アンネ-トルコ版Mother ネタバレと感想 第35話 母は愚かに、娘はますます心豊かに
「Anneアンネ」の35話を視聴しました。シューレとトゥルナは、以前もそうでしたが、まさに親子が逆転したかのようでしたね。以下早速ネタバレです
。
豊かな心
トゥルナは、暖房すらロクにないひどい境遇に置かれながらも、毛布をかぶって空を見上げていました。そこにはきれいな月が煌々と光っていていたのです
。トゥルナが笑顔を浮かべていたのは、きっとゼイネプアンネもどこかでこれを見ているに違いないと確信していたからだろうし、実際にゼイネプも刑務所で空を見上げていたそうです
。
人は、愛しく大切な思い出があれば、多少のことは乗り越えられるものなのです。あんなに小さな子に強いるのは本当に胸が痛みますが、トゥルナは実に想像力が豊かで賢い少女なのです
。
カメのコロコロのことも懐かしく思い出し、以前のサクズと合わせて「ウサギと亀」に例えて楽しんでいました。
過酷な現実
ネジミはシューレを意のままにしました。その上でタヒルに、もっと太らせろ、贅肉がいっぱい付いていないと抱いてもつまらない、と嘲ります
。
帰る途中、シューレがタヒルから貰ったサンドウィッチをあげたホームレスは、もしかしたら、シューレを助けてくれた青年でしょうか。シューレもこの時は実にイイ笑顔を浮かべていたのですけどね。
シューレは部屋に戻るとわめきだし、自分を救えるのはジェンギズしかいないと言い出しました。そのジェンギズは、新しい金づるの稼ぎが悪いとシューレと比べて文句を言ったため、その金づるから、そんなにシューレがいいならよりを戻せばいいと言われていたところでした。でもさすがにその通りにはできず、電話をかけてきたシューレを怒鳴りつけます。
私は独りぼっち。どうしたらいいの?道端の野良犬みたいに周りに誰もいないの。
泣き続けるシューレをトゥルナが慰めます。私がいるよ
。
そこへラシム課長から電話がかかってきました。トゥルナの様子を見に行きたいというのです。シューレはようやく正気に返り、なんとかしなければならないと覚悟しました。
あんたを手放すのは嫌。そうなったら私は完全に一人になるわ。ジェンギズもいないのにあんたを取られたらもう生きていけないわ!
トゥルナは、誰に取られるの?と尋ねます。誰が私を??
シューレはネジミに頼みに行きました。ラシムを騙すためだけでいい、どうか芝居をしてほしい。何でも言うことを聞くから。
ネジミは「贅肉だらけの妻」に、シューレは亡き友人の妻だと嘘をつき、ラシムの前でも芝居をしてくれました。
トゥルナの計画
一方でトゥルナは、ラシムと一緒に来たカウンセラーの女性に、さりげなく、ゼイネプのことを尋ねました。それで、刑務所にいるゼイネプに会うには、月に一度の「公開面会日」を利用すればよいことが分かります。しかも、頼る相手のいない囚人は子どもを牢に連れていけるというではありませんか
。
トゥルナは何としてもゼイネプに会いに行こうと決意します。アンネに会ったら何を話そう、アンネに伝えたいことはたくさんある
~トゥルナはニコニコ笑いながらノートにゼイネプを好きな理由を書き連ね、先日手に入れたハートのシールを大事そうに抱きしめました
。
その面会日が近づくにつれ、一方のシューレは心身ともに擦り切れていきました。トゥルナに優しくしてくれるタヒルにも当たり散らします。しまいには何もかもトゥルナのせいだと言い出しました。
ジェンギズに捨てられたのも、こんな風に惨めに生きなければならなくなったのも、すべてあんたのせいよ!ママ、ママ、どうして私を生んだりしたのっ!?
それでもトゥルナは、そんなシューレを気の毒に思い、側にいって慰めようとしますが、シューレは、かつてジェンギズがしたように、トゥルナを高いベッドの上に置いて「お仕置き」をします。近寄るなっ!物音をたてたら承知しない!
トゥルナはシューレが寝静まるのを待って、こっそりベッドから降りてきました。そしてシューレの携帯を使ってギョニュルに電話を掛けます。ギョニュルはちょうど公開面会日でゼイネプに会いに行こうとしていたのです。なんでもゼイネプのいる刑務所にはベルクスの知り合いはいないらしく、とりあえずはギョニュルが直接会いに行くことにしたのだそうです。
トゥルナは、自分も一緒に連れていってほしいとせがみました。ギョニュルはためらいながらも、トゥルナのあまりの熱心さにほだされて、刑務所のある町カルタルで落ち合うことにします。トゥルナは既に新聞を読んで、ゼイネプがいるのはカルタルだと知っていました。ギョニュルはその賢さに思わず笑みを浮かべます。
が、その後ギョニュルの具合が悪くなりました。ゼイネプばあさんがどこへ行くのだと根掘り葉掘り詰め寄ってギョニュルを苛めたからです。
冒険
カルタルに着いてギョニュルを待っていたトゥルナは、待ち合わせの時間になってもギョニュルが来ないので、ひとりで刑務所に行くことにしました。屋台のおじいさんに時間と道順を聞き、刑務所の前にできた長い列にいた優しそうな夫婦に声を掛けます。
そのお菓子を1つ貰ってもいいですか。
女性はニッコリ笑ってお菓子を譲ってくれました。トゥルナは、大好きなお菓子なのだと微笑んで、お礼を言います。夫婦はトゥルナに、ママはどこにいるのかと尋ねました。するとトゥルナは、前の方にいる女性を指さして、あの人がママだと答えます。
そして次にはその女性のところへ行き、そこに並んでも良いかと尋ねました。女性は、いいけど家族はどこにいるのか、と聞いたので、トゥルナは先ほどお菓子をくれた夫婦を指さして手を振ります。ふたりは嬉しそうに手を振り返してくれました。それで女性も安心して頷きます。
シナン
その頃シナンもまた、刑務所に行く用事ができたようです。こ~れはちょっと期待できそうじゃありませんこと??
ガムゼ
これは昨日の34話の話でやんすが、メルトが性懲りもなくガムゼに豪華な花束を贈ってきました。怒ったガムゼは捨てるよう命じますが、アシエはもったいないと捨ててくれません。それでガムゼは花束をひったくり、外のゴミ箱に自ら捨てに行きました。そこへラモがやってきて、小さなデイジーの花束を差し出します。ガムゼは喜んでこれを受け取りました
。
と、その上で今回は、ガムゼとメルトが病院に呼ばれたようです。どうやら流産した胎児の状態を調べたようで、医師はふたりに胎児は「健常児だった」と伝えました。しかもDNA検査の結果、間違いなくメルトの子どもだったそうです
。
メルトはガムゼに詫びようとしましたが、ガムゼは取り付く島なく、もう二度と私の名を呼ぶな!と言って立ち去りました。
感想
も~シューレにはとことん呆れ果てましたね。もうね、コイツは「学習できない女=成長できない女」で決まりですわ
。何とかシナンが明日、トゥルナとゼイネプの会話を聞いてくれることを願ってやみません。明日は午後から出かけるので、感想は明後日になる予定です
。
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