この世界の片隅に あらすじと感想 第8話 終戦を迎えて

松本穂香さん主演の日曜劇場、【この世界の片隅に】の8話ではようやく「あの日」を迎えました。でもすずの心には安堵も喜びも浮かばなかったようです。以下ネタバレのあらすじです。


すずは広島に落とされた新型爆弾の影響が心配で、髪を切り落としてまでもなんとか一緒に連れていってもらおうとしましたが、トラックに乗れる人数は限られているから連れてはいけないと断られてしまいました。


ハルがいかにもすまなそうに謝ると、美津(宮地雅子)は安否を知りたい人の名前を書いて渡したらどうかと助け船を出してくれます。ハルも頷いてできるだけのことはすると約束してくれました。またタキはそうじゃそうしてもらえと励まします。ハルとタキはふたりとも息子が広島にいるというのに、自分の事は後回しにしてすずを心配してくれたのです皆限りなく優しい(/_;)


また径子は散切りになったすずの髪を見て可笑しそうに笑いました。あんたその頭、どうするんね。まるでじゃね。そいでもってアホじゃね、すずは。幸子もその通りに繰り返します。猿じゃね。アホじゃね


しかもガタガタだと長さの違いを径子が笑うと、志野が後で切りそろえてあげると申し出てくれました。径子は言うまでもなく愛娘を失ったばかり、そして幸子は兄が広島におり、志野は夫が戦地へ行ったきり戻ってきていないのです自分のことより他人のことを気遣う優しさに泣けました


戻ってきた周作がすずの髪を見てちょっと驚いた後、大丈夫かと気遣うと、すずは皆も泣き言ひとつ言わずに頑張っているから自分も大丈夫だと答えました。すずは心底、もっと強く優しくなりたいと思ったそうです


翌日すずがハルに渡そうとして山でユーカリの葉を積んでいると、木の上に障子戸が引っかかっているのを見つけました。それを横目で見ながらハルに会いに行くと、皆はちょうど前日の夜に広島から歩いて辿り着いたらしい行き倒れについて噂をしていました。


どこの誰か、顔も服もベロベロでわかりゃせんねえ


皆が手を合わせ、手のないすずは頭を下げてその遺体の搬送を見送りました


ハルにメモを渡して戻ってきたすずは先ほど見つけた障子戸が引っかかっている木に梯子をかけて手を伸ばします。あんた、広島から飛んできたんかね?ウチもじゃ飛ばされてきたんかね


その時空襲警報が鳴り響きました。すずは構わず障子戸に向かって話しかけます。ウチは強うなりたい。この町の人みたいに強う優しくなりたいんじゃ


飛んできた飛行機にはうるさいねと言ってぐっと睨みつけました。ウチは負けんよ!


すずはそれから毎日のように木に登ってはその障子戸を取ろうと格闘しました


その頃呉には「伝単」と呼ばれる紙が飛行機から撒かれていたそうです。伝単とは敵の戦意を喪失させることを目的として配布するビラのことを指すそうです。


降伏しなければもっとひどいことになるという文面にすずは敵意をむき出しにしました


冗談じゃない!何が降参じゃ、馬鹿にしくさって!!負けてたまるかっ!


伝単は拾ったら憲兵に届ける決まりになっていたそうですが、これがまた空から山のように降ってきたため、すずは文字通り手足を使ってくしゃくしゃにし、落とし紙(便所紙)に使うことにしました。憲兵に届けてもどうせ燃やすだけ、良い紙だからもったいない


そのすずの横で周作は、翌日海兵団の剣道大会があると言って竹刀を振っていました。そこで周作はずっと気になっていただろうことを切り出します。広島に帰る話は無くなったんか?


おらしてください。すんませんでしたっ!!


心配させて、とまたしてもアホ呼ばわりされるすずです


そしてついに「あの日」が訪れました。すずがようやく障子戸を手に入れて戻ってくると、径子に早く座れと叱られてしまいます。ご近所さんも皆揃ってラジオの前に正座し、玉音放送を拝聴しました。


つまりは負けたってことかね?


ようやく放送の意味を理解した皆は口々に終わった、とつぶやきますが、その表情には何の感情も見られません。すずだけはたまらずに怒りを露わにしました


何で?最後の一人まで戦うんじゃなかったんかね?新型爆弾が落とされようとソ連が参戦しようと、そんなん覚悟の上じゃないんかね?

そうじゃろ?違うんか??戦えるじゃろ?まだ、今じゃって。ここにこんだけおるのに!こんなに生きとるのに!!まだ左手も両足も残っとるのにっ!!戦えるじゃろうまだ!!そうじゃろっ!!

じゃって、じゃって・・・


すずの視線は晴美の骨壺に向けられました。最後まで戦って皆死ぬと思ったからこそ、幼い晴美の犠牲をなんとか我慢できたのに、こんなところで降伏するなら、晴美の死は何だったのか!?私は何のために右腕を無くしたのかっ!すずはそう言いたかったに違いありません


いったい何のために兄は死んだのか?水原は死なねばならなかったのか!?そんなことならなぜ戦争など始めたのか!!( `ー´)ノ


ウチは納得できんっ!こんなん納得できんっ!!絶対できんっ!!!


畑で悔し泣きをしていたすずの頭にすーっと誰かの手が伸びてきましたここがまた良かった(/_;)。優しくその頭をなでてくれたのはいったい誰だったのでしょうか?お母さんかな


一方、すずの怪我の経過はまずまずで、激しい運動さえしなければ大丈夫だとの診断を受けました。それでも、激しい運動をすると骨髄炎を発症する恐れがあるそうです。


周作は往診してくれた医師にこっそり広島の様子を尋ねました。現地は筆舌に尽くしがたい惨状だったらしく、医師は広島出身のすずは現地に行かせないほうが良いと助言します。実際体のためにも満員列車に乗るのは好ましくないそうです。


その後しばらくして、妹のすみからハガキが届きました。すみは祖母のいる草津にいるらしいですが、それ以外は文字が雨ににじんでまったく読めなくなっています。すずはとにかくすみの無事を知ってホッとし、それ以外のことはあまり考えないようにしたそうです。


またタキと幸子の元にも手紙が届きました。それで二人は、新型爆弾が落とされた後に呉で行き倒れになっていた人物がタキの息子だったらしいと知らされたそうです息子の訃報を語るのは一度で済ませたいと皆を集めたタキは、息子なのに気づいてやれなかったと号泣しました大切な人を亡くすと必ず罪悪感を抱くものなの


すると成瀬が、自分には兄がいるから婿に来ると約束してくれます。成瀬は幸子の側にいられればそれで幸せなのだそうです。そうすればお義母さんも寂しくない


まさに「待てば海路の日和あり」でしたよね。幸子は本当に素晴らしい伴侶を得ました


周作だけはこれで行きも帰りも一緒だ、と憎まれ口を叩きます。そんなの嫌じゃ、と


その周作は反乱を制圧するために海兵団に召集されました。すずが周作を送って行くとちょうど二葉館の近くまで差し掛かります。周作は占領軍が来る前に自分の目で確かめてくるよう促しました


すずが慌てて走っていくと、そこはすっかり焼け野原でしたが、落ちていた二葉館の看板の近くにりんどうの茶碗のかけらが見つかります。


ごめん、リンさん。リンさんのこと秘密じゃなくしてしもうた。でもそれはそれで贅沢な気がするよリンは死んでしまったのじゃろか(;´Д`)


リンが語ったように死んだら秘密が消えるのも贅沢だけれど、夫婦で夫のかつての恋人の話ができるのもなかなか素敵なことではないか


場面は現代の呉へと変わり、江口が佳代に内緒でこっそり西日本豪雨の後片付けをしてくれたことが仄めかされました。そんな江口を見知らぬご近所さんも手伝ってくれたそうです。呉の人々の優しさは73年経ってもまったく変わっておりません


その災害が起きたのもつい最近のことだというのに、またしても北海道で大地震が起きました。人間は天災には勝つことはできないのだから、せめて人災=戦争だけは起こしてはならぬ平和憲法を変えさせてはなりません( `ー´)ノと改めて胸に誓った次第です。これはもう何度誓っても多すぎるということはありません


来週はいよいよ最終回です。



この世界の片隅に

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