ロング・ナイト 沈黙的真相 最終回 ネタバレと感想 真相(10&11含) 

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中国ドラマ【ロング・ナイト 沈黙的真相】も最終回まで見終わりました。最後はもうジアン・ヤンがキリストに見えました。もうね、あまりにも切なすぎて、途中で体調悪くなりそうでしたよ。でも見てよかった。久々に心揺さぶられた傑作でした。以下、10話「残り時間」、11話「目撃者」、そして最終話「真相」のネタバレのあらすじです。

2008年〜残り時間

さすがのウェイもすっかり絶望してしまいました。諦めようとしないヤンに、今までお前が無事だったのは国家公務員だからだ、と止めようとします。ミンジャンも、家族を使って脅してきたらどうする?と心配しました。それでヤンは、ホンシアと離婚することにします。後日またシアオシューの拉致を仄めかしてきたイーランにもその旨を伝えました。

するとイーランは、今度はヤンに大金(賄賂)を渡そうとします。もちろんヤンは断りましたが、大金を見せているところを写真に撮られてはめられてしまいました。ヤンは賄賂を受け取った罪で逮捕されてしまいます。弁護はチャオが担当したそうですが、彼もまた相談した恩師に騙されて、罪を認めればすぐにも釈放されると言いくるめられ、結局ヤンは2年の実刑をくらってしまったのだそうです。その結果、ヤンは全てを失いました

ヤンの出所する日、今度はウェイとミンジャンが迎えにきました。ウェイは、天敵のジエングオが免職になったから、今度こそ証拠を手に入れてヤツを捕まえる😤!と息巻きますが、ヤンは2年間の刑務所暮らしですっかり意気消沈しています。ミンジャンは、また茅台酒で乾杯だ今日は飲むぞ!!とわざと陽気に振る舞いました。

思わぬ証拠

アイコーの父=ウーがヤンを訪ねてきました。彼は定年を目前した今になって、ようやく「確証」を持参してきたのです。それはグイピンが手に入れた「3人の少女の名前と写真」と(たぶん)グイピンの手紙で、ウーが検察長になった頃に届いたものなのだそうです。少女の名は、ウォン・メイシアン、コー・リー、そしてリー・シュエでした。3人目はあの時警察に通報した少女です

ヤンは、こうした証拠がないばっかりに、長年抱え込んだ重い石のような無念を胸に抱き続けていました。それなのに、この(たぶん)今の今まで尊敬してきたウーは、こんな資料を手にしながら、調査をしてこなかったと言うのです💢!すぐに調査を始めていたら、どれほどの命が失われずに済んだかikari!ウーは、自分にはヤンのような勇気がなくてできなかった、と弁解しました。すまない、すまない、と泣きながら謝られても、時すでに遅し!です😡。

ヤンからこれを見せられたウェイは大いに悔しがりましたが、ミンジャンは、ウーを恨んではいけない、と諭しました。3人は茅台酒を酌み交わします。ミンジャンは、ヤンの息子のシアオシューの小学校の入学祝いを取り出しました。ヤンは恐縮しきりです。ウェイとミンジャンは、ホンシアとの再婚も勧めました。ヤンは、グイピン事件も自分の再審もまだ何もできていないとかぶりをふりますが、ミンジャンは、それはそれだ、とにかく生きていかなきゃいけない!と喝を入れます。今年中にこの事件を終わらせるぞ!

病んだ心と体

ヤンは余裕ができたら必ず返すと答えながら、財布を探しましたが見当たりません。額は少額だったそうですが、問題はそこではないのです。ヤンは泣きそうになりながら、必死で捜しました😨。キャッシュカードや身分証の再発行が必要になる😱!

かつては「検察官」という立場ですべて問題なくできた手続きが、前科者になったばかりに身を削らんほど大変だっただろうことが伝わってきます。ウェイは、俺が全部まとめて手続きしてやる、と請け負いました。心配するな!それでもヤンは、財布、財布、と涙が止まりません。うずくまって泣き出した彼をミンジャンが抱きしめて慰めました。ほら、大丈夫だ🌹。

そのうちに今度は咳が止まらなくなり、ついには血を吐いてしまいます。そう、ヤンは肺がんに侵されていたのです

病院にはジャン・チャオとリー・ジン夫妻もやってきました。死期を悟ったヤンは皆に「もう一度挑戦したい!」と豪語します。ミンジャンとウェイは、病を治療して生きる方が大事だと説得しようとしますが、ヤンは耳を貸しません。そんなウェイも、チャオがもっともらしいことを言い始めると、途端にブチ切れて彼を罵倒しました😡。(ジンと一緒になりたかった)お前にとってはグイピンが死んだ方が良かったんだろう?ヤンが服役することになったのも、お前が罪を認めろと言ったからじゃないかっ!!お前のせいだっ!

2010年進捗状況

2010年では(見る人が見ればわかるらしい🙄)イーランの写真(部分)も送られてきており、ミンジャンは、ウェイに危険が及ぶのではないかと心配して止めようとしました。でもウェイは、そこで止められないから、ミンジャンと違って社長になれないのだと自嘲します。

一方ではジエングオが戦々恐々としていました。イーランの次は自分だとわかっているようですが、そこに急に「シアンドン」なる名前が登場してきます。いったいコイツは誰??🙄

ウェイの逮捕

11話の「目撃者」で一気に物語の真相が明らかにされました🎉。リアンの頭の中でもそれまでずっと「関係者」の言葉がなんどもリフレインされて、彼ら全員の繋がりが堅固らしいことが示唆されています。

最初に分かったのはシアオチェンも仲間だったこと、そしてリー・ジンも(やはり)協力者でした。リアンは、ウェイが2度目に起こした爆破事故から手がかりを得て、ついに彼の居場所を突き止めます。

名も知らぬ若者のために、文字通り自分を犠牲にして真相を明かそうとしたウェイとヤンに一方では感服しながらも、その理由を尋ねずにはいられません。知らない人のためにここまでする価値があるのか?

ウェイは、リアンが迫ってくることは予測していましたが、まだ早すぎると嘆きました。好き勝手した悪党どもが法の裁きを逃れていいわけがない。ここ数年、俺とジアン・ヤンは割れた陶器のようだった。幾度となく砕かれるたびに、互いに支え合いながらこの事件を追ってきた。証拠を見つけるたびに握りつぶされ、家庭も仕事も捨てて何度も絶望しかけたが、そのたびに怒りと信念が俺たちを突き動かした。価値があるかだと?じゃあ聞くが、この事件を刑事が追わずしていったい誰が追うと言うのだ!?それが俺たちの使命じゃないのか?

リアンは、リアン以上に孤独だったに違いない彼らに心からの敬意を表し、あとは自分に任せてくれ、と申し出ます。どうか俺を信じてくれ!ウェイは、彼を取り調べる際に公安庁と検察院のお偉方を呼ぶよう条件をつけ、リアンもこれを承諾しました。連行する際も、イーミンに、手錠はかけないよう示唆します

事件の全容

ウェイは「お偉方」の前ですべてを語り始めました。今日という日を7年待った。茨の道だった。ウェイはそう語り、まずはホウ・グイピンについて説明を始めます。

ホウ・グイピンは、10年前、教育への情熱を胸に平康県の苗高郷に赴任した。その頃、地元企業(現在のカーン・グループ)の人間が若い女性を使って性接待を行い、その見返りに市の助成金を受け取っていたと知る

写真の正体

2000年10月25日の夜、グイピンは1枚の写真を撮りました。それがあの9分割されて送られてくる予定だった写真でした。

写真に写っていたのは、刑事のリー・ジエングオ、カーン・グループ会長のスン・チュワンフー、役員のフー・イーラン、レイプ事件の被害者のゴー・リー、そして、清州市元副市長チン・ダーチュアンの娘婿のゾン・シアンドン!実際その時は、ユエ・ジュンがゴー・リーを連れてきてシアンドンに引き渡したところだったらしいです😤。

またヤンとウェイは、ディン・チュンメイの息子だと思っていた男の子が、実はゴー・リーが産んだシアンドンの息子のゾン・シアオルーだったことを突き止めました。その子はすぐに連れ去られましたが、リンパ性白血病だったことからゴー・リーの骨髄が必要になったため、ゴー・リーは「ドナー」として生かされることになったのだそうです😭。そのゴー・リーがいたのが精神科病院だったのだそう。

心を病んでいるゴー・リーの証言は信ぴょう性がないとふたりが頭を抱えていたところに、ミンジャンが良いことを思い出して知らせてくれました。苗高郷の住民データはまだ電子化されていないはずだから、資料室に紙のデータが残っているのではないかというのです。ヤンとウェイは早速現地に駆けつけて、ついに「3人目の被害者」を見つけました。それがリー・シュエあらためジャン・シアオチエンだったのです。彼女は改名していたのですね。ふたりは泣いて喜びました🌸。

実際に会って話をしたところ、かつてウェイに密告の電話をしたのもこのシアオチエンだったことが判明します。でもシアオチエンは、今の自分にできるのは、元検察官のジアン・ヤンについての記事を書き、世間の関心を集めることだけだ、と語ったのだそう。

ウェイは、これまでの苦労やヤンの病を前面に押し出して、彼女の公での証言を引き出そうとしますが、心優しいヤンは、せっかく名前を変えて幸せな暮らしをしているシアオチエンに、今更「証言」を求めて過去を思い出させるのは酷だと止めたそうです。彼女には幸せになる権利がある、そう言って

最後の計画

医師から余命半年と宣告されたヤンは、2009年8月6日に、ウェイとミンジャン、ジンとチャオの4人の仲間を集めて「最後の計画」を伝えました。それが「自殺」です。ヤンは自分が自殺した後、これまで集めた資料をネットにあげて世間の興味をひけば、最後に一矢報いることができるかもしれないと考えたのだそうです。尊厳を保って死にたい。

これまで苦労してきたからこそ、最後くらいはせめて家族とともに過ごさせたかったウェイとミンジャンは止めましたが、ずっと黙って話を聞いていたチャオは、もし決心が固いのなら良いやり方があると切り出しました。手伝うよ。正義を取り戻すんだ😠!この言葉にヤンはどんなに救われたことでしょう

チャオは「24分割の写真と24日」という情報のみを公安に与えて世間を騒がせ、名刑事との呼び声の高いイエン・リアンを引っ張り出すことができれば、きっと真相を明らかにしてくれる、と確信したのだそうです。ヤンは誰も巻き込みたくなかったようですが、チャオは、ヤンが死んだ後に誰かがケリをつけなければならないと主張しました。

ミンジャンもまた協力を申し出ました。例のリモコンと物干し竿を使った「自殺装置」を作ったのはミンジャンだったのです。これはリアンも察して既にカマをかけています。

そしてシアオチエンもやってきました。ウェイが呼んだのです。ウェイとすれば、ヤンを死なせず彼女に証言をさせたかったのでしょうが、敵はいやらしく強大で正攻法だけで倒せる相手でないことはもう嫌というほど分かっています。

絶対にダメだと言い張るヤンにシアオチエンは、グイピン事件を解決せずにいたら、一生自分を責め続け、怯えて過ごすことになると告げました。それでヤンは、万一の時を除いて証人にはならないと約束させたそうです。

シアオチエンの告白

その万一の場合がやってきました。証人として現れたシアオチエンは、キッパリ、ホウ・グイピンは無実だ、と断言します。彼はディン・チュンメイも襲っていないし、生徒も襲ってなどいない。

シアオチエンはあの夜、茶髪ことユエ・ジュンが電話でイーランに報告したのを聞いて学校に戻り、グイピンが襲われたところも目撃したのだそうです。グイピンは(死亡した後に)精液を取られただけでした。そして遺体は貯水池に捨てられたのです。

シアオチエンもその後、ホテルに連れ込まれました。毎晩悪夢に苛まれていた頃に救ってくれたのは、当時市の公安局長だったハン・コーミンがラジオでしていた法律相談だったそうです。シアオチエンから「女の子が酷い目に遭った」と聞いたコーミンは、まず通報するよう勧めたそうです。その上で、事件の詳細を詳しく紙に書き、証拠があればそれとともに封筒に入れて自分宛に送ること。到着したら開封をせずに手元に置き、時が来たら公安に渡せばいい。消印が大きな証拠となる。

シアオチエンは指示通りに行動し、ウェイに名指しで通報しました。その後は、ジアン・ヤンとジュー・ウェイに呼び出されるまで、静かに暮らしていたのだそうです。

ジアン・ヤンの死の真相

いざ実行の日、2010年3月9日、4人はチャオの家で最後の打ち合わせをしました。リアンの推理通り、最初は物干し竿が壁に固定されており、そこにリモコンでケーブルを巻き付けることで首を絞めることにしたのだそうです。ことが終わった後は、チャオがこれを手すりに付け替え、物干し竿はベランダに移動することになっていました。

ウェイとミンジャンは次々とヤンを抱きしめて泣きました。友よ!縁があれば来世で会おう。また3人で集まって酒を飲もう!!ふたりは、家族のことは任せろ、と、ミンジャンは、俺がシアオシューを大学まで行かせる、と約束しました。

リー・ジンは、自分がヤンに会いに行かなければこんなことにはならなかったと激しく後悔します。チャオが「汚れ役=犯人役」を買って出たのは、夫婦揃っての贖罪の意味もあったのかもしれません。

ヤンは死の間際に動画を残していました。証人として呼ばれたシアオチエンがこの動画を披露します。

この7年間の辛い日々は、まるで終わらない夜のようで、夜明けの訪れを待ち侘びていた。こんなことをする価値があるのか、何度も自問自答した。価値とは人生にやり残しがないかどうか。思い残すことはない。全てやり切った。僕たちは力を尽くした。どうかこの事件の捜査を続けてほしい。ホウ・グイピンの無実を明かし、母親の無念を晴らす。社会に真相を伝え、司法の尊厳を取り戻してほしい。

動画には、ヤンの最期の瞬間まで映っていました。警察関係者は皆最後まで身じろぎもせず、心からの敬意を持って、この気高い魂を見送りました

裁き

途中、ジエングオの部下のルオ・ガンから「3人目の被害者」が現れたと聞いたイーランたちは、用意していた武器で、シアオチエンを迎えに行った警察車両を襲いました。が、そこはイーミンたちが無事護衛の任務を果たします👍。

シアオチエンの証言が終わると、ガオ(委員長?)から報告を受けた江新省のハン・コーミン書記の肝煎で、即座にすべての証拠が鑑定されました。性接待で地元の有力者を味方につけた上に刑事も丸め込み、非合法で巨額の利益を得た罪と、組織的に3件の殺人事件に関与した罪で、リー・ジエングオ、ゾン・シアンドン、フー・イーランが逮捕されます。主犯格のスン・チュワンフーは自殺したそうです。

それからすぐに裁判が行われました。ゾン・シアンドンとフー・イーランは無期懲役および政治的権利の剥奪、元副市長のチン・ダーチュアンは懲役15年ですが、公務員で殺人を犯したジエングオとその部下ルオ・ガンには死刑判決が下り、即日執行されたそうです

またヤンの仲間たちにも処罰が下されました。チャオは懲役5年、ウェイは懲役7年、ミンジャンは懲役3年、シアオチエンは(犯人隠匿で)執行猶予の判決を受けたそうです。判決が下されていた時、ウェイは亡きヤンの言葉を思い出していたそうです。僕たちはどんなことがあっても、国と法律、そして未来を信じるべきだ💜。

江潭市公安局の捜査本部は表彰され、リアンとイーミン、ユエティンとシアオリンに勲章が授与されました。その後ミンヤンを見舞ったらしいリアンは、その勲章をミンヤンに届けたりはしなかったのでしょうか😓。

〜後日コメントで教えていただきました。ミンヤン、リアンが持ってきたいつもの麺を食べて満足しているのだと思っていたら、ちゃんと胸にちっこい勲章付けてました!💐 アタイも教えていただけて嬉しかったです😍!〜

7年後

7年後のウェイの出所に合わせて、仲間が皆でヤンの墓参りに行きました💐。5人の仲間に加え、リアンとホンシア、そしてすっかり青年らしくなったシアオシューも一緒です。ウェイは「お前が捧げた年月は無駄じゃなかった」と酒を撒いて朋友の御霊を弔いました。リアンはシアオシューに、息子の形見で片時も手放さなかった赤いボールを手渡します。

シアオシューはひとり、空に浮かぶ雲を眺めていました。これは生前ヤンに、人は死んだらどこへ行くのか、パパと話したい時はどうすれば良いのかと子どもながらに父の死を察して不安をぶつけた際、まだ幼い息子の心を察したヤンが、死んだ後は空にいるから、雲を見上げて心の中で3回パパの名を呼べば良い、と教えたからです。シアオシューの話は全部パパに聞こえる生きていてほしかった(/_;)

以前リアンが、リモコンの謎を解き明かすためにシャオシューに会いに行った時、そのシャオシューが「悪い人を捕まえて」と語ったことを思い出してまた胸が熱くなりましたロングナイトは社会派ドラマの傑作だ!( `ー´)ノ

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トヨさん
2023/05/14 (Sun) 03:34

胸が熱くなりました

とても良いドラマでしたね。3人の友情には涙し、ほんとに感動しました。いくつか疑問があったのですが、このサイトを見て謎が解けました。ありがとうございます。ミンヤンの勲章ですが、最後にパジャマの胸に着いてたと思います😊

こん
トヨさんへ
2023/05/14 (Sun) 09:44

やはりですか!

トヨさん、ブログをご利用いただきましてありがとうございます!

ロング・ナイトは本当に良いドラマでしたよね〜。私も胸が掻きむしられそうでしたよ(/_;)。昨日あたりはまだ余韻に浸っていました。

おお、やはり勲章、あげてたのですね?😍 よかったあ〜。教えていただきましてありがとうございます♪ まだ録画残してあるので、後で確認して上も訂正しておきますね〜。めちゃ嬉しいです( *´艸`)。こん

p.s. 早速確認いたしました。んも〜ちっこすぎて気付きませんでした(汗。ミンヤン、満足そうでしたね〜。私も大満足です(^^)/。ありがとうございました!