刑事フォイル(Foyle's war)ネタバレと感想 第46話 エルサレムの悲劇

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刑事フォイルFoyle's war】の46話は「エルサレムの悲劇」です。原題は「Trespass」(不法侵入)で、これは外務省のクライブ・オード・スミスの発言から採ったようですね


We have to stop trespass. Do I have to remind you?
我々は不法侵入を止めなければならぬ。君たちに思い出させなければいけないのか?


人間も社会も100年経ってもほとんど変わっていないのかとやるせなくなりました。以下ネタバレのあらすじです刑事フォイルのネタバレ感想行きますよ~(^^)/


1946年、エルサレムにあるキング・デヴィッド・ホテルが過激派シオニストのイルグンという組織によって爆破されました。この爆発で91名が死亡し、46名が負傷したそうですが、当時パレスチナを支配していたイギリスもこのホテルを軍の本部に利用していたそうです。


それからしばらくして、あるユダヤ人家庭にイギリス軍が乗り込んできました。どうやら爆破事件の容疑者を探していたようですが、その家の主人は教師をしていたそうで、イギリス軍が探している「ヤコブ・ワイス」ではない、フィッシャーだと何度も主張したにもかかわらず、連行されてしまったそうです


一方、ロンドンではパレスチナ会議が開かれようとしていました。警備の責任者はバレンタインです。


そこへ外務省から横やりが入りました。話があるなら向こうから出向いてくるべきなのに、逆に呼びつけられたSirアレクはかなりおかんむりで、担当者のクライブ・オード・スミス(Alex Jennings)を敵視します


何せオード・スミスはMI5に任せておくのは不安だと、部下のジェームズ・グリフィン(John Heffernan)を連絡係に寄こしたのです。グリフィンはフォイルの息子のアンドリューを尊敬していたようですね。


またエリザベス・アディスの教え子で、イギリスのパレスチナ統治を激しく批判していたユダヤ人のダニエル・ウルフ(Alexander Arnold)が二人組の暴漢に襲われました。彼らは国際統一党(The International Unity Party)を名乗っていましたが、ダニエルも、そして大金持ちで実業家の父、Sirデヴィッド・ウルフ(Jonathan Tafler)も、警察に届けようとしなかったそうです


ダニエルが襲われている現場を目撃したエリザベスは早速フォイルに相談しました。フォイルはサムに「国際統一党」に関する資料を届けさせます。「極秘」の箱に入った資料を、サムがちゃっかり中身を出して読んでいたのを注意するフォイルがまた可笑しかったですね~。箱に入れたまま持ってこい=「極秘」の意味が分かってない


その資料によると、国際統一党はチャールズ・ルーカス(Richard Lintern)というファシストが率いている過激な団体だそうで、ダニエルを襲ったのも一見「反ユダヤ」による暴力行為にも思えましたが、エリザベスはそうではないと睨んだようです。ダニエルを襲ったふたりはダニエルに1ヵ月前の新聞を売りつけようとしたのだそうです


フォイルは早速サムに運転させてSirデヴィッド宅を訪れましたが、Sirデヴィッドは何も問題はないから帰ってくれとの一点張りでした。フォイルが仕方なく退散すると、妻のLadyアヴァ(Matilda Ziegler)に奴らは命までは狙わないと言ってなだめています。


その「奴ら」はSirデヴィッドの家を見張っていて、訪ねてきたフォイルが情報局だと見抜きました。もう一度「キツネ」(ウルフ=狼にひっかけた)に釘をさしておくか


そんな折、そのウルフ=Sirデヴィッドを含めた地元、ウェスト・ペッカムの名士や警察、そしてユダヤ教のラビをアダムが招集しました。アダムはルーカスの過激思想を憂えており、ルーカスが開く集会を止めるべきかどうかを話し合おうとしたようです。


何せキング・デヴィッド・ホテルの爆破を受けて、町中に「PJ」(Perish Judas=ユダヤ人を殺せ)の文字が貼られているのです。そんな不穏な空気の中、過激派のルーカスが集会を開いたらどんなことになるか、ちょっと想像すれば分かりそうなものです


ラビのエイヴラハム・グリーンフェルド(Finbar Lynch)やSirデヴィッドは集会を中止した方がよいと訴えますが、ペッカム署のアラステア・ジョンストン(Colin Mace)警視は違法でもないのに取り締まれないと反対しました。ジョンストンはむしろルーカスを支持しているのです


アダムはハリスとともにルーカス本人に集会の中止を頼みに行きますが、傲慢で不遜なルーカスは相手にしてくれません。ルーカスは息子のロバート(Nick Hendrix)の意見すら聞こうとしないほどなのです


一方のフォイルは、優秀な秘書のパトリシアから、Sirデヴィッドの所有する船=ジェリコ号が爆破されたという情報を入手しました。フォイルはその「積み荷」が人間だったのではないかと推理し、ともに入院中のダニエルを見舞ったエリザベスからも同様の手ごたえを得たようです


その頃、Sirデヴィッドたちを見張っていた二人組が、何者かから指示を受け、Sirデヴィッドを脅しに行きました。その際、MI5のフォイルへの対処は「あっち」がする(They'll deal with him)と語っています


その後すぐにSirデヴィッドが殺されました。ピアースやバレンタインは、パレスチナ会議にも重要な役割を果たすSirデヴィッドをなぜフォイルが調べていたのか、と問い詰めてきますが、殺したのはあの二人組に違いありません


そして、ジェリコ号を調べていたフォイルに、グリフィンがある情報をもたらしました。ジェリコ号に乗っていた船長=ジャック・デイヴィー(Michael Shaeffer)が見つかったというのです。


フォイルとサムが早速会いに行ったところ、デイヴィーは、船を爆破したのは「アラブ・パレスチナの守護者」というテロ組織で、その主要メンバーのアミン・アル・アリフ(Abas Eljanabi)がロンドン市内のホテルに滞在していると教えてくれました。


フォイルがこれをピアースに報告に行くと、バレンタインとグリフィンが気色ばみます。会議は2日後だ、ぐずぐずしている余裕はない!すぐに捕まえに行くぞ!( `ー´)ノ


フォイルは裏を取ってから動いた方がいいと止めましたが聞きません。ああ見えてかなりせっかちなのですね~バレンタインは


でもこれは「罠」だったことが判明しました。アミン・アル・アリフはアブドラアジズ国王の顧問だったのだそうです


オード・スミスは鬼の首でも取ったようにこの失態を責めました。名指しはせずともフォイルに引責辞任を迫ったオード・スミスに、フォイルは潔く名乗りを上げます。さすがのバレンタインも大いにすまながっていましたね~あなたのせいじゃない!私が強行したんだ!!


でもこれで「あっち」が誰か分かりましたね。オード・スミスこそSirデヴィッドを殺させた黒幕で、その目的は副題にある「不法侵入」を防ぐことにあったのだそうです


The government white paper of 1930 set the limits.
政府が30年の白書で定めた移民枠を守らなければならない


ジェリコ号を爆破させたのも彼らの仕業(特殊任務)だったそうです。これはフォイルがサムに頼んでこっそりオード・スミスの資料を持ち出させ、フランス語ができるエリザベスに翻訳を頼んで明らかになりました。慈善事業にも精力的だったSirデヴィッドは自らの船を使ってパレスチナにユダヤ人を運んでいたのだそうです。


一旦は資料を持ち出そうとしたサムを見とがめて釘を刺したピアースがこれをなかったことにしてくれたシーンは楽しかったですね~。何せピアースは、Sirアレクと同様、オード・スミスからフォイルを下っ端役人(a minor operative, an ex-policeman)呼ばわりされたことにカチンと来ていたのです


バレンタインは、グリフィンを送りがてら、階段でこっそり彼を殴り飛ばし後でどうなろうと知ったこっちゃない( `ー´)ノThat's better~これでマシだ)、Sirアレクはオード・スミスに辞職を要求しました


When you send your spies in here, when you deliberately compromise one of my very best operatives, then that's a step too far and I won't have it!
スパイを送り込んだこと、私の最も優秀な部下の一人を故意に追放しようとしたこと、それだけで一線を越えているし、看過できない。


これだけでも十分見ごたえがありましたが、ここに2つの物語が絡んできます。1つは最初の頃、イギリス軍に連行されたフィッシャーの娘のリア(Amber Rose Revah)がロンドンにいるラビのグリーンフェルドを頼って留学してきたこと、そしてもう1つは、妻を亡くして男手一つで息子のマイキーを育てている一般市民、グラハム・バーンズ(Michael Begley)の話です。


前者のリアは、ラビの息子のニコラス(Billy Postlethwaite)に町を案内してもらいました。ニコラスは音響の仕事に携わっていて会議でも音響を担当することになっています。


ロンドンの町を歩きながらエルサレムを自慢するリアに対し、ニコラスは、ユダヤ人でありながらエルサレムに行ったことがないというのがまた象徴的でしたね。最初は穏やかだったリアが次第に攻撃的になり、父のことになると一気に語気を荒げました。リアは、父を殺したのはイギリス兵だと激怒します。ナチスよりイギリス人の方がたちが悪いわ


そのリアはその後レヴィ―という男から何かを受け取り、12時間前にセットするよう命じられました。そう、彼女はニコラスを利用して、彼の音響セットの中に爆弾を仕掛け、パレスチナ会議を吹き飛ばすつもりだったのです


ニコラスの母のミリアム(Yolanda Vazquez)がリアの行動を不審に思い、グリーンフェルドがフォイルに電話をして相談したことで、大惨事を免れました


ニコラスがリアに利用されているのではないかと確信したフォイルとサムは、パレスチナ会議の会場に駆けつけて、見張りを振り切ってバレンタインに知らせに行きます。いや~サムの猛スピードも爆弾と同じくらい怖かったですが


バレンタインはすぐに音響セットを調べて爆弾を見つけました。あと5分ほどで爆破するのを知ったバレンタインは、自らリード線を切って爆破を食い止めます。いや~知れば知るほど面白い男でやんすね~バレンタインは


事実を知ったグリーンフェルドが、恩を仇で返すとはひどいと窘めましたが、その言葉はリアの心には届かなかったようです


また2つめの物語~バーンズ親子には(たぶん)定期検診のために病院へ行ったサムが遭遇しました。サムはまだフォイルに妊娠を告げていないようですね


息子のマイキーの咳が止まらないのにお金が無くて病院にかかれずにいたところ、隣人でポーランド人オルガ(Ania Marson)とヘンリー(John Still)・コワロスキー夫妻が親身になってくれます


なんとかして咳を止めようと、マイキーにコールタールの煙を吸わせていたバーンズを見かねたオルガは、指にはめていた金の指輪を外し、これで病院へ行くよう勧めてくれました


その病院でも大した治療はしてもらえず、安静にしているよう言われたバーンズがマイキーを連れて病院を出ようとしていたところを、サムに声をかけられます。車で来ているから自宅まで送りますよ。


お金が無いばかりに治療ができずにいるバーンズ親子に同情したサムは、アダムに頼んで医師を紹介してもらいました。カレン・ベネット(Poppy Miller)というその女医はマイキーを往診し、彼が百日咳だと分かるとすぐに抗生物質を処方してくれます。バーンズには保険が効くから無料だと説明しましたが、実際にはサムが立て替えたようです。


アダムたち労働党が主張している健康保険法が早く成立するとよいのですが


そしてこの貧しい人々を悪夢が襲います。チャールズ・ルーカスの開いた集会で、ユダヤ人を排除した新しいヨーロッパを作るというルーカスの演説に興奮した民衆はそのまま暴徒と化し、気の毒なコワロスキー夫妻の家に火炎瓶を投げ込んでいったのです


その集会に出てそのまま流れ出てきたバーンズはわが目を疑いました。幸いマイキーは無事でしたが、コワロスキー夫妻は亡くなったそうです


What's going on? What's wrong with everyone? They were Polish, they weren't Jewish! They were just an old couple doing no-one any harm! What do these people want?
いったいどうなっているんだ?皆に何が起きているんだ?コワロスキー夫妻はポーランド人でユダヤ人じゃない!彼らはただの年老いた夫婦で、誰も傷つけていないのに!あの人々は何を欲しがっているんだ!?


バーンズの叫びが胸を打ちます。アダムは集会を止められなかったことをひどく後悔しましたが、サムは、そうした後悔をバネにして世の中を良くしていくのがアダムの仕事なのだと慰めました。ちなみに無責任なアジテーター=ルーカスは息子のロバートに見捨てられたそうです


何とも痛ましい「歴史」でしたが、せめてその歴史に学んでいきたいものですね。


さて来週はいよいよ最終回です。予告によるとピアースが「エリーズの仇」と責められて撃たれてしまったようですね。また、最近なかなかフォイルと良いムードだったエリザベスは、どうやらピアースがフォイルを見張るために放ったスパイのようです??


あ~次で終わっちゃうと思うと心底残念ですけれど、その分目いっぱい楽しませてもらう所存です刑事フォイルもいよいよ次が最終回( `ー´)ノ


これまでに視聴した欧米ドラマの視聴リストはこちらです: 視聴ドラマ一覧~欧米ドラマ編

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コメント 1件

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こん
ぎた~ふぐさんへ  
拍手コメントをありがとうございます♪

ぎた~ふぐさん、こんにちは♪
今週もまた面白かったですね~(^^)/。

そうそう、サム、あんなに走って大丈夫か?
とハラハラさせられましたよね~今が一番大事な時なのに(;´Д`)。

アンドリューもあと1回ぐらいは出てくるかと思ってましたが、
あの一言(=金融街にいる)で済まされちゃったみたいですね~。
もし営業なら女性客がわんさか付いてそうですが(爆。

サムのみならずMI5のメンバーとも息が合ってきて
ますます面白くなってきたところでの終了は残念ですね。

以前どこかで読んだのですが、終了の理由は膨大な製作費だそうですよ。
分かりますよね~1話が映画並みですもの。

あ~いつか特別編でも作ってもらえないですかね。
って、あと1話ありますね~せいぜいタップリ楽しみましょう(^^)/。こん

2019/05/27 (Mon) 07:01 | 編集 | 返信 |   

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