアピールに出かけた先の中学で彼らの懸命な勧誘を目にしています。
以前のオープンキャンパスに行ったけれどつまらなかったと語った中学生に、今度はつまらなくなんてないから来て!と誘っていた子どもたちを見て、考え事をする鳴海を蝋人形呼ばわりした柏木()は「見たくないもの見ちゃった」と否定的でしたが、鳴海は彼らがめげずに生き生きとしていた姿に目を細めていました
。確かに京明館高校は変わりつつあるのです
。
学校にビジネスの勝ち負けを持ち込む必要はない。生徒を信じて任せたのだから、自分の正しいと思うことを堂々とおやりになればいい。ここのOGとしてもオープンキャンパスが楽しみだ。
鳴海にそう言ってくれた綾野もまさしくペップトーカーですね。
そしてオープンキャンパス当日~京明館高校には原や加賀谷、聡子の他、たくさんの生徒たちが集まってきました。その中には「以前はつまらなかった」と言っていた女生徒の姿もあります。この子の母親役が西田尚美さんだったので、また何らかの形で登場するかもしれませんね。
アクティブラーニングの授業風景を見た訪問者たちは皆一様に感銘を受けていました。加賀谷に唆された郷原はこれまで通りのつまらない授業を行っていましたが、河原崎と杉山は早速ペップトークを取り入れて、生徒たちから拍手喝采を浴びています
。皆に裏切られて、ひとり取り残された郷原
の今後の対応が見ものでござるね
。
メインイベントは書道によるパフォーマンスです。力のこもったこのイベントにも、温かい声援と拍手が送られました
。
この大成功に、鳴海とちひろは思わず笑みを交わし合います。もちろんその様子は聡子にも目撃されてしまっていますが
。
鳴海が帰り際に聡子を柏木に紹介した時、会社の同僚と告げたのはまずかったですよね。鳴海としては結果を出してから結婚をと考えているのでしょうが、聡子にしてみたらあそこはやっぱり「婚約者」と紹介してほしかったことでしょう。それにちひろも、鳴海と親し気に言葉を交わしていた聡子の存在が気になっていたようです。
また原社長は、鳴海が京明館高校の理念を変えたいと言ったのを受けて、まずは結果を出すよう命じました。そもそも「グローバルな人材育成」という現在の理念を打ち出したのはこの原社長なのですものね。そう簡単に変えてはくれませんね。
加賀谷はこれで少し留飲を下げたようでしたが、鳴海もまったくめげません。オープンキャンパスは成功したのだから、とりあえずはOKだと頷きます。まさにその通りでござりまするね
。
それに、生徒たちがここまで頑張ったからには次なる学校説明会も是非成功させねばなりません。果たして鳴海はどんな戦略を練っていくのか、今からとっても楽しみですね
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