いだてん あらすじと感想 第4話 小便小僧
宮藤官九郎氏脚本のNHK大河ドラマ、【いだてん~東京オリムピック噺~】の第4話は「小便小僧」です。いやいやそう来たか。
今週も懲りずに、まず先に同じスポーツネタのお祝い事を共有いたしましょうぞ。
何と言っても大坂なおみさんですよね~。先週は福島が日本一になったと大喜びでしたが今週はレベルが違いまする
~なんとなおみちゃんは世界一になりました
。全豪オープンで優勝したのももちろん素晴らしいですが、その結果、世界ランクが1位になったのだそうです
。テニスで日本人が世界一になるなんて、まさに夢のようです!!
今まさに伸び盛りの彼女がこの先どこまで強くなるのか、楽しみでなりません。
そして我らが「いだてん」のあの人は~~以下ネタバレのあらすじです
。
ドラマはどうやら、1話の詳細な説明に移ったようです。そうですよね~あれはどう考えても飛ばし過ぎでしたよ
。いきなり1位になった歌舞伎の隈取みたいな顔をしたこの人が金栗四三なの?って
。そこにドラマはなかったと?
って。
いやいやちゃんとあったようです。
治五郎は「大日本体育協会」を発足した頃、高師でもマラソン大会を開催していたのだそうです。今でいうところのハーフマラソンに近い24キロの大会に、四三ももちろん出場しました。
が、初めてのマラソン大会に緊張していたばっかりに、用を足すのを忘れていた四三は、スタート直前になってもよおし、こともあろうに、治五郎を訪ねてきていた三島弥彦の車に小便をしていたのだそうです
。何も車の横じゃなくても良さそうなものですが、何か目標がないといかんらしいですね
。女のおばさんには分かりませんが
。
よほど我慢していたのか、それは皆が一斉にスタートした後も止まらず、四三はなかなかスタートできなかったところを、上の階にいた永井に見つかって叱られたらしい。こら~貴様、そこで何をやっておるかっ!!
そうそう、このシーンありましたよね~。それで弥彦がお〇っこっかけられたのに気づいて怒りだす
。
でも四三はそんな事よりも、ひどい遅れを取り戻すべく、ただひたすら「すっすっはっは」を繰り返して前進あるのみ!でひた走りました。途中で草履が切れてしまっても、裸足で懸命に砂利道を駆け抜けます
。
その甲斐あって、四三はなんと3位=銅メダルを獲得しました。
四三のスタートが遅れたことを知らない治五郎は、それでも、予科で入賞したのは初めてだと、四三を称えてくれました。ま、実際に言った言葉は「予科か」だけでしたけどね。
それでも四三は、文字通り目の前で自分を覗き込んだ治五郎が声をかけてくれたことに感激してしまいます。
早速実家に報告の手紙を書きましたが、実次からはお叱りの返事が返ってきたのだとか。
お前を東京にやったのは駆けっこさせるためじゃなか。勉強させるためたい!!
母のシエにいたっては、そんな長い距離を走ったら体を壊してしまう、といたく心配したそうです。って、昔も毎日走ってましたがな。
四三はこの手紙にひどくガッカリし、もう二度と家に手紙は書かん!と誓ったそうです。
本科に進級した四三は即、「徒歩部」に入りました。今でいうところの「陸上部」だそうです。
そこで四三は、校内マラソン大会で得た教訓を生かして練習に励みました。
その1、排便ばする。その2、わらじは好かん。その3、スタミナをつける。
四三はあと少しで2位になれそうだったのに、スタミナが無いばかりもう一歩の踏ん張りが効かなかったと反省したのだそうです。
徒歩部では、とにかくひたすら走った後、皆で豚鍋を食べてスタミナをつけました。徒歩部には野口源三郎(永山絢斗~八雲雅志@初めて恋をした日に読む話)という後輩がいたそうですが、この野口源三郎という人物も、後に名を残す人物らしい
。
豚鍋の店では、これまた重要人物となる大森平蔵に遭遇したそうです。アメリカかぶれ、否、帰りの平蔵は、アメリカ人の妻=安仁子(あにこ、シャーロット・ケイト・フォックス~エリー@マッサン)を連れていて、四三の度肝を抜いてしまいます
。あれは誰ね?
いやいや、いくらそう聞こえたとしても、テーブルにバケツ出す店員はおらんでしょう。
こうして順調に力をつけていた四三の悩みの種は「履物」でした。ある時ふと見上げた店が「播磨屋」という足袋屋で、四三はこれにピンと閃きます。足袋だ!!
播磨屋の息子の黒坂勝蔵(阿久津慶人)は、24キロマラソンの際、四三の足の速さに驚いて応援していた子どもです。その親の辛作(ピエール瀧)の作った足袋はまさに理想の履物でした
。四三は嬉しさのあまり、これを履いて店内を走り回ります
。
これは余談ですが、マラソン足袋と言えばやっぱり「陸王」を思い出してしまうのですけど、ピエール瀧さんはそのマラソン足袋をさんざんこき下ろしていた人物を演じられていたのですよね~。もちろん偶然なのですよね?
またこの播磨屋は、今ではちゃっかり志ん生の弟子になって「五りん」という名前をもらった青年(神木隆之介)の母親が生前働いていた店なのだそうですよ。これまた後から何か関わってくるんですかね
。
さて、これで四三の条件はすべて整いました。あとはトイレを忘れなきゃいいだけです。
そして治五郎の方でも大森の助言を得て「羽田競技場」が完成し、後は予選会を開くだけとなりました。がそこにいたるまでには資金不足でかなり苦労していたようです
。三島弥太郎も融資を断ったようですし、弥太郎からいい加減に遊びは止めろと叱責された弥彦は予選会への出場も断ってきます
。
治五郎はもはや「韋駄天」などいない~と絶望し、それで入院する羽目になったのだそうです。すぐ近くに正真正銘の韋駄天がいたっていうのに、灯台下暗しとはまさにこのことでござりまするね
。
その頃四三は、最後の仕上げに「脂抜き」なる練習法を試していました。水や食料の摂取を極力抑え、身体を極限まで絞るという方法です。
確かに、おばさんが子どもの頃は、体育の時間に水を飲むなんて考えられませんでしたよね。今でこそ「脱水」って大騒ぎだけど、それもここ20年ぐらいで変わったんじゃないのかしらね
。
とはいえ、さすがにあんなに節水したら命も危うかったですよね。ひとり、またひとりと脱落していき、最後に残った四三もついには観念して、水はもちろん、柔道一筋の大食らい=徳三宝(阿見201~レギュラーエキストラ@おんな城主直虎)が食べようとしていたかき氷から、目に映るものすべてを食したそうです
。
自然に従え!
四三のこの柔軟性こそが世界に評価されていくのですね~。
文字通り「水を得た魚」となった四三はますます練習に熱を入れて行きます。
これにかぶせるように展開する志ん生の小芝居もなかなか楽しいですよね。年末まで「昭和元禄落語心中」を楽しんでいたおばさんとしては、そこで知った「芝浜」が登場したのには大喜びでした
。
またエピローグに登場した練習(指導)法云々に関しては、これが絶対というものはないと個人的には思います。
ただ闇雲に厳しくすればよいというものではないだろうし、かといって、楽しければいいというのもちょっと違う気がしますね。陸上という観点に絞って言えば、大学時代だけじゃなく、実際に社会に出てからの活躍こそが、その是非を証明するのではないでしょうか
。おばさんの一押しは東洋大学と山梨学院大学です
。
さ~て来週はいよいよ予選会です。四三の疾走が楽しみですね~
。(
)
これまでに視聴した日本のドラマの視聴リストはこちらです
: 視聴ドラマ一覧~日本ドラマ編