インハンド ネタバレと感想 第6話 ただただ痛ましかったです
山下智久さん主演のドラマ、【インハンド】の6話のテーマは「ドーピング」でした。陸上(見るだけ)大好きなおばさんとしては、とても他人事とは思えず、ただただ痛ましかったです
。
また現在朝ドラの「なつぞら」で優しいお兄ちゃんを演じている清原翔さんの、紐倉に負けず劣らずな変人?ぶりが、またなかなか見ごたえがありましたね~孤独な勝負師にピッタリでした。
日本陸上界のエース、野桐俊(清原翔)は、1万メートルで日本人初の金メダルが期待されていたそうです。いや~実際、マラソンでの入賞はあり得ても、1万はヒジョーに厳しいですからね。
国民栄誉賞の話も浮上したため、SMでは、新しく迎えたアドバイザーの紐倉に、早速、野桐にドーピングの疑惑が無いかどうか調べるよう依頼しました。
案の定、紐倉は、そっけなく断ろうとしますが、「内閣官房」で働くことを田舎の母に自慢した高家は、土下座と小話まで披露して紐倉を説得しようとします
。いや~あまりにも上手で落語家かと思っちゃいましたよ
。
それに加えて「タダ働き」を申し出られては、さすがの紐倉も引き受けざるを得ません。
でも実際に会った野桐はストイックなほどに競技に打ち込んでいて、そのひたむきさは「寄生虫」同様、紐倉の興味を引きました。紐倉は野桐の「ルーティーン」に注目します。
ルーティーンというのは、スポーツ選手がその自律神経を整えるのに行う「毎回行う決まった動作」を指すそうですよ。イチローが打席でバットをすっと前に伸ばす動作は有名ですよね。
その結果、紐倉は野桐のルーティーンがある時を境に変わったことを突き止めます。(紐倉同様
)あれほど神経質な男がルーティーンを変えるにはよほど深い理由があるはずだ
。
なんとなんと野桐はドーピングもドーピング、その名も「遺伝子ドーピング」をしていたそうです。これは遺伝子を組み替えて運動能力を向上させるというもので、クリスパーキャスナイン(CRISPR-Cas9)という最新医療技術がこれを可能にしたのだそうです。
が、野桐はそれと引き換えに悪性リンパ腫になってしまいました。遺伝子ドーピングをする際、狙っていない遺伝子に傷が入ることをオフターゲット効果というそうで、野桐の場合、このオフターゲット効果によってリンパ系の組織がガン化してしまったらしい
。
野桐は、父親の造血幹細胞を移植することも考えたそうですが、HLAが適合しなかったため、次の試合で最高の結果を出して引退を決意したようです。
でも病気はそれを待ってくれず、野桐は最後のレースで失速&転倒してしまいました。病院に運ばれて懸命な蘇生措置が行われたそうですが、意識は戻らぬままだそうです
。
だが、彼にとってスピードは力だった。スピードは歓びだった。そしてそれは純粋な美ですらあったのだ。
野桐の愛読書、カモメのジョナサンからの一節を引用する紐倉です。
冒頭でも触れましたが、日本の男子が1万メートルで表彰台に乗ったことは皆無なので、あれだけプライドの高い野桐が遺伝子を組み替えたくなる気持ちも分からないではありません。本人も語っていたように、ドーピングなどしなくてもアフリカの高地で生まれていれば長距離走に最適な身体能力を手に入れられるのですからね
。
でもドーピングの何が悪いか分からない、はちと極論ではないでしょうかね。今回の遺伝子ドーピングはまた極端な例でしたが、ドーピングのためのステロイド使用も絶対に体に悪影響を及ぼしますからね
。
繰り返しになりますが、なんとも切なくて痛ましいエピソードでしたが、最後の最後には、牧野が子持ちだということが判明し??
どうやら次回は「救世主ベビー」に焦点が当てられるようです。これまた切なくなりそうですね~。
これまでに視聴した日本のドラマの視聴リストはこちらです
: 視聴ドラマ一覧~日本ドラマ編
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