刑事フォイル(Foyle's war)ネタバレと感想 第45話 ハイキャッスル

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刑事フォイルFoyle's war】の45話は「ハイキャッスル」(High Castle)です。今回のテーマは「軍事裁判」でした。ニュルンベルクで行われたこの裁判では、戦犯のみならず、彼らに協力した実業家たちも裁かれたそう


自国に利益をもたらすはずの彼らが、その利益のためには平気で寝返る卑劣漢だという事実が浮き彫りになり、さすがのピアーズやSirアレクもさぞかし頭が痛かったことでしょう


以下ネタバレのあらすじです刑事フォイル、ハイキャッスルのネタバレ感想行きますよ~(^^)/


1942年(戦中)のサウサンプトンにエレノア・リーという船が停泊していました。ふたりの少年、アルバート(Rupert Simonian)とジョン(Charlie Archer)が見張りの目をかいくぐって目指したのが「ハイキャッスル」と書かれた樽です。ふたりは中身を抜き取ろうとし、ジョンがチューブで吸い出そうとしますが、すぐに吐き出して咳き込んだため、見張りに気づかれてしまいました


それから4年が経過し(戦後)、ロンドンの公園で男性の遺体が発見されます。男性はユニヴァーシティー・カレッジ・ロンドンで教授をしていたウィリアム・ノウルズ(John Waterhouse)です。


財布の中身が抜き取られていたため、強盗の犯行とも思われましたが、そのポケットから、アメリカの石油会社グローバル・アメリカン・オイルの会長の住所が書かれた紙切れが入っていたことから、MI5が動き出しました。会長のクレイトン・デル・マー(Nigel Lindsay)は、病に倒れて寝たきりとなった先代のアンドリュー・デル・マー(John Mahoney)から会社を引き継ぎ、中東で絶大な力を誇っているのだそうです。


クレイトンとは友人らしいSirアレクは、ノウルズの殺害がクレイトンとは無関係であることを証明するよう、フォイルに命じました。クレイトンはイギリスの中東政策には欠かせないパイプ役で、MI5にとっては(またしても)大切な人材なのだそうです。


早速ノウルズの職場へと向かったフォイルは、同僚のエリザベス・アディス(Hermione Gulliford)から、ノウルズは今、ニュルンベルクの軍事裁判でドイツ語の通訳をしていると教えられました。


このエリザベスがフォイルを不審に思って突っかかってきたのがまた楽しかったですね。ノウルズは「Mr」(さん)じゃなくて「Prof」(教授)だと訂正されたフォイルは、エリザベスの肩書を「Dr」(博士)だと先に確認した上で、自分はただの「Mr」(さん)だとやり返します


次にフォイルはエリザベスに教えてもらったノウルズの自宅を訪ねました。妻のヒラリー(Amanda Lawrence)は腎臓病を患っており、頼みの夫が一時的とはいえせっかく戻ってきたのに殺されてしまったと嘆くばかりです


そしてその部屋には「ハイキャッスル」のボトルが置いてありました。これはモルトウィスキーだそうですが、ノウルズ夫妻はどちらもたしなまないそうです


MI5に戻ったフォイルは、秘書のパトリシア・スコット(Marianne Oldham)にハイキャッスルとエリザベスについて調べるよう命じました。


ハイキャッスルはアメリカ人が好むモルトウィスキーであり、エリザベスにも問題はなかったとの報告を受けたフォイルは、そのエリザベスから、ノウルズが一枚の写真を持ち出していたらしいと知らされます。その写真はナチスを支援する「ヒムラー友の会」という実業家グループの写真のようです


一方のサムは何をしていたかというと、その度胸の良さと好奇心の強さをバレンタインに買われたようです。バレンタインは「オトモダチでソ連大使館で給仕をしているヴィクトル・クラソフスキー(Joseph Drake)から、クレイトンがNKVDかもしれない工作員と接触しているという情報を手に入れたのです


ちょうどクレイトンが、父アンドリューズのために「朗読係」を募集していたのを知ったバレンタインは、これぞサムが適任と、他の応募が集まらないよう手配して、サムを送り込みました。フォイルはダメだと反対しましたが、バレンタインが連絡係に付くと約束したので渋々承知します。


バレンタインはサムに「ヒムラー友の会」の写真を手に入れるよう命じました。もし危なくなったら、帽子を正面の窓から見えるところにかざせ


またフォイルは、イギリスにいては謎が解けないと、急遽、ニュルンベルクに飛ぶことにしました。そこには、以前「反逆者の沈黙」で知り合ったアラン・ディーキンも来ています。ディーキンはノウルズをよく知っており、彼が担当していたヘルマン・リンツ(Herman Linz)という実業家にフォイルを引き合わせようとしました。


リンツは、ナチスに協力していたIGファルベンという会社の流通部門で責任者をしていたそうです。が、イギリスでノウルズが殺されたと知った後発作を起こし、それが収まって独房に戻ってくるとすぐに、自殺に見せかけて殺されてしまいました。フォイルも間一髪で間に合わず


これが他殺だとすぐに見抜いたフォイルは、リンツが発作を起こした時に語っていたという「オフィス、オランダ人」などという言葉を頼りに、実際のモノヴィッツに乗り込んでいきました


モノヴィッツは、IGファルベンで働かされれていたユダヤ人やポーランド人を収容するためにアウシュヴィッツの近郊に建てられた収容所だそうです。IGファルベンはそこで、ガス室などで大量虐殺を行うツィクロンBという毒ガスを製造していたのだそう


ディーキンは、もう何も残っていないだろうと疑心暗鬼でしたが、フォイルはオフィス内に飾ってあったワーグナーの「さまよえるオランダ人」のポスターを見つけ、その裏に隠されていた「証拠」を見事に発見しました


その証拠こそ、4年前にアルバートとジョンが忍び込んだ「エレノア・リー」の積み荷に関する指示書だったのです


この船の所有者がグローバル・アメリカン・オイルだということは、既にパトリシアが調査済みです。ここに忍び込んだ少年のひとりが不審な死を遂げたとの報告を受けたフォイルは、早速生き残ったアルバートに会って当時の話を聞きだしています


その結果、積み荷はウィスキーなどではなく、イギリス国内で製造された「テトラエチル鉛」だったことが判明しました。可哀想なジョンは、これを吸い込んだばかりに数日後に亡くなったそうです。


2000ガロンものテトラエチル鉛は指示書に従ってテネリフェで降ろされ、ドイツの船に積み替えられてハンブルクに運ばれ、ドイツ空軍の航空機の燃料として使用されたそうです。その結果、彼らはロンドンを初めとするイギリス各地を空襲することができたという訳です


他の幹部同様、ニュルンベルクの軍事裁判で死刑を宣告されると怯えたリンツは、ノウルズに頼んで、クレイトンを脅迫したようです。イギリスで絶大な影響力を持つクレイトンなら、リンツを釈放できると信じたようです。その際ノウルズは「ヒムラー友の会」の写真を持参したのでしょう


が、そのクレイトンは、父の代から仕えているグラント(Vincenzo Nicoli)に命じてノウルズを殺してしまいました。が、グラントがせっかく奪った写真を後生大事に机の中にしまったため、サムに見つけられてしまいます。そこに写っていたのはクレイトンではなく父のアンドリューズです。口では反抗しても結局はコンプレックスの塊だったのですね~


サムはクレイトンの妻、イーディス(Madeleine Potter)のおかげで逃げ延び、寸でのところで忍び込んできたバレンタインに救われました。見かけによらず、なかなか使える男ですね~バレンタインは


こうして決定的な証拠が揃っては、さすがのSirアレクも反対できず、クレイトンを連行するよう命じました。その頃クレイトンは、ソ連を牽制し、グローバル・アメリカン・オイル経由でイギリスに石油を回すためにイラン国王に会いに行くところでした


そこを(たぶんNKVDの)ニコライ・レスコフ(George Lasha)に狙われます。この仕事が成功すれば、ようやく父離れできると最後通告して出て行った出来損ないの息子がソ連の工作員に殺されるのを寝室の窓から見ていたアンドリューズが何とも気の毒でございましたね。ちなみにヴィクトルもレスコフに殺されました。


またノウルズの妻、ヒラリーは、ノウルズが見返りに持ち帰ったダイヤモンドを手に渡米しようとしていました。ちょうどアメリカでは人工透析が始まった頃らしく、透析をすれば助かると考えていたそうです。フォイルに追及されたヒラリーは、ダイヤを返したら自分は死ぬしかないと脅し、フォイルを黙らせてしまいました


こうした事件の一方で、サムの妊娠をきっかけにした女性問題も取り上げられました。サムは、子どもができたのは嬉しいけれど、だからといって、当然のようにサムに仕事を辞めろというアダムに腹を立てていたようなのです


それなのに「議員としてのアダム」は、女性だという理由で不当に解雇されたヴェラ・スティーヴンズ(Jaime Winstone)の相談には応じ、力になろうとしていました。でもヴェラの代わりに雇われたのは傷痍軍人なのです


サムの留守中に家に上がり込んできたヴェラにアダムは、もう自分にはどうしようもないと謝罪しますが、ヴェラは、頼れるのはアダムしかいないと抱き着いてきます。そこを家に荷物を取りに立ち寄ったサムに目撃されてしまいました


アダムは深く反省し、最初は怒って家を飛び出し、任務に集中したサムもまた、お腹に子どものいる身で危険な任務に就いたことを猛省します。すぐにフォイルに妊娠を告げて仕事を辞めるというサムにアダムは、ゆっくり考えてからでも遅くはないと諭しました。やはり、託児所は減らすのではなく増やす方向で考えるべきでしょうね


戦争で多くの命が失われた時代、女は外で仕事をするのではなく子作り子育てに励めなどと言ったら今なら袋叩きにあいますね


毎回のエピソードが完成された一本の映画のように見ごたえタップリの傑作=「刑事フォイル」は来週の放送も楽しみですね


これまでに視聴した欧米ドラマの視聴リストはこちらです: 視聴ドラマ一覧~欧米ドラマ編

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コメント 1件

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こん
ぎた~ふぐさんへ  
拍手コメントをありがとうございます♪

ぎた~ふぐさん、こんにちは~♪

おぉ~そうだったのですか!
IGファルベンはググって調べたのですが、
グローバル・アメリカン・オイルはエクソンモービルだったとは!?( ;∀;)

社長が非業の死を遂げたのも(脚色はあっても)事実だったのですね~。
いつも貴重な情報をご教示いただきありがとうございます(^^)/。

>結局 戦争って荒っぽい商売活動なんですね

上には書きそびれちゃいましたが、劇中その社長=クレイトンが
戦争が起きたのは関税を上げたからだと語っていたシーンで、
今は中国が叩かれてるな~習近平は大丈夫なのだろうかなどと
思わず妄想しておりました(;´Д`)。

本当に、あと2回で終わると思うと寂しくなりますね(/_;)。
せめてサムの子どもの顔は見せてほしいものですね(^_-)-☆。こん