アンネ-トルコ版Mother ネタバレと感想 17話 母は女に、娘は大人に
「Anneアンネ」の17話を視聴しました。ま~見れば見るほどシューレが情けなくてイラっとさせられますね。「シューレは強い」が聞いて呆れちゃいますよ
。以下早速ネタバレです
。
母はいつしか女(雌)になった
シューレは、ゼフラがいなくなった後もしばらくは優しかったそうです。大きくなったメレクに、パパが生きていた頃は3人で海へ行ったことがあると語り、パパはもういないけれど、ふたりで海に行こうと誘ったこともあったのだとか。その時シューレは、今すぐには行けないけれど、海を引き寄せることはできると語り、貝殻をメレクの耳に宛てたそうです
。感受性の強いメレクはこれを大いに喜び、いつしか本物の海に行けることを心待ちにしていました
。
それが次第に友達からの誘いを断れなくなります。前回トゥルナがお腹が痛いと仮病を使った時、ゼイネプはそれが仮病だと分かっていても、優しく認めてくれましたが、シューレは同じようにお腹が痛いと言われて外出を諦めた時、ひどく怒ってトゥルナに八つ当たりしたそうです。
その後、ゼフラの下にシューレからハガキが届いたそうです。大きくなったメレクと一緒に海に来たという、海の写真のハガキでした。が、それは真っ赤な嘘で、実際に海に来たのはシューレとジェンギズだったそうです。ジェンギズとは偶然バーで知り合ったようで、そのままずるずると家に居座るようになったらしい
。
最初はシューレも、ジェンギズがメレクに辛く当たると、その都度声を上げて注意していたようなのですが、その度に「女なんか他にもいる」と出て行かれそうになるのを引き留めているうちに、いつしか面倒になり、メレクがつく嘘を黙認するようになったらしいです。
メレクは大人になるしかなかった
メレクはそんなシューレのために我慢に我慢を重ねていきます。突き指をさせられても首を絞められても、ふたりが海に旅行に行くのにひとりだけ置いていかれても、シューレから
「ママが幸せならメレクも幸せよね」
と言われて、涙を流しながらうんと答えていました。ウサギのサクズはこの時シューレがメレクに買い与えたそうです。ママがいない間餌をやるように、と言って
。
その後、ジェンギズの虐待はひどくなる一方で、ご近所が警察に通報したこともあったそうです。でもシューレは、心配してくれた隣人を余計なお世話だとひどく怒鳴りつけました。しまいにはシューレ自身も耐えかねて、トゥルナを道連れにガス自殺を図ったそうです。それでもどうしても死にきれなかったらしいですが
。
トゥルナがシャーレに引導を渡す
クローゼットの前でメレクの名を呼び、ママとハグをしようと誘うシューレに、トゥルナは昔を思い出していました。昔は確かにふたりでよくハグをしたのだそうです。
シューレは、トゥルナがライスプディングを食べていたと知り、メレクが好きなのはこんなのじゃない、私が作るフレンチトーストだ!と叫び、台所に乗り込んでフレンチトーストを作ろうとしました。
それでようやくトゥルナがクローゼットから出てきます。シューレが感激してトゥルナを抱きしめても、トゥルナの腕は開いたまま固まっていました。おずおずとゼイネプを見て、それからゆっくりと(無感動に)シューレの体に手を回します。まさに大人と子供が逆転しています。
シューレはトゥルナの手帳を取り出し、(ゼイネプの名前は無視して)ここに書いてあるものはシューレも好きなものばかりだと力説し、母と娘だから同じものが好きなのだと言いくるめようとしました。確かにシューレも溶けたアイスが好きだったそうです。
トゥルナはそんなシューレに同情するかのような大人びた笑みを浮かべ、もうメレクは死んだ、私のママ=アンネはこの人だとゼイネプだと指さしました。私はトゥルナよ。
シューレは、あなたのママは私だと言い、ノートにママのことが書いてなかったのは、忘れただけよね?愛してるでしょ?ママを憎んでいないわよね?、と問いただします。
トゥルナは、ママじゃないから憎んではいないし、愛してもいない、と答えました。さすがのシューレもこの一言には何も言えなくなってしまいます。
シューレは黙って出て行きました。ゼイネプはトゥルナを抱きしめて、無理しないで泣いてよいのだと伝えます。トゥルナは大声で泣き出しました。
ゼイネプはシューレを追いかけていき、もし少しでもトゥルナに愛情があるなら、(トゥルナのために)自分は身を引くと語ります。でもシューレは、もう遅いと答えました。あの子は私を愛していない。あの子は死んだ
。
そう言って立ち去ったシューレの後姿にゼイネプは、死んでいない、これからは私があの子の母親だと静かに誓いました。
感想
トゥルナがシューレを諦めるまでには長い時間がかかったのですから、その信頼を取り戻すにはそれと同じぐらい、否もっと長い時間をかけなければいけないのに、愛されていないから愛そうともしないなんて、その時点で既に母親じゃありませんよね。トゥルナもこれでようやく、誰の顔色も伺わなくていい、無邪気な子どもに戻れると思うと本当に嬉しいです
。とはいえ、そう簡単にはいかんのでしょうが
。
またゼイネプが、トゥルナは自分よりもシューレといた方が幸せかもしれないと考えるのは、ゼイネプ自身、たとえ捨てられても、実の母を恋しく思った時期があるからですよね。ゼイネプはシューレと違い、母になることで母親の気持ちを理解できるようになると信じてその日を楽しみに待ちたいと存じまする
。
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