インハンド ネタバレと感想 第9話 紐倉博士の操縦法
山下智久さん主演のドラマ、【インハンド】は9話も楽しかったですね~。ストーリー自体は深刻でしたが、個人的には、高家が紐倉の操縦法を会得したらしいのが実に微笑ましかったです
。今回初登場の高家の母、良子(宮崎美子)が、高家と紐倉は互いになくてはならない存在だと見抜いたのもとっても嬉しかった
。
そんなふたりをあと2回は楽しめそうなのも嬉しい限り~来週は最終回ではないようですよん
。
最初はやっぱり、紐倉が高家にと「鮭の刺身」を持ってきたシーンがサイコーでした。単純な高家は「日頃世話になっているから~天然物の超高級品だぞ
」の一言に騙されてこれを食べようとしますが
、寸でのところで紐倉の思惑に気づきます
。紐倉が持ってきたのは冷凍していない生の鮭だったのです
。
飲み込め!嫌だ!!
紐倉は高家に寄生虫を感染させようとしていたようです。よく気づいたな
。分かるわ!!
そこへ相羽村で暮らしている良子が泊まりにやってきました。その主たる理由は、高家の尊敬する女医の小泉陽子(市毛良枝)の入院を知らせることでしたが、本当のお目当ては「箱根温泉」だったらしい
。牧野は早速お供しました
。
幼い頃体が弱かった高家は何度も入院したらしく、そのたびに励ましてくれたのが陽子だったのだそうです。その励ましに力を得た高家は、大きくなったら陽子先生のような医者になろうと決めたのだそう。
陽子が、かつて高家が勤めていた台田病院に入院していると聞いた高家はいてもたってもいられなくなります。高家は紐倉を誘って早速陽子を見舞いました。そこで陽子は原因不明の下痢や嘔吐を繰り返しており、意識不明瞭な状態が続いているにもかかわらず、積極的治療は何も施されていなかったそうです。
まるでこのまま悪化しても構わないって感じだな。
しかも担当は黒野院長だそうで・・・。
なあ紐倉、この件調査してみないか?
その問いには即座に「断る」と答えた紐倉に、高家は「そうだよな、俺が一人で調べてみるよ
」と言い返しました。もう1度ぐらい誘われると期待していた紐倉は当てが外れて寂しく思ってしまう訳で
。
て言われると嫌でしょ?
高家はもうすっかり紐倉の行動パターンとその対処法を習得したのでありまする。
ふたりは夜中にこっそり台田病院に忍び込み、陽子のカルテを盗み見しました。そこには特に気になる点はなかったようですが、紐倉は逆に、重い症状があるのにカルテがきれいすぎると怪しみます
。
紐倉はその後良子から陽子が洋食派だったと聞いてハッとしました。陽子は国境なき医師団に所属していたため海外勤務が長かったのです。そ~れでピンと来たのはセリアック病でした。
この名前自体はおばさんも初めて知りましたが、今、小麦粉=グルテンアレルギーが深刻になっているという話は最近よく耳にしますよね。どちらかというと日本では「過敏性腸症候群」の方が有名ですが、原因不明と言われたら小麦アレルギーを疑ってみても良いかもしれません。かくいうおばさんも、この春お腹の調子が悪かったので、粉ものやパン食をしばらく控えておりました。
と余談はさておき、紐倉と高家は早速陽子を「積極的転院≒誘拐」させて、詳しい検査を行いました。結果陽子は間違いなくセリアック病でしたし、本来ならグルテンを与えなければ改善されるはずなのに、食事をとれずに寝たきりだった陽子が回復しなかったのは、黒野が輸液の中にグルテンを混入させていたからだと判明します
。
紐倉は、フューチャージーンの福山にセリアック病の権威を紹介してもらおうとしますが、あっさり断られてしまいました。というのも福山は厚労省の瀬川と組んで、相羽村にBSL4(バイオセーフティレベル4)の研究所を作ろうとしていたからです。陽子はその相羽村小学校の共同地主のひとりで、BSL4の建設には猛反対していたのだとか。
それで瀬川は、交渉の最中にぜんそくの発作で倒れた陽子を台田病院に入院させ、「治療はしなくていい、むしろ悪化したほうが都合がいい」と命じたのだそうです。これはもう「殺人未遂」のレベルですよね。
しかも瀬川のバックには功労大臣で次期首相とも目されている金子がいるのだそうです。金子の地盤は相羽村のある栃木県!!
網野がこの陰謀(利権)に気づいた頃には、福山は既に記者会見を開き、国内でのBSL4施設の稼働を明言していました。場所は栃木県の相羽村です!
一方で、高家の顔を見るたびに「ねつ造医師」と揶揄していた黒野を、紐倉ががつんと言ってやったシーンはスッキリしましたね~。
この男は地位も肩書きもないが、医者の本分を忘れたことは一度もない!!
紐倉がこれをジョークにしようとしつつ、いや本心だ、と本音を漏らしたやりとりがまた実に楽しかったですね
。そう言えばお前は愚かだから感動するだろう
。
でもその紐倉は、どうやら福山の誘いに応じてフューチャージーンに参加するようなのですよね。ま、敵の懐に飛び込んで内情を探るつもりなんでしょうけどね
。福山の息子だという新太(磯村勇斗)も口では協力的でしたが、なんだか怪しくなかったですか?
肝心の陽子は、かつて入江と紐倉がクローン病(自己免疫疾患)のために研究していたアメリカ鉤虫を寄生させるという治療法で回復したようです。
あれからずっと居座っていた良子も「イケメン博士」のおかげで高家がずっと生き生きしていると知り、安心して相羽村に戻っていきました
。向こうもあんたがいなきゃダメそうだけどね
。
さて来週はどうやらその相羽村でエボラ出血熱が発生するようです。かつて入江が島から持ち帰ったのを福山が隠していたあのウイルスが原因でしょうか?
何ともハラハラさせられますが、あのふたり、否、今回は大人しかった牧野も入れて、あの3人なら何とかしてくれるはずですね。「インハンド」は続きもとっても楽しみですね
。
これまでに視聴した日本のドラマの視聴リストはこちらです
: 視聴ドラマ一覧~日本ドラマ編
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