琅琊榜1 あらすじと感想 第24話 決意
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【琅琊榜~麒麟の才子、風雲起こす】の24話は「決意」です。これまた実に切ないエピソードでございましたね。それにつられて、あのでめきん、もとい謝玉までもが可哀想に思えたほどです
。
以下ネタバレのあらすじです。
梅長蘇は靖王に、夏江が何をしようと赤焔事案の決定を下したのは梁帝だから、決してこれ以上は深追いしてくれるなと頼みました。たとえ真相を調べたところで、帝位争いに有利に働くことはないと諫めます。
でも靖王はキッパリ否定しました。諦めたらこの世に「義」が無くなってしまう。真相を明確にしなければ心が定まらぬから、どうか力を貸してほしい。
梅長蘇はそれでも引き留めようとします。梁帝が在位している限り、決定が覆されることはない。それでも調べるというのですか?
靖王はすべて承知の上だと明言します。
陰謀を突き止めてこそ、私が即位した時に彼らの汚名をそそぐことができる!!私欲のために見て見ぬふりをするなど私には到底できない。
梅長蘇は感動して跪き、あらためて臣下の礼を取りました。殿下を主と仰ぎ、どこまでも従います。今日より命を懸けて真相を解明する所存です
。
深々と頭を下げる梅長蘇に、靖王もまた正座をし、感謝すると平伏しました。
そこに宮殿から鐘の音が聞こえてきます。27回鳴ったそうです。それは訃報を示す合図であり、ふたりはそれが太皇太后の死であると悟りました。曾祖母上だ!!
靖王はすぐに宮殿へ走り、大好きだった曾祖母の死にショックを受けた梅長蘇は血を吐いて倒れてしまいました。黎綱と甄平(しん・へい~チャオ・イーロン)が慌ててこれを支えます
。
林殊として会う前に、私のばば様が逝ってしまった。
心配そうに側に付き添う飛流に語るともなく、梅長蘇は天を見上げながらそう呟きました。宮中で葬礼(弔いの儀式)が行われるのと同様、梅長蘇もまた自宅で紙札を燃やしながら、3日間断食をするつもりのようです。とはいえ、宮中で本当に断食をしていたのは靖王だけで、皇太子や誉王は何かしら口にしていたようですが。
その格の違いは臣下の目にも明らかでした。相手が猜疑心の強い梁帝なだけに、その格の違いが吉と出るか凶と出るかが、今後の梅長蘇の腕の見せ所なのかもしれませんね
。
黎綱と甄平はその梅長蘇の体を心配しますが、どうせ(断食を)止めても無駄だと承知していて、晏医師に薬を作ってもらったようです。
また太皇太后の訃報を受けて霓凰も都に戻ってきました。おばば様に最後にひとめ会いたいことももちろんでしょうが、そのおばば様を失って嘆き悲しんでいるだろう梅長蘇が心配でならなかったのでしょう。夜分に蘇宅を訪れた霓凰を見た梅長蘇の表情がまた何とも言えず切なかったですね。こんな時だから喜べはしないけれど、ようやく悲しみを分かち合える相手が来てくれた、と言ったような表情でした
。
それを察した甄平が、梅長蘇の後ろに引っ付いていた飛流を顎で動かします。飛流もここは文句も言わずに出て行きました
。
お会いしたのか?
霓凰はその梅長蘇の問いにかすかに頷き、死に顔はとても穏やかだったと語りました。も~亡くなる前には林殊とその母の名を呼んだのだと教えてあげたかったですね~。
梅長蘇は、都に戻ってきた時に「小殊」と呼んでくれたおばば様の姿を思い出します。あれが本当に気付いたのか、それとも単なるたわごとなのかはさすがの梅長蘇にも分からなかったようですが、それでも「小殊」を覚えていてくれたことにあらためて感涙しました。
本当の姿で会える日を待っていたのに。
霓凰はその腕をつかんで揺らしながら、おばばさまが一番可愛がっていたのは梅長蘇だったと慰めます。梅長蘇が悪さをして父親に叱られそうになると、おばば様が守ってくれたのだそうです。
梅長蘇は激しくせき込み、昔を思い出すと雪山で火にあぶられた気分になるのだと打ち明けました。暖かい反面、冷たさが体をつんざく。
霓凰は不安になって、体を大切にしてほしいと懇願します。将来のためにも私のためにも!
でも梅長蘇は、もし梅長蘇が死んでも霓凰は幸せでいられると言い聞かせます。必ずだ。
霓凰はかぶりを振り、何を言うの?と心底悲しそうな顔で問い返しました。雲南に戻りたくない!離れていたくないの!!
それでも梅長蘇は、霓凰がいると迷いが生じると突き放しました。それで霓凰は皇陵で墓守をするといい出します。国喪中なら嫁げとはいられないし、墓守をするといえば喜んで許可してくれるはず
。
ここは霓凰の粘り勝ちでしたね。梅長蘇もそれならば、と譲歩します。どうか無事でいてくれ。危険に巻き込みたくないのだ。
涙を流しながら頷く霓凰のその涙を梅長蘇が指でぬぐいました。霓凰はその肩に頭を持たせかけます。
一方、謝玉には死罪の判決が下りましたが、太皇太后の崩御による恩赦で流刑に免じられました。その表情からすっかり「傲慢さ」が消えた謝玉を「家族」が見送りにやってきます。蒞陽と謝弼、そして景睿です。
そこで蒞陽は金や食料、着替えを渡すとともに、梅長蘇からの伝言を伝えました。謝玉の知っている秘密を文にしたためよというものです。それを蒞陽が持っていれば、少なくとも命が狙われることはないと、忠告してくれたのだとか。
謝玉は梅長蘇の忠告通り、皆が見ている前で文をしたため、蒞陽に渡しました。蒞陽は謝玉が死ぬまで肌身離さず持っている、中身は決して読まないし読みたくもない、と約束します。が、また会えるかとの謝玉の問いには黙って答えませんでした。それが蒞陽の答えなのです
。
謝玉はそれには何も言わず、謝弼にだけ母を頼むと声を掛けて出立しようとしました。
そこへ夏冬が「仇」を討ちにやってきますが、景睿が颯爽と進み出て阻止します。さすがの夏冬も、一番謝玉を恨んでも良いはずの景睿に止められたら、ごり押しすることなどできませんね。仕方なく、道中も流刑地でも気を付けるようにと嫌味を飛ばしました。謝玉は江湖に行くようでしたね
。
その頃靖王は蘇宅を訪れて戦馬や兵糧の調達について梅長蘇の意見を聞いていました。話しているうちにふと林殊の顔が浮かんだようで、それをつい口にしてしまいます。先生は林殊を知っているか?引き合わせることができたら良き友になったであろうに。
梅長蘇は、私などが恐れ多いことだとシラを切りました。
その後、静妃が誕生日を迎えました。祝いに来た靖王は、久しぶりの母の味を堪能しています。
そこへ、息子たちの帝位争いに加えて暑さも手伝い苛立っていた梁帝が、高湛に促されて祝いに訪れました。梁帝は、最近活躍中の靖王に褒美を与えると気前の良いところを見せましたが、靖王が流刑中の者を恩赦にしてほしいと頼むと途端に怒り出します。また政争の具にするのだと思ったようです。
静妃は、その者は静妃の医術の師匠なのだと打ち明けました。彼は不敬の罪で流されたため、恩赦の対象にはならず、このままだと異国の地で最期を迎えることになりそうだと靖王にこぼしたところだったのだそうです。
息子は私の願いを聞いただけ。罰するなら私を罰してください!
梁帝は、その程度なら皇子が救ってやればいいと笑いますが、靖王は「不敬の罪」を恩赦にできるのは皇帝だけだと言い張りました。梁帝は苦笑いしながらも、権力を乱用しないのは良い心がけだと靖王を褒め、その者を恩赦にすると約束します。
その恩師がまたキーマンだったりするんですかね~。
あ~このドラマは全体を包む雰囲気がまた抒情的で素敵ですよね~。続きを見るのがめちゃ楽しみです
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