ディア・マイ・フレンズ あらすじと感想 第21話 友の支え
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コ・ヒョンジョンさん主演の韓国ドラマ、【ディア・マイ・フレンズ】は21話もまた感慨深かったですね。
いつも優しくてニコニコしていたヒジャにあんな負の感情が巣食っていたことにはかなりの衝撃を覚えました。ああしてずっと押し殺してきたストレスも病の原因になってしまったのでしょうか。もっと早くどこかで発散できていたら良かったのですが。
以下ネタバレのあらすじです。
ソッキュンは「並木道」ならここだと思うと言いながら車を走らせていました。ジョンアは、昔ヒジャに招かれたけど来れなかったと悔しそうに語ります。当時は車が無かったから来れなかった、だから3か月もお前に会えなかったと説明するソッキュンに、ジョンアはヒジャに2年も会えなかった!と言い返しました。
それでもその並木道はとても素敵だったらしく、ジョンアはそう口にせずにいられません。素敵な道ね。ソッキュンもまた昔に返ったようにこれに素直に同意しました。ああ、風情のある道だ。私も初めて来た。
そうそう、喧嘩の始まりはほとんど、相手の言うことを否定することから始まるざんす。
そこでソッキュンがついにヒジャを発見しました。反対側からソンジェの車も到着します。
チュンナムが急いで駈け寄り、ジョンアも後に続きました。するとヒジャはジョンアの顔を見るなり鬼のような表情を浮かべ、踵を返して歩き出します。それでもジョンアが後を追うと、何しに来た!とジョンアを突き飛ばしました。
ひどい女!どの面下げてここに来た!!
ジョンアの髪をつかんでそう怒鳴るヒジャに、ジョンアは自分が分からないのではないかと思ったようですが、そうではありませんでした。ヒジャはジョンアをたいそう恨んでいたのだそうです。
あんたに電話したでしょ?息子が風邪を引いたから助けて。薬でも熱が下がらず怖いから来て!と言ったのに。なぜあんたはいつも生活に追われて余裕が無いの?助けてほしい時にいない。
夫とも連絡が取れずにあの夜は本当に怖かったのだと泣いて訴えるヒジャに、皆は言葉がありません。ジョンアはその時、自分も辛いから泣きつかないで!と怒鳴って電話を切ったのだそうです。
なぜ苦労ばかりしているの?そのせいで私は頼ることもできない!!
クリスチャンのヒジャは、理性では、生活に追われているジョンアを可哀想だと思って我慢していたけれど、本音は違っていたのですね。時々あれれ?と思えるヒジャの身勝手な理屈は、こうした我慢の積み重ねの産物だったのかもしれません。もっと皆のようにいつも本音が言えていたら楽だったことでしょうに。
私の子どもを生き返らせて!あんたなんか友だちじゃないっ!!
ジョンアはヒジャを見つめながらへたへたと座り込み、チュンナムは激高するヒジャを何とかなだめようとして抱きかかえました。私たちが悪かったわ。
息子は私の背中で死んだの!!
その悲しい感触は忘れようとしても忘れられるものではなかったのでしょう。
ジョンアはたまらずヒジャを抱きしめました。
帰りの車の中で、ヒジャはほとんど正気に戻りました。理性を取り戻したら今度は恥ずかしくてならなかったようで、車を降りるとさっさと植木鉢の下の鍵を取り出して、中に入ってしまいます。中にはミノが待っていたため、一同は一旦引き上げることにしました。
中でもチュンナムはまた明日も来ると言ったため、ジョンアは我が家に泊まるよう促しました。一旦帰ってまた来るのは大変だから。
でもその「我が家」は坂の上のジョンアの家ではなく、ソッキュンの家になってしまいます。一日運転し通しで疲れたソッキュンが坂の上の家まで行くことを拒んだようです。その上明日の朝、迎えに行けというのか?俺ももう年なんだ!
男は臭いから一緒に寝るのは嫌だとごねるチュンナムの言葉は無視され、ふたりはジョンアを挟んで寝ることになりました。ソッキュンはそのおかげで久しぶりに良く寝られたと語りましたが、ジョンアはその逆で、我が家じゃないから眠れなかったとこぼします。
でもソッキュンは、ジョンアとチュンナムのためにご飯を炊き、味噌汁まで作ってくれました。おかずは娘たちが代わりばんこに届けてくれるそうで、ソッキュンはそれもちゃんとジョンアが良い子に育ててくれたからだと感謝の言葉を告げています。
ジョンアは前日のことがショックだったため食欲がなく、食べずに出かけてしまいましたが、チュンナムはさすがにソッキュンを気の毒に思って食べていくことにしました。それでもうるさく文句を言うソッキュンには、今後は何よりも「口を閉じる」ことを覚えるよう命じます。
ソッキュンがまた素直にこれを以前の夫の心得に書き加えたのが楽しかったですね~。口を閉じよう。
一方のヒジャは帰宅後居間に敷いた布団に横になり、心配そうに付き添うミノに、ちゃんと治療を受けるから明日はハヌルのもとへ帰れと命じました。ミノがここに住むと言うと、結婚したのだから妻と暮らせと怒鳴りつけます。
私は認知症ではなく妄想性障害と診断されたのよ。だから大丈夫。ミノは今の暮らしを続けなさい。
ミノに添い寝してもらっているうちに眠り込んだヒジャの寝顔を見ながら、ミノはポロポロ涙を流しました。そのまま、年老いた母の頬に、そして手に口づけします。
それはワンも同じでした。ワンはナンヒを連れて旅行に出かけ、いつもの威圧的な母とそれに反抗する娘ではなく、ナンヒとその友達のようにふるまおうとしていました。精一杯明るく楽しく振る舞っていたのは、ワンの覚悟の現れです。
ワンは、ナンヒの病気を知った時すぐに、母の心配よりも自分の心配をしてしまったそうなのです。これではヨンハに会いに行けない、と。
そんな自分には母を想って泣く資格などないと自戒し、ナンヒの友人たちのように、優しくそして力強くナンヒの力になろうと決めたらしいです。
同じ立場に立たされたミノと連絡を取り合い、お互いに歯を食いしばって頑張ろうと励まし合いました。
そのミノは翌日ヒジャに付き添って病院へ行き、担当医から詳しく話を聞いていました。ヒジャの認知症はかなり重症の様子で、ヒジャ自身も納得するしかなかったようです。
心配でヒジャの家に立ち寄ったジョンアは病院にいたヒジャに電話を掛けました。何を聞いても答えないヒジャに、ジョンアは「消えてほしいか?」と尋ねると、ヒジャは「消えて」と答えます。ジョンアは「やっと口を利いてくれた!」と喜びました。
こうした電話のやり取りはナンヒと友人たちの間でも交わされています。ジョンアとチュンナムはそれぞれナンヒに電話をしますが、何と言ってよいか分からず、ずっと無言でいたところ、ナンヒはその気持ちを汲み取って、うまく切り返しました。
お互い口はあっても話す言葉はないね。そういう時は切ればいい。病室で会いましょ。娘の手伝いを優先して来なかったら泣くよ。
分かった、行くわ~ジョンアへの気遣いからして、ナンヒも大分落ち着いたようです。
そこへソッキュンがビールを手土産にやってきました。わざわざ栓まで開けてくれたことに驚いたジョンアにソッキュンは、ヒジャに会いたければ車で送ってやる、とビールを差し出してすぐに帰ろうとしたところ、ジョンアはその手をつかんで引き留めます。
わざわざ来たのにもう帰るの?飲んで昼寝してって。
ソッキュンはこの思わぬ展開に驚きながらも、チュンナムの言いつけを守って黙ったまま、ジョンアの隣に座ってビールを飲みました。
またチュンナムは、ナンヒに電話しておきながらやはりずっと黙りこくっていましたが、ナンヒに話が無いなら切るよう促されてようやく自分の模擬試験の話をし、いずれ大学に行って英文学を専攻するから、一緒にパリに行こうとナンヒを誘いました。私が通訳してあげるから。楽しみにしててね。
ワンが「娘ではなく友だちになりたい」という気持ち、分かりますよね。家族は甘えが強すぎて相手への思いやりを忘れがちだけど、友人はどんなに親しくても、どこかに理性が働きます。男女関係は尚更ですよね。親しい友に接するように恋人や家族に接することができれば、もっと平和に穏やかに暮らせるかもしれません。
ナンヒに代わってヨンウォンがサンプンの面倒を見てくれているのもありがたかった。持つべきものはやっぱり「友」です。
楽しんで見てきたディア・マイ・フレンズも残すところあと3話となりました。明日の放送も楽しみですね。
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