刑事フォイル(Foyle's war)あらすじと感想 第40話 差別の構図

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刑事フォイルFoyle's war】の40話は「差別の構図」(Killing Time~暇つぶし)です。英語の副題はウェスカー少佐のセリフからの実に皮肉な引用ですね。黒人兵たちは何もすることがなくて困っている


いや~今回も実に充実していました。このドラマを見てしまうと他のミステリーがちゃっちく感じられて困るんだわ~というおばさんの贅沢なボヤキはさておき、以下ネタバレのあらすじです刑事フォイルのネタバレ感想行きますよ~(^^)/


今回のベースは邦題通りの「差別」です。ノルマンディー上陸作戦の後、イギリスに留まっていたアメリカ兵の中で白人兵と黒人兵の対立が顕著になったそうで、それに手を焼いたアメリカ軍は、一時的に人種を分ける措置を取りたいと申し出てきました。キャンプ内だけではなく、ヘイスティングスの街中でも分けるというのです


軍の責任者はウェスカー少佐(Adam James)で、フォイル以外の町の有識者は皆この案に賛成しますが、フォイルだけはキッパリ反対しました。イギリスのために戦ってくれたのは白人だけではなく黒人も同様だからです。


Which is why, perhaps, it's important to remember what we've been fighting for. Freedom from oppression, wasn't it?
我々が何のために戦ったかを忘れないことが重要だ。弾圧からの解放のためだろう?


またアダムの下宿のヒルハウスには黒人との子どもを産んだ女性=マンディ・ディーン(Charlotte Riley)が宿泊していましたが、未婚の母ということだけではなく、子どもの父親が黒人のアメリカ兵だということで、実の母親(Gillian Bevan)からも絶縁状態でした。マンディは下宿代どころか、娘のキャサリンのミルク代も事欠く始末です。


あれから早速ヒルハウスの女主人のようにてきぱきと働いていたサムは、マンディの味方になってくれましたが、アダムを初めとする男性陣の反応は一様に冷たいものでした。特にキャサリンの夜泣きがひどかったので尚更です


その時下宿には、戦争で右腕を失ったラリー・ヘインズ(Nicholas Gleaves)と未亡人のルーシー・ジョーンズ(Zoe Telford)ともうひとりの男性が宿泊していましたが、その男性はマンディを理由に出て行ってしまいました。


アダムは、マンディのせいで客が来なくなると心配し、マンディを追い出そうとしますが、サムは猛反対します


I thought we were all supposed to be in this together? Isn't that what the war was all about?
弱い人を助けるために下宿を開いたんじゃないの?何のために戦ったの?


サムとフォイルの理念が一致しているのがまたイイですね


もちろんアダムも本意ではなく、サムが正しいことは分かっているのです。このふたりもますますお似合いでしたね。客にはアップルサイダーを振る舞いながら、サムと二人ではポートワインを飲むなんてやるな~アダム


さて、マンディにはかつてつき合っていたBFがいたそうです。地元では有名なボクサーだったトミー・ダガン(Sam Spruell)は、兵役を拒否したためにスコットランドへ奉仕活動に行かされたのだそうです。マンディの母親はマンディがトミーと結婚することを望んでいたようです。


このトミーが兵役を拒否したのは、単に戦争に行きたくないというよりは、戦争そのものに反対したかったからのようですね。トミーの父親は先の大戦で戦争を終わらせるために戦ったのに、その後自殺し、母もその後を追うようにして自殺してしまったのだとか。


Someone has to draw the line.
誰かが止めると言わなければ戦争は無くならない。


それでも町の人々はそんなトミーの気持ちを理解してくれず、戻ってきたトミーは臆病者呼ばわりされたようです。かつてトミーの試合を見たことがあるというフォイルは、ビールの注文を無視されたトミーに一杯のビールをおごって、トミーなりの覚悟を知りました


一方のマンディはトミーと別れた後、アメリカ人兵士のゲイブ・ケリー(Obi Abili)と知り合って愛し合うようになりました。その愛の結晶がキャサリンです。


ゲイブもまた素晴らしい青年で、祖国ではひどい差別を受けていたのに、国の未来を信じて戦争に参加したのだそうです。


マンディは、キャサリンの父親がゲイブと知られたらゲイブに迷惑が掛かるとじっと我慢していたそうですが、ゲイブはマンディを妻にしたいと真剣に考えていました。


ある時、白人専用のダンスクラブにやってきたゲイブはそこで、やはりサムに誘われて来ていたマンディにダンスを申し込みます。一触即発のムードの中、サムもアダムを誘って踊りだしました。ちなみにキャサリンはヘインズが面倒を見ています。


この帰り道、ゲイブは何者かに襲われてしまいました。道に倒れていたゲイブを見つけたのは釣りに行こうとしていたフォイルです。ゲイブも釣りが好きらしく、手作りの釣り餌を褒められたフォイルは、惜しげもなくそれをゲイブにプレゼントしました


フォイルはゲイブをキャンプに送った後、釣りあげた大量の魚をサムのところへ持っていきます。サムはそのお礼に腕を振るうとフォイルをディナーに誘いました。そこにはゲイブも招待され、皆は久しぶりのご馳走に舌鼓を打ち、ゲイブとマンディの将来をアップルサイダーで(笑)祝福してくれました


一方のゲイブはついに上官のウェスカー少佐にマンディとの事を打ち明けます。マンディを妻にしてアメリカに連れて行くには様々な許可を取る必要があるのです。


最初は渋っていたウェスカーも、ゲイブの熱意にほだされて了承することにしました。が、これが悲劇の始まりだったとは思いも寄りませんでしたね


マンディの美貌に目がくらんだウェスカーは、二人の結婚を許してやるからウェスカーの相手をしろとマンディを脅したらしいのです。なんと卑劣な男でしょうか


その一方で、ウェスカーの部下のカルフーン軍曹(John Sharian)という強面も登場します。カルフーンはゲイブやマンディを脅し、いかにも悪人面をしていたのですが、ウェスカーはその上を行っていたという訳です。


しかもこのふたりは当時町を騒がせていた強盗を脅して、兵隊たちの給料を横取りしようと計画しました。ふたりの会話を聞いてその悪事を察したマンディは、しつこく付きまとおうとするウェスカーに対して警察に訴えると脅したため、ウェスカーに殺されてしまったそうです気の毒なマンディ(;´Д`)


ウェスカーの策略で、最初はゲイブが犯人にされそうになりました。カルフーンが、そうしなければキャサリンを殺すとゲイブを脅したからです。


でもフォイルは、カルフーンを見ながらもの言いたげにしていたゲイブのまなざしを見逃しませんでした


その強盗はいわゆる戦争成金ばかりを襲っていました。フォイルはこの捜査を新しく巡査としてやってきたハドリー(Nicholas Shaw)に命じます。ハドリーはフォイルをとても尊敬していたようです


犯人は男女の二人組で、女性は黒髪だということしかわかりませんでしたが、それがなんとヒルハウスに宿泊していたヘインズとルーシーだったことが判明しました。ふたりは夫婦で強盗をしていたのです。ラリー・ヘインズという名前も偽名で本名はエドワード・コールだったそうです。


正体がバレたきっかけは、ヘインズあらためコールがフォイルに嘘をついたことでした。フォイルは会話の中で相手が何気なくついた嘘に気づく天才なのですよね~。そしてそこからその人物への疑念が湧いてくる


コールへの疑いが決定的になったのは「義手」でした。コールはとっくに義手が届いても良いはずなのに届いていないと言い張っていたのを不思議に思ったフォイルが、捜査の過程で「義手」を見つけ、その義手こそコールの義手だったことが明らかになったからです。傷痍軍人に支給される義手にはシリアルナンバーが付いていて、支給された人物の名前も登録されているそうです。


マンディの遺品の中からは、ルーシーが着用していた黒髪のカツラも見つかりました。フォイルは、ルーシーとコールが夫婦らしいということにもとっくに気づいていたようですね


彼らが米軍兵士の給料も盗んだのは前述した通りです。ふたりが強盗だと知ったカルフーンは給料が輸送されてくる日にボクシングの試合を企画し、わざと乱闘騒ぎを起こして皆がそちらに気を取られているうちに、コール夫婦に給料を盗ませたらしい


ルーシーはその時マンディから、「すぐにゲイブと結婚させてくれる人に会いに行く」と語ったそうです


早速カルフーンに会いに行ったフォイルは、彼の口からマンディ殺しの犯人の名を聞き出しました。それがウェスカーです


ウェスカーを逮捕にやって来たフォイルに向かって「これまでこんなに頑張ったのだから、それぐらい許されてもいいでしょう」とは耳を疑ってしまいましたね。ウェスカーは平凡なサラリーマンだったそうで、またその生活に戻るのが嫌だとフォイルに語っていました。だからこんなバカなことをしでかしたのでしょうか


サムは、ひとり残されたキャサリンが施設に引き取られるのを見ていられず、マンディの母を説得しようとしましたがあっさり断られたため、彼女のお気に入りのトミーなら彼女を説得できるのではないかと相談に行きます。あなたが愛したマンディの忘れ形見なのよ!


トミーは、最初は渋っていましたが、最終的にはゲイブがアメリカに帰国後キャサリンを引き取りに来るまで預かってくれることになりました。あ~やっぱりトミーも良い人でしたね


来週は「SHERLOCK」のジム・モリアーティ=Andrew Scottが登場するようですよ~ん。これまたとっても楽しみですね


これまでに視聴した欧米ドラマの視聴リストはこちらです: 視聴ドラマ一覧~欧米ドラマ編

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コメント 5件

コメントはまだありません
こん
ぎた~ふぐさんへ  
拍手コメントをありがとうございます♪

ぎた~ふぐさん、こんにちは♪

刑事フォイルはいろんな要素がうまく絡み合って
実に見ごたえのあるドラマですよね~。

おお、ソーセージに注目されましたか( *´艸`)。
自分はサムが料理?とその時点で怪しんでました(爆。

魚は焼くだけですからね~また釣ってきてほしいですね(^_-)-☆。こん

koshioji  
フォイル再開

フォイル再開しましたね。前シリーズの時何度かここにお邪魔した者です。「今回の差別の構図」面白かっったけど、辛かったです。なんでマンディが殺さなけりゃならないの、あんなクズ男に。脚本家のアンソニー・ホロビッツに一言いいたいたいです。
 そういえば、このホロビッツって、最近のヒット作「カササギ殺人事件」の作者だったんですね。どうりで面白いわけです。今後も楽しみです。

こん
koshiojiさんへ  
それまた面白そうですね♪

koshiojiさん、お久しぶりです(^^)/。
忘れずにお立ち寄り頂きましてありがとうございます!

やっぱり面白かったですね~フォイルは。

私は黒人のゲイブが殺されるのではないかとハラハラしていたので、
白人のマンディが殺されたのを見た時は
いかにもイギリスらしいブラックジョークを感じましたよ(苦笑。
邦題の付け方も見事でしたね。

お~「カササギ殺人事件」も面白そうな小説ですね~。
情報提供ありがとうございます♪

来週の放送も楽しみですね~。
どうぞ最後までお付き合いくださいませ(^_-)-☆。こん

恭子  
日本でも円熟したドラマを作ってほしい

私は円熟味のある刑事フォイル&刑事モースというドラマが気に入っていて観ているのよ。この2つのドラマでは日本は悪者になっています。連合軍なのに暗い・・・・・・・勝者なのに・・・・・・・戦争はダメよ。WAR IS CRAZY

  • 2019/04/25 (Thu) 19:20
  • 返信
こん
恭子さんへ  
戦争反対!

恭子さん、こんにちは^^。
ブログをご利用頂きましてありがとうございます。

本当ですね~私も戦争には絶対反対ですし、
日本のドラマももっと深みのある作品を作ってほしいですね。こん