トルコ版Mother あらすじと感想 第1話 つかみはOK
坂元裕二さん原作で日本で大ヒットを飛ばした「Mother」のトルコ版が始まりました。原題は「Anne」(=母)だそうで、このAnneは世界35ヶ国に展開されたのだそうですよ
。
日本のドラマが11話で終了したのに対し、トルコ版は全85話もあるそうなので、内容は大分違ってくるのではないかと思われまするね。1話を見た限りではほぼ同じみたいでしたが
。
9月は中旬から野暮用が入っていて忙しくなりそうなので、オスマン帝国外伝のように逐一語れるかどうかは分かりませんが、時々感想など書けたら良いなと思っているところです。などと言っていても、めちゃ面白くなったら、黙っていろと言われてもうるさく語りだすと存じまするが。
以下、第1話の簡単なネタバレです。ちなみに心配していたジャンス・デレさん(フィルーゼ@オスマン帝国外伝3)はまったく問題ありませんでした。むしろイメージぴったりです。
ドラマはバンドゥルマの港での捜索のシーンから始まりました。人々が必死で「メレク」という少女を捜索していますが、見つかったのは赤い毛糸の帽子だけでした。母親らしい女性は呆然としながら、私が行くべきだった、と繰り返しています。
その1週間前、メレク(ベラン・ギョキルデ)は(たぶん)いつも通り、冷蔵庫から傷んだリンゴを取り出して食べ、母のためにお湯を沸かしていました。ようやく起きだしてきた母に髪を三つ編みにしてほしいと頼みますが、自分でやれと断られてしまいます。
メレクの母シューレ(ゴンジャ・ヴスラテリ)はメレクのことより恋人=ヒモのジェンギズ(ベルカイ・アテシュ)のご機嫌を取ることに必死で、メレクは食事もロクに食べさせてもらえませんでした
。
それでもメレクは常に前向きで、心がウキウキするような「楽しいコト」だけを考えています。それをいつも手帳に付けているのですが、その時だけは、怖いジェンギズのことも忘れていられました
。ジェンギズはメレクを邪魔に思い、鞭で折檻=虐待していたのです
。でもシューレはいつも見て見ぬふりですし、メレクもそんなシューレの気持ちを察しているので、決して告げ口しませんでした
。
一方で渡り鳥の写真を撮っていたゼイネプ(ジャンス・デレ)は、仕事が無くなったので仕方なく、小学校の代用教員としてメレクの小学校に赴任してきました。
ゼイネプはクラスに「死んだ犬」への手紙を書かせるよう命じられてその通りにしますが、クラスメイトの誰もが素直に書いたのに対し、メレクだけは、犬は手紙が読めない、と断りました。それもそうだと思ったゼイネプは、書きたくなければ書かなくていい、と許可します。メレクはこれでゼイネプが気に入ったようです
。他の教師たちはメレクの気持ちを無視して思い通りにやらせようとするからです
。
前日にまたしてもひどく折檻されたメレクは、可愛がっているアンゴラウサギを連れてモスクの前に座っていました。「モスクから温かい家庭へ」と書かれた記事を読んだからです
。おばさんの記憶が確かならば、日本版は「赤ちゃんポスト
」の記事だったと思われます。ゼイネプはメレクを見かけて不思議に思いましたが、声はかけませんでした。
ゼイネプ自身、家族とは疎遠で、一人で暮らしていました。しかも子どもは好きじゃないそうです。最近はストレスのせいか、頭にハゲができたそうですが、長い髪で隠していました。なのにメレクは目ざとくこれを見つけ、自分の毛糸の帽子を譲ります。助けてくれたお礼だ。これをかぶれば(ハゲが)隠せる、と言って
。
ゼイネプが店でひとりで食事をしていると、そこへメレクが現れました。大好きなアイスクリームを頼んでしゃべり続けるメレクに、ゼイネプは、自分の好きなことは一人で食事することだ、と言い放ちます。賢いメレクは黙って口にチャックをする動作をしました
。ゼイネプはそこでメレクの腕に痣があることに気づきますが、それでも何も言いませんでした。
翌日はメレクが昼食を持参していないことに気づきます。メレクは、ママがたくさんパンを焼いてくれて食べ過ぎたから、と「素敵な言い訳」をしますが、クラスメイトはその嘘を暴き、メレクは弁当を持って来たことが無いと暴露しました。それでメレクはトイレに行ってくると席を立ちます。
それからすぐに男の子が知らせに来ました。メレクがトイレで寝ているというのです。実際は寝ているのではなく、栄養失調で倒れていたようですね。そこで体中にある無数の痣や傷が見つかりました。
同僚の教師がシューレに電話をして学校に呼び出しました。病院へ連れていくよう促しますが、シューレは耳を貸しません。メレクが虐待を受けているのは明白なのですが、健気なメレクは、眠いから早く家に帰りたいと言い出します。
芦田愛菜ちゃんも達者な演技で感心したものですが、このメレクはまた実に自然で可愛いですね。それだけに余計に胸が痛くなります
。
果たしてゼイネプはメレクを救うことができるのか?冒頭の港のシーンは何を意味しているのか?に注目ですね。
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