無実はさいなむ 最終回 ネタバレと感想 制裁

アガサ・クリスティー原作のミステリー、【無実はさいなむ】(Ordeal by Innocence)の最終回を視聴しました。いや~驚きました。犯人の正体には驚かなかったけど、犯人への制裁にはビックリです


以下早速ネタバレです無実はさいなむのネタバレ感想行きますよ~(^^)/


レイチェルを殺した犯人はレオでした。これはでも大体が見当つきますよね~。ほぼ無職の分際で、妻の秘書と愛人関係にあったら、そりゃあ離婚を切り出されて当然です。無一文で追い出されるのが嫌さに妻を殺すに至った、と


しかもレオは昔も使用人に手を出していたのだそうです。その相手がなんとなんとカーステン!


その結果生まれたのがジャックだったのにはこれまた驚きましたね~。カーステンはメアリーの子守りとして引き取られた少女で、当時まだ15歳だったのだとか


レイチェルは、怯えていたカーステンを慰めてこの事実をひた隠しにし、彼女と息子を引き離さなくて済むように、ジャックを養子として引き取ったらしい。ふたりが親子だということは誰にも明かさないという約束は守られ、どうやらレオも知らなかったようですね。


ジャックがこの事実を知ったのは、あのクリスマスイブでした。あの日は実にてんこ盛りな出来事があったのだそう~それも一応整理しておきまする。


クリスマスイブの前日、事故に遭って入院していたフィリップが家に戻ってきました。


フィリップは、部屋に運ばれる間中ずっと大騒ぎしていた為、カーステンは自分宛ての郵便を間違ってレイチェルに渡してしまいます。大分前にレイチェルに反抗し、家出をしたヘスターからの手紙です。


そこにはヘスターが結婚したと書かれていました。母さんには内緒よ


その夜、街で酔っぱらったジャックは、一人暮らしをしているミッキーの家を訪ねました。そこでしばらく待っていると、ミッキーとティナが車で戻ってきて、まさか見られているなど夢にも思わず、激しく愛し合います


ミッキーが戦地から帰って以来、ふたりは恋仲になり、ティナが仕事を理由に独立したいと家を出たのもそのためでした。そんなこととは知らないレイチェルは、ミッキーことマイケルとティナことクリスティーナが誇りだと語ります。厳格なレイチェルは子どもたちを愛称で呼んだりしないのだすわ


そしてクリスマスイブ--レイチェルはヘスターの家へ行き、ヘスターの夫のサイモンに500ポンドを渡して家を出て行かせました。


ちょうど外出していたヘスターは、帰宅したらレイチェルがいたことに驚きますが、レイチェルは怒りもせずに、ヘスターの好きな甘いホットミルクを差し出したそうです。そこには砂糖だけじゃなく、睡眠薬も入っていました


レイチェルは眠ったヘスターを病院に連れていき、彼女が妊娠しているかどうか調べさせます。妊娠していたら堕胎手術をしてちょうだい。ヘスターは妊娠3か月だったそうです


手術をしたばかりのヘスターを連れ帰ったレイチェルは、カーステンにその世話をさせました。


せっかくのクリスマスを子どもたちと祝おうとしたのにこんなことになるなんて!


レイチェルはティナに電話をしました。マイケルも見つけて連れてきてちょうだい


ヘスターの家に「ヘスターとレオ、そしてジャック」の3人で撮った写真が飾ってあったことから、レイチェルはジャックもこのことを知っていたと思い当たります。


その勘は当たっており、写真を見せられたジャックは、ヘスターを見つけたのか?追い返されたならいい気味だ、と嫌味を言いました。


そのジャックをにらみつけたレイチェルは、何も言わずにレオを捜しに行きます。すると彼の書斎に女性の下着が落ちていました。それでピンときたレイチェルはグウェンダの部屋に乗り込んでいくと、案の定、レオとグウェンダがベッドを共にしています


レイチェルは至極冷静にレオを追い出し、グウェンダを張り飛ばしました。うちの人は使用人に手を出すのが趣味なの。


グウェンダがあの時血を流していたのは返り血ではなく、殴られたせいで鼻血を出したからだったようです


レイチェルはその足でレオの書斎へ行き、離婚を言い渡しました。生きるために働くことに耐えられるかしら?


そこへ今度はメアリーがやってきます。足の悪いフィリップに階段は無理だから、階下に部屋を用意してほしいと言いに来たのです。


そのために服を引っ張りしつこくまとわりつくメアリーを怒鳴りつけるレイチェル


メアリーはついにブチ切れました。愛せないならどうして私を養子にしたの!?


レイチェルは悲しかったからだと答えます。子どもに慰めを求めようとしたけれど当てが外れた。でもあなたを責めてはいないわ。


一部始終を見ていたジャックは、レイチェルの部屋に乗り込んできました。レイチェルは、もうじきマイケルとクリスティーナがジャックを迎えに来るから早く出ていけと伝えます。


ジャックは、ティナとミッキーが恋人同士だとぶちまけました。


I'm not going anywhere. There's no getting rid of me.
俺はどこにもいかない。追い出そうとしても無駄だ


ここでジャックが「施設で俺を拾ったりするからだ」と言ったのが引き金になりました。レイチェルは、ジャックを生んだ母親はキッチンにいる、ずっとそばにいた、と打ち明けてしまいます。


The woman who gave birth to you is in the kitchen. You've known her all your life.


さすがのジャックも動揺してキッチンへ行き、ちょっとここにいたいと言って、カーステンをじっと見つめた後、父親について聞き出そうとします。


驚いて言葉に詰まったカーステンをそれ以上問い詰めることができなかったジャックは、そのまま家を出ていきました。カーステンは不安そうに、戻ってくる?と聞いたそうです。ジャックは頷き、よく耐えられたな、と声を掛けました。カーステンは、耐えるしかなかったと涙ぐみます


一方のレイチェルは、ミッキーとティナを待ち伏せし、ふたりに「ああしろこうしろ」と居丈高に命令しました。ふたりとももうイイ大人なのですから、命令する場合でもせめて「please」をつけるのが礼儀だろうに、それをつけなかったため、ミッキーはついに怒り出し、レイチェルを怒鳴りつけてしまったわけです。一度ぐらい「please」って言ってみろよっ!!


レイチェルは意外にも素直に「please」と言い、マイケルが戦地にいた時はずっとその無事を祈っていたと語りました。その一方で、温室で待っていたティナを口汚くののしります。汚らわしいっ!!


多分、レイチェルにはレイチェルなりの「母親像」があって、子どもたちが彼女のイメージ通りに行動すれば優しくすることもできたのでしょうが、子どもは生身の人間で思い通りにならないから、イライラしてきつく当たるしかできなかったのでしょうね。メアリーの言うように、そんな人間は養子をとっちゃダメですよね


レイチェルに罵倒されてショックを受けたティナはそのまま家を飛び出し、多分、赤い車に乗って帰るところをアーサーとすれ違ったのでしょう。その頃屋敷内では、カーステンがレイチェルの遺体を発見したようです。


そのカーステンが、息子のジャックに着せられた汚名をそそぎましたカーステンあっぱれ!( `ー´)ノ。アーサーから、発見された凶器にジャックの指紋が付いていたのなら、そもそも凶器の特定が間違っていたのではないかと言われ、レオの書斎を探したところ、血の付いた胸像が見つかったのです。


実際レオはその胸像で、暖炉の前にいたレイチェルを殴りました。が、レイチェルはすぐには死なず、近くにあったデカンタ~ジャックの指紋の付いたデカンタをつかんで床に落とし、椅子に座って、机の上の家族写真を眺めていたのだそうです


そこへカーステンが入ってきて「秘密」を暴露したレイチェルを責めました。レイチェルは、何度も何度もカーステンは悪くない、と謝罪し、自らの死を悟った不安から、一人にしないで、とせがみ、可愛いカーステン(Little Kirsten)、と言い残して亡くなったそうです。


以前の子供部屋~あれはシェルターだったのですね~での態度と言い、この最期と言い、レイチェルのカーステンに対する感情は尋常じゃないですよね。でもそれも、カーステンが「使用人」として常にわきまえていたからなんだろうな


ジャックが犯人として逮捕され、レオが面会に行ったのはこれまで見てきたとおりですが、そこでジャックはレオに真相をぶちまけてひどく罵倒したのだそうです。たった15歳の子守りに手を出して妊娠させた卑劣な男!その男の血を引いた俺は喜んで死刑になる!!


レオはベラミーを家に呼んで、ジャックを秘密裏に殺せと命じたようです。裁判で下手なことを言われたら困りますからね。


カーステンは、遺体となって戻ってきたジャックを前に泣くこともできず、ひとり、部屋に戻って着ていたドレスを破り捨て、それを口に押し込んでようやく大声で泣き叫んだそうです


その後レオは、邪魔なアーサーを病院に搬送させました。明確ではありませんが、どうやらフィリップを殺したのもレオだったようですね?


カーステンは子どもたちにすべてを明かし、皆でジャックの敵を討つことにしました。レオを自殺したかに見せかけて、例の子供部屋(核シェルター)に監禁したのです。グウェンダには、レオがレイチェル殺しを苦に自殺したとほのめかしました


子どもたちは連れ立ってアーサーの病院を訪れます。一人だけ屋敷に残っていたカーステンはレオの様子を見に行き、レオがカーステンに気づいて泣き叫ぶのを聞きながら、嬉しそうに廊下を歩いて戻っています


なんとも見事な復讐でしたね~。個人的には司法に任せてほしかったですが、もしかしたらそれも当てにできないと思っての決断かもしれませんし


そんなことを考えていた時、ふとミッキーのセリフが浮かんできました


I'm done with her. Her mad rules, her mad bloody bunker. Everything.
彼女にはうんざりだ。狂った規則も地下シェルターも、何もかも!


もしかしたら、レイチェルはあの地下シェルターを子どもたちの「お仕置き」に使ったことがあるのかもしれませんよね。今、レオがそうされているように、寝床もあるし食糧も差し入れるけど、反省するまで真っ暗にして閉じ込めておく~レイチェルならやりかねません。


まるで今にもスキップしそうなカーステンを見ながら、そのカーステンが今、彼女を辱め、レイチェルとジャックを殺した男にお仕置きしているという構図が浮かびました


そんな妄想をしちゃうほど余韻もたっぷりで、映像もまるで映画のように美しく、最後までたっぷり楽しめました。次の「ABC殺人事件」も楽しみですね



これは是非原作も読んでみたい


前後のあらすじはこちらから

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これまでに視聴した欧米ドラマの視聴リストはこちらです: 視聴ドラマ一覧~欧米ドラマ編

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